JPS5936895B2 - ガンマ−ケト酸エステルの製造法 - Google Patents
ガンマ−ケト酸エステルの製造法Info
- Publication number
- JPS5936895B2 JPS5936895B2 JP11010376A JP11010376A JPS5936895B2 JP S5936895 B2 JPS5936895 B2 JP S5936895B2 JP 11010376 A JP11010376 A JP 11010376A JP 11010376 A JP11010376 A JP 11010376A JP S5936895 B2 JPS5936895 B2 JP S5936895B2
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- Japan
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- acid ester
- keto acid
- aldehyde
- gamma
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ガンマ−(γ−)ケト酸エステルの新規な製
造法に関する。
造法に関する。
アルデヒドと不飽和化合物とを過酸化物等の存在下にラ
ジカル付加せしめることは、たとえばアルデヒドとマレ
イン酸からγ−ケト酸エステルを得る方法(特開昭50
−5321号公報参照)として知られている。
ジカル付加せしめることは、たとえばアルデヒドとマレ
イン酸からγ−ケト酸エステルを得る方法(特開昭50
−5321号公報参照)として知られている。
しかしながらマレイン酸エステルはそれ自体重合を起こ
さずアルデヒドと反応させやすいものであるが、一方ア
クリル酸エステルはそれ自体重合を起こし、きわめて不
安定なものであり、アルデヒドとラジカル付加させるこ
とがきわめて困難であることが知られている。たとえば
コバルト又はマンガン塩を用いて空気でラジカルを発生
させてアルデヒドとアクリル酸エステルを付加させる方
法〔イズベスチア・アカデミア・ナウクSSSR160
5(1968)参照〕もあるが、収率が約29%ときわ
めて低く満足しがたいものである。そこで本発明者らは
、アルデヒドとアクリル酸エステルを好収率でラジカル
付加せしめうる方法を提供することを目的として、種々
検討した結果、アルデヒドとアクリル酸エステルを特定
の割合でラジカル開始剤の存在下反応させることにより
、好収率でγ−ケト酸エステルを製造しうることを見出
し本発明に到達した。
さずアルデヒドと反応させやすいものであるが、一方ア
クリル酸エステルはそれ自体重合を起こし、きわめて不
安定なものであり、アルデヒドとラジカル付加させるこ
とがきわめて困難であることが知られている。たとえば
コバルト又はマンガン塩を用いて空気でラジカルを発生
させてアルデヒドとアクリル酸エステルを付加させる方
法〔イズベスチア・アカデミア・ナウクSSSR160
5(1968)参照〕もあるが、収率が約29%ときわ
めて低く満足しがたいものである。そこで本発明者らは
、アルデヒドとアクリル酸エステルを好収率でラジカル
付加せしめうる方法を提供することを目的として、種々
検討した結果、アルデヒドとアクリル酸エステルを特定
の割合でラジカル開始剤の存在下反応させることにより
、好収率でγ−ケト酸エステルを製造しうることを見出
し本発明に到達した。
従つて本発明は、一般式
R1 CHO(I)
(式中R1は炭素数4〜12のアルキル基又はフェニル
基を示す)で表わされるアルデヒドと、一般式CH2=
CHC00R2(■) (式中R2は低級アルキル基を示す)で表わされるアク
リル酸エステルとを、アクリル酸エステルに対するアル
デヒドのモル比3以上の割合で、ラジカル開始剤の存在
下に反応させることを特徴とする、一般式R1CCH2
CH2COOR2 (式中R1及びR2は前記の通りである)で表わされる
γ−ケト酸エステルの製造法である。
基を示す)で表わされるアルデヒドと、一般式CH2=
CHC00R2(■) (式中R2は低級アルキル基を示す)で表わされるアク
リル酸エステルとを、アクリル酸エステルに対するアル
デヒドのモル比3以上の割合で、ラジカル開始剤の存在
下に反応させることを特徴とする、一般式R1CCH2
CH2COOR2 (式中R1及びR2は前記の通りである)で表わされる
γ−ケト酸エステルの製造法である。
本発明においてアルデヒドとしては、バレロアルデヒド
、力フリルアルデヒド、ラウリンアルデヒド、ベンズア
ルデヒド、等が用いられ、アクリル酸エステルとしては
、アクリル酸メチル、一エチル、−プロピル、−ブチル
などが用いられる。
、力フリルアルデヒド、ラウリンアルデヒド、ベンズア
ルデヒド、等が用いられ、アクリル酸エステルとしては
、アクリル酸メチル、一エチル、−プロピル、−ブチル
などが用いられる。
アクリル酸エステルに対するアルデヒドの使用割合はモ
ル比で3以上好ましくは6以上、また経済的見地等から
15までが望ましい。モル比が3以下、たとえば、1又
は2の場合、収率は精々約30〜40%と低くて従来と
大差なく工業的に採算に合わないが、これを3以上にす
ると収率は約60%以上となり、十分工業的に良好に実
施することができる。ラジカル開始剤としては、ジパラ
ターシヤリーブチルパーオキサイド(DTBP)、パラ
ターシヤリブチルビドロパーオキサイド(TBHP)、
ベンゾイルパーオキサイド(BZPO)等の過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリル(ABBN)等が用いられ
る。
ル比で3以上好ましくは6以上、また経済的見地等から
15までが望ましい。モル比が3以下、たとえば、1又
は2の場合、収率は精々約30〜40%と低くて従来と
大差なく工業的に採算に合わないが、これを3以上にす
ると収率は約60%以上となり、十分工業的に良好に実
施することができる。ラジカル開始剤としては、ジパラ
ターシヤリーブチルパーオキサイド(DTBP)、パラ
ターシヤリブチルビドロパーオキサイド(TBHP)、
ベンゾイルパーオキサイド(BZPO)等の過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリル(ABBN)等が用いられ
る。
本発明を実施するに際してはは、たとえば50〜230
℃の範囲内で、特に用いるラジカル開始剤により、その
ラジカル発生温度付近で、アルデヒド中にアクリル酸エ
ステルを徐々に、通常3〜10時間かけて滴下して反応
を行なわせる。
℃の範囲内で、特に用いるラジカル開始剤により、その
ラジカル発生温度付近で、アルデヒド中にアクリル酸エ
ステルを徐々に、通常3〜10時間かけて滴下して反応
を行なわせる。
この際、ラジカル開始剤は、アルデヒド又はアクリル酸
エステルのいずれに存在させておいてもよい。次いで反
応物から蒸留等によりγ−ケト酸エステルを単離精製す
る。得られるγ−ケト酸エステルとしては、たとえば4
−ケトオクタン酸、4−ケトトリデカン酸、4−ケト−
4−フエニルプロピオン酸、4−ケトー4−トリルプロ
ピオン酸、4−ケト−4−メトキシフエニルプロピオン
酸のメチル一、エチル−、プロピル一、ブチルエステル
等があげられ、これらは優れた医薬や香料製造の中間体
として有用である。
エステルのいずれに存在させておいてもよい。次いで反
応物から蒸留等によりγ−ケト酸エステルを単離精製す
る。得られるγ−ケト酸エステルとしては、たとえば4
−ケトオクタン酸、4−ケトトリデカン酸、4−ケト−
4−フエニルプロピオン酸、4−ケトー4−トリルプロ
ピオン酸、4−ケト−4−メトキシフエニルプロピオン
酸のメチル一、エチル−、プロピル一、ブチルエステル
等があげられ、これらは優れた医薬や香料製造の中間体
として有用である。
実施例 1
4−ケトオクタン酸メチルの製造
n−バレロアルデヒド258gにBZPOl9を加え、
これに90〜95℃の温度でアクリル酸メチル25.8
9を5時間かけて滴下し、同温度において1時間反応を
行なわせた。
これに90〜95℃の温度でアクリル酸メチル25.8
9を5時間かけて滴下し、同温度において1時間反応を
行なわせた。
反応物から常圧蒸留によりバレロアルデヒドを回収し、
次いで沸点90〜98レC/7mmHgのγ−ケト酸エ
ステル留分419を得た。これを再留して沸点95〜9
7℃/7m7!LHgのγ−ケトオクタン酸メチル36
.29(収率68%、純度97%)を得た。実施例 2 4−ケトペンタデカン酸メチルの製造 n−ドデカナール185gを180℃に加熱し、これに
n−ドデカナール379、アクリル酸メチル17.29
、及びDTBP39の混合物を5時間かけて滴下し、更
に1時間反応を行なわせた。
次いで沸点90〜98レC/7mmHgのγ−ケト酸エ
ステル留分419を得た。これを再留して沸点95〜9
7℃/7m7!LHgのγ−ケトオクタン酸メチル36
.29(収率68%、純度97%)を得た。実施例 2 4−ケトペンタデカン酸メチルの製造 n−ドデカナール185gを180℃に加熱し、これに
n−ドデカナール379、アクリル酸メチル17.29
、及びDTBP39の混合物を5時間かけて滴下し、更
に1時間反応を行なわせた。
反応物から減圧蒸留により沸点150〜16『C/1m
1LHgのγ−ケト酸エステル留分359を得、これを
再留して沸点155〜158℃/1mmHgのγ−ケト
ペンタデカン酸メチル279(収率70%、純度97.
9%)を得た。実施例 3 4−ケト−4−フエニルプロピオン酸の製造ベンズアル
デヒド106f1及びABBNl9の混合物を90〜9
5℃に加温し、これにアクリル酸エチル109を5時間
かけて滴下し、更に1時間反応を行なわせた。
1LHgのγ−ケト酸エステル留分359を得、これを
再留して沸点155〜158℃/1mmHgのγ−ケト
ペンタデカン酸メチル279(収率70%、純度97.
9%)を得た。実施例 3 4−ケト−4−フエニルプロピオン酸の製造ベンズアル
デヒド106f1及びABBNl9の混合物を90〜9
5℃に加温し、これにアクリル酸エチル109を5時間
かけて滴下し、更に1時間反応を行なわせた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 R_1CHO (式中R_1は炭素数4〜12のアルキル基又はフェニ
ル基を示す)で表わされるアルデヒドと、一般式CH_
2=CHCOOR_2 (式中R_2は低級アルキル基を示す)で表わされるア
クリル酸エステルとを、アクリル酸エステルに対するア
ルデヒドのモル比3以上の割合で、ラジカル開始剤の存
在下に反応させることを特徴とする、一般式▲数式、化
学式、表等があります▼ (R_1及びR_2は前記の通りである)で表わされる
ガンマーケト酸エステルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010376A JPS5936895B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | ガンマ−ケト酸エステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11010376A JPS5936895B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | ガンマ−ケト酸エステルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5334720A JPS5334720A (en) | 1978-03-31 |
JPS5936895B2 true JPS5936895B2 (ja) | 1984-09-06 |
Family
ID=14527103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11010376A Expired JPS5936895B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | ガンマ−ケト酸エステルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5936895B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5062593A (ja) * | 1973-10-03 | 1975-05-28 | ||
JPS585181U (ja) * | 1981-07-01 | 1983-01-13 | 本多 紀元 | 非常用誘導装置 |
JPS6237798A (ja) * | 1985-04-11 | 1987-02-18 | 東洋通信機株式会社 | 避難誘導装置 |
JPH04137097A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-12 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 避難誘導装置 |
-
1976
- 1976-09-14 JP JP11010376A patent/JPS5936895B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5334720A (en) | 1978-03-31 |
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