JPS593869Y2 - ムレ−ベルレコ−ドバンセイゾウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は従来の如く紙レーベルを貼着せず、レコード盤
自体にレーベル部を直接形成した無し一ベルレコード盤
製造装置に係り、特にレーベル部分を２つ又は３つ以上
の複数に分割した金型を用いてレコード盤を製造する装
置に関する。

レコード盤製作時の金型に於て、レーベル部分と音溝部
分を別々に作製してレコード盤のプレスを行なうことは
実公昭１３年第９３５号公報に於て公知である。

また、紙レーベルの貼着を必要としない無ンーベルレコ
ードを製造することは特公昭４９−３２１２２号公報等
において周知である。

２つに分けた金型（スタンパ−）を用いて無し一ベルレ
コード盤を作製する場合特にレーベル部分の金型作製時
に、次の如き欠陥を生ずる。

（イ）レコード盤のレーベル部分の金型を作る場合、レ
コード盤のレーベル部分は曲名、レコード番号、歌手名
以外は共通部分が多く、これらの共通部分の方が図柄、
マーク等複雑な図形が多く、これらを作るためにかなり
コスト高に成る。

（ロ）上述のレーベル部分の金型を得る場合に、共通部
分に傷や変形があれば、この金型は不良となる。

又、レーベル部分全体をエツチングで行うので、ピンホ
ール等の不良率が多くなる。

本考案は、レーベル部分の金型を複数に分割して、レー
ベル部分の共通パターン部分と歌手名等の特定パターン
部分とに分けた金型を用いて、上述の欠陥を除去する様
にした無し一ベルレコード盤製造装置を提供するもので
ある。

以下、本考案の一実施例を、第１図乃至第４図を参照し
て詳記する。

第１の工程としては、第１図Ａに示す如くアルミ盤１に
セルロースを主体としたラッカ２を塗布したラッカ盤３
を作り、このラッカ盤３に、第１図Ｂの如く音溝４をカ
ツテングし、ラッカマスタを得る。

次にこのラッカマスタに金属等の導電性のある物質を塗
布又は還元析出させることにより導電性にした後、電鋳
を行ない導電化膜を補強した後、ラッカマスタより剥離
して同図Ｃに示すメタルマスタ５を得る。

メタルマスク上に剥離膜処理を施し、電鋳を行なった後
、剥離膜処理面から金属膜を剥離し、同図りに示すマザ
ー６を得る。

更にマザー６上に剥離膜処理を施し、電鋳を行なった後
、剥離膜処理面から金属膜を剥離し、同図Ｅに示すスタ
ンパ−７を得る。

これらの工程とは別に第２の工程として、第３図に示す
スタンパ−固定台のセンタブツシュ８に上述のスタンパ
−７と同一金属であるニッケルを電鋳又は化学メッキに
てスタンパ−７の音溝部分よりも厚めにメッキした金属
膜９を形成する。

これを第２図Ａに示す。

金属膜９にホトレジスト法又はスクリン法にて同図Ｂに
示す如く所定の表示事項を有するホトレジスＩ・パター
ン１０を賦与する。

しかる後、腐食液、例えば塩化第２鉄溶液を用いてエツ
チングを行なう。

かくして同図Ｃに示す如く、レーベル部分のエツチング
基板１１を得る。

上述の工程とは別に、例えばスタンパ−と同じ様な金属
板を別に用意して、上述の如く表示事項等を形成した後
、センターブツシュ部表面に接着又は機械的に固定し、
レーベル部を作成してもよい。

上述の如き第２工程に於て、金属膜９にホトレジスト法
又はスクリン法等でホトレジストパターンを製作する場
合に、第３図及び第４図に示す如く、共通パターン部分
、例えば社名、マーク、ステレオ・モノラルの別、レコ
ード回転数等の文字、図形のパターン部分の金型１３と
、特定パターン部分、例えば曲名、レコード番号、歌手
名等のパターン部分の金型１２を製作する。

これらを音溝スタンパ−の金型７と、レーベル部分の複
数の金型１２，１３を第３図に示す如く組合せて、レコ
ード材料をこれら装置１４によって、プレス又は成型す
ることにより、レーベル部分に所定のパターンを持った
レコード盤を得る様に威す。

尚、上述は、レーベル部分の金型を２つの部分１２、１
３と威した場合であるが、必要に応じて、これ等を２個
以上の複数の金型と威すことも、勿論可能である。

本考案に於て、センターブツシュにレーベルの共通パタ
ーン部分の金型１３をエツチングによって形成しておき
、特定パターン部分の金型１２を他の金属膜のエツチン
グによって形成して、センターブツシュに貼付ける様に
すれば、レコード盤の種類（例えば曲目）が変った場合
でも、等定パターン部分金型１２のみ交換するだけです
み、成型後便用不能の時、センターブツシュ部表示事頂
部の金属層だけ除去することで、再使用出来、又特定パ
ターン部分の金型１２は、エツチング部分の面積が小さ
く、エツチング不良が少く、廉価に構成し得て、その実
用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ−Ｅは本考案の無し一ベルレコード音溝部分の
スタンパ−製造工程を説明するための概略断面図、第２
図Ａ−Ｄは本考案のレーベル部分の製造工程を説明する
ための概略断面図、第３図は本考案による製造装置の一
実施例における音溝部分と２つのレーベル部分のスタン
パ−とを組合せた時の概略断面図、第４図は第３図のレ
ーベル部分のパターンを示す平面図である。 図に於て、７は音溝部分スタンパ−１８はセンターブツ
シュ、９は金属層、１０はホトレジスト、１１、１２．
１３はレーベル金型である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 音溝部分金型とレーベル部分金型とを組合わせて構成し
   たレコード成型用金型によってレコード盤を底形する装
   置に於て、上記レーベル部分金型を、共通パターンが形
   成された共通部分金型と特定パターンが形成された特定
   部分金型を組合わせて構成して成る無し一ベルレコード
   盤製造装置。