JPS5941392Y2 - 放電式ガスライタ−における操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は放電式ガスライターのケース側板に接当して設
けたスライド型操作板を、ライターケース側板に穿設し
た案内孔側辺の凹部と操作板側のストッパーとによって
錠止するガスライターの安全装置の改良にかかる放電式
ガスライターの操作装置に関するものである。

一般に放電式ガスライターは、第５図に示すように、ラ
イターケース側板１に点火用のスライド型操作板４を接
当して設けである。

この操作板４はライターケース正面側のケース側板１に
穿設した縦向の案内孔２に、操作板４の裏面側に突設し
た摺動子６を摺動自在に嵌込んで設けられ、その摺動子
６の下側に点火レバー５の自由端を接当させている。

この点火レバー５はノズ／’Ａを上方へ押上げてハルツ
装置Ｂを開放する一方、ノズルＡを介してスイッチＣを
ＯＮにする作用をするものである。

このような点火操作機構を具えた放電式カスライターを
ポケットに入れて携帯するとき、摩擦や他物と接触した
際のわずかな外力によっても往々にして操作板が移動し
、ポケット内で点火するようなことがある。

このような事故を未然に防ぐために従来スライド型操作
板に楔状の溝を設け、こノ溝にストッパーな摺動自在に
嵌込み、このストッパーを発条によってライターケース
側板に穿設した操作板支持用の案内孔に形成した係合用
凹部に常時弾性的に係止するようにしたライター安全装
置（例えば実開昭５１−２１６７４号公報参照）は知ら
れているが、このような構造のものでは、長期の使用に
よる磨耗携帯時の震動などのためストッパーの嵌込が自
然に外れ、またはストッパー弾圧用の発条がライターケ
ース側板の表面側に露出しているため発条の保持が不充
分で脱落しやすいという欠点が免かれ難く、ストッパー
としての確実性に欠けるきらいがあった。

本考案はこのような従来のものの欠点を除去改善するた
めに考えられたものであって、操作板の裏面側に嵌込ん
だ可動自在なストッパーを、操作板側に穿設した長孔の
先方の段部に常時弾性的に圧接するように同じく操作板
の裏側に装設したトーションばねにより弾持して設け、
操作板からのストッパーの脱落を確実に阻止するととも
に、震動などによってもストッパーおよびそれを弾圧す
るトーションばねが容易に外れることがなく長期に亘り
安全を確保し得る点火操作装置を構成したものである。

本考案の要旨とするところはライターケース側板に穿設
した案内孔の下部側方に係止用凹部を一体に形成し、案
内孔を被掩するようにライターケース側板に接当させた
操作板の裏面側に点火レバー上に位置する摺動子をねじ
により一体に取付け、この摺動子を案内孔を貫通してラ
イターケース内側に向は突出させた状態で案内孔に沿い
摺動自在に保持させ、かつ操作板の下部寄り裏面側には
凹陥部を形成し、この凹陥部に案内孔の係止用凹部と対
向する位置に長孔を透穿して設け、との長孔に続いてそ
の先方裏面側に長孔と同幅の段部な残して前記係止用凹
部と対応する位置に凹所を形成し、さらに長孔には、前
記係止用凹部に嵌合する突部と操作板の表面側に位置す
る指掛片とを一体に連設し、しかも前記段部に挿合する
凹部を形成したストッパーな摺動自在に挿嵌して設け、
かつ凹陥部の側縁に嵌着した支持材とストッパーとにわ
たってトーションばねを張設するように凹陥部に挿置し
て設け、トーションばねによってストッパーをその凹部
が操作板側の段部に常時弾圧するように保持して成る放
電式ガスライターにおける操作装置の構造に存するもの
である。

つぎに図面に示す実施例について本考案を説明すれば、
第１図において１はライターケース側板であって、この
側板１には縦方向に適度の長さの案内孔２が穿設しであ
る。

この案内孔２の下端部は後記する操作板の摺動子を挿入
するために巾広に穿ってあり、この中広部分の側辺には
係止用凹部３が一体に形成しである。

つぎに第２区、第３図、第４図、第５図において、４は
操作板であって、前記案内孔２を被掩する状態でライタ
ーケース側板１の表面側に接当され、かつ上部裏面側に
点火レバー５を下方へ押下する摺動子６がねじ１によっ
て固定しである。

操作板４の下部寄り裏面側には凹陥部８が形成してあり
、この凹陥部８の上部寄りで操作板裏面側の略中央個所
に前記係止用凹部３と対向する位置に長孔９が透穿して
設けられである。

そしてこの長孔９に続いてその先方裏面側に長孔９と等
しい幅の段部１１を残して前記係止用凹部３と対応する
位置に凹所１０が形成されである。

長孔９には、係止用凹所３と嵌合する突部１２と操作板
４０表面側に位置する指掛片１３とを上下一体に連設し
、しかも前記段部１１に挿合する凹部１４を形成したス
トッパー１５が指掛片１３に手指を掛けることにより摺
動自在に挿嵌して設ける。

なおこの指掛片１３は第３図に示すように、操作板４０
表面側において着色ａを施した凹溝部に手指により摺動
自在に嵌持しである。

１６は係止用凹所３と対向する凹陥部８の側縁８ａと、
ストッパー１５とにわたって張設したトーションばねで
あって、このトーションばね１６の一端１６ａは凹陥部
側縁８ａに嵌着した支持材１７に埋設して固定され、か
つ他端１６ｂはストッパー１５に穿設した受板１８に挿
込んで取付けられ、常時ストッパー１５を長孔９の先方
へと弾圧して凹部１４を段部１１に圧接するように弾持
するものとする。

前記のような構造としであるから、操作板４はストッパ
ー１５をトーションばね１６により係止用凹部３との係
止方向に常時弾圧状態に弾持されているので、そのまま
の状態で案内孔２に接当させることができ、またストッ
パー１５の突部１２が係止用凹部３に臨むように摺動子
６を案内孔２に挿嵌して摺動させるだけで、突部１２と
係止用凹部３との嵌合による操作板４の係止を確実に行
うことができる。

またストッパー１５は常時弾圧されているため、その弾
圧に抗してストッパー１５を移動せぬ限り係止は保持さ
れる。

本考案は前記のように、操作板４に穿設した長孔９の先
方裏面側に段部１１を形成し、かつストッパー１５の突
部１２と指掛片１３との間に形成した凹部１４を受部１
１と嵌合させることにより、如何に手荒に扱ってもスト
ッパー１５の緩脱を来すことがないようにストッパー１
５の脱落を阻止することができ、また操作板４の裏面側
に凹陥部８を設け、この凹陥部８にストッパー１５およ
びその保持構造、並びにストッパー弾圧用のトーション
ばね１６からなるすべての係止構造を収量して設けであ
るから、操作板４をライターケース側板１０案内孔２に
摺動子６を嵌合して接当した状態で良くストッパー、ト
ーションばねなどの作動部分の脱落を防ぎ、長期に亘り
、点火の安全を保つことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はライターケースの２部截断正面図、第２図は操
作板の裏面図、第３図は第２図■−■線断面図、第４図
はライターケースに取付けた状態における縦断側面図、
第５図は放電式ガスライターの一部截断縦断正面図であ
る。 １・・・・・・ライターケース側板、２・・・・・・案
内孔、３・・・・・・係止用凹部、４・・・・・・操作
板、５・・・・・・点火用レバー、６・・・・・・摺動
子、Ｉ・・・・・・ねじ、８・・・・・・凹陥部、９・
・・・・・長孔、１０・・・・・・凹所、１１・・・・
・・段部、１２・・・・・・突部、１３・・・・・・指
掛片、１４・・・・・・凹部、１５・・・・・・ストッ
パー、１６・・・・・・トーションばね、１７・・・・
・・支持材、１８・・・・・・受孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライターケース側板１に穿設した案内孔２の下部側方に
   係止用凹部３を一体に形成し、案内孔２を被覆するよう
   にライターケース側板１に接当させた操作板４の裏面側
   に点火レバー５上に位置する摺動子６をねじ７により一
   体に取付け、この摺動子６を案内孔２を貫通してライタ
   ーケース内側に向げ突出させた状態で案内孔２に沿い摺
   動自在に保持させ、かつ操作板４の下部寄り裏面側には
   凹陥部８を形成し、この凹陥部８に案内孔２の係止用凹
   部３と対向する位置に長孔９を透穿して設け、この長孔
   ９に続いてその先方裏面側に長孔９と幅が等しい段部１
   １を残して係止用凹部３と対応する位置に凹所１０を形
   成し、さらに長孔９には、係止用凹部３に嵌合する突部
   １２と操作板４０表面側に位置する指掛片１３とを上下
   一体に連設し、しかも段部１１に挿合する凹部１４を形
   成したストッパー１５を摺動自在に挿嵌して設げ、かつ
   凹陥部８の側縁８ａに嵌着した支持材１１とストッパー
   １５とにわたってトーションばね１６を張設するように
   凹陥部８に挿置して設け、トーションばね１６によって
   ストッパー１５を七の凹部１４が操作板４側の段部１１
   に常時弾圧するように保持して成る構造を特徴とする放
   電式ガスライターにおける操作装置。