JPS5939953Y2 - 繰出し式化粧料容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は口紅、スティックファンチージョン等の化粧料
をカートリッジ化した繰出し式化粧料容器に関するもの
である。

この種の繰出し式化粧料容器では、化粧料が使用により
消耗した場合、化粧料容器全体を廃棄する必要はなくカ
ートリッジ化した部分だけを取替えることによって再使
用することができ、或いは又、各棟色調の化粧料のカー
トリッジだけを複数本予め準備しておき、好みに合せて
カートリッジを取替えて使用することができるといった
経済性と便宜性を兼ね備えたものである。

従来、カートリッジ部を使い棄てにすることに着目して
なされた化粧料容器は種々あるが、方法が複雑であり、
使用者が判りにくいため、容器を破損したり、化粧料を
破損する欠点があった。

本考案は上記のように従来の欠陥に着目してなされたも
ので、従来の繰出し容器において使用されている繰出し
構造を採用してこれをカートリッジ化し、この繰出し操
作部を極めて簡単な構造としてワンタッチで、カートリ
ッジ部と着脱ｅＨ３Ｅとした繰出し式化粧料容器を提供
することにある。

地下に本考案の実施例について添附図面を参照にして説
明する。

本考案の繰出し式化粧料容器は、蓋Ａとカートリッジ部
Ｂと操作部Ｃとから構成されている。

カートリッジ部Ｂは両端が開口している本体１と受皿２
と回転体３とによって構成されている。

本体１は両端が開口しており、内壁のほぼ中央部には受
皿２が昇降を規制する座環４を突設し、その下部には受
皿２が昇降するための回転止め溝５が形成され、筐たそ
の下端部には回転体３と回動自在に嵌着される凹溝６が
形成されている。

１だ、本体１の外壁の中央部には操作部Ｃの後述する袴
と回動自在に嵌合するアンダーカット部Ｉを形成する。

受皿２は、その上端部に化粧料収納中皿８がそしてまた
その下端部には回転規制筒９が形成され、更にその末端
部には本体１の回転止め溝５と昇降自任に嵌着される回
転止めリプ１０が突設されている。

好筐しくは、受皿２を本体１の座環４に嵌着する際に柔
軟性をもたせるために、その下端側にストット１１を設
けると良い。

更に、受皿２の回転規制筒９の内側に中皿８の底面から
これを同軸上に延長する螺子筒１２が形成され、その外
周面には螺子−１３が形成されている。

回転体３はその筒状内周面に上記螺子筒１２の螺子−１
３と螺合する螺子溝１４を有し、筐たその下方部に本体
１の凹溝６に回転自任に嵌着される抜は防止用フランジ
１５が突設され、更に下端部には回転用ローレット突部
１６が設けられている。

操作部Ｃは上下両端が開口した筒状上衿１７とこれより
若干大径の筒状下袴１８とからなっており、１袴１８は
有底でその底部には回転用ローレット筒１９が内方に突
出形成され、このローレット筒１９の内面には前記回転
体３のローレット突部１６と嵌合するリプ２０が突設さ
れている。

１袴１８の上方筒部２１は上衿１７の下方円筒壁に強制
的に密着嵌合して上衿１７と１袴１８とは一体的に回転
するように構成されている。

上衿１７の上端部は半径方向に可撓性を有し、その内周
面に前記本体１のアンダーカット部７と回転自在に係合
する突起２２が形成されており、筐たその外周面には蓋
Ａの内壁面が係止する係合凸起２３が複数個所定間隔を
置いて形成されている。

尚、上記実施例では上衿１７と１袴１８とを別体に形成
したが、これら両者を一体成形しても良い。

次に、組立て構成を順に説明すると、本体１の上方向か
ら受皿２を強制的に嵌着して本体１の回転止め溝５に受
皿２の回転規制筒９に突設した回転止めリプ１０を昇降
自在に嵌着後、本体１の下方から回転体３の螺子溝１４
を受皿２の螺子筒１２の螺子−１３に回転させながら螺
着し、回転体３の抜は防止用フランジ１５を本体１の凹
溝６に圧入嵌合し、カートリッジ部Ｂを構成する。

次に上衿１７と１袴１８とを相互に固定嵌合し、カート
リッジ部Ｂの下方から嵌挿すると上衿１７の突起２２が
本体１のアンダーカット部７に「パチン」という音を発
して嵌合すると同時に１袴１８のリプ２０が、回転体３
の回転用ローレット突部１６と噛合う。

最後に蓋Ａを本体１の上方から被せて、上衿１７の係合
凸起２３に嵌合して組立てを終了する。

化粧料を使用する場合は、本体１をもって１袴１８を回
転すると、１袴１８のリプ２０が回転体３の回転用ロー
レット突部１６を回動させる。

この時回転体３の螺子溝１４と受皿２の螺子筒１２の螺
子−１３が螺着しており更に本体１の回転止め溝５に受
皿２の回転規制筒９の回転止めリプ１０が回転を規制す
るので受皿２は回動することなく昇降する。

化粧料が全部消耗した場合、或いは異った色調の化粧料
を取替える場合は本体１をもって１袴１８あるいは上衿
１７を引張ると本体１のアンダーカット部７に係止して
いる上衿１７の突起２２が離脱し容易に分離することが
出来、別のカートリッジを操作部Ｃに差し込むと「パチ
ン」という音がするので嵌合の終了を音で確認出来る。

上記のように、本考案に係る繰出し式化粧料容器は蓋Ａ
とカートリッジ部Ｂと操作部Ｃとが着脱自在に形成され
ており、その組立てに関しては、操作部Ｃをカートリッ
ジ部Ｂの下から押し込んで操作部Ｃの上衿１７の突起２
２に本体１のアンダーカット部７を嵌合させて蓋Ａをカ
ートリッジ部Ｂの上方から被せてやればよい。

更に本考案の繰出し式化粧料容器では、カートリッジ部
Ｂに従来の繰出し構造を採用し、操作部Ｃには突起２２
とリプ２０とを形成しただけで、従来のような複雑な螺
合部材を用いることがないため、極めて簡単にして、カ
ートリッジ部と操作部の着脱がワンタッチで行うことが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る繰出し式化粧料容器の各部品を分
解して示す一部破断斜視図、第２図Ａ。 Ｂ、Ｃは本考案の繰出し式化粧料容器の蓋、カートリッ
ジ及び操作筒体をそれぞれ示す断面図、第３図はカート
リッジに筒体を嵌合する状態を示す断面図、第４図はカ
ートリッジに筒体を嵌合した状態を示す断面図、第５図
は筒体を回転して化粧料を繰出した状態を示す断面図で
ある。 Ａ・・・蓋、Ｂ・・・カートリッジ部、Ｃ・・・操作部
、１・・・本体、２・・・受皿、３・・・回転体、４・
・・座環、５・・・回転止め溝、６・・・凹溝、７・・
・アンダーカット、８・・・化粧料収納中皿、９・・・
回転規制筒、１０・・・回転止めリプ、１１・・・スリ
ット、１２・・・螺子筒、１３・・・螺子−，１４・・
・螺子溝、１５・・・抜は防止用フランジ、１６・・・
回転用ローレット突部、１７・・・上衿、１８・・・下
袴、１９・・・回転用ローレット筒、２０・・・・・・
リブ、２１・・・嵌合筒部、２２・・・突起、２３・・
・係合凸起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端が開口した筒状本体の内部に化粧料を収容する受皿
   を配設し、該受皿の局面に突設したリブを該本体の内壁
   面に形成した長手方向の溝内に嵌合して該受皿を該本体
   に対して昇降自任とし、該本体の内部には更にその下方
   開口端側に延長するローレット突部を備えた回転体を嵌
   着し、該回転体を該受皿から下方に突出せられた螺子部
   片と螺合して化粧料カートリッジを構成し、該カートリ
   ッジと別体に筒状蓋体及び操作筒体を形成し、該操作筒
   体の底面には該回転体の該ローレット突部と係合可能な
   ローレット筒を突出形成し、該操作筒体を該本体の下方
   から押し込むことによって該ローレット筒が該ローレッ
   ト突部と係合し該操作筒体を該カートリッジに対して回
   転可能としてなることを特徴とする繰出し式化粧料容器
   。