JPS5942339Y2 - 穀粒袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は米、麦、大豆等の穀物を詰める袋に関する考案
で、これ等の袋は倉庫内に積み上げるので下段の袋には
圧力が加わり、又は運搬に際し袋を投げ出すので、その
衝撃により袋口を結紐しただけでは袋口が開くおそれが
あり、又は通袋として空袋を再び発送元に送り返して再
度使用することもある。

本考案は感圧粘着剤を利用すると共に袋口を結紐して袋
口がみだりに開放するのを阻止しかつ再利用可能にする
ことを目的とする穀粒袋である。

感圧粘着剤とは非硬化性粘着剤とも言い、合成樹脂製接
着剤に天然ゴムを配合したもので、手で押圧すると簡単
に接着するのみならず、みだりに粘着性を失わないもの
である。

図面に示す実施例について説明すると、１は袋体で、ポ
リプロピレンのような合成樹脂テープを縦横に平織りし
て成る所謂樹脂袋でもよいし、クラフト紙又は麻布のよ
うな袋体でもよい。

しかして袋体１の袋口内の相対する両側縁部に感圧粘着
剤の塗布層２を設け、袋口の内方端部３には塗布層２を
施さない。

なお塗布層２を施さない端部３は図面に示す実施例のよ
うに袋口の左右の端部３，３でもよい。

４は紐で、ポリプロピレンのような合成樹脂製テープを
縦横に平織りしたものでもよいし、縄又はロープでもよ
いが、図面に示す実施例のように帯状紐がこのましい。

しかして袋体１内に穀粒等を詰めた後、袋口を外側から
手で押圧すると、相対する両側縁部における感圧粘着剤
の塗布層２．２が互に重合接着し、内容物のこぼれ出る
のを防止する。

そこで紐４を袋口の外側に重ね、第２図に示すように紐
４を芯に袋を巻き、第３図に示すように巻いた袋口の左
右を内側に折曲して紐４を結ぶ。

このようにすると、袋口の中央部は粘着剤の塗布層２，
２が重合接着するのみならず結んだ紐４を芯に巻いて塗
布層を施さない端部３は内側に折曲しであるので、積み
重ねたり投げ出しても袋口は開放せず、しかも結んだ紐
４をほどき塗布層２を施さない端部３内に棒やへらを挿
入して重合した塗布層２．２を押し開らくと袋口は容易
に開放して内容物を取出すことができ、しかも塗布層２
は感圧粘着剤であるから再度利用できる。

これを要するに本考案によるときは、袋口には感圧粘着
剤の塗布層２，２を施しであるので、手で押して容易迅
速に袋口を閉ぢ内容物のこぼれ出るのを防止できるのみ
ならず、紐４を芯に袋口を巻きその左右両端は内側に折
り塗布層を施さない端部３を内側に折り曲げて結紐する
ので塗布層２゜２の重合と相１って袋口は開放しないば
かりでなく、袋口の端部３には塗布層２を施さないので
容易に開口しこの部分より両側の重合した塗布層２゜２
を迅速に押し開らくことができ、その上塗布層２は感圧
粘着剤であるから数回の再使用に堪える、という効果を
有す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の袋口を開いて示す袋体の斜面図
、第２図は紐を袋口に巻き込んだ斜面図、第３図は袋詰
め状態を示す斜面図。 １は袋体、 ２は塗布層、 ３は端部、 ４は紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袋口内の相対する両側縁部の端部を除いて感圧粘着剤の
   塗布層を設け、紐を芯に袋口を巻くと共にその左右を内
   側に折って結紐して成る穀粒袋。