JPS5941998B2 - トリ置換ハロゲノシランの製造法 - Google Patents

トリ置換ハロゲノシランの製造法

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JPS5941998B2
JPS5941998B2 JP54000027A JP2779A JPS5941998B2 JP S5941998 B2 JPS5941998 B2 JP S5941998B2 JP 54000027 A JP54000027 A JP 54000027A JP 2779 A JP2779 A JP 2779A JP S5941998 B2 JPS5941998 B2 JP S5941998B2
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JP
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halogenosilane
tri
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JP54000027A
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義信 堀田
博昭 田村
正純 竹山
哲治 車
忍 片山
誠悦 黒田
繁之 林
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Toyama Chemical Co Ltd
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Toyama Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式田 (R)3SiX(I) (式中、Rは低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、アリール基を、Xはハロゲン
原子を示す。
)で表わされるトリ置換ハロゲノシランの製造法に関す
る。
その目的とするところは、有機化合物のシリル化剤とし
て有用なトリ置換ハロゲノシラン(I)を高純度に、ま
た工業的に安価に製造する方法を提供するにある。
さらに詳しくは、トリ置換ハロゲノシランの製造法とし
て従来知られている、一般式Q[)〔(R)3Si〕2
0(W(式中、Rは前記した意味を有する。
)で表わされるヘキサ置換ジシロキサンとハロゲン化水
素を反応させトリ置換ハロゲノシラン(I)を製造する
にあたり、反応を−5℃以下で行なうことを特徴とする
トリ置換ハロゲノシランの製造法に関するものである。
近時、特に医薬品類の合成において、アミノ基または/
およびカルボキシル基を保護するために、トリ置換ハロ
ゲノシランなどのシリル化剤が多く用いられている。
従来、ヘキサ置換ジシロキサンとハロゲン化水素を用い
るトリ置換ハロゲノシランの製造法としては、塩化亜鉛
、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の脱水剤の共存
下でヘキサアルキルジシロキサンにハロゲン化水素ガス
を作用させる方法(アメリカ特許第2615034号)
が知られている。
しかし、この方法では多量の脱水剤が必要であり、その
ため使用した脱水剤に吸着する生成物の量が多く、また
生成物が未反応のハロゲン化水素ガスに伴つて飛散し、
共に収率の低下をきたす。また、脱水剤の後処理、癩棄
および未反応のハロゲン化水素ガスの処理に公害問題を
惹起する等工業的に採用し難い欠点がある。また、へキ
サアルキルジシロキサンを原料とする他の方法としては
、(1)ヘキサアルキルジシロキサンの硫酸溶液に塩化
アンモニウムを作用させる方法(J.Am.Chem.
SOc.、乙枳 433(1948))や、(2)ヘキ
サアルキルジシロキサンど塩化アルミニウムを反応させ
る方法(DOkladyAkad.Nauk.SSSR
959〜961(1952))などが知られている。
しかし、(1)法においては、目的物を硫酸と副生する
硫酸アンモニウムとの混合物から分離するのが困難であ
り、更にその混合物の粘度が高く、攪拌に支障をきたし
反応がすみやかに進行しにくく、また副生する水によつ
て希釈されだ硫酸の撥棄処理を必要とする等の欠点を有
し、また、(2)法においては、副生するアルミニウム
化合物の処理に危険が伴い、加えて瘍棄処理を必要とす
る等の欠点を有するなど(1)および(2)法とも工業
的に採用し難いものである。このように、従来のヘキサ
置換ジシロキサンを用いるトリ置換ハロゲノシランの製
造法は工業的に好ましくない。
そこで本発明者らは、ヘキサ置換ジシロキサンよりトリ
置換ハロゲノシランを製造する工業的な方法を開発せん
として種々検討した結果、ヘキサ置換ジシロキサンとハ
ロゲン化水素の反応に於いて、常温下でヘキサ置換ジシ
ロキサン溶液にハロゲン化水素ガスを導入すると、トリ
置換ハロゲノシランが約20%生成した時点で反応が進
行しなくなることから、本反応は下記反応式に示すよう
に平衡反応であると推察した。
〔(R)3Si〕20+2…C→2(R)3SiX+H
2O(式中、RおよびXは前記した意味を有する。
)そこで、本発明者らは、反応を−5℃以下で行なえば
、脱水剤を使用しなくても平衛はトリ置換ハロゲノシラ
ンの生成系へ移動し、すみやかに目的の反応が進行し、
90%以上の収率で目的物が得られることを見出した。
一般にこの種の反応は高温下において、より進行するも
のであるが、本反応においては−5℃以下の冷却下にお
いて、反応がより進行することは驚くべきことである。
また、本発明方法は低温下で反応を行うため、ハロゲン
化水素ガスの飛散および蒸気圧の低い目的物の飛散も防
げ、反応が定量的に進行し、高収率に目的物を得ること
ができる。更に、本発明方法では目的物の単離が容易で
あり、かつ有害な瘤棄物も生ぜず工業的に容易に実施で
きる。
本明細書において、各=般式における各Rは同一または
異なつてメチル、エチル、プロピル、ブチルなどの低級
アルキル基;クロルメチル、2−クロルエチルなどのハ
ロゲン置換アルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シなどのアルコキシ基;フエニルなどのアリール基を示
す。
一般式(I[)で表わされるヘキサ置換ジシロキサンと
しては、具体的には例えば、ヘキサメチルジシロキサン
、ヘキサエチルジシロキサン、ヘキサプロピルジシロキ
サン、ヘキサブチルジシロキサン、ジ(クロルメチルジ
メチル)ジシロキサン、ジ(ジメチルエトキシ)ジシロ
キサン、ジ(フエニルジメチル)・ジシロキサンなどが
挙げられ、一般に市販されているもののほか、有機化合
物の合成において副生するヘキサ置換ジシロキサンを利
用することもできる。
本発明方法を実施するにあたつては、反応を5℃以下で
行なうが、好ましい反応温度としては−10℃以下であ
り、特に反応を、−17℃以下で行なえば、副生した水
が凍結して反応系外へ除去されるかたちとなり、さらに
目的物を高収率で得ることができる。
ハロゲン化水素ガスは常圧または加圧下に導入するが、
特に加圧下に導入すれば吸収効果もよく、反応時間が短
縮され、経済的に好ましい。
また使用するハロゲン化水素ガスは湿つたものでも乾燥
させることなくそのまま使用できる。反応は、ハロゲン
化水素ガスを吸収しなくなつたときを終点とし、ついで
生成したトリ置換ハロゲノシランと水または氷を通常の
操作で分離し、若干のハロゲン化水素を含有するトリ置
換ハロゲノシランを蒸留すれば、98%以上の高純度の
トリ置換ハロゲノシランを90%以上の高収率で得るこ
とができる。
このように、本発明は工業的に多用される高価なトリ置
換ハロゲノシランを高純度に、ヘキサ置換ジシロキサン
から容易に、工業的に、安価に製造する優れた方法であ
る。
つぎに、本発明の実施例を示す。
実施例 1 攪拌装置、温度計、還流冷却器(上部に塩化水素ガス排
出口)を備えた反応装置にヘキサメチルジシロキサン7
6yを仕込み、−17℃〜−25℃に冷却しながら塩化
水素ガスを導人する。
塩化水素ガスを吸収しなくなつた時点で導入を停止する
。ついで、生成物中の凍結した氷を分離すれば、トリメ
チルクロロシランの粗成物1007を得る。これを蒸留
し、沸点56〜58℃を示すトリメチルクロロシラン9
51(純度98%)を得る。収率93%。実施例 2 実施例1と同一の装置を用い、ヘキサエチルジシロキサ
ンを190.47仕込み、−17℃〜−25℃に冷却し
ながら塩化水素ガスを導入する。
塩化水素ガスを吸収しなくなつた時点で導入を停止する
。ついで生成物中の凍結した氷を分離すれば、トリエチ
ルクロロシランの粗成物2457を得る。これを蒸留し
、沸点145〜147℃を示すトリエチルクロロシラン
235.6t(純度99%)を得る。収率96%。実施
例 3 実施例1と同様の装置に、ヘキサメチルジシロキサン7
6tを仕込み、−8〜−10℃に冷却し、攪拌下塩化水
素ガスを導入する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔(R)_3Si〕_2O (式中、Rは低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、アリール基を示す。 )で表わされるヘキサ置換ジシロキサンとハロゲン化水
    素を反応させて、一般式(R)_3SiX (式中、Xはハロゲン原子を示し、Rは前記した意味を
    有する。 )で表わされるトリ置換ハロゲノシランを製造するにあ
    たり、反応を−5℃以下で行なうことを特徴とするトリ
    置換ハロゲノシランの製造法。
JP54000027A 1979-01-05 1979-01-05 トリ置換ハロゲノシランの製造法 Expired JPS5941998B2 (ja)

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JPS5592392A JPS5592392A (en) 1980-07-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3133885C2 (de) * 1981-08-27 1986-03-27 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur Herstellung von Dimethylhydrogenchlorsilan
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