JPS5940603B2 - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

化粧単板の製造方法

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JPS5940603B2
JPS5940603B2 JP11819477A JP11819477A JPS5940603B2 JP S5940603 B2 JPS5940603 B2 JP S5940603B2 JP 11819477 A JP11819477 A JP 11819477A JP 11819477 A JP11819477 A JP 11819477A JP S5940603 B2 JPS5940603 B2 JP S5940603B2
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JP
Japan
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veneers
veneer
flitch
dyed
uneven
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Expired
Application number
JP11819477A
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English (en)
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JPS5452713A (en
Inventor
俊雄 中西
邦夫 飯島
達雄 井東
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は化粧単板の製造方法に関するものである。
天然銘木単板の木質調をもつ化粧単板(大工銘木単板)
は、従来つぎのようにして製造されていた。
すなわち、比較的高比重のロータリまたはハーフロータ
リ原木単板を、天然銘木単板と同系色の一般的な酸性染
料(ただし染料どうしの会合塵が低いもの)で染色した
のち、吸水率が30%以下(一般に10%近傍)になる
ように脱水し、それの単板面に酢酸ビニル樹脂エマルジ
ョン接着剤等を塗布し、その単板を複数枚重ねて押圧面
に凹凸をもつ型版で積層成形して凹凸フリッチをつくり
、これをスライスすることにより製造していた。
ところが、このようにして製造された従来の化粧・ 単
板は、原木単板自身のもつ色むらがそのまま現われるた
め、色むらが生じていた。
また、染料の耐光性が低く、かつ染料成分と木材成分(
例えばリグニン等)が反応して色あせ現象を起すため、
早い時期に外観低下が起るという問題があった。
さらに、接着剤の接着強度との関係で染色単板の吸水率
をかなり低く設定する必要があったが、それによって凹
凸フリッチの製造時に染色単板の曲げ性が損なわれると
ともに、凹凸フリッチのスライス時にスライスが円滑に
行なわれないため、製□造が困難になり、かつ不良が多
発するという問題も生じた。
したがって、この発明の目的は、色むらがなく、かつ早
い時期に外観低下が起らない化粧単板を歩留りよく製造
する方法を提供することである。
この発明の特徴は、比重0.45以下の複数の原木単板
を脱色剤により脱色したのち煮沸し、ついで酸性金属錯
体染料で染色して吸水率が40〜140重量%になるよ
うに脱水し、ついでそれらの単板面にウレタン樹脂接着
剤を塗布して積重ね、これを押圧面に凹凸をもつ型版で
加圧接着して凹凸フリッチをつくり、これをそのままス
ライスすることにある。
すなわち、この発明は、原木単板を脱色剤により脱色し
て原木単板自身のもつ色むらを解消したのち、煮沸して
脱色剤を溶出分解し、これを染色するため、得られる化
粧単板に色むらが生じない。
また、原木単板として低比重な(ポーラスな)原木単板
を用いるため、耐光性が高く、かつ木材成分との反応性
が小さい酸性金属錯体染料を用いることができる。
そのため、早い時期に化粧単板の外観低下が起らない。
また、接着剤としてウレタン樹脂接着剤を用いるため染
色単板の吸水率を下げる必要がない。
そのため型版による染色単板の積層成形およびフリッチ
のスライスが容易になり、不良の発生が抑制される。
また、フリッチのスライスが容易なため、化粧単板の厚
みが均一でしかもその厚みを薄くすることができる。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明で用いる原木単板としては、例えば0.45以
下の比重をもつジェルトン、ラミン、アガチス、シナの
ロータリまたはハーフロータリ単板があげられる。
酸性金属錯体染料としては、例えば住友化学のラニイル
系の酸性金属錯体染料、三井東圧化学のラナファスト系
の酸性金属錯体染料があげられる。
ウレタン樹脂接着剤としては、例えば住友ベークライト
社のスミタック、大日本インキ社のデイクプレン、アイ
カニ業社のアイボン等があげられる。
脱色剤としては、例えばNa2S2O3、Ma2S20
4.Na2S、NaBH4のような還元脱色剤およびN
aC10,NaClO2、H2O2、Na2S2O8の
ような酸化脱色剤等があげられる。
染色単板の脱水は、ロール絞り、プレス、熱風乾燥、蒸
気乾燥等で行なわれる。
この場合、吸水率が40〜140%(重量基準、以下同
じ)の範囲内になるように脱水することが必要である。
ここで吸水率は、 吸水重量−乾燥重量 吸水率−xio。
乾燥重量 で求められる。
吸水率が40%未満では、型版による加圧圧締の際に染
色単板の曲げ性が損なわれて凹凸変形率の大きい凹凸フ
リッチが得られにくく、かつ凹凸フリッチのスライス時
にスライス作業が困難になる。
逆に吸水率が140%を越えるとそれらの作業がまた困
難になる。
染色単板へのウレタン樹脂接着剤の塗布およびそれらの
型版による加圧接着は常法に従って行なわれる。
この場合、ウレタン樹脂接着剤の塗布量は、80〜15
0 y/mになるように選ぶことが好ましい。
また、型版による加圧接着は、常温(5〜40℃)、5
〜30kg/cd130〜240分の条件で行なうこと
が好ましい。
なお、染色単板をあらかじめ数枚1組にして型版で積層
接着しく仮圧締)、ついでそれらを複数個重ねさらに型
版で積層接着(本圧締)するときは、仮圧締を2分以上
行ない、本圧締を30〜240分行なうことが好ましい
このようにして化粧単板が得られる。
以上のように、この発明によれば、歩留りよく化粧単板
を得ることができる。
そして、得られた化粧単板は、色むらがなく、かつ早い
時期に外観低下が起ることもない。
また、この発明では、染色単板の吸水率が高い状態で成
形できるため、常温成形が可能になる。
そして、それとともに染色単板を急激に変形させること
が可能となるため、変形率の大きな凹凸フリッチを得る
ことができる。
そのため、それをスライスして得られる化粧単板の木目
模様が鮮明になる。
また、脱色剤による脱色工程の前に、複数の原木単板を
水中浸漬処理または煮沸処理するときは、脱色工程にお
ける脱色効果が大になるとともに脱色時間を短縮するこ
とができる。
つぎに実施例について説明する。
実施例 1 複数枚の厚さ1mmのジェルトン原木単板を1夜水中に
浸漬したのち取り出し、さらに0.5%ハイドロサルフ
ァイド水溶液中に室温で2時間浸漬して脱色した。
ついでこれらを1時間煮沸した。つぎに、これらを下記
の組成の酸性金属錯体染料のo、i%水溶液中で煮沸し
て染色した。
〔酸性金属錯体染料の組成〕
ラニイルイエロウGエキストラコンク、住友化学社製
・・・・・・・・・・・・・
・・4ラナフアストレツド2GL、三井東圧化学社製・
・・・・・・・・・・・・・・1 (重量比) つぎに、これらをプレスにより圧力30 ky/c4で
脱水し吸水率を90%に設定した。
ついで、それらの染色単板の単板面にウレタン樹脂接着
剤(商品名;スミタックEA・600、住友化学社製)
を120f/mの割合で塗布して積重ね、これを型版に
より、常温、15 kg/cm、4時間の条件で加圧し
て凹凸フリッチを得た。
ついで、このフリッチをフリッチの表面に対して水平に
スライスして厚さ0.2mmの化粧単板を得た。
実施例 2 複数枚の厚さ1.2闘のラミン原木単板を2時間煮沸し
たのち、さらに1%過酸化水素水で脱色した。
ついでこれらを1.5時間煮沸したのち、下記の組成の
酸性金属錯体染料の0.15%水溶液中で3.5時間煮
沸して染色した。
〔酸性金属錯体染料の組成〕
ラニイルブリリアントイエロウ5G、住友化学社製
・・・・・・・・・・・
・・・・2ラナフアストイエロウGLエキストラコンク
、三井東圧化学社製 ・・・・・・・
・・・・・・・・3ラニイルグリーンG ・
・・・・・・・・・・・・・・0.5ラナフアストブラ
ウンBL ・・・・・・・・・・・・・・・1
(重量比) つぎに、これらを蒸気乾燥し吸水率を65%に設定しだ
ついでそれらの染色卆板の甲板面にウレタン樹脂接着剤
(商品名;デイクプレーン5P−3、大日本インキ社製
)を11oy/mの割合で塗布して積重ね、これを型版
により、常温、10kg/cA、 3時間の条件で加
圧して凹凸フリッチを得た。
ついでこのフリッチをフリッチの表面に対して水平にス
ライスして厚さ02±0.01mmの化粧単板を得た。
実施例 3 複数枚の厚さ0.8 mmのアガチス原木単板を1昼夜
水中に浸漬したのち、さらに0.2%NaC10水溶液
中に1時間浸漬して脱水した。
ついでこれらを2時間煮沸したのち、下記の組成の酸性
金属錯体染料の0.2%水溶液中で5時間煮沸して染色
した。
〔酸性金属錯体染料の組成〕
ラナファストブラウンGRL、三井東圧化学社製・・・
・・・・・・・・・・・・3 ; ラニイルブルー3G、住友化学社製 ・・・・・・・・・・・・・・・0.1 ラニイルイエロウGRエキストラコンク、住友化学社製
・・・・・・・・・・・・
・・・1(重量比) つぎに、これらをロールにより処理し吸水率を85%に
設定した。
ついでそれらの染色甲板のm板面にウレタン樹脂接着剤
(商品名;KU−31,7X2、コニシ社製)を100
P/m’の割合で塗布して積重ね、これを型版により、
常温、20 kg/crA、4時間の条件で加圧して凹
凸フリッチを得た。
ついでこのフリッチをフリッチの表面に対して水平にス
ライスして厚さ0.]、5±0.017n111の化粧
単板を得た。
以上の実施例で得られた化粧単板には色むらが見られず
、かつ早い時期に外観低下が起ることもなかった。
すなわち、天然銘木単板の木質調をもつ理想的な化粧単
板を得ることができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 比重0.45以下の複数の原木単板を脱色剤により
    脱色したのち煮沸し、ついで酸性金属錯体染料で染色し
    て吸水率が40〜140重量%になるように脱水し、つ
    いでそれらの単板面にウレタン樹脂接着剤を塗布して積
    重ね、これを押圧面に凹凸をもつ型版で加圧接着して凹
    凸フリッチをつくり、これをそのままスライスすること
    を特徴とする化粧単板の製造方法。 2 前記複数の原木単板が、前記脱色剤による脱色の前
    に水中浸漬処理または煮沸処理されている特許請求の範
    囲第1項記載の化粧単板の製造方法。
JP11819477A 1977-09-30 1977-09-30 化粧単板の製造方法 Expired JPS5940603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11819477A JPS5940603B2 (ja) 1977-09-30 1977-09-30 化粧単板の製造方法

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JP11819477A JPS5940603B2 (ja) 1977-09-30 1977-09-30 化粧単板の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5452713A JPS5452713A (en) 1979-04-25
JPS5940603B2 true JPS5940603B2 (ja) 1984-10-01

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JP11819477A Expired JPS5940603B2 (ja) 1977-09-30 1977-09-30 化粧単板の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6325304U (ja) * 1986-07-31 1988-02-19

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6325304U (ja) * 1986-07-31 1988-02-19

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JPS5452713A (en) 1979-04-25

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