JPS5937606Y2

JPS5937606Y2 - 電子レンジ

Info

Publication number: JPS5937606Y2
Application number: JP11933079U
Authority: JP
Inventors: 孝道朱雀
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1979-08-30
Filing date: 1979-08-30
Publication date: 1984-10-18
Also published as: JPS5636003U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は電子レンジの改良に係り、特に食器乾燥のでき
る電子レンジに関する。

最近の電子レンジは高周波加熱機能に加え、熱風調理機
能を有するものが多用されているが、食器乾燥機に兼用
できる電子レンジは未だ実用化されていない。

本考案は熱風調理機能を有する電子レンジの一部を改良
して食器乾燥機としても使用できるようにした電子レン
ジを提供しようとするものである。

上記目的を達成するために、本考案は本体内に調理室と
乾燥室とを別個に形成し、調理室の背面側に設けられた
熱風供給装置からの熱風を通風孔を通じて調理室内へ供
給できるようにした電子レンジにおいて；上記乾燥室内
には上下動可能な食品皿を組込み、この食器皿の一側に
食品皿の下降位置で上記調理室への通風孔を閉じる遮蔽
板を連結すると共に、この遮蔽板には食器皿が上昇位置
にあるとき乾燥室への通路を全閉し、食器皿が下降位置
にあるとき乾燥室への通路を全開できる遮断板を枢着し
たことを特徴とするものである。

以下、図面に示す実施例につき、本考案の詳細を説明す
る。

第１図ないし第３図において、電子レンジ１内には調理
室２と乾燥室３が形成されている。

調理室２の後壁４には３組の通風孔が設けられて、吸込
口５および熱風吹出口６ａ、６ｂを形成しておリ、吸
込口５の背面には熱風供給装置を構成するとこれを駆動
するモータ８および熱風ヒータ９が設けられているのは
従来の熱風調理機能付の電子レンジと同じである。

１０は操作パネル、１１はターンテーブル、１２は調理
室ドア、１３はその把手を示す。

調理室２の上部空間に形成された乾燥室３には、調理室
の天井に４本のばね１４によって上下動自在に支承され
た食器型１５が配置されている。

１６は食器出入用の蓋板を示し、その一端は蝶番１７に
よってケーシング上板に枢着されている。

この蓋板には多数の空気孔１８が設けられている。

１９は蓋板開閉用の把手を示す。

食器型１５の後板１５ａの背面には遮蔽板２０が固着さ
れ、下方に垂下している。

この遮蔽板２０は、食器型１５が、これに収納した食器
の自重により、ばね１４の力に抗して下降した際、調理
室後壁４に設けた吸込口５および熱風吹出口６ａ、６ｂ
を遮蔽するものである。

この遮蔽板２０の下端近傍には、遮断板２１の下端が枢
着されている。

また、電子レンジケーシング背板には遮断板スライド用
のガイド２２が固着されている。

遮断板２１は第４図示のように食器型１５が上昇位置に
あるときは、ガイド２２と接触することなく、その自重
によって右方（第４図の場合）に傾動し、熱風ファン７
から送り出された熱風が乾燥室３へ流入するのを遮断す
るが、食器型１５が下降した場合には第３図示のように
遮断板２１の背面をガイド２２で押圧される結果はぼ垂
直に立上り、熱風を乾燥室３へ導き入れるものである。

上述のように、本考案の電子レンジは内蔵の熱風ファン
によって得られる熱風によって食品乾燥を行なえるよう
にしたから、単に乾燥室を設けるだけで調理室用の熱風
供給装置を共用でき設備コストが低置にすむ。

電子レンジの全体寸法は乾燥室の分だけ大きくなるが、
別に食器乾燥機を設備する場合に比較すればはるかにス
ペースファクターがよく、また、全体のコストを低減さ
せることができる。

また、食器乾燥時には調理室の通風孔をしゃ断して調理
室内の空気（臭気）が乾燥室へ流れこむことを防止でき
るので、食器に臭いがつくのを防止でき、また、調理中
は乾燥室への熱風流人を遮断できるので熱エネルギーの
無用な放散も低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子レンジの一実施例を示す一部切欠
正面図、第２図はその横断面図、第３図はその縦断面図
、第４図は作動状態を説明するもので、第３図と同一部
分の縦断面図である。１・・・電子レンジ、２・・・調理室、３・・・乾燥室
、５・・・吸込口、６ａ、６ｂ・・・熱風吹出口、７・
・・熱風ファン、９・・・熱風ヒータ、１４・・・ばね
、１５・・・食器型、１８・・・空気孔、２０・・・遮
蔽板、２１・・・遮断板、２２・・・ガイド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１）本体内に調理室と乾燥室とを別個に形成し、調理室
の背面側に設けられた熱風供給装置からの熱風を通風孔
を通じて調理室内へ供給できるようにした電子レンジに
釦いて；上記乾燥室内には上下動可能な食品皿を組込み
この食品皿の一側に食品皿の下降位置で上記調理室に開
口する通風孔を閉じる遮蔽板を連結すると共に、この遮
蔽板には食品皿が上昇位置にあるとき乾燥室への通路を
全閉し、食品皿が下降位置にあるとき乾燥室への通路を
全開できる遮断板を枢着したことを特徴とする電子レン
ジ。２）上記乾燥室の食品皿は、ばねを介して乾燥室内に弾
性支持されており、この食品皿がそれに収納された食品
の自重により下降した際、この食器皿に連結された遮蔽
板が調理室に通ずる通風孔を遮蔽する一方、上記食器皿
の下降によって遮断板が枢動して乾燥室に通ずる通風路
を開くようにしたことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第１項に記載の電子レンジ。３）乾燥室に食器を収納した際、乾燥室に通ずる遮断板
を開くと共に、調理室に通ずる熱風通路を遮蔽するよう
構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第２
項記載の電子レンジ。４）乾燥室の食品皿がばねにより上下動できるよう取付
けられており、この食器皿がそれに収納した食器の自重
により下降した際、この食器皿に連結した遮蔽板によシ
調理室に通ずる熱風通路を遮蔽すると共に、前記食器皿
の下降によって回動する遮断板によって前記乾燥室への
熱風通路を開くようにしたことを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第３項記載の電子レンジ。