JPS5940168Y2 - 移載装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は移載装置、さらに詳しくはタンスプレート、天
板、棚板等を製作する際に、台枠の段部に合板等のプレ
ートを移載嵌合せしめるための移載装置に関する。

従来タンスプレート、天板、棚板の製作に際して台枠に
段部がある場合には、その段部に合板（ベニア板）等の
プレートを嵌合せしやることは寸法精度等の点から極め
て困難であるため、熟練を有する職人等に頼っていたも
のであるが、このような作業は手作業で行われるが故に
その作業性が悪く、生産性の向上を図ることができない
という欠点があった。

本考案はこのような欠点を解消するためになされたもの
で、上記のようなタンスプレート等の製作に際し、合板
等のプレートを台枠の段部に極めてスムース且つ正確に
、しかも自動的に移載嵌合せしめることを目的とするも
のである。

本考案はこのような目的を達成するために、プレートを
吸着するための吸盤をエアシリンダーの下端に揺動自在
に設けた昇降吸着体を少なくとも架台の中央とその両側
に垂設し、しかも両側の昇降吸着体の外側ＫＵ、該昇降
吸着体によって吸着移載されるプレートの両端部に当接
しながら該プレートを台枠内にガイドするためのガイド
ストッパーを前記架台に昇降自在に垂設し往つ該ガイド
ストッパーを昇降量調整自在のエアシリンダーにて構成
したことを要旨とするものである。

以下、本考案の実施態様について図面に示した一実施例
に従って説明する。

第１図及び第２図において、１ａｔ１ｂ、１ｃ。

は合板１０を吸着するための吸着盤３をエアシリンダー
２のロッド１４の下端に揺動自在に設けてなる計５本の
昇降吸着体、４／ｒｉ該５本の昇降吸着体１ａ、１ｂ、
ｌｃを昇降自在に垂設してなる架台で、中央の昇降吸着
体１ｂ、及び両側の１対ずつの昇降吸着体１ａ、１ａ、
１ｂ、１ｂをそれぞれ垂設せしめた計３個の支持体１１
ａ、１１ｂ。

１１ｃと、該支持体１１ａ、１１ｂ、１１ｃを嵌入固着
してなる受板１２ａ、１２ｂ、１２ｃと、前記支持体１
１ａ、１１ｂ、１１ｃの両側に架設された連設体１６，
１６とで構成されてなる。

冑、前記中央の受板１２ｂは正面略コ字状に形成され、
左右両側の受板１２ａ 、 １２ｃは正面略コ字状に形
成されてなるとともにその外側の一端が略り字状に延出
されて延出片１３ａｙ１３ｃＯ’形成されてなる。

５，５は前記両側の昇降吸着体１ａ、１ｃの外側すなわ
ち前記受板１２ａ、１２ｃの延出片１３ａ、１３ｃに垂
下されたロッド１５゜１５′を有するエアシリンダーか
らなるガイドストッパーで、エアシリンダーのエア圧に
よって下降量調整可能に構成されてなる。

６は上記構成からなる移載装置を示す。

７（／ｉ該移載装置６の下面に設けられた材料搬送用の
ベルトコンベアを示す。

そして上述のような構成からなる移載装置６を使用して
例えば第３図に示すような台枠８の段部９にタンスプレ
ートとして使用する台板１０を移載嵌合せしめるには、
１ず第４図イ）のように移載装置６を移動して合板１０
の真上に位置せしめ、この状態で中央並びに両側の昇降
吸着体１ａ。

ｌｂ、１ｃのエアシリンダー２・・・を夫々下降させて
各吸着盤３・・・を合板１０に圧接せしめる。

（第４図口）その際吸着盤３・・・はエアシリンダー２
・・・に対して揺動自在なるためその圧接状態は極めて
良好となる。

次にこの状態で昇降吸着体１ａ、１ｂ、１ｃを作動させ
ると、合板１０は各吸着盤３・・・に吸着される。

次にこの状態で各エアシリンダー２・・・を上昇させて
合板１０を持ち上げ、移載６を移動してベルトコンベア
７上に停止している台枠８上に合板１０が位置したとき
〔第５図イ〕に両側の昇降吸着体１ａ、１ｃの作動を停
止し吸着状態を解除する。

この状態で両側のガイドストッパ ５，５／をエア圧に
より下降させると該ガイドストッパー５゜５′が合板１
００両端部に当接して合板１０は第５図口のように弓形
状に湾曲化される。

この状態で各昇降吸着体１ａ、１ｂ、１ｃ並びにガイド
ストッパー５，５′をさらに下降させて合板１０の両端
部１０′を台枠８の段部９に位置させる〔第５図へ〕。

次に中央の昇降吸着体１ｂの作動を停止させて吸着状態
を解除すると合板１０はその復元力により元のフラット
な状態に戻ろうとするが、その際合板１０の両端１０′
上にはガイドストッパー５゜５′が当接しているため、
その両端１０′はこのガイドストッパー５，５′にガイ
ドされながら極めてスムースに台枠８の段部９に移載嵌
入される。

〔第５図二〕。

上記のように合板１０を台枠８の段部９に移載嵌合せし
めた状態で、再び各昇降吸着体１ａ。

１ ｂ 、１ ｃ並びにガイドストッパー５，５′をエ
アシリンダーにて上昇させてその作業を終了させるもの
である。

尚両側の昇降吸着体？ａ、ｌｃ並びにこれらと支持体１
１ａ、１１ｂ及び受板１２ ａ ｔ １２ ｂを介して
連設したガイドストッパー５，５は第１図の矢印のよう
に往復動調整可能なるため合板の幅に応じて移載装置６
の両側の調整ができる。

またこの実施例においては昇降吸着体を中央に１本両側
に夫々２本づつ計５本設けてなるがその数は決して限定
されたものではない。

さらに該実施例では台枠８に移載嵌合するプレートとし
て合板１０を使用してなるが、このプレートの種類は決
して合板１０に限定されるものでは彦り、そのプレート
の材質は一切問うものではない。

又、台枠８とプレートとの組合わせは、該実施例のよう
なタンスプレート等の他、天板や棚板等としても使用す
ることも可能である。

さらに該実施例では両側の昇降吸着体１ａ。

１ｃ及びガイドストッパー５，５′を往復動可能にして
なるため上述のような好ましい利点を得られたが、これ
らを往復動可能に構成することは決して本考案に必須の
条件ではない。

その他本考案の意図する範囲内ですべて設計変更自在で
ある。

叙上のように本考案は、中央とその両側に夫々昇降自在
の昇降吸着体を設は且つ両側の昇降吸着体の外側に夫々
昇降自在のガイドストッパーを設けてなるため、台枠の
段部への合板等のプレートの移載嵌合が極めてスムース
に行なうことができ、しかも人手による場合に比し自動
的に行なうことができるため、その作業性が著しく良好
で生産性の向上を図ることができる。

また本考案に係る移載装置をタンスプレート等の生産ラ
インに組み入れることによりラインの全自動化を達成で
きる等の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る移載装置の概略正面図。 第２図は同側面図、第３図は台枠の段部に合板を嵌合せ
しめてなる一ｆＩｌとしてのタンスプレートの一部切欠
斜視図、第４図イ２口は作用状態を示す説明図、第５図
イ２口、ハ、二は作用状態を示す説明図。 ２・・・・・・エアシリンダー、３・・・・・・吸着盤
、５，５′・・・・・・ガイドストッパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台枠８の段部９にプレートを移載嵌合するための移載装
   置において、該プレートを吸着するための吸盤３をエア
   シリンダー２の下端に揺動自在に設けた昇降吸着体１ａ
   、１ｂ、ｌｃを少なくとも架台４の中央とその両側に垂
   設し、しかも両側の昇降吸着体１ａ、ｌｃの外側には、
   該昇降吸着体１ａ、１ｂ、１ｃによって吸着移載される
   プレートの両端部に当接しながら該プレートを前記台枠
   ８内にガイドするためのガイドストッパー５，５′を前
   記架台４に垂設し且つ該ガイドストッパー５５′を昇降
   量調整自在のエアシリンダーにて構成してなることを特
   徴とする移載装置。