JPS5939635Y2

JPS5939635Y2 - 装軌車両用シヤシダイナモメ−タ

Info

Publication number: JPS5939635Y2
Application number: JP16881576U
Authority: JP
Inventors: 光雄林
Original assignee: 三菱重工業株式会社
Priority date: 1976-12-18
Filing date: 1976-12-18
Publication date: 1984-11-06
Also published as: JPS5387184U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は装甲車など装軌車両の台上運転を行う装置（以
下／ヤシダイナモと云う）に関する。

装軌車両の機関により動力装置を経て履帯を駆動させる
が、との履帯の動力を７ヤシダイナモに伝えることによ
り、装軌車両が動くことなく台上で実車走行に近い運転
を行わしめるもので、無人耐久試験、各部の計測及び慣
し運転等に利用される。

従来のものは表面が平坦な鋼板で作られたスラットコン
ベア状の７ヤシダイナモで、次の欠点があつあ（１）表面が平坦なため装軌車両の履帯との間に滑りが
生じ発熱する。

また動力を充分伝えられない。

（２）装軌車両の履帯にゴムパッドを装着するか、また
はゴム履帯を使用する必要がある。

（３）車両が左右方向に逃げようとする大きな力が働く
。

他面装甲車などの走行時大きな騒音、振動が出るので公
害上問題が生じ、このため室内で台上運転を行う必要が
生じた。

本考案の目的は上記欠点を排除したシャシタイナモを提
供することであり、その特徴とするところは、装軌車両
の履帯接地部分にその装軌車両のものに対応する履帯、
転輪、起動輪等をフレームに回転可能に取付け、この起
動輪軸から動力取出しを可能としたシャシダイナモメー
タでかつ履帯の歯（グローブ）の形状を山形（への字状
）にしたことである。

これによシ、運転中装軌車両が左右方向にずれることを
防止できる。

本考案は装甲車類及びその他の装軌車両に広く適用でき
る。

以下図面を参照して本考案による１実施例につき説明す
る。

第１図は本考案による１実施例のシャシダイナモ上に装
軌車両が乗っている状態を示す。

このシャシダイナモはフレーム１に転輪２、起動輪３及
び履帯張度を調節する誘導輪４を直列に取付け、これに
履帯５をかけてスラットコンベア状にしたものを、第２
図に示す通り、装軌車両の軌間中に等しい位置に２組子
行に設置している。

起動輪３の中心軸６は左右共合々差動歯車箱７の左右入
力軸に結合されており、この差動歯車箱Ｔの出力軸１ｄ
ダイナモメータに結合され一般のシャシダイナモと同じ
構造で動力の吸収が可能となっている。

このシャシダイナモに使用する転輪２、起動輪３及び履
帯５は各々被試験体である装軌車両のものと同等または
類似の構造であり、履帯は、第３図に示す如く、山型の
歯（グローブ）を有し、グローブの形状及びピッチは装
軌車両の履帯と全く同じである。

第３図において、１１は履帯を構成する履板、１２は履
板１１を結合するコネクタ、１３は履板１１に形成した
山形のグローブである。

上記構成の場合の作用について述べる。

第１図に示すように、シャ／ダイデモ上に装軌車両を乗
せ実際の走行と同様の運転を行わせるが、この装軌車両
の牽引力（履帯の駆動力）により車両が移動しないよう
に前後をロープ等により緊縛しである。

装軌車両は搭載機関で発生する動力を伝動装置に伝え起
動輪を回転させて履帯を駆動するが、車両はロープ等で
緊縛してあり走行できないので、この車両の履帯どグロ
ーブが噛合っているシャシダイナモの履帯５を駆動し、
更にこの履帯５と噛合う起動輪３を回転させる。

左右の起動輪３の動力は差動歯車箱７で合成され、適当
な回転速度に増、減速されて差動歯車箱７の出力軸に伝
えられる。

この動力をダイナモメータで吸収する機構及び車重に相
当する回転質量をフライホイールを設けて補う機構は一
般のシャシダイナモと同様である。

第３図は本実施例の履帯の歯を示す説明図である。

履帯は通常特殊鋼で作られており、Ｃ１１０〜２０′Ｉ
ｎｒｆｔのグローブがついているが、このグローブ形状
を第３図及び第４図に示すような山型とすることにより
、駆動側履帯中心と被動側履帯中心とがずれた場合、第
４図に示す通り駆動力の反力が山型グローブの片側のみ
に働き、ずれを戻す方向の横向きの分力が発生するので
、絶えず装軌車車両の履帯の中心はシャシダイナモの履
帯中心と一致する。

なお、第４図において、１４は装軌車両の履帯に形成さ
れたグローブである。

上述のように本考案による場合は次の効果がある。

従来、装軌車両のシャヅダイナモは表面が平坦に近いベ
ルトコンベアあるいはスラットコンベア状のものがあっ
たが、表面が平坦であるので前後方向に滑り、シャ／ダ
イデモに充分な動力の伝達ができず、また発熱する。

更に横方向へのずれが発生し共振も加わって危険であっ
た。

本考案の如くシャシダイナモに山型のグローブのついた
履帯を使用することにより、前後及び左右の滑りが防止
できる効果がある。

従って、安定した運転が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による１実施例の装置を示す側面図、第
２図は第１面の装置を示す正面図、第３図は本考案によ
る１実施例の履帯の歯を示す説明す、第４図は履帯の歯
の噛合い状態の１例を示す説明図である。１・・・フレーム、２・・・転輪、３・・・起動輪、４
・・・誘導輪、５・・・履帯、６・・・起動輪の中心軸
、７・・・差動歯車箱、１１・・・履板、１２・・・コ
ネクタ、１３・・・グローブ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

試験すべき装軌車両の起動輪、転輪、履帯張力調整用の
誘導輪と同等又は類似の起動輪、転輪及び誘導輪をフレ
ームに２列に配設し各列に上記装軌車両の履帯を巻き掛
け、かつ起動輪軸を動力吸収機構に連結させて構成され
ると共に、上記履帯の歯形を上記装軌車両の履帯の山形
の歯形と同形の山形に形成したことを特徴とする装軌車
両用シャシダイナモメータ。