JPS5941839B2 - 全密閉形電動圧縮機の支持部材固定方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全密閉形電動圧縮機の支持部材固定方法に関す
るものである。

従来のこの種支持部材固定方法を第１図〜第３図に基い
て説明する。

圧縮機本体１はフレーム１ａの上部に圧縮機構部ｂを配
置し、フレーム１ａの下部に電動機部Ｉｃを配置してい
る。圧縮機構部ｌｂと電動機部Ｉｃとは回転軸Ｉｄにて
連結されている。フレーム１ａの周縁一部には圧縮機側
支持部Ｉｆが設けられており、この支持部Ｉｆの下面に
はコイルばね挿入穴Ｉｇが設けられている。一方、密閉
容器２は円柱状をしており、支持部材２ａおよび上部ス
トッパ部材２ｃを内面に溶接している。支持部材２ａは
下部ストッパ部２ｂと半円球状の突起２ｄとを一体に成
形してある。この突起２ｄは支持部材２ａの曲面部２ｅ
の一部に設けられている。又、ばね座２ｆは支持部材２
ａに固定されている。更に、コイルばね３は前記コイル
ばね３は前記コイルばね挿入穴Ｉｇとばね座２ｆとの間
に介在し、圧縮機本体１を密閉容器２内に弾性的に支持
する。而して、かかる支持部材２ａを第２図に示す如く
密閉容器２の内側に配置し、更に第３図に示す如く両側
から密閉容器２の内面形状と合致する電極４・４を当接
して加圧し、両電極４・４間に電流を流して突起２ｄを
溶融する。

これによつて支持部材２ａは密閉容器２に溶接される。
かかる支持部材固定方法によれば、内側の電極４は突起
部２ｄに対応する部分が部分的に摩耗して行くので、そ
の都度電極４・４の当接面全体を密閉容器に合つた円弧
状に削する必要があつた。

このため、生産能率の低下を招いていた。本発明はかか
る欠陥を解消せんとしてなされたものである。

以下本発明の詳細を第４図および第５図に示す一実施例
により説明する。

まず、支持部材２ａは密閉容器２の内面形状とほぼ近似
する曲面を有し、その両端部に電極４・４の加圧方向と
直角面を有する背面部５ａを形成し、この背面部５ａに
夫々突起５・５を形成する。次いで、この支持部材２ａ
の突起５・５を密閉容器２の内面に当接する。更に、電
極４・４を前記支持部材２ａの背面部５ａと密閉容器２
の外面とに夫々当接してこの両電極４・４間に電流を通
し、前記支持部材２ａの突起５を密閉容器２の内面に溶
着する。かかる支持部材固定方法によれば内側の電極４
は支持部材２ａに当接する面が水平面であれば良いので
、溶接作業時に部分的に摩耗しても、水平に削るだけで
艮い。

従つて、従来例に比較すれば生産能率を大幅に向土する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の密閉形電動圧縮機の縦断面図、第２図・
第３図は同圧縮機の各製造工程断面図、第４図・第５図
は同圧縮機の各製造工程断面図である。 １・・・・・・圧縮機本体、２・・・・・・密閉容器、
２ａ・・・・・・支持部材、５ａ・・・・・・背面部、
５・・・・・・突起。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 密閉容器２の内面形状とほぼ近似する曲面を有する
   支持部材２ａの両端部に、電極４の加圧方向と直角面を
   有する背面部５ａを形成し、且つ、この両端部の背面部
   ５ａに夫々突起５を形成した後、前記支持部材２ａの突
   起５を前記密閉容器２の内面に当接し、電極４・４を前
   記支持部材２ａの背面部５ａと密閉容器２の外面とに夫
   々当接してこの両電極４・４間に電流を通し、前記支持
   部材２ａの突起５を密閉容器２内面に溶着したことを特
   徴とする全密閉形電動圧縮機の支持部材固定方法。