JPS5938835B2 - 廃水及び廃水スラツジの中に含まれている異物の変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、変換槽又はスラッジばつ気槽の中に配置され
、この変換槽又はスラッジばつ気槽の１方の側では水又
はスラッジの外へ完全に姿を現わし又もう１方の側では
完全に中に浸される１つ又は複数の回転式の中空体−こ
の中空体の、浮上側で上方にある部分が浸漬側では下方
に来、又浮上側で下方にある部分が浸漬側では上方に来
る−を備えた、廃水及び廃水スラッジの中に含まれてい
る異物、とりわけ非有害物質の中の有害物質、特にし尿
、の変換装置に関する。

壁面に沢山の開口部分を持シ、これらの開口部分が浮上
側で上方に来る壁面の側にのみ配置されている上述の種
類の中空体を備えた装置が実用に供されている。

この様な装置の場合、水の表面下に於ける中空体の動程
の間に中空体の中に侵入したスラッジ、又は侵入した水
の中に含まれているスラッジが水の表面よりも上での中
空体の動程の間に中空体の外へ流出しないか或いは完全
には流出せず、又浸漬側に於ける水の中への中空体の浸
漬の際にも巻き上げられないので、中空体の中にスラッ
ジが長（滞留してしまうと云う危険がある。

この様に中空体の中に長く滞留したスラッジの中では嫌
気性の反応が行なわれ、有害物質は腐敗はされるもの瓦
分解はされない。

本発明の課題は、中空体の中に実際上スラッジの滞留が
全＜止じない、冒頭に述べられた種類の装置を作る事で
ある。

この課題は本質的に、中空体が側面を閉じられ、上側と
下側とが開かれ、且つ上側と下側の開口部に対してはｇ
平行に配置された、閉じられた分離壁によって分割され
ている、と云う事によって解決される。

回転する中空体は、浮上側では上側の開口部が上方を又
下側の開口部が下方を向き、又浸漬側ではその反対とな
る様に、配置されている。

浮上側で水又はスラッジの外へ浮上した中空体はここで
は分離壁の上側の室で水又はスラッジを水の表面を越え
て運んでゆき、この水又はスラッジは徐々に、中空体の
、回転軸の方を向いた上方の縁から水の表面の中へ流し
戻される。

浸漬側では中空体はその上側の、ここでは今や下側に来
る室で空気を水の表面の下へと運んでゆく。

この空気は水の表面下に於ける中空体の動程の間に中空
体の、回転軸の方を向いた前方の縁の周囲に徐々に流れ
出し、水の中に細かい気泡を生じさせる。

この様な中空体の中ではスラッジは、少なくとも長（ば
、滞留しない。

何故なら水の表面上の中空体の動程の間にスラッジの流
出は壁面−穴のあけられた壁面の場合も同じ−によって
妨げられず、又水の表面下の中空体の動程の間には中空
体の壁面の上にくっついているスラッジが壁面から洗い
流されるからである。

その際、中空体の中に大きな空気及び水に触れる表面積
を持つ物体を配する事が有利である。

回転の際に、中空体の中に配されているこの物体が中空
体の外へ抜は落ちてしまう事を防止する為に、中空体の
上方と下方の開口部に穴のあけられたプレート、特に出
来るだけ目の荒い網を取付ける事が出来る。

本発明のその他の特徴は図面の説明と従属請求の範囲の
中に示されているが、その際にはすべての個々の特徴及
び個々の特徴のすべての組合わせが本発明の要旨をなし
ている事に注意されたい。

第１図から第３図迄に本発明が１つの実施例について例
示されている。

但し本発明はこの実施例に限定されるものではない。

第１図は本発明にもとづく装置の平面図である。

第２図は第１図のＡ−Ａ線上の垂直断面図である。

及び第３図は第２図のＢ−Ｂ線上の中空体の水平断面図
、である。

変換槽又はスラッジばつ気槽８の中には回転軸５を中心
として回転出来る様に、複数の回転枠が相前後して配置
されている。

水又はスラッジの送入口は変換槽８の１方の端にあり、
又水又はスラッジの排出口は変換槽８のもう１方の端に
ある。

これらの送入口及び排出口は本発明に属するものではな
いので図中には示されていない。

廃水又はスラッジの流れの方向は回転軸５に対して平行
でなげればならない。

回転軸５は水又はスラッジの表面７の下にあり且つこの
表面に対して平行である事が有利である。

その際、回転軸５は回転中空体１の動程のおよそ３分の
１以上が水の表面７上に出る事が無い様に配置される事
が望ましい。

最も簡単なモデルでは回転軸５の上に半径方向に取付け
られた個別的なスポーク１６から作られる回転枠６はそ
の円周上に中空体１を支えている。

変換槽又はスラッジばつ気槽８の底部９は好ましくは半
円形に作られ、回転枠６は中空体１と共に好ましくは次
の様に、即ち、水又はスラッジの表面７の下側の中空体
１が出来る限りこの底部９のすぐ近くを回転する様に、
配置される。

浮上側１１で中空体１は水又はスラッジの外に姿を現わ
し、浸漬側１２で再び水又はスラッジの中へ没する。

回転方向は第２図の中の矢印で表わされている。

回転軸５は本発明には属していないので図中には示され
ていない、既知の方法によって駆動される。

中空体１は任意の形、例えば円筒形、とする事が出来る
。

横断面形は好ましくは正方形又は長方形とする。

中空体１は、回転軸５と同一平面内にある時、即ち中空
体がその最も外側の横位置にある時、に上側と下側とが
開かれ且つ両側面が閉じられている様に作られ且つ配置
される。

好ましくは上側の開口部２と下側の開口部３とを通って
引かれた軸に対してはｙ垂直な分離壁４によって、中空
体１は上側の室１７と下側の室１８とに分割されている
。

この分離壁４は閉じられている。中空体１の、回転軸５
に近い方の側の壁面１０の上端１３は回転軸５から遠い
方の側の壁面１４の方に向って軽（曲げられている。

その際、回転する中空体１は回転枠６のスポーク１６の
上に次の様に、即ち、回転槽５に近い方の壁面１０が、
中空体１がより低い位置にある時に先行の中空体１の、
回転軸５に近い方の壁面１０の下の方迄突出す様に、取
付けられる。

中空体１の中には好ましくは大きな空気及び水に触れる
表面積を持つ物体１５が配置される。

図示された実施例の場合にはこの物体は、中空体１０２
つの室１７及び１８の中に回転軸５に対して垂直に且つ
互いに間隔をあげて配置されているプレート形の物体１
５である。

その際この配置は本発明には属さないとして図面には示
されていない既知の方法によって行なわれる。

浮上側１１で水又はスラッジの表面７から上に姿を現わ
した中空体１は上側の室１７の中で水又はスラッジを水
の表面の上を越えて運んでゆ（。

この水又はスラッジは水の表面の上側に於ける中空体の
動程の間壁面１０の上端１３の自由縁を越えて再び水の
表面の中へ広範囲にわたって流し戻される。

浸漬側１２では中空体１の上側の室１７は下側に来る。

水又はスラッジの表面７の中への浸漬の際には中空体１
０室１７の中で空気が表面７の下側へ運び込まれる。

図示された回転軸５の位置では中空体１の室１７は表面
７の中への浸漬の後およそ半分迄空気が満たされている
。

この空気は、壁面１０の折れ曲げられた端部１３の自由
縁と室１７の中の水の表面とが同じ平面に来るや否や、
細かい気泡となって徐々に室１７かも漏れ出してゆく。

先行の中空体１が回転軌道の上昇部分の上に来るや否や
、従って、この先行の中空体の壁面１０が後続の中空体
から離れて斜めに上方へ向って上昇するや否や、後続の
中空体１０室１７から気泡となって漏れ出してゆく空気
の１部が先行の中空体１０室１８の中にとどまってこの
室１８から水を幾らか押し出す。

これによって、回転軌道の上を上昇してゆ（中空体１の
浮上が助けられる。

中空体１のこの様な構造は更に又次の様な大きな利点を
有している。

即ち、下降中の中空体１では室１７の中文上昇中の中空
体１では室１８の中に於いて水／空気の境界面が大きな
空気及び水に触れる表面積を持つ物体１５に対して常に
移動しているので、この物体の上及び中空体１の内壁面
の上に作られる生物学的圃場の常に新しい部分が空気／
水の境界面と接触し、これが生物学的圃場の効果を高め
るのである。

この生物学的圃場の効果は又、下降中の中空体では室１
７の中文上昇中の中空体では室１８の中に於いてこれら
の室に荷せられている水柱によって空気に、例え比較的
わずかでも、超過圧力が加えられている場合には更に高
められる。

その際には、中空体１を回転枠の上で移動させる事が出
来る様に取付ける事が出来る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 変換槽又はスラッジばつ気槽の中に配置され、この
   変換槽又はスラッジばつ気槽の一方の側では完全に廃水
   又はスラッジから出、また他方の側では完全に入り、且
   つ浮上側で上方にある部分が浸漬側では下方に来、又は
   その逆となる複数の回転式の中空体を備えた、廃水及び
   廃水スラッジ中に含まれている異物、とりわけ有害物質
   、特にし尿を無害物質に変換する装置において、中空体
   １は側面を閉じられ、上側と下側とが開かれ、上側と下
   側の開口部２，３と略平行となった分離壁４によって分
   割され、廃水又は廃水スラッジの表面７に平行した回転
   軸５上に回転枠６を設置した変換槽又は廃水スラッジば
   つ気槽８中において中空体１が水平方向の最も外側の位
   置にある時上側及び下側の開口部２，３を通る中空体の
   軸が垂直の位置にあり、上側と下側の開口部２，３を通
   る軸が水平位置にあり且つ中空体１が下方の位置にある
   時に浮上側１１で回転軸５に近い方の壁面１０の上端１
   ３が回転方行に先行している中空体１の同じ壁面１０の
   下まで延長していることを特徴とする変換装置。 ２ 浮上側１１で中空体１０回転軸５に近い方の壁面１
   ０の上端１３が回転軸６から遠い方の壁面１４の方向へ
   折り曲げられていることを特徴とする請求の範囲１に記
   載の装置。 ３ 上記中空体１が移動出来る様に回転枠６の上に取付
   けられていることを特徴とする請求の範囲１に記載の装
   置。 ４ 上記中空体１の上側と下側の開口部２，３に穴のあ
   けられたプレート、特に出来るだけ目の荒い網、が備え
   られていることを特徴とする請求の範囲１に記載の装置
   。 ５ 上記中空体の中に円板形に作られた物体１５が配置
   され、この物体１５は回転軸５に対して垂直に配置され
   ていることを特徴とする請求の範囲１に記載の装置。