JPS593596Y2 - キャビネット組立装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はテープデツキ、アンプ、チューナ等の電気機器に
おけるキャビネット組立装置に関し、とくにキャビネッ
ト本体内に収納される部品やキャビネット本体の前面板
と該前面板に取付けられるパネルとの間に収納される部
品等の交換性を容易にすることを目的とするもので゛あ
る。

一般にキャビネット組立装置はキャビネット本体を構成
する前面板と側面板がパネルの取付位置とは無関係な位
置で結合されており、上記パネルは上記前面板に結合さ
れていた。

したがって、前記パネルと前記前面板との間に収納され
た部品を交換するためにはキャビネット本体を構成する
前面板より前記パネルを取外し、さらに上記キャビネッ
ト本体内に収納された部品を交換するためには前記キャ
ビネット本体を構成する側面板より前記前面板を取外し
せねばならず、上記キャビネットの組立５分解に要する
時間、つまり、キャビネット本体を構成する前面板と側
面板との締結部材および上記前面板とパネルとの締結部
材が多くなり、その締結部材の取付け、取外しに多大の
時間を要するという欠点があった。

本案はこのような従来の欠点を解消するものであり、以
下、本案のキャビネット組立装置について実施例の図面
と共に説明する。

第１図、第２図および第３図は本案のキャビネット組立
装置の一構成例を示し、図示、１はキャビネット本体を
構成する右側面板、２は上記キャビネット本体を構成す
る左側面板であり、これら左右の側面板２，１には上記
キャビネット本体を構威する前面板３およびパネル４が
取付けられる。

上記前面板３には該前面板３を上記左右の側面板２．１
に取付けられるための第１の対角線上に配された止めね
じ６，７および上記前面板３に上記パネル４を取付ける
ための第２の対角線上に配された止めねじ５，８を保持
するカラー９．１０，１１．１２と、前記カラー９．１
０，１１．１２を前記前面板３の定位置に固定するため
の位置決め片１３，１４，１５．１６が設けられている
。

そして、上記位置決め片１３，１４，１５．１６はビス
３１．３２，３３．３４により上記前面板３に取付けら
れている。

なおりラー９．１０，１１．１２は前面板３とパネル４
の距離を一定に保つスペーサの役目を果たすとともに、
ねじ５，６，７．８の周囲を受けてねじ締付時のパネル
４の変形を防ぐ役目をしている。

１７は上記キャビネット本体内つまり前面板３の内方に
取付けられたプリント基板、１８は上記キャビネット本
体を構成する前面板３とパネル４との間に取付けられた
ランプ、１９は上記ランプ１８の配線用基板、２０は上
記配線用基板１９の保持金具であり、図示していないが
ビス等により上記前面板３に取付けられている。

２１は上記ランプ１８を上記パネル４に設けた透孔２２
に保持するため上記配線用基板１９との間に設けられた
クッション材である。

ここで、キャビネット本体は図示していないが他に底板
、天板、後板等で構成されており、底板および天板は左
右の側面板に、そして後板は左右の側面板又は底板、天
板に取付けられるようになっている。

このような構成のキャビネット組立装置においては、キ
ャビネット本体を構成する前面板３の第２の対角線上に
設けた雌ねじ３６、３７に対して止めねじ５，８を締め
付けることにより、前面板３にパネル４が取付けられる
。

なお止めねじ５，８の位置に対応する側面板１，２の位
置には透孔が設けられており、すなわち上記止めねじ５
，８はパネル４と側面板１，２とを固定しないようにな
っている。

一方、キャビネット本体を構成する左右の側面板２，１
には第１の対角線上に雌ねじ３８．３９が設けてあり、
これに対して止めねじ６．７を締め付けることにより上
記で一体に取り付けた前面板３とパネル４を側面板２，
１に取り付けることができる。

なお止めねじ６，７の位置に対応する前面板３の位置に
は透孔が設けられ、上記止めねじ６，７はパネル４と前
面板３とをねじ止めしないようになっている。

したがって、止めねじ５，８の締結状態のままで止めね
じ６，７を取り外すことにより前面板３とパネル４が一
体的に結合された状態で左右の側面板２，１より前面板
３およびパネル４を分離することができ、キャビネット
本体内に収納された部品つまりプリント基板１７の交換
をすることができる。

そして、次に止めねじ５，８を取り外すことにより前面
板３からパネル４を分離することができ、その間に収納
された部品つまりランプ１８、配線用基板１９、クッシ
ョン材２１等の交換をすることができる。

尚、上記の実施例では止めねし５，６，７．８に頭付き
のものを使用し、パネル４と前面板３との間の部品交換
時にすべての止めねし５，６，７．８を取付すようにし
たものについて説明したが、止めねじ６゜７に頭なしの
ねじ６’、７’（第４図にはねし６′に関する部分のみ
を示す）を使用してカラー１０．１１の利用のもとに前
面板３を左右の側面板２，１に取付けるようにすれば、
止めねし５，８を取外すだけで前面板３を左右の側面板
２，１に取付けたままでパネル４を前面板３から分離す
ることができ、上記パネル４と前面板３との間に収納し
た部品つまりランプ１８、配線用基板１９、クッション
材２１等の交換をより一層簡単にすることができる。

以上のように本案によれば、第１の止めねし〈実施例で
は止めねじ５，８）でもってパネルをキャビネット本体
を構成する前面板に取付け、第２の止めねし〈実施例で
は止めねじ６，７）でもって前記パネルを介してキャビ
ネット本体を構成する前面板を該キャビネット本体を構
成する左右の側面板に取付けるようにしたので、従来パ
ネルおよび前面板を左右の側面板に取付けるに要するの
と同じ本数の止めねじの取付け、取外しを行なうだけで
、パネルと前面板と左右の側面板との組立、分離を行な
うことができ、キャビネット本体内に収納された部品お
よびパネルと前面板との間に収納された部品の交換を容
易にすることができる。

しかも、キャビネット本体内又は前面板とパネルとの間
に収納された部品の交換に際してはすべての止めねじを
取り外さなくとも左右の側面板に対してパネルおよび前
面板を、また前面板に対してパネルを分離することもで
きるので、部品交換時のパネル、前面板、左右の側面板
相互間の組立、分離を一層円滑に行なうことができる等
、その実用的価値はきわめて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のキャビネット組立装置の一構成例を示す
平面図、第２図はそのＡ、−Ａ２断面図、第３図はその
ＢＩ Ｂ２断面図、第４図は他の実施例を示す要部の
断面図である。 １．２・・・・・・側面板、３・・・・・・前面板、４
・・・・・・パネル、５，６゜７．８・・・・・・止め
ねじ、９，１０，１１．１２・・・・・・カラー、１３
，１４゜１５．１６・・・・・・位置決め片、１７・・
・・・・プリント基板、１８・・・・・・ランプ、１９
・・・・・・配線用基板、２０・・・・・・保持金具、
２１・・・・・・クッション材。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）キャビネット本体を構成する前面板に対して該前
   面板の前方に配置されるパネルを該パネル側より螺入さ
   れる第１の止めねじによって固定し、上記キャビネット
   本体を構成する側面板に対して前記第１の止めねじによ
   って前記パネルが取付けられた前面板を上記パネル側よ
   り螺入される第２の止めねじによって固定するように構
   成してなるキャビネット組立装置。
2. （２）キャビネット本体を構成する前面板に第１および
   第２の止めねじを保持するためのカラーを位置決めし、
   上記第１および第２の止めねじに頭付きの止めねじを使
   用し、上記前面板の前方に配置されるパネルは該パネル
   側より上記カラーを介して螺入される第１の止めねじに
   よって上記前面板に固定し、上記前面板は上記パネル側
   より上記カラーを介して螺入される第２の止めねじによ
   って上記、キャビネット本体を構成する側面板に固定す
   るように構成した事を特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のキャビネット組立装置。
3. （３）キャビネットを構成する前面板にパネルを固定す
   るための第１の止めねじに頭付きの止めねじを、そして
   上記前面板を上記キャビネット本体を構成する側面板に
   固定するための第２の止めねじに頭なしの止めねじを使
   用し、第２の止めねじは該第２の止めねじを保持するた
   めのカラーを介して上記側面板に螺入し、上記前面板は
   上記第２の止めねしで１定されるカラーで押えられ上記
   側面板に取付けられるように構成した事を特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のキャビネット組立装
   置。