JPS5936658Y2

JPS5936658Y2 - 排気ガス切換装置

Info

Publication number: JPS5936658Y2
Application number: JP1979128116U
Authority: JP
Inventors: 忠俊水野; 純弘細谷; 香西原
Original assignee: 株式会社小松製作所
Priority date: 1979-09-18
Filing date: 1979-09-18
Publication date: 1984-10-09
Also published as: JPS5647213U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はダンプトラックの排気ガス切換装置に関するも
のである。

ダンプトラックにあっては、ベッセルが正常位置（車体
上に載置支持された位置）にある時にはエンジンの排気
ガスをベッセルのリブ内部に導入排出し、ベッセルがダ
ンプ位置（積荷を卸すべくベッセルを車体に対して起立
傾斜させた位置）の時にはエンジンの排気ガスを車両の
側面に排出するような機能を持つ排気ガス切換装置が設
けられている。

この種排気ガス切換装置としては例えば第１図に示す如
く、筐体ａの一側横壁すにエンジンの排気ガス出口（排
気管）に接続した排気ガス人口Ｃを設け、上壁ｄにベッ
セルのリブ内に排気ガスを導入する第１出口筒体ｅ、他
側横壁ｆに車両の側面に排気ガスを導入排出する第２出
口筒体ｇをそれぞれ設けると共に、筐体ａ内にシャッタ
ｈを回転自在に設けて第１・第２出口筒体ｅ、ｇの
どちらか一方を選択的に閉塞できるようにしたものが知
られている。

しかし、この構造であるとシャッタｇのボスｉが支軸ｊ
に軸受を介して回転自在に枢着支持されているために製
作上のバラツキお・よび長時間使用後軸受、ボスｊの摩
耗によるガタ等により第１図・第２図に示す如くシャッ
タｈが第１・第２出口筒体ｅ、ｇの端面ｅ’、
ｇ’に密着せずに隙間Ｓｌ、Ｓ２が生じてしまい排
気ガス洩れが生じてしまう。

そこで、第３図・第４図・第５図に示す如く、支軸ｊに
レバｋを設け、レバｋにシャッタｈを枢着して前記ガタ
、製作上のバラツキ等があってもシャッタｈが第１・第
２出口筒体ｅ９ｇの端面ｅ′。

ｇ′に密着するようにしたものが提案されている。

しかし、この構造であっても第２出口筒体ｇにレバｋが
挿通する切欠ｌが必要であるために第４図に示す如くベ
ッセル正常時（つまり、シャッタｈが第２出口筒体ｇを
閉塞する時）には切欠１とレバにとの隙間から排気ガス
が洩れてしまうとの不具合を有する。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は排気ガスの洩れを確実に防止できるようにした排気
ガス切換装置を提供することである。

以下第６図以降を参照して本考案の実施例を説明する。

筐体１は」―壁１ａ、下壁１ｂ、前・後壁１ｃ。

１ｄ、左右横壁１ｅ、Ｉｆを備え、前壁１ｃにはエンジ
ン排気ガス出口に接続した排気ガス人口２が、後壁１ｄ
には車両の側面に排気ガスを導入排出する第１出口筒体
３が、上壁１ａにはベッセルのリブ内に排気ガスを導入
排出する第２出口筒体４がそれぞれ設けである。

前記第２出口筒体４は上壁１ａの孔５に固設され、その
外周面４ａにはフランジ６を備えた鍔付筒体７が出入り
自在に嵌合してあり、該フランジ６と上壁１ａとの間に
はバネ８が設けられて鍔付筒体７が上方に移動保持しで
あると共に、フランジ６の左右両端部には左右一対の縦
ロッド９，９が上下動自在でバネ１０．１０で下方に移
動保持してそれぞれ設けられ、該各縦ロッド９，９には
リンク１１がピン１２で上下回動自在にそれぞれ枢着連
結しであると共に、該各リンク１１．１１は前記筐体１
の左右横壁１ｅ、Ｉｆに回転自在に支承した左右一対の
支軸１３．１３の筐体１外部分にそれぞれ固定してあり
、該一対の支軸１３．１３の筐体１内部分には左右一対
のレバ１４．１４がそれぞれ固設しである。

該左右一対のレバ１４．１４は前記第１出口筒体３の径
方向両側部に位置しかつシャッタプレート１５の両端ボ
ス部にピン１６．１６で回転自在にそれぞれ連結しであ
る。

しかして、ベッセル正常位置の時には鍔付筒体７が第７
図仮想線で示す位置まで下降され、バネ９が圧縮される
からその反力でリンク１１が第７図反時計方向に回転さ
れて支軸１３、レバ１４を介してシャッタプレート１５
が第９図に示す如く第１出口筒体３の端面３ａに密着す
る。

この時、シャッタプレート１５を支える一対のレバ１４
は第１出口筒体１３の径方向両側に位置しているからレ
バ１４と第１出口筒体１３とが干渉することがなく第１
出口筒体１３にレバ１４が挿通する切欠を形成する必要
がなくシャッタプレート１５で第１出口筒体１３を確実
に閉塞できて排気ガス洩れを防止できる。

また、シャッタプレート１５はバネ９により強制的に押
し付けられかつレバ１４との連結ピン１６で自動調心さ
れて第１出口筒体３の上下方向の隙間をなくし、また一
対のレバ１４．１４は両端が独立しているために両端の
バネ力は等しくなり自動的に左右方向の隙間がなくなる
ようシャッタプレート１５が移動されるので、シャッタ
プレート１５は第１出口筒体３の端面３ａに均一に密着
し排気ガス洩れをより一層確実に防止できる。

また、ベッセル１５がダンプ位置になると、鍔付筒体７
がバネ８で上方に移動されて一対の縦ロッド１０が」一
方に移動されるからリンク１１が第７図時計方向に回転
されて支軸１３、一対のアーム１４を介して第１０図に
示す如くシャッタプレート１５が第２出口筒体４の端面
４ｂに密着押しつけられる。

この時も前述と同様にシャッタプレート１５両端ボス部
に設けたピン１６．１６での自動調心及び一対のレバ１
４．１４の独立によるバネ力の均等によりシャッタプレ
ート１５は第２出口筒体４の端両４ｂに隙間を生じるこ
となく確実に密着して排気ガス洩れを防止する。

本考案は以」二の様になり、シャッタプレート１５を支
承する一対のレバ１４．１４が第１・第２出ロ筒体３，
４と干渉することがなく切欠を形成する必要がないから
排気ガス洩れを起すことなく第１・第２出ロ筒体３，４
のどちらか一方を選択的に閉塞して排気ガス人口２から
流入した排気ガスの排出方向を切換えできる。

また、一対のレバ１４．１４は筐体１内に設けであるか
ら、外部より目視されずに外観が良いものとなる。

また、一対のレバ１４．１４とシャッタプレート１５
とはピン１６で回転自在に連結されているから、シャッ
タプレート１５は一対のレバ１４．１４に対して回転変
位でき、しかも一対のレバ１４．１４はそれぞれ独立し
て回動できるから、シャッタプレート１５は第１、第２
出ロ筒体３，４の端面３ａ、４ｂに均一に密着して排気
ガス洩れを防止できる。

また、鍔付筒体７はバネ８で上方に移動付勢されている
から、そのバネ８のバネ力がリンク１１゜支軸１３を経
てレバ１４に伝わり、シャッタプレート１５を第２出口
筒体４の端面４ｂに密着すると共に、鍔付筒体７がバネ
８に抗して下方に移動した時も同様にバネ力で第１出口
筒体３の端面３ａに密着するから、排気ガス洩れをより
一層確実に防止できる。

また、シャッタプレート１５を回動するようにしたから
、構造簡単で製作コストも安くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図・第２図は第１従来例の説明図、第３図・第４図
・第５図は第２従来例の説明図、第６図は本考案の実施
例を示す前面図、第７図は左正面図、第８図はそのＡ−
Ａ線断面図、第９図・第１０図はその動作説明図である
。１は筐体、２は排気ガス人口、３，４は第１・第２出口
筒体、１４はレバ、１５はシャッタプレート。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】上壁１ａ、下壁１ｂ、前、後壁１ｃ、ｌｄ、左右横壁１
ｅ、Ｉｆとにより矩形筐状となった筐体１を構成し、こ
の前壁１ｃには排気ガス人口２を後壁１ｄには第１出口
筒体３を、上壁１ａには第２出口筒体４をそれぞれ設け
、前記第２出口筒体４の外周面４ａにはフランジ６を備
えた鍔付筒体７を出入自在に嵌合し、該フランジ６と上
壁１ａとの間には鍔付筒体７を上方に移動保持するバネ
８を設け、フランジ６の左右両端部には左右一対の縦ロ
ッド９，９を上下動自在でバネ１０．１０で下方に移動
保持してそれぞれ設け、該各縦ロッド９゜９にはリンク
１１をピン１２で上下動自在にそれぞれ枢着連結し、該
各リンク１１．１１を前記筐体１の左右横壁１ｅ、Ｉｆ
に回動自在に支承した左右一対の支軸１３．１３の筐体
１外部分にそれぞれ固定し、該一対の支軸１３．１３の
筐体１内部分には左右一対のレバ１４．１４をそれぞれ
固設し、該左右一対のレバ１４．１４は前記第１出口筒
体３の径方向両側部に位置しかつ第１、第２出ロ筒体３
，４の端面３ａ。４ｂに密着するシャッタプレート１５の両端ボス部にピ
ン１６．１６で回転自在にそれぞれ連結したことを特徴
とする排気ガス切換装置。