JPS5939007Y2 - 手動工具、手動利器類の開閉ハンドル被嵌用グリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、手動工具、手動利器類の開閉ハンドル被嵌用
グリップの改良に関する。

従来、例えばハンドリベツタ−１端子圧着器等のように
一対の開閉ハンドルを備えた手動工具において、その不
使用時に、ハンドル拡開用スプリングの有無に係シなく
、両ハンドルが妄りに拡開するのを防止して収納等の便
宜を計る手段としては、一方のハンドルに被嵌したグリ
ップの後端にリング状の鋼片を取着け、その端部を他方
のハンドルに被嵌したグリップの後端に掛は通して適宜
に係合させるタイプのものが知られているが、この場合
、他方のグリップに掛は通した鋼片が不測に抜脱し易い
欠点があると共に、該手動工具の使用時には鋼片がグリ
ップの把握部に垂れ下るため外観を損うことは勿論、グ
リップを把握してハンドルを閉じる動作からハンドルを
開く動作に移る際に、鋼片が指先に引掛かってハンドル
の拡開操作に勿章を生じたハ鋼片が千切れ易い等の欠点
がある。

本考案は、上記の欠点を除去することを目的として開発
完成されたもので、二対の開閉ハンドルを備えた手動工
具、手動利器類のハンドル被嵌用グリップにおいて、後
端に係合部を設けた可撓性の係合条片を後方に一体に延
設すると共に、内側面の適所に該係合部を係合する被係
合部を設けた一方のハンドル被嵌用グリップと、後端に
上記係合条片の保合部を係合する被係合部を設けた他方
のハンドル被嵌用グリップとから構成された手動工具、
手動利器類の開閉ハンドル被嵌用グリップに係るもので
ある。

以下に、本考案の詳細を実施例図に基いて説明すれば、
Ａ及びＢは夫々天然樹脂、熱可塑性合成樹脂等の素材を
もって全体を一体成形して製造しり上下のハンドル被嵌
用グリップであって、この実施例ではハンドリベツタ−
Ｒの上下のハンドルＨ１「に被嵌するための嵌挿孔１，
１′を夫々備えている。

而して、上方のハンドル被嵌用グリップＡＫば、後端に
鳩尾状の保合部２を拡開形成した所要長さの可撓性細巾
帯状の係合条片３が後方に一体に延設され、且つ該グリ
ップの後端から上記係合条片３と略同長の距離をへだて
た位置の内側面（グリップの裏面）に、所要の間隔を保
って並列突設した２個の前傾突起４，４により形成され
た該突起間の凹溝５及び係合溝６，６から成る上記係合
部２の被係合部７が設けてあり、更に前方上面に指掛用
突隆８が隆設しである。

また、下方のハンドル被嵌用グリップＢには、後端に所
要の間隔を保って後方に向って並列突設した２個の突起
９，９により形成された該突起間の凹溝１０及び係合溝
１１．１１から成る前記係合部２の被係合部１２が設け
てあり、更に前方下面に指掛用突隆１３が隆設しである
。

上記のように構成された上下のグリップＡ、Ｂば、図示
するように、例えばノ・ンドリベツターＲの上下のノ・
ンドルＨ、Ｈ’に被嵌して使用されるものであるが、該
ハンドリベツタ−を作動する場合は、第１図に鎖線で、
第４図に実線で夫々示すように、上方グリップＡの係合
条片３を該グリップの裏側に屈曲反転して被係合部７の
凹溝５に嵌入し、該係合条片３の鳩尾状係合部２の両翼
を被係合部７の係合溝６，６に挿入して前傾突起４，４
に係合するものであり、斯様にすることにより係合条片
３は上方グリップＡの裏面に確実に係合止着されるので
、外観を損うことがないことは勿論、両ハンドルの開閉
操作に全く支障を来たすことなく円滑にリベット打ち作
業を行い得るものである。

また、ハンドリベツタ−の不使用時には、第１図〜第３
図に実線で示すように、両ノ・ンドルを閉じて上方グリ
ップＡの係合条片３を下方グリップＢの後端に臨１せ、
該係合条片を下方グリップの被係合部１２の凹溝１０に
嵌入し、該係合条片３の鳩尾状係合部２の両翼を被係合
部１２の係合溝１１ ．１１に挿入して突起９，９に係
合するものであり、斯様にすることにより保合条片３は
下方グリップＢの後端部に確実に係合止着されて妄りに
離脱することがないので、両ノ・ンドルはその拡開用バ
ネの有無に拘りなく確実に閉じられて不使用時における
収納の便益を計り得るものである。

以上の説明から明かなように、本考案によれば、手動］
二具、手動利器類の不使用時における両・・ンドルの閉
止を従来よりも一層確実に行い得ると共に、該工具類の
使用時には、グリップに設けた係合条片が離設されてい
ないのと同様の状態に係合条片をグリップ内面に反転係
着できるので、外観が良好であることは勿論、両ハンド
ルの開閉操作に全く支障を来たすことがなく、且つ開閉
時に千切れるおそれもなく、長期にわたり所期の目的を
達成できるものである。

尚、実施例で述べたように、両グリップの全体構成を夫
々一体成形手段によシ同時に成形製造することにより、
製造の容易化、コストの低廉化等に著しく寄与できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は本グリッ
プを被嵌した工具の両ハンドルを閉じた状態の正面図、
第２図はその１部切欠側面図、第３図は第２図のＡ−Ａ
線に沿う要部の断面図、第４図は上方グリップの保合条
片をグリップ内面に反転係着した状態の説明図、第５図
は下方グリップの裏面図である。 Ａ、Ｂ・・・ハンドル被嵌用グリップ、１．１’・・・
嵌挿孔、２・・・係合部、３・・・係合条片、７・・・
被係合部、１２・・・被係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の開閉ハンドルを備えた手動工具、手動利器類のハ
   ンドル被嵌用グリップにおいて、後端に保合部を設けた
   可撓性の係合条片を後方に一体に延設すると共に、内側
   面の適所に該係合部を係合する被係合部を設けた一方の
   ハンドル被嵌用グリップと、後端に上記係合条片の保合
   部を係合する被係合部を設けた他方のハンドル被嵌用グ
   リップとから構成された手動工具、手動利器類の開閉ハ
   ンドル被嵌用グリップ。