JPS5940190Y2 - 縦形射出成形機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、型締装置が水平に設けられ、射出装置が垂直
に設けられた縦形射出成形機に関するものである。

従来、型締装置が水平に設けられ、射出装置が垂直に設
けられた縦形射出成形機は、添付図面第１図に示すよう
に、型締装置１に取り付けられた金型２の合わせ面、す
なわち、射出位置３に、射出装置４のノズル５の先端を
合わせた後、射出装置４を、これに取り付けられた上昇
シリンダ６及び上昇シリンダ６に内蔵のピストン７に結
合されたガイドバー８を介して、取り付けた支持ブロッ
ク９を、型締装置１の固定盤１０に固定し、射出成形作
業においては、上昇シリンダ６に圧液を送液することに
よって、上昇シリンダ６を上下動させ、ノズル５の金型
２への押圧及び待避を行なわせていた。

従来装置はこのように構成され、作用していたので、射
出成形品の変更、すなわち、金型２の交換に際Ｌ２ては
、金型２の上方に射出装置４が配置されているために、
取外し取付けの困難な射出装置４の取外しを先づ必ず行
ない、しかる後に金型２を取り外し交換して取り付け、
次いで射出装置４を再び取り付けるという作業が必要で
あり、従って、金型交換の都度、金型２の取外し秋材は
作業以外に、射出装置４の取外し、取付け、及び、心合
わせの作業が要求され、困難な作業と、これに要する不
必要な経費と、長い不必要な作業時間とが要求されると
いう欠点があった。

本考案はこのような従来の大きな欠点を除去した縦形射
出成形機を得ることを、その目的とするものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面に基づいて
説明する。

第２図において、符号２１はベラ１２２等固定部上に固
定して設けられる支持フレーム、２３は、上昇シリンダ
６を介して、射出装置４を支持するガイドバー８を固定
すると共に支持フレーム２１上を滑動可能に設けられた
支持ブロック、２４は、支持フレーム２１に固定された
引戻しシリンダ２５と、そのピストン２６と、これに一
端が連結され他端が支持ブロック２３に連結されたピス
トン棒２６′とからなる引戻しシリンダ装置であって、
引戻しシリンダ２５には、これに圧液を給排する引戻し
ポート２７及び前進ポート２８が設けられている。

なお、本実施例においては、引戻しシリンダ２５を支持
フレーム２１に固定し、そのピストン棒２６′の先端を
支持ブロック２３に固定したが、引戻しシリンダ２４を
支持ブロック２３に固定し、ピストン棒２６′の先端を
支持フレーム２１に固定しても、何ら差し支えない。

本考案はこのように構成されるが、その作用を次に説明
する。

金型２の交換が必要になった場合には、１ず、上昇シリ
ンダ６の上昇ポート２９に圧液を送給して、上昇シリン
ダ６、すなわち、これが固定されている射出装置４を上
昇させ、射出装置４のノズル５を、支持ブロック２３の
滑動後退に支障がない状態とする。

次いで、引戻しシリンダ装置２４の引戻しポート２７に
圧液を送給することによって、ピストン２６、すなわち
、ピストン棒２６′を後退させ、従って、ピストン棒２
６′に連結した支持ブロック２３を後退させて、金型２
上から射出装置４を退避させ、第３図に示す状態とする
。

このようにして、金型２上の障害物を除去した後、金型
２の取外し交換を行なう。

次に、金型２の交換取付けが終ったならば、再び引戻し
シリンダ装置２４の前進ポート２８に圧液を送給してピ
ストン２６、すなわち、これにピストン棒２６′を介し
て連結された支持ブロック２３を前進させ、次いで、上
昇シリンダ６に下降ポート３０を介して圧液を送給して
上昇シリンダ６を下降させ、ノズル５と射出位置３とが
合うように、引戻しシリンダ装置２４の微調整作動によ
って位置合わせを行なった後、上昇シリンダ６に給送の
圧液を加圧することによって、ノズル５を金型２に押圧
し、射出可能の状態とする。

本考案は、上記のように構成され作用するために、金型
交換に際しても、何ら射出装置４を取り外す必要はなく
、また、金型２上は広く開放されているために、きわめ
て容易に金型交換が可能であるだけでなく、ノズル５と
射出位置３との位置合わせもきわめて容易であり、従来
は要した困難な射出装置の取付は取外し作業も、長時間
作業も、捷た、多大の経費も必要としなくなって、簡単
且つ経済的に速やかに金型交換がなし得るという効果を
、本考案は有している。

なお、従来は射出装置の型締装置側に設けられていたホ
ッパ３１を、射出装置が引き戻された第３図に示す状態
においては、金型２上でない位置、例えば、従来とは反
対側の引戻しシリンダ装置側に設ければ、射出装置の引
戻し距離をそれだけ少なくすることができる。

また、上記実施例においては、射出装置、すなわち、こ
れを載置した支持ブロックを、型締装置の軸方向へ、引
戻しシリンダによってしゆう動させ引戻し変位させたが
、この変位を、例えば、第４図に示すように、支持ブロ
ックを支持フレーム上で、ピン３２を中心にして旋回さ
せ、射出装置を金型上から退避させるように、行なって
もよく、また、第５図に示すように、みぞ３３にそって
旋回させ、同様に退避させるように、行なってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の縦形射出成形機の構造説明用一部断面側
面図、第２図は本考案の一実施例の射出状態における構
造説明用一部断面側面図、第３図はその引戻し状態にお
ける同様の一部断面側面図、第４及び５図は他の実施例
における変位手段の部分平面図である。 １・・・型締装置、２・・・金型、３・・・射出位置、
４・・・射出装置、５・・ヅズル、６・・・上昇シリン
ダ、７゜２５−６．ピストン、８・・・ガイドバー ９
，２３・・・支持ブロック、１０・・・固定盤、２１・
・・支持フレーム、２２・・・ベッド、２４・・・引戻
しシリンダ、２６・・・ピストン棒、２７・・・引戻し
ポート、２８・・・前進ポート、２９・・・上昇ポート
、３０・・・下降ポート、３１・・・ホッパ、３２・・
・ピン、３３・・・みそ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 型締装置１を水平に、射出装置４を垂直に設けた縦形射
   出成形機において、支持フレーム２１をベット２２等の
   固定部分に固着し、ガイドバー８を介して射出装置４を
   固定した支持ブロック２３を支持フレーム２１に摺動自
   在に取付け、引戻しシリンダ２５、ピストン２６および
   ピストン棒２６′からなる引戻しシリンダ装置２４０両
   端をそれぞれ支持ブロック２３と支持フレーム２１とに
   連結した縦形射出成形機。