JPS5940782B2 - 低比重石膏板の製造方法 - Google Patents
低比重石膏板の製造方法Info
- Publication number
- JPS5940782B2 JPS5940782B2 JP943577A JP943577A JPS5940782B2 JP S5940782 B2 JPS5940782 B2 JP S5940782B2 JP 943577 A JP943577 A JP 943577A JP 943577 A JP943577 A JP 943577A JP S5940782 B2 JPS5940782 B2 JP S5940782B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gypsum
- specific gravity
- gypsum board
- low specific
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、低比重でしかも丈夫な石膏板の得られる新規
な製造方法に関する。
な製造方法に関する。
石膏板は、プラスター・ボードとも呼ばれ、高い耐火性
を有する他に防水、防音、防湿、断熱の性質を有するの
で建築用壁材として広く使用されている。
を有する他に防水、防音、防湿、断熱の性質を有するの
で建築用壁材として広く使用されている。
しかし、通常の石膏板は比重が0.8程度で重量があり
、壁材下地材としては適切であるとしても、天井材とし
ては好ましくない。
、壁材下地材としては適切であるとしても、天井材とし
ては好ましくない。
この様な石膏板に多量の有機物質を混入し嵩高にする方
法があるが、耐火性が劣化し好ましくなG)。
法があるが、耐火性が劣化し好ましくなG)。
又石膏板中に気泡を包含させ、比重0.5程度の低比重
のボードを得る提案もあるが、発泡剤によっては均一な
発泡、緻密な発泡が得られず、或いは石膏の硬化を妨げ
強度を低下させる強酸の雰囲気を必要とするなど、好ま
しくないものが多かった。
のボードを得る提案もあるが、発泡剤によっては均一な
発泡、緻密な発泡が得られず、或いは石膏の硬化を妨げ
強度を低下させる強酸の雰囲気を必要とするなど、好ま
しくないものが多かった。
本発明は、混入物を用い発泡を行うことなしに、単に石
膏の硬化結晶の状態によって嵩高かの比重0.5程度の
低比重石膏板を得る新規な方法を提供することを目的と
している。
膏の硬化結晶の状態によって嵩高かの比重0.5程度の
低比重石膏板を得る新規な方法を提供することを目的と
している。
即ち、本発明は、半水石膏粉末と石膏の硬化遅延剤粉末
とを予じめ混合し、これを、硬化促進剤を溶解した水と
混合して、実質的硬化開始前にこれに成形の為めの型を
与えて嵩高の一定厚みの石膏板を製造する方法に関する
。
とを予じめ混合し、これを、硬化促進剤を溶解した水と
混合して、実質的硬化開始前にこれに成形の為めの型を
与えて嵩高の一定厚みの石膏板を製造する方法に関する
。
本発明に用いる半水石膏としては針状結晶を形成するβ
−半水石膏を用いるのが適している。
−半水石膏を用いるのが適している。
この石膏の硬化遅延剤としては、通常知られているコン
スターチ、ポリエチレングリコール、カルボキシメチル
セルローズ(CMC)等の通常の遅延剤が使用され得る
。
スターチ、ポリエチレングリコール、カルボキシメチル
セルローズ(CMC)等の通常の遅延剤が使用され得る
。
又、本発明に於pは、上記硬化遅延剤と共に、製品石膏
板の好ましい強度を得るために硬化促進剤が用いられる
。
板の好ましい強度を得るために硬化促進剤が用いられる
。
この促進剤としては、硫酸アルミニウム、ミョウバンな
どの硫酸塩や媒晶としての三水石膏、水ガラス等が用い
られる。
どの硫酸塩や媒晶としての三水石膏、水ガラス等が用い
られる。
本発明に於ける石膏板の製造方法に於いては、半水石膏
粉末とCMC等の硬化遅延剤の粉末とを予じめ混合し混
合粉末を作ることが必須である。
粉末とCMC等の硬化遅延剤の粉末とを予じめ混合し混
合粉末を作ることが必須である。
そして一方硬化促進剤を溶解した結晶水より過量の水を
用意し、上記混合粉末をこれに投入し混合する。
用意し、上記混合粉末をこれに投入し混合する。
本発明の低比重石膏板も、通常の低比重石膏板と同様、
石膏板の適度な物理的強度を得るために若干のパルプの
如き繊維状物質が混入されるのが好ましい。
石膏板の適度な物理的強度を得るために若干のパルプの
如き繊維状物質が混入されるのが好ましい。
従って、当該繊維状物質を上記水中に予じめ混入するか
、或いは上記混合粉末中に混入せしめておくのが良い。
、或いは上記混合粉末中に混入せしめておくのが良い。
上記混合粉末と、硬化促進剤や上記繊維状物質の混入さ
れた水とが均一に混ぜられた後、直ちにこれを、例えば
連続移動ネット上の紙枠中に流し込む。
れた水とが均一に混ぜられた後、直ちにこれを、例えば
連続移動ネット上の紙枠中に流し込む。
そして、硬化遅延剤による石膏の硬化が遅延せしめられ
ている間に、余剰の水分が脱水され且つ表面をベルト等
の押圧で一定厚みに押え、一応の硬化を完了せしめる。
ている間に、余剰の水分が脱水され且つ表面をベルト等
の押圧で一定厚みに押え、一応の硬化を完了せしめる。
そして、上記紙枠と一体硬化した連続石膏板を裁断堆積
し、製品とする。
し、製品とする。
上記方法に於いて、半水石膏粉末と硬化遅延剤とを予じ
め混合せず、硬化促進剤水溶液中に時を前後して夫々投
入混合するときは、不均一な比重の石膏板となったり、
或いは硬化が得られないことがある。
め混合せず、硬化促進剤水溶液中に時を前後して夫々投
入混合するときは、不均一な比重の石膏板となったり、
或いは硬化が得られないことがある。
殊に工業的規模での製造に於いては、硬化促進剤を溶解
した水中に半水石膏粉末を先に入れ、後に遅延剤を投入
するときは、型に流し込まれ成形プレスを行う前に硬化
結晶が進み過ぎ、プレスによって、結晶をつぶす事とな
り、又上記水中に硬化遅延剤を先に投入し、後に半水石
膏を投入するときは、余剰水の脱水を充分に行なう事が
出来ず、且つ均一な混合が出来ない。
した水中に半水石膏粉末を先に入れ、後に遅延剤を投入
するときは、型に流し込まれ成形プレスを行う前に硬化
結晶が進み過ぎ、プレスによって、結晶をつぶす事とな
り、又上記水中に硬化遅延剤を先に投入し、後に半水石
膏を投入するときは、余剰水の脱水を充分に行なう事が
出来ず、且つ均一な混合が出来ない。
従って、前者にあっては高密度のものとなったり、強度
の劣る製品となり、又後者にあっては硬化を生ぜず或い
は不均一な比重の製品となる。
の劣る製品となり、又後者にあっては硬化を生ぜず或い
は不均一な比重の製品となる。
又、更に、半水石膏と遅延剤とを別個に同時に上記水中
に投入しても、上述とほぼ同様に好ましい製品が得難い
。
に投入しても、上述とほぼ同様に好ましい製品が得難い
。
要するに、予じめ半水石膏粉末と硬化遅延剤粉末とを混
合しておくことにより、硬化促進剤水溶液によって半水
石膏が結晶を形成し始めても、混在する遅延剤粉末によ
って一時的にこれが妨げられ、結晶が成長する前に余剰
水が脱水され且つ型押し後に当該結晶が成長するので、
一定厚みの嵩高の低比重石膏板が得られることとなるの
である。
合しておくことにより、硬化促進剤水溶液によって半水
石膏が結晶を形成し始めても、混在する遅延剤粉末によ
って一時的にこれが妨げられ、結晶が成長する前に余剰
水が脱水され且つ型押し後に当該結晶が成長するので、
一定厚みの嵩高の低比重石膏板が得られることとなるの
である。
従って、本発明方法に於いては、半水石膏粉末と硬化遅
延剤粉末とを予じめ混合しておく事と同様に、石膏の実
質上の硬化が始まる前に、必要以上の水分を除去し、型
枠としての抑圧を行なう事が必須となる。
延剤粉末とを予じめ混合しておく事と同様に、石膏の実
質上の硬化が始まる前に、必要以上の水分を除去し、型
枠としての抑圧を行なう事が必須となる。
本発明の好ましい一実施例として、下記を実施した。
β−半水石膏粉末100部に対して171000部程度
のCMC微細粉末を均一に混入したところの混合粉末を
作った。
のCMC微細粉末を均一に混入したところの混合粉末を
作った。
一方、水ガラス0.1〜0.5係程度の水溶液300部
にメクアクリル・ブチルラバー0.5部を付加したパル
プ10〜25部を繊維状物質として添加し混合して混液
を作った。
にメクアクリル・ブチルラバー0.5部を付加したパル
プ10〜25部を繊維状物質として添加し混合して混液
を作った。
該混液に上記混合粉末を投入し、均一に混合した後直ち
に型に流し込み、混合後約2分後、遅延剤による硬化の
遅延が為されている間に厚さ0.9mm位置で停止され
るプレス板で押圧し、約100部の水を脱水した。
に型に流し込み、混合後約2分後、遅延剤による硬化の
遅延が為されている間に厚さ0.9mm位置で停止され
るプレス板で押圧し、約100部の水を脱水した。
このプレス板による脱水と硬化型の形成は、第1図に示
されるように硬化反応の進行が一時遅延効果によってフ
ラットになっている間に行なわれればよい。
されるように硬化反応の進行が一時遅延効果によってフ
ラットになっている間に行なわれればよい。
そして、約1分間このプレス板をホールドした後解放し
、実質的硬化が始まり約5分後の硬化の終了したとき切
断し、これを堆積し後に乾燥した。
、実質的硬化が始まり約5分後の硬化の終了したとき切
断し、これを堆積し後に乾燥した。
得られた石膏板の比重は、0.49程度であった。
得られた低比重石膏板を発泡された通常の上記製品と同
一厚みの且つ同一繊維状物混入の低比重石膏板(比重0
.5)と強度を比較した処、下表の通りであった。
一厚みの且つ同一繊維状物混入の低比重石膏板(比重0
.5)と強度を比較した処、下表の通りであった。
尚、斯くして得られた低比重石膏板は、エンボス等の加
工、印刷に対する適応性が良好であった。
工、印刷に対する適応性が良好であった。
上記実施例にも見られた様に、本発明によると1 きは
、発泡等の手段を用いる事なしに、従来の低比重板にも
増して丈夫な施工時に破損することのない好ましい低比
重石膏板が得られる。
、発泡等の手段を用いる事なしに、従来の低比重板にも
増して丈夫な施工時に破損することのない好ましい低比
重石膏板が得られる。
図は、本発明の方法に於ける石膏の硬化反応の進行状態
と脱水並びに硬化型の付与の関係を示すグラフである。
と脱水並びに硬化型の付与の関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 半水石膏粉末と石膏の硬化遅延剤粉末とを予じめ混
合し、これを石膏の硬化促進剤を溶解した水中に投入混
合し、実質的硬化開始前にこれに成形の為めの型を与え
ることから成る低比重石膏板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP943577A JPS5940782B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 低比重石膏板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP943577A JPS5940782B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 低比重石膏板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5394331A JPS5394331A (en) | 1978-08-18 |
JPS5940782B2 true JPS5940782B2 (ja) | 1984-10-02 |
Family
ID=11720233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP943577A Expired JPS5940782B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 低比重石膏板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940782B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11070190B2 (en) | 2018-03-27 | 2021-07-20 | Statek Corporation | Silver-bonded quartz crystal |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111792901A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-10-20 | 山西佳维新材料股份有限公司 | 一种石膏浆及其制备方法和应用 |
-
1977
- 1977-01-31 JP JP943577A patent/JPS5940782B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11070190B2 (en) | 2018-03-27 | 2021-07-20 | Statek Corporation | Silver-bonded quartz crystal |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5394331A (en) | 1978-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5340513A (en) | Process for the production of calcium hydrosilicate bonded shaped articles | |
US2979415A (en) | Cementitious material | |
CA1288193C (en) | Method for forming a lightweight cementitious structural product and product formed thereby | |
US1901057A (en) | Acoustic corrective material | |
JPS5940782B2 (ja) | 低比重石膏板の製造方法 | |
CN110885255A (zh) | 一种轻质石膏板的制备方法 | |
US2292012A (en) | Process for the preparation of insulation material | |
JPH0328181A (ja) | 石膏ボードの製造方法 | |
JPH07206496A (ja) | コンクリート表面の洗い出し仕上げ工法用凝結遅延剤 | |
JPS5951504B2 (ja) | 加熱硬化型セメント組成物 | |
US1749508A (en) | Process of making porous products | |
US2292011A (en) | Process for the preparation of lightweight products | |
JPH0223507B2 (ja) | ||
CN111908861B (zh) | 一种asa板材生产方法 | |
US2239861A (en) | Method of making plastic products | |
US2291140A (en) | Wallboard | |
JPS61178478A (ja) | 軽量気泡コンクリ−ト体の製造方法 | |
JPH026378A (ja) | 軽量気泡コンクリートの製造方法 | |
JP2900261B2 (ja) | 水硬性軽量組成物及び水硬性軽量成型体の製造法 | |
JPS5955746A (ja) | 凹模様を有する化粧板の製造方法 | |
US1745635A (en) | Cellular stucco mix and method of making the same | |
JP2001180995A (ja) | 即時脱型コンクリート用混和剤 | |
JPS599325B2 (ja) | 繊維シ−ト強化発泡石こうパネルの製造法 | |
JPS59156705A (ja) | 軽量厚物硬化体の製法 | |
JPH02194904A (ja) | 軽量気泡コンクリート板の製造方法 |