JPS5940275Y2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は合成樹脂製容器に関し、特に椀状容器におけ
る保管時の積み重ねむよび取り出しの至便なものを得よ
うとしている。

従来より発泡樹脂シートなどからなる容器の場合、保管
時には多数の容器を互いに重ね合せて置けば場所を取ら
ず便利なものであった。

しかしながら上記のごとく積み重ねた容器を個別に取り
出す際には、上下に積み重ねた容器の側壁部分が互いに
密着して積み重ねなれている為取り外しに手間がかかる
欠点があり、１個づつスムーズに取り出し難いものであ
った。

％に材質が薄手の発泡シートにて製せられている場合に
は、大きな力を加えて取り外そうとすれば変形や破損の
危険もちつた。

そこで、この考案にお゛いては、上記問題点を解決し、
保管時には多数が積み重ねられている容器に対し個別の
取り外しが容易で使用し易いものを提供するものであり
、その構成としては、全体が合成樹脂シートからなる椀
状容器であって、底部周辺の内面側と彎曲部との境界全
周に、リブ状の突条部を形成し、この突条部の適数個所
に欠除部を形成してなることを特徴としている。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

１が容器の全体であり、発泡ポリスチレンシート等の素
材から真空成形等の手段にて形成されているもので、麺
類用の井容器等積々の椀状容器として形成されているも
のである。

特に容器１のうち底部１０周辺の内面側と彎曲部１３と
の境界全周には積み重ね用の突条部１１がリブ状に形成
されてあり、該突条部１１は容器１を積み重ねた際に上
方の容器１の底部１０を載置できるようになっている。

１２は欠除部であり、突条部１１のうち適数個所（図で
は３個所）Ｋ設けである。

次に上述の容器１を形成する素材としては、発泡ポリス
チレンシートのほか、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の熱可塑性樹脂からなる発泡シートが緩衝性、断熱性等
に優れ、成形加工も容易であり好適なものとなる。

また上記発泡シートの内面ｌたは外面に非発泡の合成樹
脂シートあるいはフィルムを積層したものも使用でき、
さらに非発泡の熱可塑性樹脂シートのみからｉる容器で
あっても実施可能である。

そして容器の形状としては、丼、茶わん等の各種用途に
用いる椀状の容器形状をなすものであれば種々の形態の
もので実施可能である。

上記のごとく構成されたこの考案によれば、全体が合成
樹脂シートにて形成された椀状の容器であって保管時に
は多数の容器を互いに積み重ねることによって、場所を
取らずコンパクトに収納しておける便利なものであると
ともに、容器の底部周辺の内面側と彎曲部との境界全周
にリブ状の突条部を形成してあり、容器を積み重ねた際
には上方の容器の底部下面がリプ状をなす上記突条部に
載置されることとなり、容器の側壁同士が密着し合わず
に隙間があく為、取り外しの際にはスムーズに作業が行
なえ、能率向上に大きく貢献できることになり、取り外
しの際に加えた力で容器が変形したり破損する心配も無
く取り扱い易いものとなる。

さらに上記突条部の適数個所に欠除部を形成しであるの
で、突条部と側壁の間に汁等の水分が溜することなく欠
除部から排出でき、丼容器等として使用する場合には好
適なものである。

渣た上記欠除部は容器を積み重ねた際に上方の容器の底
部と下方の容器内面の突条部とが全周で密着するのを防
ぎ、取り外しの際に上記密着部分が真空状態になって取
り外しが困難になる欠点を該欠除部からの空気の流入に
よって改善するものである。

しかも上記突条部および欠除部の形成については、合成
樹脂シートを真空成形等にて成形する際の金型の形状を
わずかに変更するだけでよく、加工の手間も従来と全く
変らずコスト的に高価になることは無く、また容器の使
用に際しても容器の底部分に突条部を形成しているため
、何ら支障なく使用できる等実用的価値の非常に高いも
のである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施態様を例示するものであり、第１図
は断面図、第２図は平面図、第３図は積み重ね状態の断
面図である。 １・・・・・・容器、１０・・・・・・底部、１１・・
・・・・突条部、１２・・・・・・欠除部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、全全体合成樹脂シートからなる椀状容器であって、
   底部周辺の内面側と彎曲部との境界全周に、リブ状の突
   条部を形成し、この突条部の適数個所に欠除部を形成し
   てなることを特徴とする合成樹脂製容器。 ２、全体が熱可塑性発泡樹脂シートからなる上記実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の合成樹脂製容器。