JPS5939073B2 - 通帳の印字行位置決め方法 - Google Patents

通帳の印字行位置決め方法

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JPS5939073B2
JPS5939073B2 JP53085545A JP8554578A JPS5939073B2 JP S5939073 B2 JPS5939073 B2 JP S5939073B2 JP 53085545 A JP53085545 A JP 53085545A JP 8554578 A JP8554578 A JP 8554578A JP S5939073 B2 JPS5939073 B2 JP S5939073B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、現金自動預金機、支払機その他の記帳機に
おいて用いられる通帳の印字行位置決め方法に関する。
第1図に示されているように、この種の通帳51は、お
もておよびうら表紙52a、52bの内がわに印字用紙
53が綴じられてなる。
印字用紙53には、日付、払戻し金額、預り金額、およ
び差引残高を印字すべき欄が設けられている。また、所
定の余白部分にはページ数をあられすバー・コード54
が印刷されている。ところで、この通帳51の所定ペー
ジを開いて現金自動預金機、支払機その他の記帳機に挿
入すると、記帳機は印字すべき行を検知してその行が印
字ヘッドに対向する位置にくるように通帳51を位置決
めする。
この印字すべき行の検知には、従来は、通帳の所定領域
、たとえば日付欄あるいは残高欄に光を照射し光電素子
などでその反射光を検出してレベル弁別していた。既に
印字されている行は相対的に黒く、未だ印字されていな
い行は相対的に白いから、反射光のレベル差により次に
印字すべき行を検知することができる。ところが、通帳
51には、通帳51を閉じたときに印字された数字など
が対面する印字用紙面に転写されたり(Aで示す)、う
ら面に印字された数字などが印字面にあられれたりする
(これを、うら移りという、Bで示す)ことがあり、こ
れらは相対的に黒い部分となるから印字されている行と
同じ程度のレベルの検出信号が出力される。また、うら
面に印字された「51−8−12」などの日付のうちバ
ー「−」の印字は印字面に凹条に突出するので乱反射の
原因となり、紙面雑音として検知される。したがつて、
従来の印字行検知方法ではしばしば誤検知を起こし、印
字行の位置決めが不正確になる問題があつた。この発明
は上記実情に鑑みてなされたものであつて、既に印字さ
れている行と未だ印字されていない行とを正確に識別す
ることができ、したがつて、次に印字すべき行が正確に
印字ヘッドと対向する位置にくるように通帳を位置決め
することのできる方法を提供するものである。
そして、この発明は、通帳搬送路に挿入された通帳を、
その印字すべき行が印字ヘッドと対向するように位置決
めする方法であつて、通帳の搬送過程で通帳の所定領域
を撮像素子で走査して画像信号を得、この画像信号を符
号化して読取りデータとし、゛1″のデータが所定数個
以上存在する走査線が所要数以上連続しているかどうか
を判定し、そうである場合に、読取りデータによるデー
夕・パターンとあらかじめ設定されているモデル・パタ
ーンとを比較して判別することにより前回印字行を検知
し、この検知した前回印字行にもとづいて通帳の位置決
めを行なうことを特徴としている。
この発明の方法によると、読取りデータによるデータ・
パターンとモデル・パターンとの比較によつて、通帳の
印字用紙の日付欄などに印字された数字などを判別して
前回印字行を検知している。
したがつて、転写、うら移り、凸条などを誤検知するお
それが全くない。しかもこの発明では、各走査線ごとに
″′1″のデータが所定数個以上存在するかどうかを判
断することにより、雑音等による誤データとみなされる
走査線を排除している。そして、数字等にもとづくデー
タを含むと考えられた走査線が所要数以上連続している
かどうかを判定することにより、何らかの汚れによるも
のとみなされるものもあらかじめ排除し、雑音や汚れに
もとづくものではないと判定された読取りデータによる
データ・パターンを上記の比較の対象としている。この
ように、紙面雑音を排除しているから一層正確なパター
ン比較が可能となり、正確な印字行位置決めを達成する
ことができる。以下、この発明をその実施例に・ついて
さらに詳細に説明す.る。この発明においては、第1図
に示す通帳51をそのまま使用することができるが、第
2図に示すように、ベージ数をあられすバ一・コード5
4に代えて、ページ数をアラビア数字55であられした
通帳50も好適に使用することができる。
以下に示す装置によつてページ数を示すアラビア数字5
5もまた認識されることが明らかになろう。第3図は、
現金自動預金機、支払機その他の記帳機内に設けられて
いる通帳搬送路60を示している。ここでは搬送路60
は上下方向にのびているものとする。搬送路60は、ロ
ーラ61と、ローラ61に掛けられたベルト62とから
構成され、通帳50はベルト62間に挟まれた状態で矢
印C方向(下方とする)に搬送される。この搬送路60
にのぞんで搬入口から搬送方向に向つて、撮像素子とし
ての電荷結合素子(以下、CCDという)63,64、
および通帳位置検出スイツチ65,66が順次配置され
、かつ適当な高さ位置に印字ヘツド67が設けられてい
る。CCD63はページ数をあられす数字55を読取る
ものであつて、通帳50の搬送にともない数字55が通
過する巾方向位置に設けられている(第4b図参照)。
CCD64は日付欄に印字されている数字などを読取る
ものであつて、日付欄にそう巾方向位置に設けられてい
る。検出スイツチ65は、搬送されてきた通帳50の印
字用紙の最下行の最下位部分がCCD64と対向したと
きに通帳50の最下端を検出する高さ位置にあり(第4
a図参照)、このスイツチ65の検出信号が出力された
時点からCCD64による読取りが開始される。検出ス
イツチ66は同印字用紙の最上行の最上位部分がCCD
64と対向したときに通帳50の最下端を検出する位置
にあり(第4c図参照)、このスイツチ66の検出信号
が出力されるまでCCD64による読取りが続行してい
ればこの検出信号によつて上記読取りが停止される。C
CD64は、この実施例では256ビツト1列の一次元
素子であるが、256ビツト×4などの二次元素子を用
いることも可能である。さらに、撮像素子としてはバケ
ツト・ブリゲード素子(BBD)やホトダイオードを用
いてもよく、さらにこれらがマトリクス状に配列されて
なりかつ水平走査および垂直走査回路によつて駆動され
、通帳50の印字面を水平、垂直方向に順次読出す二次
元撮像素子を用いることもできる。通帳位置検出スイツ
チ65,66としては光電スイツチ、マイクロ・スイツ
チなどを採用しうる。さて、通帳の日付欄には、「52
−10−10」、「52−10−1U、「52−11−
23]などのように、年、月、日をあられす数字とこれ
らの数字をつなぐバ一とが各行ごとに必ず印字されてい
るが(第1図、第7図参照)、この実施例では便宜的に
年と月およびこれらをつなぐバ一のみをCCD64で読
取るものとする。
第5図に「52−11]をCCD64で読取つた場合の
モデルが示されている。方形の鎖線Eで示される範囲が
[52−11」を認識するために必要な検知領域である
。領域Eの横L方向が256に分割されその各分割点が
CCD64の1ビツトに相当する。L=10mmとすれ
ば1ビツト当り0.041W!の解像度が得られる。こ
れはレンズ71(第7図参照)を用いることにより充分
達成し得る。縦D方向には30〜60回程度走査される
。この走査回数は通帳50の搬送速度と、横方向への走
査速度によつて適宜に定めるとよい。CCD64による
印字面の1走査は、第6図に示すように時間T3の周期
で行なわれる。走査周期T3内には走査期間T1と休止
期間T2とがあり、走査期間T1内でたとえば走査線S
1の走査が完了し、休止期間T2経過後次の走査期間T
1で次の走査線S2にそう走査を行ない、通帳50の搬
送にともない順次各走査線にそつて走査していく。第7
図において、通帳挿入検出器74は搬送路60の通帳挿
入口付近に設けられた光電スイツチなどからなるもので
あり、その検出信号は中央演算処理装置(以下CPUと
いう)70および通帳搬送装置78に送られる。
通帳搬送装置78は通帳挿入検出信号が入力すると、ロ
ーラ61を駆動して通帳50を搬送路60上を搬送する
。搬送開始後においては搬送装置78はCPU7Oによ
つて制御される。送り量計数装置75は、ローラ61の
軸に設けられた回転トランスデューサからなるもので、
たとえば通帳50の搬送速度に比例した周波数の一連の
パルスを発生する。このパルスはCPU7Oに送られる
。通帳位置検出器76は上述の検出スイツチ65,66
を含み、これらの位置検出信号はCPU7Oおよび駆動
回路77に送られる。1駆動回路77は三相クロツク・
パルスと第6図に示す走査サイクル信号とを出力し、C
CD64を1駆動する。
CCD64からは駆動回路77の三相クロツク・パルス
毎に各ビツトのデータが取出され、各走査期間T1毎に
各走査線S1・・・・・・Sn・・・・・・にそう画像
の時系列信号が出力される。この時系列信号は画像増巾
器72で増巾されたのち画像信号(0S)として処理回
路73に送られる。処理回路73は画像信号(VOS)
に対して後に詳述する処理を行なう。この処理のために
、1駆動回路77から三相クロツク・パルスに同期した
基準タイミング信号(STR)、および走査サイクル信
号π同期した画像入力信号(INT)が処理回路73に
送られている。メモリ80には、データ・パターン・エ
リヤとモデル・パターン・エリヤとがある。データ・パ
ターン・エリヤには第8図に示すように、開始フラグF
1として使用する記憶場所、連続走査回数計数用カウン
タF2として使用する記憶場所、および後述するように
4段階のレベルに分離された各データCMDl,CMD
2,CMD3,CMD4を記憶するデータ・エリヤCM
Al,CMA2,CMA3,CMA4が設けられている
。これらの各データ・エリヤCMAl〜CMA4は、1
つの検知領域Eの全データを記憶しうる容量256ビツ
ト×(30〜60)を有している。モデル・パターン・
エリヤには、判定の標準となる日付欄に印字される数字
のモデル・パターンがあらかじめ設定されている。メモ
リ80としては、コアメモリ、リード・オンリ・メモリ
(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)な
どが用いられ、モデル・パターンはコアメモリまたはR
OMに、データ・パターンはコアメモリまたはRAMに
それぞれストアするとよい。表示装置79はパターン判
別結果を表示するのに用いられ、詳細は後述する。第9
図には、処理回路73の具体的構成が示されている。
タイミング・パルス発生回路90は駆動回路77からの
画像入力信号(INT)および基準タイミング信号(S
TR)にもとづいて、3種類のタイミング・パルスTP
l,TP2,TP3を発生する。第10図に示すように
タイミング・パルスTPlは信号(STR)に同期した
信号であり、タイミング・パルスTP2はパルスTPl
よりも半周期だけ位相が遅れた信号である。また、タイ
ミング・パルスTP3はパルスTP2の8個毎にパルス
TPlと同期して出力される。これらのタイミング・パ
ルスTPl〜TP3はいずれも入力信号(INT)が1
H17レベルにある間(走査期間T1)だけ出力される
。さて、画像増巾器72からの画像信号(0S)はレベ
ル多重分離用のレベノレ弁別器101,102,103
,104に送られる。
各レベル弁別器101〜104はそれぞれ異なる基準レ
ベルVTl,VT2,VT3,VT4をそれぞれ有し、
画像信号(VOS)をこれらの基準レベルT1〜VT4
でレベル弁別して符号化し、かつ反転してレベル分離信
号CMl,CM2,CM3,CMV4として出力する。
第10図には、第5図の走査線S1にそう画像信号0S
1と走査線Snにそう画像信号0Snとが示されている
。画像信号(VOS)は白い部分に対してはそのレベル
が高く、黒い部分の濃度が濃くなるほどレベルが低くな
る。走査線S1にそう部分には黒い部分はなくすべて白
いから、画像信号VOSlは均一に高いレベルの信号と
なつている。走査線Snは印字されている部分を横切つ
ているから、画像信号VOSnのレベルは印字の濃度に
応じて変動している。画像信号VOSnの低いレベルの
部分のうちZ1で示す部分は急激にレベルが低下し黒レ
ベルに近づいているから、はつきりと印字されている部
分を示している。これに対して、Z2で示す部分は信号
VOSnのレベルが緩慢に変化している。この部分Z2
は印字が不明確であることを示しており、たとえば印字
リボンが薄くなつてその印字能力が減退していたり、印
字された部分を指などで擦つた結果印字の輪部が不明確
になつてしまつた場合などにあられれる。レベル弁別器
101〜104の各基準レベルVTl〜VT4は、VT
4〉VT3〉VT2〉VTlの関係にあり、かつ基準レ
ベルVT4は画像信号(VOS)の白レベルよりも低い
。基準レベルVTlによつてレベル弁別されたレベル分
離信号CMVlは最も濃度の高い分割点による画像を表
わし、信号CMV2は基準レベルVT2に対応する濃度
よりも高い濃度の分割点による画像を表わしている。同
様に、他の信号CMV3,CMV4は、基準レベルVT
3,VT4に対応する濃度よりも濃い分割点による画像
をそれぞれ表わしている。基準レベルVT3は印字され
た数字などを目視して判読可能な濃度に対応するレベル
に設定され、基準レベルT3に対応する濃度よりも濃い
画像のみが印字識別の対象となるから、その意味でレベ
ル分離信号CM3は臨界的な信号として利用される。各
レベル弁別器101〜104からのレベル分離信号CM
Vl〜CMV4はANDゲート105に送られる。AN
Dゲート105は画像入力信号(INT)によつて制御
されており、信号(NT)が!1H?jレベルの場合に
そのゲートが開かれるので、この間に各レベル分離信号
CMVl〜CMV4はANDゲート105を経て、次段
の端縁修正回路にそれぞれ送られる。端縁修正回路は、
直列入力直列出力形式の256ビツト・シフト・レジス
タが4列に並べられたシフト・レジスタ群111,11
2,113,114と、これらのシフト・レジスタ群1
11〜114に含まれる4つのシフト・レジスタの各出
力のAND論理をとるAND回路115とから構成され
ている。
各シフト・レジスタ群111〜114において、第1シ
フト・レジスタの出力端子0UT1は第2シフト・レジ
スタの入力端子IN2に、第2シフト・レジスタの出力
端子0UT2は第3シフト・レジスタの入力端子IN3
に、第3シフト・レジスタの出力端子0UT3は第4シ
フト・レジスタの入力端子IN4にそれぞれ接続されて
いる。シフト・レジースタ群111〜114の各シフト
・レジスタのシフト・パルス入力端子Tにはタイミング
・パルスTPlが入力しており、このタイミング・パル
スTPl毎に各シフト・レジスタはその入力を読込むと
ともにそれらの内容を1ビツトずつシフトする。最初の
走査期間T1において、ANDゲート105を経て送ら
れてくる走査線S1にそうレベル分離信号CMVlは、
まずシフト・レジスタ群111の入力端子1N1から第
1シフト・レジスタに入り、タイミング・パルスTPl
毎に順次シフトされて丁度走査期間T1経過した時点で
、走査線S1にそう256ビツトのデータが第1シフト
レジスタに満たされる。次の走査期間T1では、第2番
目の走査線S2にそうレベル分離信号CMVlが入力端
子1N1から第1シフト・レジスタに入るとともに、第
1シフト・レジスタの出力端子0UT1から走査線S1
にそうデータが出力してAND回路115に送られかつ
入力端子IN2から第2シフト・レジスタに入る。そし
て、第2番目の走査期間T1が経過した時点で、走査線
Sl,S2にそう各256ビツトずつのデータが第1、
第2シフト・レジスタに満たされる。以下、同様にして
各走査期間T1毎に入力するレベル分離信号CMlが第
1シフト・レジスタに、第1シフト・レジスタの内容が
第2シフト・レジスタに、第2シフト・レジスタの内容
が第3シフト・レジスタに、第3シフト・レジスタの内
容が第4シフト・レジスタにそれぞれ入れられ、かつ各
シフト・レジスタの内容が各出力端子0UT1〜0UT
4からAND回路115に送られる。いま、第11図お
よび第12図を参照して第5図に鎖線F1〜F4で囲ま
れた部分を考えてみる。第11図は第5図の一部分の拡
大図であり、第12図は第11図に示す画像を走査して
得られるレベル分離信号CMVlを゛10−゛1T!の
符号で表わしたものである。第(m+4)番目の走査期
間T1経過した時点では走査線(S(m+4))〜(S
(m+1))にそうデータがシフト・レジスタ群111
の第1〜第4レジスタに入つていることになる。そして
、第(m+5)番目の走査期間T1において、これらの
内容が各シフト・レジスタから出力されAND回路11
5に送られる。走査線(S(m+1))の(12)〜(
J2)ビツト目が1711であり、走査線(S(m+2
))のデータは(13)〜(JO)ビツト目が51「!
であり、走査線(S(m+3))のデータは(14)〜
(JO)ビツト目が゛1゛であり、走査線(S(m+4
))のデータは(13)〜(JO)ビツト目が7′「1
である。しかし、AND回路115の出力はこれらのデ
ータのAND論理となるから、第(m+5)番目の走査
期間T1におけるAND回路115の出力は、第12図
に鎖線G1で示すように(14)〜(JO)ビツト目の
データのみが゛11”となる。同様にして、第(m+6
)番目の走査期間T1におけるAND回路115の出力
は走査線(S(m+2))〜(S(m+5))のデータ
のAND論理(G2で示す)となるから(14)〜(J
O)ビツト目のみが11111となり、さらに第(m+
7)、(m+8)番目の走査期間においてもAND回路
115の出力は(14)〜(JO)、(15)〜(JO
)ビツト目がそれぞれ1f1Viとなる(G3,G4で
示す)。このようにして、鎖線Hで囲まれているような
1走査線においてのみあられれる特殊なデータ1T11
Vが排除され、印字された数字などの走査線と直交する
方向の端縁が整えられる。他のレベル分離信号GMV2
〜GMV4を処理する端縁修正回路も全く同様の機能を
果たし、印字の端縁に発生したつぶれ、かすれ、または
切れなどが修正される。なお、隣接する4つの走査線の
データにおいて、同一ビツト目がともに1117でない
とAND回路115を通過しないから、印字された数字
などの上端または下端付近のデータは多少圧縮されるが
特に支障は生じない。各AND回路115からの修正さ
れたレベル分離信号は直列入力並列出力形式の8ビツト
・シフト・レジスタ116の入力端子にそれぞれ送られ
る。
これらのシフト・レジスタ116のシフト・パルス入力
端子CKにはタイミング・パルスTP2が送られており
、シフト・レジスタ116はこのパルスTP2毎に入力
信号を読込みかつ読込んだ各データをシフトし、8ビツ
トずつの並列データに変換する。そして、シフト・レジ
スタ116の内容は8ビツトずつFIFO(First
In−First−0ut)バツフア・レジスタ121
,122,123,124に送られる。このFIFOバ
ツフア・レジスタ121〜124は、送られてくるデー
タを順にメモリしながら先着順に送り出すレジスタであ
つて、1つの走査線にそうすべてのデータをストアしう
る容量を有し、8ビツト32段で構成されている。FI
FOレジスタ121〜124のシフト・パルス入力端子
CKには、タイミング・パルスTP2の8個毎に出力さ
れるタイミング・パルスTP3が入力しており、タイミ
ング・パルスTP3毎にシフト・レジスタ116からの
データを8ビツトずつ読込み、かつ読込んだ内容を前段
にシフトする。第13図を参照して、FIFOレジスタ
121〜124は丁度1走査分のデータをストアしうる
容量を有しているから、走査期間T1の最後のタイミン
グ・パルスTP3が送られたときにFIFOレジスタ1
21〜124には容量一杯のデータが入れられたことに
なり、このこきFIFOレジスタ121から信号(FU
LL)が割込信号としてCPU7Oに送られる。
すると、CPU7Oにおいてこの割込が受付けられ、F
IFOレジスタ121〜124からのゼータ入力処理が
実行される。この処理1N命令により行なわれ、まずF
IFOレジスタ121を指定する選択信号SSlがチツ
プ・セレクト端子CSに送られ、FIFOレジスタ12
1の最前段の8ビツト・データがデータ・バス118を
通つてCPU7O内のアキユムレータに転送され、この
アキユムレータからメモリ80内のデータ・エリヤCM
Alに転送される。次にFIFOl22を指定する選択
信号SS2が出力され、同様にしてFIFOレジスタ1
22の最前段の8ビツト・データ・バス118、CPU
7Oを経てデータ・エリヤCMA2に送られる。同様に
して、順次FIFOレジスタ123,124を指定する
選択信号SS3,SS4が送られ、各FIFOレジスタ
123,124の最前段のデータが各データ・エリヤC
MA3,CMA4にストアされる。FIFOレジスタ1
21の最前段のデータが出力されれば、FIFOレジス
タ121は一杯ではなくなるから信号(FULL)は消
滅する。また、各FIFOレジスタ121〜124の最
前段のデータが送出されると、最前段が空になるからス
トアされている全データが1段だけ前方にシフトされ、
最後段(入力がわ)が空となつて次の走査線のデータの
入力に備える。このようにして、FIFOレジスタ12
1〜124内のデータが8ビットずつ順次各データ・エ
リヤCMAl〜CMA4に転送される。そして、休止期
間T2の間に、各FIFOレジスタ121〜124内の
256ビツトのすべてのデータをメモリ80内にストア
する。なお、休止期間T2においてFIFOレジスタ1
21〜124の最前段のデータのみ転送を行なうように
してもよい。この場合に&ζ休止期間T2は1回のデー
タ入力時間T4よりもやや長ければよいから非常に短い
時間とすることができる。また、直接メモリ・アクセル
・チャネル装置を設け、信号(FULL)があつたとき
に上記装置にデータ・エリヤCMAl〜CMA4の先頭
番地を指定して、CPU7Oの動作とは独立にFIFO
レジスタ121〜124のデータを順次データ・エリヤ
CMAl〜CMA4に入力させるようにすることもでき
る。この場合にも休止時間T2が1回のデータ入力時間
T4より長ければ、次の走査期間T1の開始時点にはF
IFOレジスタ121〜124内に空が生ずるから次の
走査線のデータをFIFOレジスタ121〜124にス
トアさせることができる。このように、FIFOレジス
タ121〜124は、データの入力に関し、FIFOレ
ジスタ121〜124の前段の回路とCPU7Oの動作
を分離して能率的な処理を保障する。さらに第9図にお
いて、カウンタ117は、レジスタ群113の出力がわ
に接続されたAND回路115の出力の゛!H1レベル
のデータ数を計数する。このAND回路115の出力は
レベル分離信号CMV3の端縁修正された信号であるか
ら、カウンタ117は、基準レベルVT3に相当する濃
度よりも濃い分割点の数を計数することになる。このカ
ウンタ117は信号(FULL)によつて次の走査期間
T1が開始されるときにりセツトされる。信号(FUL
L)は各走査線の走査線の走査終了毎に出力されるから
、カウンタ117は各走査毎に上記分割点の数を計数す
る。カウンタ117、および上述した通帳位置検出スイ
ツチ65,66の各出力はFIFOレジスタ121〜1
24と同じようにIN命令によつてCPU7Oに読込ま
れる。カウンタ117、スイツチ65,66はそれぞれ
選択信号SS5,SS6,SS7によつて指定される。
次に第14図を参照して、通帳50の日付欄の前回印字
行に印字された数字などを読取り、かつパターン判別す
ることによつて、通帳50の次に印字すべき行が印字ヘ
ツド67と対向するように位置決めする動作について述
べる。
まず、通帳50の所定ページを開いて記帳機の挿入口に
差込む(ステツプ1)と、これが通帳挿入検出器74に
よつて検出され通帳搬送置78が駆動されるので、通帳
50は搬送路60にそつて下方に搬送されていく(ステ
ツプ2)。そして、選択信号SS6により通帳位置検出
スイツチ65を指定して、このスイツチ65の出力状態
を読取る(ステツプ3)。通帳50の最下端がスイッチ
65によつて検出され、スイツチ65から検出信号が出
力されていれば、通帳5011ζその日付欄の最下行の
最下位部分がCCD64と対向する位置に至つたのであ
るから、この位置を基準として送り量計数装置75によ
る送り量計数が開始される(ステツプ4)とともに、C
CD64による通帳50の日付欄の走査を開始する(ス
テツプ5)。CCD64によつてまず第1番目の走査線
にそう256ビツトのデータを読取ると、信号(FUL
L)による割込みにもとづいてこれらのデータをメモリ
80のデータ・エリヤにストアする(ステツプ6)。
次に、選択信号SS5によりカウンタ117を指定して
カウンタ117の計数値を読取り、計数値が10以上で
あるか否かを判断する(ステツプ7)。カウンタ117
の計数値は、上述のように1つの走査線における基準レ
ベルT3に対応する濃度よりも濃い分割点の数を示して
いる。各走査線において、何らかの印字された数字など
が存在するか、または紙面雑音であるかの判定基準を1
0とし、上記分割点が10以上存在すれば印字された数
字などによるものとし、10未満であれば雑音であると
みなす。日付欄走査の初期においては印字されていない
白い部分を走査しているから、通常カウンタ117の計
数値は10よりも小さくステツプ7における判断はNO
であつてステツプ8に移る。ステツプ8では開始フラグ
F1が既にセツトされているかを判断する。開始フラグ
F1については後述するが、走査初期では未だフラグF
1はセツトされていないからステツプ15に移つて、ス
テツプ6でストアしたメモリ80内のデータをクリアす
る。そして、選択信号SS7により通帳位置検出スイツ
チ66を指定してこのスイツチ66の出力状態を読取り
(ステツプ16)、未だスイツチ66から検出信号が出
力されていなければ、ステツプ6に戻る。通帳50の搬
送にともない同様にしてステツプ6,7,8,15,1
6を繰返していき、CCD64が印字されている部分に
至ると、カウンタ117の計数値が10以上になるから
ステツプ7からステツプ17に移つてスラグF1をセツ
トする。そして、フラグF1セツト後の連続走査回数を
計数するためにカウンタF2の内容に+1する。この後
、再びステツプ6に戻り、CCD64が印字されている
部分を走査している間、ステツプ6,7,17,18を
繰返す。印字されている部分の走査が完了すると、CC
D64は再び白い部分を走査することになるから、ステ
ツプ7における判断はNOとなつてステツプ8に移り、
フラグF1は既にセツトされているのでステツプ8から
ステツプ9に移行する。
ステツプ9ではカウンタF2の計数値が20以上である
か否かを判断する。カウンタ117の計数値が10以上
である走査線に対してカウンタF2の内容が+1される
から、カウンタF2の内容はこのような走査線が何本連
続して存在するかを表わしている。ステツプ9では、カ
ウンタ117の計数値が10以上である走査線が20本
以上連続して存在している場合に、走査した部分に数字
などが印字されているとみなしてステツプ10に移る。
カウンタF2の内容が20未満の場合には、数字などが
印字されているのではなくて何らかの汚れなどがあるも
のとみなしてステツプ15に移りス:・ア一したデータ
をクリアする。このとき、フラグF1およびカウンタF
2もクリアし、ステツプ6に戻つて上記同様な処理を繰
返す。ステツプ9で数字などが印字されていると判断し
た場合に、この判断された印字行は通帳50の下端から
上端に向つてみた場合にはじめてあられれる印字行、す
なわち通帳50の前回印字行であるから、次に印字すべ
き行はこの判断された印字行の下端から上端に向つてみ
た前の行である。
この次に印字すべき行の位置決めの準備としてステップ
10で、通帳50の最下行から上記数字などが印字され
ていると判断された行までの送り量を計数装置75から
読取り、ストアしておく。次にステツプ11において、
読取つたデータによるパターンとあらかじめモデル・パ
ターン・エリヤに設定されているモデル・パターンとを
比較し、パターン判別を実行する。メモリ80のレベル
分離された4種類のデータCMDl〜CMD4がステツ
プ6,7,17,18の繰返しにより既にストアされて
いる。他方、メモリ80のモデル・パターン・エリヤに
は日付欄に印字される。数字の標準となるモデル・パタ
ーンがあらかじめストアされているから、データ・パタ
ーンのうちいずれか1つたとえばデータCMD3からな
るデータ・パターンと多数のモデル・パターンとを順次
比較し、一致するものがあるかどうかを調べる。両パタ
ーンの比較は、たとえば両パターンを構成するデータを
1ビツトずつ取出し、これらの各データが一致するかど
うかを判定して総データ数に対する一致したデータの数
の割合を求め、この割合が所定値以上である場合に両パ
ターンが一致したとみなす。データを1ビツトずつ比較
せずに数ビツトずつ比較してもよい。なお、年と月の組
み合わせの数字は種類が多いので、年あるいは月の一方
、または年あるいは月のうちの1桁の数字について比較
しても本発明の目的を達成できる。この後者の場合には
、モデル・パターンとしてO〜9の数字を記憶しておけ
ばよい。このようにして、データCMD3からなるデー
タ・パターンが多数のモデル・パターンのいずれか1つ
と一致すれば可(0K)であり、データ・パターンがど
のモデル゜パターンとも一致しない場合には不可(NG
)である。ステツプ11において可(0K)であれQf
sステツプ10でストアした送り量にもとづいて、次に
印字すべき行が印字ヘツド67に対向する位置に通帳5
0を位置決めし(ステツプ12)、この後通帳50の印
字すべき行に所定の印字を行なつて(ステツプ13)、
メモリ80のデータ・パタンをクリアしたのち(ステツ
プ14)、通帳50を返却する(ステツプ20)。
通帳50の印字面に転写A1うら移りBなどがあつた場
合に、仮にステツプ9でYESとなり何らかの数字など
が印字されていると判断されたとしても、転写A、うら
移りBなどのデータ・パターンは正しい数字のパターン
ではないので、いずれのモデル・パターンとも一致せず
、ステツプ11のパターン判別において不可(NG)と
判断される。
この場合には印字すべき行を決定することは不可能であ
るから、表示装置79に[取扱不能」などの表示をして
(ステツプ19)、通帳を返却する(ステツプ20)。
通帳50の開いたページが誤つており全く印字されてい
ない面を開いて記帳機内に挿入した場合には、通帳50
の下端がスイツチ66によつて検出されたときステツプ
16でYESと判断され、通帳50が返却される(ステ
ツプ20)。
このときには、ステツプ10以降に移行することはない
から、パターン判別はもちろん行なわれない。パターン
判別(ステツプ11)において、データCMD3からな
るデータ・パターンとモデル・パターンとを比較してい
るが、これに代えてまたは加えてデータCMDlおよび
/またはCMD2からなるデータ・パターンを用いるこ
とができるのは言うまでもない。この場合、データCM
Dl〜CMD3からなるデータ・パターンのすべてがモ
デル・パターンのいずれかと一致した場合に可(0K)
とすることもできる。また、各データCMDl〜CMD
3のそれぞれに対してモデル・パターンを用意しておい
てもよい。さらに、より簡単化した方式では、画像信号
をひとつの基準レベルで弁別して符号化し、この符号化
したひとつのデータ・パターンをモデル・パターンと比
較してもよい。第14図のフロー・チヤートでは、ステ
ツプ7およびステツプ9で用紙面の汚れその他の雑音を
排除しているから、印字された数字とみなされる画像か
らのデータについてのみパターン判別が可能であり、パ
ターン判別が1回ですむとともに正確なパターン判別が
できる。
また、ステツプ7,9でNOと判断された場合にはステ
ツプ15でメモリ80にストアされたデータをクリアし
ているから、メモリ80のデータ・エリヤの容量は、1
検知領域Eのデータをストアしうるだけのもので足り、
メモリ容量を節約することができる。さらに、CCD6
3からの画像信号を上記と全く同様に処理しかつパター
ン判別すれば、通帳50にページ数がアラビア数字55
であられされていても、開かれたページ数を認識するこ
とが可能であることは容易に理解されよう。ページ数を
アラビア数字55であられすことにより、バ一・コード
54であられした場合に利用者が感する異和感をとりの
ぞくことができる。また、通常は残高も通帳の各行に印
字されるので、日付の代わりにこの残高印字を通帳の位
置決めに利用してもよい。この場合、残高の最下位桁(
1円の位)の数字でパターン判別すると好適である。さ
らに、数字の代わりにアルフアベツトなどの記号をパタ
ーン判別に用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は通帳を示す斜視図、第2図はこの発明において
好適に用いられる通帳の一部を示す斜視図、第3図は通
帳搬送路を示す側面図、第4図は通帳搬送路を示す正面
図、第5図は印字をCCDで読取つた場合のモデルを示
す説明図、第6図は走査サイクルを示すタイム・チヤー
ト、第7図はこの発明を実現する装置の全体を示すプロ
ツク図、第8図はメモリの内容を示す図、第9図は処理
回路の具体的構成を示すプロツク図、第10図は処理回
路の動作を示すタイム・チヤート、第11図は第5図の
1部の拡大図、第12図は第11図のモデルを符号で表
わした説明図、第13図はCPUへのデータ入力のタイ
ミングを示すタイム・チヤート、第14図はCPUによ
る処理を示すフロー・チヤートである。 50,51・・・・・・通帳、53・・・・・・印字用
紙、60・・・・・・通帳搬送路、63,64・・・・
−・CCD(撮像素子)、67・・・・・・印字ヘツド
、70・・・・・・中央演算処理装置(CPU)、80
・・・・・メモリ、101〜104・・・・・−レベル
弁別器、111〜114・・・・・一端縁修正用シフト
・レジスタ群、115・・・・・・同AND回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 通帳の搬送過程で通帳の所定領域を撮像素子で走査
    して得られる画像信号を符号化して読取りデータとし、
    “1”のデータが所定数個以上存在する走査線が所要数
    以上連続している場合に、読取りデータによるデータ・
    パターンとあらかじめ設定されているモデル・パターン
    とを比較して判別することにより前回印字行を検知し、
    この検知した前回印字行にもとづいて通帳の位置決めを
    行なう、通帳の印字行位置決め方法。
JP53085545A 1978-07-12 1978-07-12 通帳の印字行位置決め方法 Expired JPS5939073B2 (ja)

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