JPS5938741B2 - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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JPS5938741B2
JPS5938741B2 JP51091571A JP9157176A JPS5938741B2 JP S5938741 B2 JPS5938741 B2 JP S5938741B2 JP 51091571 A JP51091571 A JP 51091571A JP 9157176 A JP9157176 A JP 9157176A JP S5938741 B2 JPS5938741 B2 JP S5938741B2
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forming
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舜平 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、バイポーラ型半導体装置に関するものであつ
て、半導体装置の一部をマスク作用のある被膜で覆い、
他の部分を選択的に熱酸化法により酸化せしめ、半導体
基板に少くともその一部を埋め込んだ構造を有する半導
体装置およびその作製方法に関する。
本発明は、さらにこの酸化工程を実施する前工程または
同時工程として基板と同一導電型の不純物を基板内に導
入し、装置したフィールド酸化物と基板との界面または
その近傍に不純物をN゛型のコレクタに隣接して分布せ
しめ隣接半導体装置間のチャネルカットを行う領域とし
て用いることを目的とする。従来、集積回路及び大規模
集積回路(以後ICと記す)においては、複数の各半導
体装置例えばバイポーラ型半導体装置間の導電性(電気
的分離)が問題になつていた。
この電気的な分離はIC等では必要不可欠の事柄である
。しかしながら、各半導体装置間の半導体基板の表面は
必ずフィールド絶縁物を構成する酸化珪素、窒化珪素、
その他の絶縁物と接している。このとき、この絶縁物中
、特に基板に埋置された酸化珪素の場合には、その底面
が酸素が不足した状態となるため、このフイールド絶縁
物にはシリコン等の不対結合手によると思われる正符号
の固定電荷が存在する。このため、もしこの固定電荷が
正であつた時はその直下の半導体の表面または界面をN
型に変えてしまう。加えて、フイールド絶縁物上のエミ
ツタまたはコレクタに連続した半導体を主成分とするリ
ードに基板と゜逆バイアスが印加される動作状態では、
このリード下の絶縁物下の半導体はその導電型が反転し
て、負の電圧の場合はP型に、正の電圧の場合はN型に
変えてしまう。このため、この部分を通じ隣りあつた半
導体装置の間に電気的な導通状態が起きてしまい、各装
置間の電気的分離いわゆるアイソレイシヨンが不十分に
なるという欠点を有していた。本発明はこのような問題
を解決する一つの方法に関するものであつて、以下に図
面に従つて説明する。
本実施例にふ・いては、その思想を簡単化するため絶縁
物を酸化珪素としたが、その他の絶縁物であつても同様
である。
この絶縁物例えば酸化珪素中にシリコンの不対結合手に
よる正の固定電荷が存在する場合を論する。(負の固定
電荷が存在する場合は各符号を逆にするのみでよい。)
このため、このフイールド酸化物の下側の半導体はN型
化しやすい。これを防止するため酸化膜とシリコンとの
界面はP+の状態の導電型であればよく、これはNPN
型バイボーラ半導体装置の場合において有効である。本
発明は特に、各半導体装置の側周辺が半導体基板K少く
ともその一部が埋め込まれた酸化珪素の如き絶縁物でと
りかこまれている構造に対して有効であつて、かかる基
板に埋置した側周辺の絶縁物を作るためにシリコン半導
体基板を選択的に熱酸化する工程と同時またはその工程
に先だつてP+層をチャネルカットとして埋置した酸化
物絶縁物の下側に作製することを特徴としている。第1
図に示した実施例に卦いて、一導電型のシリコン半導体
基板1の上面の一部は酸化性気体訃よびP型不純物に対
しマスク作用のある被膜で覆い、他の部分をフオトエツ
チング法によりこの被膜を除去し、いわゆる基板表面を
露呈せしめた。
マスク作用のある被膜とはポロン等の不純物に対してマ
スク作用を有すると同時に、酸素又は酸化物気体に対し
ても有効にマスク作用を有していなければならない。こ
のため本実施例の実験に訃いて、マスク作用を有する被
膜2として、窒化珪素被膜が500〜4000Aの厚さ
に形成されたものでもよい。フイールド絶縁物か形成さ
れるべき領域3の窓をあけるためには窒化珪素被膜2を
選択的にフオトエツチングをする必要かあるが、酸化珪
素26はそのために形成したものである。また、金属の
マスク作用のある被膜2を用いる場合は、本発明にち・
いてはモリブデン、タングステンが有効であつた。これ
らのモリブデンまたはタングステン被膜は1000℃以
上では基板と反応するため、この場合は被膜2に酸化珪
素を500〜4000Aの厚さに形成し、さらにその上
面にマスク作用を有する被膜26としてモリブデン、ま
たはタングステンを2000〜5000A形成せしめた
。この次の工程として、領域3の窓に対しまず基板と同
一導電型の不純物を導入例えば熱拡散した。
次にこの工程の後またはこの工程と同時に酸素又は酸化
物気体をこの反応炉内に導入し、領域3の部分の基板半
導体と反応せしめ、酸化珪素4に変成した。即ち、半導
体中でP型の導電型を示すボロンを熱拡散法により、デ
イボラン等の不純物気体を用いて1〜4μの深さに半導
体基板内に導入すなわち拡散せしめた。この後、酸化物
気体である水蒸気中に基板を封じ、900゜C〜100
『Cの温度でこれらを酸化し、領域3の不純物が拡散し
た部分を酸化珪素にせしめ、その一部を基板に埋置させ
た。他方、不純物の基板内への拡散と同時に選択酸化を
行なう場合はデイポランと同時に湿酸素を導入し、10
00はC〜1200℃の温度で半導体基板を数時間加熱
せしめ、フイールド酸化物の厚さが5000A〜2μに
形成せしめた。もちろん、上に2つの工程を合せ加えて
もよいことはいうまでもない。また、不純物が拡散する
いわゆるチャネルカット領域5は1〜3μの深さに存在
するのが好ましい。このため不純物の流量、酸素と水蒸
気の混合の割合及び酸化・拡散温度との間には実験的に
は最適値を求める必要があり、本実験に卦いてはデイポ
ランを0.1〜1CC/分、95℃の水を酸素でバブル
させその流量を2e/分とし、酸化・再拡散温度を11
00℃として2〜14時間反応せしめて作製した。かく
の如くにして、複数の同一半導体基板に設けられる各半
導体装置間の電気的分離を基板内にその一部が少くとも
埋め込まれた構造を有するフイールド絶縁物例えば酸化
珪素で行ない、且つかかる酸化物の下側にはチャネルカ
ット領域が存在する状態をこれまでの実施例より明らか
な如く一回のフオトマスクで行なうことができるように
なり、バイボーラ半導体装置等の作製には極めて有効で
あることが明らかになつた。
第2図は本発明構造に関するバイボーラ型半導体装置で
ある。
図面に}いて、バイボーラ型半導体装置(トランジスタ
)の側周辺は埋置した絶縁物である酸化珪素4により電
気的分離がなされ、その下側の半導体中にはチャネルカ
ット領域5が設けられている。作製方法を簡単に記すと
、まずP型の半導体基板に逆導電型のn+のコレクタ1
9を作製し、この上面に半導体層例えばn型のコレクタ
19と同一導電型で、コレクターの一部を構成する半導
体層20をエピタキシャル成長させた。次に、このn型
領域20上に、酸化性気体に対しマスク作用を有する被
膜を形成した。その後、前記マスク作用を有する被膜が
除去された領域下の半導体基板内にP型の不純物を導入
し、この不純物導入工程と同時またはこの工程の後に、
この不純物が導入された領域の半導体基板を選択的に酸
化せしめることにより、半導体基板に少くとも一部が埋
置されたフイールド絶縁物4を形成するとともにこのフ
イールド絶縁物4下には、半導体基板より高不純物濃度
のP+型のチャネル・カツト5を、N+型領域19VC
隣接して形成した。更に、P型のシアロ一Diffus
iOnを施してベース21を形成した後、窒化珪素膜1
γを全体に設けた。そして、コレクタの電極およびエミ
ツタを構成する部分を選択的にエツチングして、窓あけ
を行つた後、N型半導体をシラン、モノクロールシラン
又はジグロールシランを用いて被膜形成させる。この後
、このN型半導体層を選択的に除去してN+型エミツタ
22訃よびコレクタリード18を形成する。な卦、25
は、N型の半導体層よりなる他のリードである。次いで
、エミツタ22、コレクタ電極18上に酸化珪素からな
る層間絶縁膜23を形成した後、この層間絶縁膜23に
穴あけを行い、ベースの電極・リード24をアルミニウ
ム等の金属により設けた。このエミツタまたはコレクタ
、特にコレクタにはトランジスタの原則より当然のこと
として基板に対して逆バイアスがかかるため、チャネル
カットが極めて有効である。以上のように六回のフオト
マスクで二層配線の完了する点が本発明構造の特長であ
る。以上の如く、本発明は同一のフオトエツチングされ
た窓より酸化工程および不純物の導入工程を施し、拡散
された不純物により各半導体装置間のチャネルカットを
行ない、埋置した絶縁物である酸化物により半導体装置
の側周辺(下部方向を含む)の電気的なアイソレイシヨ
ンを行なうことを特長としたものであつて、NPN型の
バイポーラ半導体装置によるIC等の量産とその信頼性
の向上のために極めて有効なものであると信する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明製法の酸化拡散の作製工程を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 P型半導体基板上部にN^+型領域およびこのN^
    +型領域上に設けられたN型領域からなるコレクタを有
    し、前記N型領域上部にP型のベースを設け、前記N型
    領域をかこんでフィールド絶縁物を埋置し、該フィール
    ド絶縁物下には前記基板より高不純物濃度のP型のチア
    ネルカットをその側面が前記N^+型領域に接するよう
    に設けるとともに、前記フィールド絶縁物上には前記ベ
    ース上に形成されたエミッタまたはコレクタより延在し
    た半導体を主成分とするリード具備したことを特徴とす
    るバイボラー型半導体装置。 2 P型の半導体基板にN^+型領域を形成した後この
    N^+型領域上にN型領域をエビタキシャル成長させて
    コレクタを形成する工程と、前記N型領域上に酸化性気
    体に対しマスク作用を有する被膜を形成する工程と、前
    記被膜が除去された領域下の半導体基板内にP型の不純
    物を導入する工程と、この不純物導入工程と同時または
    この工程の後に、前記不純物が導入された領域の半導体
    基板を選択的に酸化せしめることにより、前記半導体基
    板に少くとも一部が埋置されたフィールド絶縁物を形成
    するとともに、前記フィールド絶縁物下には、前記半導
    体基板より高不純物濃度のチャネルカットを前記N^+
    型領域に隣接して形成する工程と、前記N型領域の上部
    にP型不純物を拡散してベースを形成する工程と、前記
    半導体領域に半導体を主成分とするエミッタを形成する
    とともに前記フィールド絶縁物上に該エミッタまたは前
    記コレクタより延在するN型の半導体を主成分とするリ
    ードを形成する工程を有することを特徴とするバイポー
    ラ型半導体装置の作製方法。
JP51091571A 1976-07-31 1976-07-31 半導体装置およびその作製方法 Expired JPS5938741B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1549386A (ja) * 1966-10-05 1968-12-13
JPS4917069A (ja) * 1972-06-10 1974-02-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1549386A (ja) * 1966-10-05 1968-12-13
JPS4917069A (ja) * 1972-06-10 1974-02-15

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