JPS5938106B2 - 難燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品 - Google Patents
難燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品Info
- Publication number
- JPS5938106B2 JPS5938106B2 JP51059479A JP5947976A JPS5938106B2 JP S5938106 B2 JPS5938106 B2 JP S5938106B2 JP 51059479 A JP51059479 A JP 51059479A JP 5947976 A JP5947976 A JP 5947976A JP S5938106 B2 JPS5938106 B2 JP S5938106B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unsaturated polyester
- polyester resin
- flame
- gel coat
- coat layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は衛生設備ユニット等に用いられる難燃性不飽和
ポリエステル樹脂成形品に関する。
ポリエステル樹脂成形品に関する。
不飽和ポリエステル樹脂は現在、多くの用途を持ち、大
量使用されているが、最近、安全規制の強化に伴ない、
その難燃性は重要な問題となりつつある。このものの難
燃化については種々の方法が提出されているが、その一
つに不飽和ポリエステル樹脂に水和アルミナを混入し、
燃焼の際、その結晶水の放出に伴なう吸熱により内部の
温度上昇を抑制し、不飽和ポリエステル樹脂を燃焼から
保護する方法がある。ところがこの方法を用いた場合、
燃焼の際急激な結晶水の放出に伴ない、ゲルコート層に
大きな亀裂を生じ補強層との境界で剥離を起こしやすく
そのことによつて剥離した部分に熱が蓄積されて燃焼し
やすくなり、十分な難燃効果が得られない。
量使用されているが、最近、安全規制の強化に伴ない、
その難燃性は重要な問題となりつつある。このものの難
燃化については種々の方法が提出されているが、その一
つに不飽和ポリエステル樹脂に水和アルミナを混入し、
燃焼の際、その結晶水の放出に伴なう吸熱により内部の
温度上昇を抑制し、不飽和ポリエステル樹脂を燃焼から
保護する方法がある。ところがこの方法を用いた場合、
燃焼の際急激な結晶水の放出に伴ない、ゲルコート層に
大きな亀裂を生じ補強層との境界で剥離を起こしやすく
そのことによつて剥離した部分に熱が蓄積されて燃焼し
やすくなり、十分な難燃効果が得られない。
本発明の目的とするところは不飽和ポリエステル樹脂成
形品の難燃化にこの方法を適用する場合に上記のような
亀裂、剥離を防止することにより、その難燃性を向上さ
せることにある。本発明は不飽和ポリエステル樹脂成形
品のゲルコート層に水和アルミナとともにシリコーンゴ
ムを配合することにより燃焼の際に起こるゲルコート層
の補強層からの剥離をなくし、その難燃性を向上させる
ことにある。
形品の難燃化にこの方法を適用する場合に上記のような
亀裂、剥離を防止することにより、その難燃性を向上さ
せることにある。本発明は不飽和ポリエステル樹脂成形
品のゲルコート層に水和アルミナとともにシリコーンゴ
ムを配合することにより燃焼の際に起こるゲルコート層
の補強層からの剥離をなくし、その難燃性を向上させる
ことにある。
ゲルコート層に水和アルミナのみを配合した場合、ある
程度の難燃効果が認められるが、難燃の際、ある程度時
間が経過するとゲルコート層に大きな亀裂を生じ補強層
との境界で剥離し、その剥離した部分に熱が蓄積されて
難燃性が低下する。この現象は急激な結晶水の放出に伴
ない発生した水蒸気がゲルコート層内部に蓄積され、そ
れが急激に外部に放出されるために起こるものと考えら
れる。そこでゲルコート層に水和アルミナとともにシリ
コーンゴムを配合したところ、燃焼の際、炎の当たつた
ゲルコート層表面がわずかに変色したのみで、ゲルコー
ト層が補強層との境界で剥離することもなく良好な難燃
効果が認められた。
程度の難燃効果が認められるが、難燃の際、ある程度時
間が経過するとゲルコート層に大きな亀裂を生じ補強層
との境界で剥離し、その剥離した部分に熱が蓄積されて
難燃性が低下する。この現象は急激な結晶水の放出に伴
ない発生した水蒸気がゲルコート層内部に蓄積され、そ
れが急激に外部に放出されるために起こるものと考えら
れる。そこでゲルコート層に水和アルミナとともにシリ
コーンゴムを配合したところ、燃焼の際、炎の当たつた
ゲルコート層表面がわずかに変色したのみで、ゲルコー
ト層が補強層との境界で剥離することもなく良好な難燃
効果が認められた。
これは燃焼の際、シリコーンゴムが水和アルミナの急激
な結晶水の放出を緩和するためと考えられる。実施例
Ｉゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂５３．６ｙｌス
チレン２１．４ｙ、クロロスチレン２１．４Ｖ）乾燥水
酸化アルミニウム１６１ｙ、三酸化アンチモン１０．７
ｙ、シリコーンゴム（信越化学製ＫＥ１３００ＲＴＶ）
３２１Ｉｉ７を混合する。
な結晶水の放出を緩和するためと考えられる。実施例
Ｉゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂５３．６ｙｌス
チレン２１．４ｙ、クロロスチレン２１．４Ｖ）乾燥水
酸化アルミニウム１６１ｙ、三酸化アンチモン１０．７
ｙ、シリコーンゴム（信越化学製ＫＥ１３００ＲＴＶ）
３２１Ｉｉ７を混合する。
この組成物３００Ｖにナフテン酸コバルト０．５Ｖ１メ
チルエチルケトンバーオキサイド１．５７を加え混合し
た後、あらかじめ離型剤で表面処理したガラス板（５０
ｃｍＸ５０ｃｍＸ４ＴＷｉ）の表面に塗布する。そのま
ま放置してゲル化させ、ゲル化後電気加熱器内において
４０〜５０℃で硬化させる。これをゲルコート層とする
。次に補強層用不飽和ポリエステル樹脂４４５７、スチ
レン３１７、クロロスチレン４８７、乾燥水酸化アルミ
ニウム４７６ｔを混合する。この組成物にメチルエチル
ケトンパーオキサイド６．７ｔを加え混合した後、ガラ
スチョップトストランドマット（４５０ｆ／ｎ！）を４
８ｃｍＸ４８ｃｍに切断したもの２枚を用いて上記ゲル
コート層表面にパントレーアップ法によつて補強層を構
成する。ゲル化後、電気加熱器内において６０〜７０℃
で硬化させる。こうして作成したＦＲＰ板は運輸省規格
鉄道車両用非金属材料の燃焼性試験において不燃性に合
格し、ＪＲＳｌ７４３３一２Ａ１国鉄［強化プラスチツ
ク一般」の強度規格においてＦＲＰ６級に合格する。実
施例 ゲルコ，一ト層組成物として不飽和ポリエステル樹脂１
０９７、スチレン１３．６ｆ１クロロスチレン１３．６
Ｖ１乾燥水酸化アルミニウム１３６７、シリコーンゴム
２７．３Ｖを混合したものを用い、他は実施例１と同様
としてＦＲＰ板を作成した。
チルエチルケトンバーオキサイド１．５７を加え混合し
た後、あらかじめ離型剤で表面処理したガラス板（５０
ｃｍＸ５０ｃｍＸ４ＴＷｉ）の表面に塗布する。そのま
ま放置してゲル化させ、ゲル化後電気加熱器内において
４０〜５０℃で硬化させる。これをゲルコート層とする
。次に補強層用不飽和ポリエステル樹脂４４５７、スチ
レン３１７、クロロスチレン４８７、乾燥水酸化アルミ
ニウム４７６ｔを混合する。この組成物にメチルエチル
ケトンパーオキサイド６．７ｔを加え混合した後、ガラ
スチョップトストランドマット（４５０ｆ／ｎ！）を４
８ｃｍＸ４８ｃｍに切断したもの２枚を用いて上記ゲル
コート層表面にパントレーアップ法によつて補強層を構
成する。ゲル化後、電気加熱器内において６０〜７０℃
で硬化させる。こうして作成したＦＲＰ板は運輸省規格
鉄道車両用非金属材料の燃焼性試験において不燃性に合
格し、ＪＲＳｌ７４３３一２Ａ１国鉄［強化プラスチツ
ク一般」の強度規格においてＦＲＰ６級に合格する。実
施例 ゲルコ，一ト層組成物として不飽和ポリエステル樹脂１
０９７、スチレン１３．６ｆ１クロロスチレン１３．６
Ｖ１乾燥水酸化アルミニウム１３６７、シリコーンゴム
２７．３Ｖを混合したものを用い、他は実施例１と同様
としてＦＲＰ板を作成した。
このものも運輸省規格燃焼性試験において不燃性を示し
た。比較例 ゲルコート層組成物として不飽和ポリエステル樹脂１３
０ｆ１スチレン１３．０７、クロロスチレン１４．３１
、乾燥水酸化アルミニウム１４３ｆを混合したものを用
い、他は実施例１と同様とし、ゲルコート層にシリコー
ンユムを含まないＦＲＰ板を作成した。
た。比較例 ゲルコート層組成物として不飽和ポリエステル樹脂１３
０ｆ１スチレン１３．０７、クロロスチレン１４．３１
、乾燥水酸化アルミニウム１４３ｆを混合したものを用
い、他は実施例１と同様とし、ゲルコート層にシリコー
ンユムを含まないＦＲＰ板を作成した。
このものは運輸省規格燃焼性試験において燃焼中ゲルコ
ート層に亀裂を生じ、補強層から剥離する結果、着炎が
認めらへ判定は難燃性となつた。水和アルミナを不飽和
ポリエステル樹脂に混入しその難燃化をはかる方法はあ
る程度の効果は認められるが運輸省規格燃焼性試験法に
おいては不燃性のものは得られない。
ート層に亀裂を生じ、補強層から剥離する結果、着炎が
認めらへ判定は難燃性となつた。水和アルミナを不飽和
ポリエステル樹脂に混入しその難燃化をはかる方法はあ
る程度の効果は認められるが運輸省規格燃焼性試験法に
おいては不燃性のものは得られない。
Claims (1)
- １ 不飽和ポリエステル樹脂からなる成形物の表面にゲ
ルコート層を有し、そのゲルコート層は水和アルミナお
よびシリコーンゴムを含む難燃性不飽和ポリエステル樹
脂組成物を硬化させたものからなることを特徴とする難
燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51059479A JPS5938106B2 (ja) | 1976-05-21 | 1976-05-21 | 難燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51059479A JPS5938106B2 (ja) | 1976-05-21 | 1976-05-21 | 難燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52141874A JPS52141874A (en) | 1977-11-26 |
| JPS5938106B2 true JPS5938106B2 (ja) | 1984-09-13 |
Family
ID=13114472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51059479A Expired JPS5938106B2 (ja) | 1976-05-21 | 1976-05-21 | 難燃性不飽和ポリエステル樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5938106B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6032027U (ja) * | 1983-08-11 | 1985-03-05 | 協和ガス化学工業株式会社 | プラスチツク製積層品 |
| JPS60244546A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-04 | 平岡織染株式会社 | 不燃性シ−ト材料 |
-
1976
- 1976-05-21 JP JP51059479A patent/JPS5938106B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52141874A (en) | 1977-11-26 |
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