JPS594308B2 - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

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JPS594308B2
JPS594308B2 JP4380678A JP4380678A JPS594308B2 JP S594308 B2 JPS594308 B2 JP S594308B2 JP 4380678 A JP4380678 A JP 4380678A JP 4380678 A JP4380678 A JP 4380678A JP S594308 B2 JPS594308 B2 JP S594308B2
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ink droplet
mounting substrate
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ink droplets
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澄夫 中島
茂長 仲矢
康博 石井
博夫 伊藤
興三 山田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 ク5 本発明は印刷用紙等に文字等の画像を記録する方
法及びその装置に関する。
従来の記録装置としては光化学反応、光導電現象を応用
した光記録方式あるいは感圧、感熱、放電破壊等を利用
した記録方式が開発されているが’i0これらの記録方
式は特殊な加工を施した印刷用紙が必要であり、また現
像、定着等の操作を必要としたり、あるいは化学反応に
よるガスの発生、高速化の困難性、装置の小型化および
低価格化の困難性等種々の欠点を有している0、ノ5
上記記録方式以外の代表的なものとしては、インクジェ
ット方式によるものがあり、この方式では印刷用紙に普
通紙を使用できるため、現像、定着等の操作を必要とし
ないという大きな特長を有するが、構成原理の点でイン
ク滴の動作が極めて複雑であるため、性能的にも機構的
にも末だ多くの困難な問題を含んでいる。
すなわち、従来のイックジェット方式記録装置は、微細
管部を有するノズルからのインク滴の射出を基本として
おり、該ノズル部でのインク液の滴化には超音波励振、
インパルスポンプ等の動作に依存し、画像信号によるイ
ンク滴の制御はノズル部でのインパルスポンプの制御に
よる射出制御、あるいはインク滴走行中での偏向制御に
よるインク滴の選択によりなされている。このような従
来方式では、インク液の滴化および射出、走行制御の機
構等が極めて複雑となり、ノズル系の高密度実装化が難
かしいので、小数個のノズル系を機械的に主走査するよ
うに構成するのが通常である。以上述べたように従来の
イックジェット方式記録装置においては、上記の如き種
々の要因がすべて記録装置としての高速化および小型化
、低価格化に対する極めて大きな障害となつており、ま
たこのような基本的欠点に加えて実際的にもイックジェ
ット方式記録装置の重大な問題としてノズルのインク詰
り等がありこれが適用可能なインクの素成に厳しい制限
を与えると共に良好な画像品質を確保するための保守上
での種々の面倒を余儀なくしている現伏にあり、これら
はすべて従来方式におけるノズル系に起因している。本
発明は上記のような従来のイックジェット方式記録装置
の動作原理において主要な構成要素をなすノズルを排除
し、新規な方法によつて画像の記録を行なうと共に全く
新しい基本構成原理に基ずく簡単な構成によつて超高速
化、高品質化を計ることのできる小形で低価格な記録装
置を得ることを目的としたものである。
第1図は本発明の基本原理を説明するための基本的な構
成例を示したもので同図について説明すると、インク滴
搭載基板1に対して所定量のインク滴群がインク滴配列
搭載部2によつてマトリツクス伏に整然ど配置され、該
インク滴搭載基板1はその駆動機構3によりインク滴射
出制御部4に送られる。
そして該制御部4で画像信号処理部5からの画像信号に
より各画素のインク滴ごとに静電的に射出制御され、射
出制御されたインク滴群は印刷用紙送り機構6によつて
送られる印刷用紙面に衝突して染色し、画像記録7が完
成される。上述した本発明の基本的構成は、従来のノズ
ル機構による方式と比較した場合、次の点で明瞭に原理
が異なつている。まず第1に従来はノズル機構によつて
インクの滴化と射出とを同時に行つているのに対して、
本発明は全くノズル機構を使用せずしかも滴化と射出の
機構を完全に分離している。
次に第二には従来方式ではインク滴源であるノズル機構
を移動して主走査を行つているのに対して本発明ではイ
ンク滴群を予じめインク滴搭載基板に整然とマトリツク
ス伏に配列しておいて全く電気的なインク滴射出制御に
より主走査を完成させている。このような本発明の特徴
的な原理が従来方式の欠点を基本的に解消して超高速、
高品質の記録装置を実現可能にするものであり、また以
下の実施例で詳述するように本発明の原理は極めて簡単
な構成によつて容易に実現できるものである。
第2図は本発明による記録装置の最も基本的な構成形態
の実施例を示したもので8はインク槽、9はインク液、
10は円筒伏のインク滴搭載基板で該インク滴搭載基板
10は表面が上記インク液9中に部分的に浸された伏態
で図示しない駆動機構により回転するように構成されて
おり、更に該表面には後に第3図および第4図により詳
述するが、所定のインク滴配列位置に相応して微小な親
水性部分が設けられ、該親水性部分以外は疎水性被膜で
覆われている。このようにしたインク滴搭載基板10は
上記の如くインク液9に接触することにより各親水性部
分にインク滴11が自動的に吸着され、インク滴搭載基
板10の表面に定量のインク滴配列が完成される。同時
にこの場合、最も簡単には上記インク槽8に電位を与え
ておくと上記インク滴11はすべて帯電されたものとな
る。12は保持電極でインク滴搭載基板10の内周に沿
つて配置されており、該保持電極12はインク滴搭載基
板10の親水性部分自身の保持力に加えて静電的な力を
各インク滴11に作用せしめて各インク滴11を確実に
吸着保持するものである。
13は制御電極でインク滴搭載基板10の内側所定位置
すなわちインク滴11を射出する位置に配置されており
、該制御電極13は画像信号電圧パルスが印加されると
対応する位置のインク滴11′に対して上記の保持力を
相殺し、インク滴1Vの射出の加速度を与えるものであ
る。
このようなインク滴の制御電極機構については後にいく
つかの実施例によりさらに詳細に述べる。14は印字用
紙で該印字用紙14は加速電極15を有する支持体16
面上を送られて副走査を形成する。
上記制御電極13により射出制御された帯電インク滴1
1は加速電極15による加速電界で加速され、印字用紙
14に向つて走行し、衝突して一画素を染色する。以上
のようにインク滴搭載基板のインク滴配列、制御電極配
置および画像信号印加形式により各画素に対応するイン
ク滴群の射出制御が全く電気的に行われて主走査が完結
される。なお上記構成において保持電極12はインク槽
8から制御電極13に至る部分にのみ配置するようにし
てもよい。第3図は本発明に用いるインク滴搭載基板の
構造を例示したものであり、同図A,bに示したそれぞ
れのインク滴搭載基板10は所定の配列に所定量のイン
ク滴を保持するのに適し、かつ保持したインク滴に射出
制御のための制御電界を効果的に加え得るように構成さ
れている。
第3図aは誘電体材料17を基板材料として用いた場合
の実施例で、該誘電体材料17の表面に所定のインク滴
配列位置に相応して点伏の微少な金属膜18が設けられ
ており、該金属膜18の部分以外の誘電体材料17の表
面は例えばテフロン等のような疎水性被膜19で覆われ
ている。上記金属膜18は円形伏、リング伏あるいは適
当なスリツトを設けた形状等に形成され、常に親水性が
保たれるように例えば金、白金等の光沢メツキが施され
ている。このように構成したインク滴搭載基板10は表
面をインク液に接触させて引上げると、親水性の金属膜
18の部分にのみインク液がインク滴11となつて吸着
され、インク滴搭載が完了する。この場合のインク滴1
1の大きさはインク液の表面張力、疎水性被膜19の穴
の直径、親水性の金属膜18の形伏によつて定まり、こ
れらが一定に保たれる限りにおいて極めて均一な定量イ
ンク滴搭載機能が得られる。この誘電体材料17を用い
たインク滴搭載基板10は、該基板10の裏面側に制御
電極を設置し、インク滴11に対してインク滴搭載基板
10を通して制御電界を作用させる射出制御方式の場合
に特に有効である。第3図bは金属材料20を基板材料
として用いた場合の実施例で、該実施例では疎水性被膜
19の穴を通して金属材料20の表面に直接インク滴1
1が搭載され、各インク滴11は金属材料20の導電性
により均一電位に保たれる。
この実施例における射出制御電界の印加は、インク滴搭
載面側すなわちインク滴搭載基板10の表面側に制御電
極を設置して行われる。以上の如く第3図A,bにそれ
ぞれ示したインク滴搭載基板10は、写真食刻技術によ
つて高精度にかつ容易に成形加工でき、所定の位置に所
定の大きさのインク滴群を正確に吸着、搭載する機能を
単にインク液と接触させるという簡単な操作で実施でき
るという大きな特性を備えており本発明による記録装置
の基本原理における重要な一構成要素となつている。
第4図は本発明におけるインク滴搭載基板のインク滴配
列と制御電極配置との関係について種々の走査方式を例
示したものである。
二次元的な画像信号は横方向の主走査と縦方向の副走査
により鋸歯伏的に分解されて記録装置に伝送される。第
4図aおよびbはインク滴搭載基板10上でのインク滴
を鋸歯伏的配列にした場合の実施例であり、伝送されて
来た画像信号はそのままの時間経過で対応する鋸歯伏的
配列のインク滴の射出制御を行う。この場合の制御電極
配置は第4図aのようにインク滴搭載基板10上での主
走査方向の傾斜角θが小さい場合には、主走査画素数p
と同数の制岬電極アレイG,〜G,を設け、該制御電極
アレイg1〜GPに順次制御信号を同期して転送して各
インク滴11〜Inの射出制御を行なう。一方、第4図
bのように例えばθ=45度の如く傾斜角θが比較的大
きい場合は、一個の線伏制御電極gに画像信号を印加す
ることにより制御電極g上の各インク滴11〜I,を個
別に射出制御して主走査を完結させる。第4図cは原画
像信号の一主走査分の画像信号(画素数p)をn等分し
て記憶装置に一時記憶させておき、その分割された画素
数m(m:p/n)の画像信号を線伏制御電極g1〜G
Oに同時に加えることにより原画像の一主走査を完結さ
せるように構成したもので、この場合のインク滴11〜
I,の配置は傾斜角θのn条の平行線11〜Inに配列
される。
以上述べた本発明におけるインク滴搭載基板上でのイン
ク滴配列と制御電極配置は、記録装置における画像信号
走査方式と密接な関係がある。
このような本発明の基本原理は上記第4図A,b,Cに
示した以外の画像信号走査方式に対しても効果的に適用
しうることは勿論であり、またインク滴搭載基板が円筒
伏あるいは円板伏、循環ベルト伏であつても構成可能で
ある。第5図、第6図および第7図は本発明におけるイ
ンク滴射出制御の動作原理を説明するための制御電極機
構の実施例を示す図と、該制御電極機構内での射出制御
電界を示す電位分布図である。
まず第5図aは第2図で述べた基本的構成における制御
電極機構を示したもので、インク滴搭載基板10は第3
図aで説明した誘電体材料によるものが用いられており
、該インク滴搭載基板10はインク滴搭載過程を経て帯
電インク滴11が搭載された伏態で制御電極機構部に送
られる。負電荷のインク滴搭載の場合、保持電極電位h
および加速電極電位Vaは共に正で。〉hに設定されて
おり、負帯電インク滴11は制御電極13の位置に達す
る迄は正電位の保持電極12により吸引されてインク滴
搭載基板10の表面に保持され該インク滴11が丁度制
御電極13の位置に来た時点で該制御電極13に負のパ
ルス伏の制御信号(波高値−g)が重畳される。第5図
bおよびcは第5図aの実施例における制御信号パルス
の0FF時および0N時の射出制御電界を示す電位分布
図で、誘電体材料によるインク滴搭載基板10は、裏面
側に設置された制御電極13からの電界の影響を容易に
インク滴11′に与えることができる。第5図B,Cに
おける点線は、インク滴搭載基板10の表面位置を示し
、同図bのように制御信号パルスの0FF時には、保持
電極12による保持電界の伏態とほとんど変化がないの
に対して、同図Cのように制御信号パルスが0Nの伏態
では制御電極13に印加された負パルスと加速電極15
の正電位とによつてインク滴射出位置で強い電位傾度す
なわち電界を生じ、帯電インク滴11′を射出せしめる
のに充分な静電力を与えることになる。第6図aは第3
図bで述べた金属材料によるインク滴搭載基板10を適
用した場合の制御電極機構の実施例で、この場合の保持
電極12と制御電極13はインク滴搭載基板10の表面
と加速電極15との間に設けられたスリツト部22を有
する薄い絶縁体基板23の片面に金属蒸着により形成さ
れており、これは写真食刻技法で容易に実現される。
この実施例での制御電極13に印加される射出制御信号
パルスのタイミングはインク滴11′の射出時の初速度
を考慮してやや早めに設定することによりインク滴11
′がスリツト部22を適正に通過するようになされてい
る。第6図bおよびCは第6図aの実施例における制御
信号パルスの0FF時および0N時の射出制御電界を示
す電位分布図である。第7図aは金属材料によるインク
滴搭載基板10を適用した場合において加速電極に直接
的に射出制御信号を加えるように構成した実施例で、同
図において24は射出制御と加速の両機能を備えた制御
加速電極である。
この制御加速電極24はインク滴11の射出制御電極と
しての機能を果すため、走査方式と関連して第4図で詳
述した制御電極配置と同じ配置に設定され、また保持電
極12はインタ滴搭載基板10と同電位に設定される。
上記制御加速電極24と保持電極12は絶縁体基板23
の片面に写真食刻技術で形成することができ、この場合
実際的には制御加速電極24への配置パターンが必要で
あるが、同図では省略してある。第7図bは上記第7図
aの実施例における制御信号パルスの0N時の射出制御
電界を示す電位分布図である。以上第5図、第6図およ
び第7図により本発明におけるインク滴制御電極機構の
基本的な実施例について詳述したが、本発明ではこれら
の基本原理を更に拡張して記録画像の階調化を実現でき
似下の実施例に?てその動作原理を詳細に説明する〇第
8図、第9図および第10図は本発明における画像の階
調化のための第一の手段であるインク滴走行制御方法の
動作原理の実施例図であり、該図はそれぞれ上記第5図
、第6図、および第7図の制御電極機購に対応してイン
ク滴走行制御のための制御電極、加速電極への制御信号
印加方法を示している。
インク滴走行制御による階調化の基本原理は、画像信号
の0N,0FFにより射出制御されたインク滴に対して
、該インク滴が印字用紙等に衝突する以前の走行中に階
調信号により加速あるいは減速してインク滴が印刷用紙
等に衝突する時の速度を調整し、該インク滴が印刷用紙
等に衝突して拡がつて染色する大きさを制御することに
より達成される。
第8図は第5図の実施例に対する制御信号印加方法で、
第5図aにおける制御電極13および加速電極15には
第8図aあるいはbのような制御信号が印加されて射出
制御と走行制御が完結される。
第8図aの場合には加速電極電位は常に一定に保たれた
伏態において、制御電極13に加える制御信号を二つの
時間区間に分け、第一の区間で射出制御信号を、第二の
区間で走行制御信号を加える。射出制御区間の動作に関
しては、第5図の実施例において述べたように、負の制
御信号パルスと正の加速電極電位との重畳された強電界
により、インク滴はかなりの初速度を得てインク滴搭載
基板から射出される。なお上記第二の走行制御区間では
同図イ,口,ハに示すような電圧範囲にわたつてアナロ
グ的な階調信号が制御電極13に印加される。次暑こ第
8図bの場合には、制御電極13には負の射出制御信号
パルスのみを印加して加速電極電位を同図二,ホ,へに
示すような階調信号で変調すれば走行制御の目的は達成
される。第9図は第6図の実施例に対する制岬信号印加
方法を示したもので、第6図aにおける制御電極13お
よび加速電極15に射出制御信号と走行制御信号を加え
て制御を行う実施例である。この実施例では、インク滴
11′が制御電極10のスリツト部22を通過するまで
の区間を射出制御区間に設定し、制御電極13には射出
制御信号のみを印加してこの間加速電極電位を一定に保
ち、次の走行制御区間で同図卜,チ,りに示すような電
圧範囲にわたつてアナログ的な階調信号を加速電極15
に印加して走行制御を行う。第10図は第7図の実施例
に対する制御信号印加方法を示したもので、第7図aに
おける制御加速電極24に射出制御信号と走行制御信号
を印加して制御を行う実施例である。
この実施例では信号印加の対象は制御加速電極24のみ
であり、同図に示すように射出制御区間で射出制御信号
を印加し、続いてヌ,ル,オの電圧範囲にわたつて階調
信号を印加して走杓1U御を行う。本発明における画像
の階調化のための第二の手段は、一画素が複数個のイン
ク滴で構成され、これを射出制御することにより達成さ
れるもので、以下の実施例によりその動作原理を詳述す
る。
第11図は一画素当りのインク滴構成の一例を示したも
ので、同図において11a,11b,11cは一画素を
構成するための三個のインク滴である。インク滴の大き
さに関しては、例えば一画素当り一インク滴の場合の球
伏インク滴の直径を40μmとすると、一画素当り三イ
ンク滴として同体積のインク量とした場合は各インク滴
11a,11b,11cの直径は28μm程度となる。
このように構成した場合における階調化動作は、各イン
ク滴の射出個数の制御を射出制御信号パルスのタイミン
グとパルス幅の制御により行われる。すなわちインク滴
搭載基板10は射出制御電極系に定速度送りで送られて
いる時、丁度インク滴11aのみを射出するような射出
制御信号パルスのタイミングとパルス幅の場合、インク
滴11aのみが選択的に射出され、またこれと同じパル
ス幅でタイミノグのみをシフトすると他の二個のインク
滴11bと11cが射出され、さらにインク滴11aを
射出するタイミングでパルス幅を大にすると三個のイン
ク滴11a,11bおよび11cがほゾ同時に射出され
る。以上のようlこ一画素当りのインク滴の射出数を制
御することによつて階調化が達成され、その階調レベル
数は一画素当りの構成インク滴数とその配置により決定
される。なお上記第11図の実施例以外のインク滴構成
が可能であることは無論である。以上説明したように本
発明における階調化はインク滴の走行制御によつて衝突
染色面積を制御する方法と、一画素当りのインク滴数を
複数として射出制御する方法の二方法があり、本発明で
の最も効果的な階調化は上記の両方法を重畳させること
によつて達成され、完全に連続的な階調化を実現できる
という特性を有している。
第12図は本発明におけるインク滴搭載機構の他の実施
例を示したもので、第12図aは前述した第2図の基本
構成におけるインク槽8に代わる具体的なインク供給部
またはインク回収部としての基板接触腕25で、スリツ
ト部26を有しており、該スリツト部26を通してイン
クが供給あるいは回収されるものとなつている。
第12図bは本発明において常務こ完全な記録画像を提
供するためのインク滴搭載機構の実施例を示したもので
上記基板接触腕25およびこれと同等の基板接触腕27
,28がインク滴搭載基板10の表面三個所にそれぞれ
接触して配置されている。この伏態で第一の基板接触腕
25は図示しないインク溜に接続されてインク滴搭載基
板10にインクを供給するようになつており、また第二
の基板接触腕27はインクの溶剤溜に接続されてインク
滴射出制御後の残留インク滴を回収し洗滌するようにな
されており、さらに第三の基板接触腕28は吸引ポンプ
等に接続されてインク滴搭載基板10の表面の清浄化お
よび乾燥の役割を果すように構成されている。従つてイ
ンク滴搭載基板10の回転動作時に上記基板接触腕25
,27,28を常時働かせておけば、常にインク滴の搭
載、残留インク滴の回収、基板表面の清浄化および乾燥
を繰返して動作させることができる。なお上記各基板接
触腕25,27,28のインク滴搭載基板10と接触す
る部分はゴム弾性を有する多孔質材料等で形成すること
が好ましい。また第12図bの実施例において各基板接
触腕25,27,28にインク滴搭載基板10との接触
の断続を制御できる簡単な機構を取付けておき、記録装
置の始動時および終了時のみあるいは一定時間間隔のあ
る時間のみ基板接触腕27と28を動作させ、他の運転
時は基板接触腕25のみを動作させてインク滴の搭載と
回収の両作用を行わせれば極めて実際的となる。さらに
上記実施例ではインク滴搭載基板として円筒伏のものを
図示しているが、本発明によれば円板伏あるいは循環ベ
ルト伏等のインク搭載基板を使用することもできるもの
である。以上の如く本発明の基本原理とその基本的構成
形態および各機構部の構成に関して種々の実施例を示し
て説明したように、本発明の方法および装置は極めて巧
妙でかつ簡単な手段によりマトリツクス伏に整然と配列
されたインク滴群に対して、全く静電的な方法で各画素
のインク滴の射出制御と走行制御とを行なうという新し
い原理にもとずくものであり、従来のイックジェット方
式において最大の問題点であつたノズルを完全に排除し
、インクの滴化と射出の機能を分離して精密な制御を可
能とすると共暑こ完全奢こ電気的な主走査方式を可能に
して従来のノズル機構の機械的な主走査暑こよる低速性
、機械的振動、騒音および機構の複雑化を解消したもの
である。
また本発明における主要な構成要素は写真食刻技術等の
精密電子部品技術によつて容易かつ安価に製作できる等
、これらの多くの特長のもとに高分解能、高階調の高品
質画像を安価な普通紙等に記録することのできる超高速
度、簡易小形かつ低価格な極めて優れた性能の記録装置
を得ることができるものであり、本発明の効果は極めて
大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による記録装置の基本原理の動作説明図
、第2図は本発明による記録装置の基本的構成図、第3
図A,bは本発明に用いたインク滴搭載基板の構造を例
示した拡大断面図、第4図A,b,cは本発明における
インク滴搭載基板のインク滴配列と制御電極装置を例示
した拡大平面図、第5図A,b,cは本発明における制
御電極機構とその射出制御電界を示す説明図、第6図A
,b,Cは本発明における他の制御電極機構とその射出
匍脚電界を示す説明図、第7図A,bは本発明における
他の制御電極機構とその射出制闘電界を示す説明図、第
8図A,bは画像の階調化に関して第5図の制御電極機
構への制―信号印加方法の実施例図、第9図は画像の階
調化に関して第6図の制御電極機構への制御信号印加方
法の実施例図、第10図は画像の階調化に関して第7図
の制御電極機構への制御信号印加方法の実施例図、第1
1図は画像の階調化に関して一画素当りのインク滴を複
数個とした場合の実施例を示す拡大平面図、第12図A
,bは本発明においてインク滴の供給と回収を行う基板
接触腕の拡大斜視図と該基板接触腕を用いたインク滴搭
載機構の構成図である。 8・・・・・・インク槽、9・・・・・・インク液、1
0・・・・・・インク滴搭載基板、11,11t・・・
・・インク滴、11a,11b,11c・・・・・・一
画素を構成するインク滴、12・・・・・・保持電極、
13・・・・・・制御電極、14・・・・・・印字用紙
、15・・・・・・加速電極、17・・・・・・誘導体
材料、18・・・・・・金属膜、19・・・・・・疎水
性被覆、20・・・・・・金属材料、21・・・・・・
金属メツシユ材料、22・・・・・・スリツト部、23
・・・・・・絶縁体基板、24・・・・・・制御加速電
極、25・・・・・・基板接触腕、26・・・・・・ス
リツト部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面に多数の点状の親水性部分をマトリックス状に
    形成しかつその親水性部分以外の表面部を疎水性被膜で
    覆つたインク滴搭載基板の上記親水性部分に帯電された
    インクを表面張力で付着させると共に静電力により保持
    して鋸歯状的配列としたインク滴群を形成し該インク滴
    搭載基板を回転させることにより射出位置に達したイン
    ク滴に画像信号に応じた静電力を作用させることにより
    、該インク滴搭載基板から輪反させて印刷用紙等に衝突
    させ染色させて画像を形成することを特徴とする記録方
    法。 2 表面に多数の点状の親水性部分をマトリックス状に
    形成しかつその親水性部分以外の表面部を疎水性被膜で
    覆つた円筒状あるいは円板状、循環ベルト状等のインク
    滴搭載基板と、該インク滴搭載基板を回転させる駆動機
    構と、上記インク滴搭載基板に帯電されたインクを供給
    するインク供給部と、少なくとも該インク供給部からイ
    ンク滴の射出位置に至る径路に沿つて設けられかつイン
    ク滴搭載基板に付着したインク滴を保持させる電圧極性
    でバイアスされた保持電極と、上記インク滴の射出位置
    に設けられかつインク滴搭載基板からインク滴を離反さ
    せる極性で一定電圧が印加されるかまたは波形のパルス
    電圧が印加される制御電極及び加速電極もしくは両者を
    兼ねる制御加速電極とを備えていることを特徴とする記
    録装置。
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