JPS593562B2 - マルチフイラメント糸の製造装置 - Google Patents
マルチフイラメント糸の製造装置Info
- Publication number
- JPS593562B2 JPS593562B2 JP16555481A JP16555481A JPS593562B2 JP S593562 B2 JPS593562 B2 JP S593562B2 JP 16555481 A JP16555481 A JP 16555481A JP 16555481 A JP16555481 A JP 16555481A JP S593562 B2 JPS593562 B2 JP S593562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- multifilament yarn
- fibers
- multifilament
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
熱可塑性樹脂を用いたからみ合い撚合しかつ自己接着し
た細い繊維のマルチフィラメント糸は溶融フローマルチ
フィラメント糸製造技術によって作ることができる。
た細い繊維のマルチフィラメント糸は溶融フローマルチ
フィラメント糸製造技術によって作ることができる。
この技術は環状にダイ開口を有するダイを通して熱可塑
性樹脂をガス流中へ押出し、押出した糸を細くシて空間
に円錐状の形の繊維の流れを形成し、およびその繊維を
マルチフィラメント糸として収集することにより形成す
る。
性樹脂をガス流中へ押出し、押出した糸を細くシて空間
に円錐状の形の繊維の流れを形成し、およびその繊維を
マルチフィラメント糸として収集することにより形成す
る。
この方法は繊維収集方法の相違により特性の異る多くの
独特の製品を生ずる。
独特の製品を生ずる。
本発明の一つの実施例は巻たばこ用フィルターとして有
用である。
用である。
大概の熱可塑性樹脂は押出して繊維を作る。
例えばポリプロピレン繊維は通常の溶融紡糸の後、引張
り、けん縮、撚り、テクスチャ化その他を行い、最終的
な希望の形のポリプロピレン繊維を製造する。
り、けん縮、撚り、テクスチャ化その他を行い、最終的
な希望の形のポリプロピレン繊維を製造する。
本発明の方法の目的はポリプロピレンのような熱可塑性
樹脂を溶融ブローマルチフィラメント糸製造技術によっ
てからみ合い、撚合しかつ自己接着した細い繊維のマル
チフィラメント糸に連続的に転換することである。
樹脂を溶融ブローマルチフィラメント糸製造技術によっ
てからみ合い、撚合しかつ自己接着した細い繊維のマル
チフィラメント糸に連続的に転換することである。
本発明の一つの実施例は平均かさ密度が0.05乃至0
.20 &fiLのからみ合った細いポリプロピレン繊
維のマルチフィラメント糸を与える。
.20 &fiLのからみ合った細いポリプロピレン繊
維のマルチフィラメント糸を与える。
これは濾材特に巻たばこ用フィルターとして有用である
。
。
巻たばこフィルターに用いるさきは、その外周をフィル
ター用の紙で巻く必要がなく、切って只巻たばこの外側
の紙で巻くだけでよいポリプロピレン繊維のマルチフィ
ラメント糸を作ることができる。
ター用の紙で巻く必要がなく、切って只巻たばこの外側
の紙で巻くだけでよいポリプロピレン繊維のマルチフィ
ラメント糸を作ることができる。
本発明は、環状に並んだダイ開口を有するダイを通して
樹脂を押出すことにより熱可塑性樹脂を細い繊維のマル
チフィラメント糸に押出すことに関する。
樹脂を押出すことにより熱可塑性樹脂を細い繊維のマル
チフィラメント糸に押出すことに関する。
押出された樹脂を細くして細い繊維にするためにダイ開
口環の内側および外側の同心のみぞ穴形ガス導孔によっ
てガス流、好ましくは空気を供給する。
口環の内側および外側の同心のみぞ穴形ガス導孔によっ
てガス流、好ましくは空気を供給する。
熱可塑性樹脂を押出しダイ開口前方の空間に繊維の円錐
を形成するように熱可塑性樹脂を押し出すことができる
ようにダイ開口環をダイに設けることが好ましい。
を形成するように熱可塑性樹脂を押し出すことができる
ようにダイ開口環をダイに設けることが好ましい。
この円錐はダイ附近が最大で、ダイの前方の仮想焦点に
向って細くなる。
向って細くなる。
ダイ開口環の内側および外側の導孔から出るガス流の相
対速度を調節することによりダイ前方の繊維円錐の仮想
焦点距離を変化せしめ、これにより空間に形成される繊
維円錐の形を変化させることができる。
対速度を調節することによりダイ前方の繊維円錐の仮想
焦点距離を変化せしめ、これにより空間に形成される繊
維円錐の形を変化させることができる。
ダイ開口環の中心にある噴口の形のガス導孔を通して補
助ガス流を供給することによって、ダイ開口からでて来
る繊維の円錐形の輪郭を更に調節しつる。
助ガス流を供給することによって、ダイ開口からでて来
る繊維の円錐形の輪郭を更に調節しつる。
補助ガス流は収集前の繊維の冷却に役立ちまた繊維の付
着を変化させる。
着を変化させる。
従って補助ガス流は繊維がダイから出て細くなる時に繊
維の円錐の形を変化させるために用いられ、その結果空
間にある繊維の輪郭は付着区域で一層円筒状になる。
維の円錐の形を変化させるために用いられ、その結果空
間にある繊維の輪郭は付着区域で一層円筒状になる。
補助ガス流をこのように調節することによって、個々の
繊維の付着様式はもちろん押出された樹脂の時間・温度
経歴をも変化させうる。
繊維の付着様式はもちろん押出された樹脂の時間・温度
経歴をも変化させうる。
繊維は幾つかの各別の方法でマルチフィラメント糸とし
て収集しうる。
て収集しうる。
繊維のマルチフィラメント糸をダイの前方方向へ動かす
か、またはダイ開口環の中心を通して動かすかにより繊
維を収集しうる。
か、またはダイ開口環の中心を通して動かすかにより繊
維を収集しうる。
ここにおいては、ダイ前方にマルチフィラメント糸を移
動させて収集する方法を前方取出しと定義し、またダイ
開口環の中心を通して繊維のマルチフィラメント糸を逆
に動かして収集する方法を逆取出しと定義することによ
り繊維のマルチフィラメント糸の移動方向を区別する。
動させて収集する方法を前方取出しと定義し、またダイ
開口環の中心を通して繊維のマルチフィラメント糸を逆
に動かして収集する方法を逆取出しと定義することによ
り繊維のマルチフィラメント糸の移動方向を区別する。
マルチフィラメント糸を動かして収集する方向によって
はっきりと異った製品を製造できる。
はっきりと異った製品を製造できる。
例えば逆取出しでは接着した繊維の平滑な表皮がマルチ
フィラメント糸の外側に作られ、他方前方取出しでは個
個の繊維乃至繊維集合体の比較的柔かい外層がマルチフ
ィラメント糸の上に生ずる。
フィラメント糸の外側に作られ、他方前方取出しでは個
個の繊維乃至繊維集合体の比較的柔かい外層がマルチフ
ィラメント糸の上に生ずる。
細い繊維を希望する形に収集するために、固定式または
廻転式収集部材を付着区域で使用しうる。
廻転式収集部材を付着区域で使用しうる。
推奨される収集部材は安定棒である。
安定棒は均一なマルチフィラメント糸を製造するために
廻転することが好ましい。
廻転することが好ましい。
安定棒の廻転によって製品中に永久的な撚りを生じ、ま
た安定棒から取外すことに起因するマルチフィラメント
糸の穴または軟かい中心の形成を免かれる。
た安定棒から取外すことに起因するマルチフィラメント
糸の穴または軟かい中心の形成を免かれる。
しかしながらもし中空のマルチフィラメント糸を望むな
らば大きな固定式または廻転式の棒を用いうる。
らば大きな固定式または廻転式の棒を用いうる。
更に、2個以上のダイを使用することによって、からみ
合い撚合しかつ自己接着した繊維のマルチフィラメント
糸を変化させうる。
合い撚合しかつ自己接着した繊維のマルチフィラメント
糸を変化させうる。
かくして一つ以上のダイを通してマルチフィラメント糸
を通過させ、安定棒の代りにマルチフィラメント糸を用
いて、その上に更に繊維を収集する収集部材とすること
によって、マルチフィラメント糸の外側に追加的に繊維
を接着させうる。
を通過させ、安定棒の代りにマルチフィラメント糸を用
いて、その上に更に繊維を収集する収集部材とすること
によって、マルチフィラメント糸の外側に追加的に繊維
を接着させうる。
各々のダイのダイ開口環をマルチフィラメント糸が通過
する時の取り出し方向によってマルチフィラメント糸の
全般的性質が決まる。
する時の取り出し方向によってマルチフィラメント糸の
全般的性質が決まる。
本発明の一実施例においては、平均直径が2乃至40ミ
クロンの本質的に連続した熱可塑性繊維の多数から成る
からみ合い、撚合しかつ接着した熱可塑性繊維のマルチ
フィラメント糸が作られ、上記繊維は、上記マルチフィ
ラメント糸の中心に近い点から上記マルチフィラメント
糸の外側表面に近い点迄かなり均一な状態で本質的に個
々別々゛に、また隣りの繊維と独立にいったりきたりし
てほぼ一定方向に配列されたループを形成する。
クロンの本質的に連続した熱可塑性繊維の多数から成る
からみ合い、撚合しかつ接着した熱可塑性繊維のマルチ
フィラメント糸が作られ、上記繊維は、上記マルチフィ
ラメント糸の中心に近い点から上記マルチフィラメント
糸の外側表面に近い点迄かなり均一な状態で本質的に個
々別々゛に、また隣りの繊維と独立にいったりきたりし
てほぼ一定方向に配列されたループを形成する。
円筒状マルチフィラメント糸の繊維は好ましくは自己接
着させ、また接着した繊維の平滑な表皮がマルチフィラ
メント糸の外側表面にある。
着させ、また接着した繊維の平滑な表皮がマルチフィラ
メント糸の外側表面にある。
全般的な溶融ブローマルチフィラメント糸製造法の実施
例を示す第1図において、ポリプロピレンのような熱可
塑性樹脂を押出し機2の供給用ホッパー1へ導入する。
例を示す第1図において、ポリプロピレンのような熱可
塑性樹脂を押出し機2の供給用ホッパー1へ導入する。
熱可塑性樹脂は押出し機2の中で加熱され、駆動装置3
によって駆動される押出し機2の中のスクリュー(図示
せず)によるせん断の下に置かれる。
によって駆動される押出し機2の中のスクリュー(図示
せず)によるせん断の下に置かれる。
環状に配置した多数のダイ開口5を有するダイ4からガ
ス流中へ熱可塑性樹脂を押出す。
ス流中へ熱可塑性樹脂を押出す。
ダイ開口5の円周のそれぞれ内側および外側に同心円的
に配置されたガス導孔6および7によってガス流を供給
する。
に配置されたガス導孔6および7によってガス流を供給
する。
熱可塑性樹脂をダイ4から連続した繊維として押出し、
この繊維を導孔6および7から出るガス流によって細く
する。
この繊維を導孔6および7から出るガス流によって細く
する。
ガスをライン8および9によってそれぞれ導孔6および
7へ供給する。
7へ供給する。
ライン8および9の各々は圧力と温度に関して独立に調
節しうる(図示せず)。
節しうる(図示せず)。
ガス流の調節によって、押出した繊維をダイ開口から細
くして円錐の形にし、円錐の最大の部分がダイ開口5附
近にあるようにする。
くして円錐の形にし、円錐の最大の部分がダイ開口5附
近にあるようにする。
細くした繊維の円錐の仮想頂点の近くにある付着区域1
0に繊維を収集する。
0に繊維を収集する。
ダイ開口5から付着区域10までの距離は導孔6および
7から出る相対ガス速度によって大きく調節される。
7から出る相対ガス速度によって大きく調節される。
細くシた繊維を収集部材11の上に収集する。
収集部材には種々の形と大きさがある。
収集部材11は好ましくは安定棒12であり、この棒は
固定式または回転式である。
固定式または回転式である。
安定棒12はファンネル13またはその他の装置の中心
を通過する。
を通過する。
装置13は駆動装置14によって廻転する時に棒12を
安定させるための支えとして働く。
安定させるための支えとして働く。
ファンネル13はまた目標をそれた細い繊維が駆動装置
14に来るのを防止する。
14に来るのを防止する。
安定棒12の上に繊維が集まるにつれて、その繊維はか
らみ合G哨己接着する。
らみ合G哨己接着する。
安定棒12の上の付着区域10に繊維を収集する時に、
繊維の形状を変化させるために、二重壁パイプ16で作
ったガス導孔15から補助用のガス流を供給しつる。
繊維の形状を変化させるために、二重壁パイプ16で作
ったガス導孔15から補助用のガス流を供給しつる。
二重壁パイプ16はダイ4の中心軸およびダイ開口5の
環の中lしこ形成される軸に沿って位置する。
環の中lしこ形成される軸に沿って位置する。
ガス導孔15から出るガス流は収集部材11または安定
棒12に向い、空気流は付着区域10における繊維の付
着を変化させて繊維は一層円筒形となる。
棒12に向い、空気流は付着区域10における繊維の付
着を変化させて繊維は一層円筒形となる。
ガス、好ましくは空気は、ライン17によって二重壁パ
イプ16に供給され、ラインは圧力と温度に関して調節
される。
イプ16に供給され、ラインは圧力と温度に関して調節
される。
繊維の形やからみ合いのみならず繊維の時間・温度の経
過を変化させるためにも補助用ガス流を用いうる。
過を変化させるためにも補助用ガス流を用いうる。
ガス導孔15を通じて供給されるガスは導孔6および7
を通して供給される空気と異った温度とすることができ
る。
を通して供給される空気と異った温度とすることができ
る。
溶融ブローマルチフィラメント糸操作を開始するには、
前方取出しでも逆取出しでも、繊維を安定棒12から連
続したマルチフィラメント糸として引出すために、安定
棒12に沿う付着区域10の中へ始動棒18を伸ばす。
前方取出しでも逆取出しでも、繊維を安定棒12から連
続したマルチフィラメント糸として引出すために、安定
棒12に沿う付着区域10の中へ始動棒18を伸ばす。
第1図に逆取出しを図示する。第1図に示すように始動
棒18を二重壁パイプ16の中心を通して引き、モータ
ー20で駆動する巻取りリール19ヘマルチフイラメン
ト糸を付ける。
棒18を二重壁パイプ16の中心を通して引き、モータ
ー20で駆動する巻取りリール19ヘマルチフイラメン
ト糸を付ける。
第2図および第3図では、本発明に用いるダイ4の詳細
を示している。
を示している。
ダイ4はダイ組立体21を含み、ダイ組立体は押出機2
から環状のポリマー分配室22への入口およびダイ開口
5への多数の通路を有する。
から環状のポリマー分配室22への入口およびダイ開口
5への多数の通路を有する。
ダイ4の形は円環体状である。ここに「円環体状」とは
、軸の廻りを回転するあらゆる断面形状のダイ組立てで
あり、この場合ダイ4のダイ開口5は軸を中心として環
状に配置されるものを意味する。
、軸の廻りを回転するあらゆる断面形状のダイ組立てで
あり、この場合ダイ4のダイ開口5は軸を中心として環
状に配置されるものを意味する。
ダイ組立体21は内側環部材23と外側環部材24から
成り、これらは面25で合う。
成り、これらは面25で合う。
環状ポリマー室22からダイ開口5迄の通路を作るため
に、内側環部材23、または外側環部材24、または両
方の面に多数の溝26を作る。
に、内側環部材23、または外側環部材24、または両
方の面に多数の溝26を作る。
外側環24を覆う外側カバー27は外側ガス導孔7を廓
成し、導孔Iの出口はダイ開口5の外側の同心的なスロ
ットの形をなす。
成し、導孔Iの出口はダイ開口5の外側の同心的なスロ
ットの形をなす。
内側カバー28は内側ガス導孔6を廓成し、導孔6の出
口は上記ダイ開口5の内側の同心的なスロットの形をな
す。
口は上記ダイ開口5の内側の同心的なスロットの形をな
す。
熱可塑性ポリマーはポリマー導入口29に導入され、環
状ポリマー室22へ押込まれ、ダイ開口5から押出され
る。
状ポリマー室22へ押込まれ、ダイ開口5から押出され
る。
熱ガス、好ましくは空気、はライン8および9により、
ガス導入口30および31に供給され、加圧ガスはガス
導入口から外側ガス導孔7および内側ガス導孔6にそれ
ぞれ供給される。
ガス導入口30および31に供給され、加圧ガスはガス
導入口から外側ガス導孔7および内側ガス導孔6にそれ
ぞれ供給される。
ダイ4のダイ開口5から押出され細くされた繊維の円錐
の形状はダイの形状寸法とガス導孔6および1から来る
ガスの相対速度によって調節される。
の形状はダイの形状寸法とガス導孔6および1から来る
ガスの相対速度によって調節される。
2個の導孔出口またはスロット32および33の間の角
αが90迄であるように、好ましくは077至60°で
あるようにガス導孔6および7をダイ4の中に作る。
αが90迄であるように、好ましくは077至60°で
あるようにガス導孔6および7をダイ4の中に作る。
ダイ組立体21中の複数個の通路または溝26は角αよ
り小さい角βをなし、またガス導孔6および7によって
限定される角の間の角をなす。
り小さい角βをなし、またガス導孔6および7によって
限定される角の間の角をなす。
好ましくは角βはガス導孔6および7によって限定され
る角の中はどである。
る角の中はどである。
更にダイ開口5または溝26の中心線とダイ4の軸が0
力至90°、好ましくは20°乃至60°、に変化する
角△を形成するようにダイの形状寸法が定められる。
力至90°、好ましくは20°乃至60°、に変化する
角△を形成するようにダイの形状寸法が定められる。
ダイの形状寸法は、繊維がダイ開口5を出る時に繊維の
円錐の形に影響するが、この形はガス導孔6および7か
ら来るガスの相対速度によって直ちに変化し、そのため
にダイ開口5を出る繊維とダイの軸との間の角γはOo
乃至90°の範囲内、好ましくは20°乃至60°の範
囲内、にありうる。
円錐の形に影響するが、この形はガス導孔6および7か
ら来るガスの相対速度によって直ちに変化し、そのため
にダイ開口5を出る繊維とダイの軸との間の角γはOo
乃至90°の範囲内、好ましくは20°乃至60°の範
囲内、にありうる。
付着区域10における繊維の収集を第4図で一層完全に
図示している。
図示している。
本発明の溶融ブローマルチフィラメント糸操作は付着区
域10の状況の変化によって無数の製品を作ることがで
きる。
域10の状況の変化によって無数の製品を作ることがで
きる。
繊維はダイ開口5から押出され細くなって最初は円錐A
の形になる。
の形になる。
繊維が一点に集中するに連れて、個々の繊維は互いに接
触しまた既にできているマルチフィラメント糸と接触す
る。
触しまた既にできているマルチフィラメント糸と接触す
る。
繊維は熱いから粘着または自己接着できまたからみ合い
始める。
始める。
しかしながら、繊維は細くなり続は互いに粘着しまたダ
イ開口から遠い付着区域10のマルチフィラメント糸に
粘着し続けて、ついにはからみ合い、撚合しかつ自己接
着した繊維の塊となる。
イ開口から遠い付着区域10のマルチフィラメント糸に
粘着し続けて、ついにはからみ合い、撚合しかつ自己接
着した繊維の塊となる。
付着区域10は繊維の最初の接触が起る点から繊維が集
ってマルチフィラメント糸としての繊維の塊になるダイ
開口から最も遠い黒布である。
ってマルチフィラメント糸としての繊維の塊になるダイ
開口から最も遠い黒布である。
付着区域10はダイ開口5から数インチ乃至約1フート
(30cIrL)離れている。
(30cIrL)離れている。
押出された熱可塑性樹脂の角度γを独立に変化させ、ま
た導孔15から出る補助ガス流を用い、そのほか取出し
方向によって付着区域10を変化させうる。
た導孔15から出る補助ガス流を用い、そのほか取出し
方向によって付着区域10を変化させうる。
導孔15から出る補助ガス流を使用すると大概の場合、
繊維が一層均一に付着し、従って繊維の一層均一なマル
チフィラメント糸が作られる。
繊維が一層均一に付着し、従って繊維の一層均一なマル
チフィラメント糸が作られる。
第4図に示すように逆取出しによってマルチフィラメン
ト糸34を付着区域10から所り出す時は、このマルチ
フィラメント糸は接着した平滑な外側表面を有するけれ
ども、マルチフィラメント糸を前方取出しによって付着
区域10から取出す時は、外側表面の外観は一層けば立
っている。
ト糸34を付着区域10から所り出す時は、このマルチ
フィラメント糸は接着した平滑な外側表面を有するけれ
ども、マルチフィラメント糸を前方取出しによって付着
区域10から取出す時は、外側表面の外観は一層けば立
っている。
付着区域10をダイ開口5から遠く離すことによって密
度が小さく自己接着が少ないマルチフィラメント糸を製
造できる。
度が小さく自己接着が少ないマルチフィラメント糸を製
造できる。
第5図には多数のダイを用いる溶融ブローマルチフィラ
メント糸技術を示している。
メント糸技術を示している。
2個またはそれ以上のダイを用いることによって種々の
独特な性質を持つマルチフィラメント糸を製造しうる。
独特な性質を持つマルチフィラメント糸を製造しうる。
ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂を押出機7L81
および91のホッパー70,80および90にそれぞれ
導入する。
および91のホッパー70,80および90にそれぞれ
導入する。
ダイア2,82および92から樹脂を押出す。
図示のごとく第一のダイア2では安定棒73をモーター
74で廻転して前方取出しを用いるマルチフィラメント
糸75を作り、ダイ82の軸に沿っている二重壁パイプ
83を通過させる。
74で廻転して前方取出しを用いるマルチフィラメント
糸75を作り、ダイ82の軸に沿っている二重壁パイプ
83を通過させる。
マルチフィラメント糸75の外側に更に繊維を付着させ
て一層大きいマルチフィラメント糸84を作る。
て一層大きいマルチフィラメント糸84を作る。
マルチフィラメント糸84は保護装置85を通過する。
ダイ82も前方取出しで操作する。
次にマルチフィラメント糸84はダイ92の軸に沿って
いる二重壁パイプ93を通過する。
いる二重壁パイプ93を通過する。
ダイ92の操作は逆取出しでありそのためにマルチフィ
ラメント糸94の外側表面に平滑な接着した繊維の表皮
が作られる。
ラメント糸94の外側表面に平滑な接着した繊維の表皮
が作られる。
マルチフィラメント糸94をリール上に巻く(図示せず
)。
)。
3個のダイア2,82および92を2回の前方取出しの
次に1回の逆取出しとして図示したけれども、2個以上
のダイを使用する時は使用ダイの数を増すに連れて可能
な組合せが増加することはもちろんである。
次に1回の逆取出しとして図示したけれども、2個以上
のダイを使用する時は使用ダイの数を増すに連れて可能
な組合せが増加することはもちろんである。
第6および第7図においては、溶融ブローマルチフィラ
メント糸技術で作るマルチフィラメント糸の全般的性質
を説明するために前方取出しと逆取出しの両方に関して
2本の単繊維のループ作りを図示した。
メント糸技術で作るマルチフィラメント糸の全般的性質
を説明するために前方取出しと逆取出しの両方に関して
2本の単繊維のループ作りを図示した。
もちろん多数の繊維が含まれるから繊維の間にからみ合
いや幾分の接着があり、そのためにマルチフィラメント
糸の中心線から外側表面布の連続したループ作りは必ら
ずしも完全ではない。
いや幾分の接着があり、そのためにマルチフィラメント
糸の中心線から外側表面布の連続したループ作りは必ら
ずしも完全ではない。
しかしながら溶融ブローマルチフィラメント糸技術で作
ったマルチフィラメント糸を引張って切る時は、マルチ
フィラメント糸はループとして示した線に実質的に沿っ
て切断して、円錐と円錐形ソケットの切れ目を与える。
ったマルチフィラメント糸を引張って切る時は、マルチ
フィラメント糸はループとして示した線に実質的に沿っ
て切断して、円錐と円錐形ソケットの切れ目を与える。
特定の応用においては、溶融ブローしたポリプロピレン
のマルチフィラメント糸は巻たばこ用の良いフィルター
となる。
のマルチフィラメント糸は巻たばこ用の良いフィルター
となる。
本発明を以下の例によってざらに詳細に説明する。
以下の例は本発明にかかる溶融ブローマルチフィラメン
ト糸製造技術に関する操作を説明するものである。
ト糸製造技術に関する操作を説明するものである。
全てのサンプルはメルトフロー・レート30のポリプロ
ピレン樹脂を用いて作られた。
ピレン樹脂を用いて作られた。
例1
以下のマルチフィラメント糸は逆取出しにより、次の表
に示される条件のもとで作られた。
に示される条件のもとで作られた。
製品が短いセグメントに切断されたとき、それはうすい
柔かい接着した表皮を有し中心部において均一な外観を
示した。
柔かい接着した表皮を有し中心部において均一な外観を
示した。
巻きたばこのフィルターとして試験したところ、固形物
除去全量においてウィンストン社製煙草のフィルターと
同等乃至それよりも優れた結果を示した。
除去全量においてウィンストン社製煙草のフィルターと
同等乃至それよりも優れた結果を示した。
例2
ダイ温度を680’F(360℃)、空気の温度を68
0’F(360℃)として逆取り出しにより73500
デニールのマルチフィラメント糸を作った。
0’F(360℃)として逆取り出しにより73500
デニールのマルチフィラメント糸を作った。
一次エアの速度は一次エアの流速を1.6#/分(72
6fl/分)、補助エアの流速1.2#/分(5449
/分)、ポリマー流速を16.9I/分とした。
6fl/分)、補助エアの流速1.2#/分(5449
/分)、ポリマー流速を16.9I/分とした。
1/16インチ(16m)の直径の安定棒の自由端をダ
イから8インチ(20crrL)の距離に位置せしめた
。
イから8インチ(20crrL)の距離に位置せしめた
。
安定棒の先端は1/4インチ(6M)X9インチ(22
,9cm)の先細形状を示した。
,9cm)の先細形状を示した。
安定棒の回転について、バリアツクを20にセットした
。
。
表面を加熱シールするために、形成されたマルチフィラ
メント糸は1〜6フイート(30〜184cIrL)7
分の速度で、275℃に加熱されたダイを通して引き出
された。
メント糸は1〜6フイート(30〜184cIrL)7
分の速度で、275℃に加熱されたダイを通して引き出
された。
ダイは9/32インチ(7m)のチャンネルを有する短
いテーパ状の入口を有し、出口において1インチ(2,
5CIIL)の長すヲ有した。
いテーパ状の入口を有し、出口において1インチ(2,
5CIIL)の長すヲ有した。
精製した製品は、6フイート(184crrL)7分の
速度で回収したときは、緻密なロープ状の、繊維中心部
及び詰った光沢のよい表面から成る固い棒であった。
速度で回収したときは、緻密なロープ状の、繊維中心部
及び詰った光沢のよい表面から成る固い棒であった。
今一度低い速度では表面はソリッド状のプラスチックチ
ューブとなった。
ューブとなった。
棒はかみそりの刃できれいに切ることが出来、適切な濾
過作用を有した。
過作用を有した。
例3
安定棒の適当な設計により種々な中空円筒状の繊維材料
が作られた。
が作られた。
ダイと一次エアーは670゜〜680下(354〜36
0℃)の温度で12〜20g/分のポリマー流速で操作
された。
0℃)の温度で12〜20g/分のポリマー流速で操作
された。
安定した操作を得るために一次および補助エアーの流速
が調節された。
が調節された。
安定棒として3/8インチ(1(1771)又は1/2
インチ(1,3CrrL)の直径のチューブが回転せし
められた。
インチ(1,3CrrL)の直径のチューブが回転せし
められた。
ダイに向って先細となった大きなファンネルがチューブ
と同軸に取り付けられた。
と同軸に取り付けられた。
ファンネルをダイから6〜15インチ(15〜38cf
rL)離し、チューブの先端をダイから0〜12インチ
(0〜30crn)離して装置を操作した。
rL)離し、チューブの先端をダイから0〜12インチ
(0〜30crn)離して装置を操作した。
装置を50〜1100rpで回転してダイの中心から継
続的に中空円筒状の繊維を引き出した。
続的に中空円筒状の繊維を引き出した。
製品は直径5/8インチ〜1y2インチ(1,6〜3.
8crrL)のかさばった円筒状で、直径3/16イン
チ〜イインチ(511g1.〜1.3CrIL)のほぼ
円形の中心孔を有した。
8crrL)のかさばった円筒状で、直径3/16イン
チ〜イインチ(511g1.〜1.3CrIL)のほぼ
円形の中心孔を有した。
一定の操作条件のもとにおいて、緻密な繊維の表皮が外
面を覆った。
面を覆った。
製品は押圧した後弾性を示しその長手方向の軸に沿って
かなりの剛さを示した。
かなりの剛さを示した。
この製品はカートリッジフィルターとして(融解端部を
シーリング用に)又はスリップオン絶縁体として有用で
ある。
シーリング用に)又はスリップオン絶縁体として有用で
ある。
例4
前方取り出し方法を用いてマルチフィラメント糸を作っ
た。
た。
後に°マルチフィラメント糸を伸延して撚り糸を作った
。
。
ダイは665’F(352℃)で、一次エアーは684
下(362℃)で、それぞれ操作し、ポリマー流速を1
1.5,9/分とした。
下(362℃)で、それぞれ操作し、ポリマー流速を1
1.5,9/分とした。
安定棒はその端部に3/8インチ(9M)幅で1インチ
(2,5crrL)の長さのブレードを有し、ダイの前
方15インチ(38crfL)ばかり突出した。
(2,5crrL)の長さのブレードを有し、ダイの前
方15インチ(38crfL)ばかり突出した。
安定棒を17QQrpmで回転して継続的に20,00
0デニールのマルチフィラメント糸を引き出した。
0デニールのマルチフィラメント糸を引き出した。
その後マルチフィラメント糸は4フイート(122cr
rL)7分の速度で、325’F(163℃)のオブン
に送り込まれ、4/1に伸延された。
rL)7分の速度で、325’F(163℃)のオブン
に送り込まれ、4/1に伸延された。
製品はかなり堅固なよじれに撚り糸状のものであり、1
.8117デニールの強さ及び15%の破断強さを示し
た。
.8117デニールの強さ及び15%の破断強さを示し
た。
直径4インチ(10,2cIIL)の円周上に240の
ダイ開口を有するダイを用いて、以下の操作条件のもと
にポリプロピレンをマルチフィラメント糸に作ることが
出来た。
ダイ開口を有するダイを用いて、以下の操作条件のもと
にポリプロピレンをマルチフィラメント糸に作ることが
出来た。
適切な操作範囲
ダイ温度″F (’C) 600−700(3
16−351)空気温度″F (°C) 60
0−750(316−399)ポリマー流速g/雁rL
8+−25+一次エアー流速#7鱈 、65−3.
6+補助エアー流速#7in O−<2+ 安定棒 自由端からのダイ迄の距離in、 (CrrL)逆取出
0−15 (0−38)前方取出 6
−30 (15−76)PM 逆取出 0−200以上 前方取出 0−1800以上 製品取出速度、ft廓(α/mm) 十機械限界 1−60+(30−363+)適
切な操作範囲を示す上記の表において、数値は絶対的な
限界を意味するものではない。
16−351)空気温度″F (°C) 60
0−750(316−399)ポリマー流速g/雁rL
8+−25+一次エアー流速#7鱈 、65−3.
6+補助エアー流速#7in O−<2+ 安定棒 自由端からのダイ迄の距離in、 (CrrL)逆取出
0−15 (0−38)前方取出 6
−30 (15−76)PM 逆取出 0−200以上 前方取出 0−1800以上 製品取出速度、ft廓(α/mm) 十機械限界 1−60+(30−363+)適
切な操作範囲を示す上記の表において、数値は絶対的な
限界を意味するものではない。
若干の数値にはプラス(+)のマークが付されているが
これはその数値を得るために使用された特定の機械の限
界を示すものである。
これはその数値を得るために使用された特定の機械の限
界を示すものである。
その他の数値は単に適切な操作条件を述べるものにすぎ
ず、厳格な限界を確認したものではない。
ず、厳格な限界を確認したものではない。
さらに、操作条件のための操作可能な範囲はダイの寸法
を変えそれと共に異った装置を用いる場合には変ってく
ることが予想される。
を変えそれと共に異った装置を用いる場合には変ってく
ることが予想される。
例5〜9
直径4インチ(10,2fi)の円周上に240のダイ
開口を有するダイを用いて第1図に示すものと同様の装
置で逆取り出しの方法によりポリプロピレン(メルトフ
ロー率30)を溶融ブローした。
開口を有するダイを用いて第1図に示すものと同様の装
置で逆取り出しの方法によりポリプロピレン(メルトフ
ロー率30)を溶融ブローした。
形成されたマルチフィラメント糸は切断され巻きたばこ
フィルターとしてテストされた。
フィルターとしてテストされた。
切断されたフィルター製品はセルローズアセテートで作
られた市販のフィルターと比較された。
られた市販のフィルターと比較された。
マルチフィラメント糸および特定のマルチフィラメント
糸製品を作るに際して用いた特定の条件を以下の第1表
に示す。
糸製品を作るに際して用いた特定の条件を以下の第1表
に示す。
例5および例6を比較すると、フィルターないしマルチ
フィラメント糸製品を通しての高い圧力低下及びタール
除去の高いパーセンテージはマルチフィラメント糸中の
繊維の寸法の効果を示す。
フィラメント糸製品を通しての高い圧力低下及びタール
除去の高いパーセンテージはマルチフィラメント糸中の
繊維の寸法の効果を示す。
例5における高い空気流速及び低いポリマー流速はより
細い繊維を形成し、その結果より高い△P及びより制い
タール除去率を生−しる。
細い繊維を形成し、その結果より高い△P及びより制い
タール除去率を生−しる。
例5および例6の双方において、フィルター製品の全デ
ニールは約50,000であった。
ニールは約50,000であった。
例7と例8は約60.000のデニールを有するフィル
ター製品に於ける繊維寸法の効果を示した。
ター製品に於ける繊維寸法の効果を示した。
例8においては細い繊維が形成された。
例9は巻きたばこフィルター材料を得るのに最も適当な
条件の1例を示した。
条件の1例を示した。
この例ではセルローズアセテートによって作られた市販
のフィルターに比較してより低い△P及びより高いター
ル除去率が得られた。
のフィルターに比較してより低い△P及びより高いター
ル除去率が得られた。
マルチフィラメント糸の特性は溶融ブロ一方法における
安定棒の回転を制御することによって変えることができ
る。
安定棒の回転を制御することによって変えることができ
る。
安定棒の回転はマルチフィラメント糸の中に螺旋状のよ
じれを形成する。
じれを形成する。
このよじれは単位長さ当り回転数で表られすことができ
る。
る。
マルチフィラメント糸が1インチ当り0.02〜0.8
回転(1cm当り0.05〜2回転)のよじれを有する
ときに均一によく詰ったマルチフィラメント糸を得るこ
とが出来る。
回転(1cm当り0.05〜2回転)のよじれを有する
ときに均一によく詰ったマルチフィラメント糸を得るこ
とが出来る。
マルチフィラメント糸によじれをほとんどもうけず又は
単位長さ当り回転数がほとんどOのときはマルチフィラ
メント糸の構造はゆるくしばしば不均一である。
単位長さ当り回転数がほとんどOのときはマルチフィラ
メント糸の構造はゆるくしばしば不均一である。
堅固で均一なマルチフィラメント糸の構造は1インチ当
り0.5回転(1cIIL当り1.3回転)前後におい
て得ることか出来る。
り0.5回転(1cIIL当り1.3回転)前後におい
て得ることか出来る。
1インチ(crrL)当り回転数が1(2,5)に近づ
くときはマルチフィラメントの構造は非常に堅固で巻き
たばこフィルター材料として用いるには緊密に過ぎる。
くときはマルチフィラメントの構造は非常に堅固で巻き
たばこフィルター材料として用いるには緊密に過ぎる。
さらに、1インチ(CrrL)当り回転数が1(2,5
)又はそれ以上に達するときは、中心部が非常に固く外
部表面がゆるくよじれのない製品を生ずる傾向がある。
)又はそれ以上に達するときは、中心部が非常に固く外
部表面がゆるくよじれのない製品を生ずる傾向がある。
このように、マルチフィラメント糸におけるよじれの均
一性は安定棒の回転が高くなるにつれ完全に失われる。
一性は安定棒の回転が高くなるにつれ完全に失われる。
このことは巻きたばこフィルター用のマルチフィラメン
ト糸を製造するに際して極めて望ましくないが、かかる
効果は他の用途に向けられたフィルター材料の場合には
望ましいこともある。
ト糸を製造するに際して極めて望ましくないが、かかる
効果は他の用途に向けられたフィルター材料の場合には
望ましいこともある。
要するに、マルチフィラメント糸の一部を形成するよじ
ればマルチフィラメント糸の断面における均一性に関係
する。
ればマルチフィラメント糸の断面における均一性に関係
する。
表面の特性は色々に変化し得、従ってマルチフィラメン
ト糸製品の最終用途も種々変化し得る。
ト糸製品の最終用途も種々変化し得る。
巻きたばこフィルタ一様のマルチフィラメント糸を製造
する場合は、その外部表面の特性としては、小さなしつ
かりしたフィルターをつくるために可撓性を有する接合
ウェブ状の表面が適当である。
する場合は、その外部表面の特性としては、小さなしつ
かりしたフィルターをつくるために可撓性を有する接合
ウェブ状の表面が適当である。
かかる可撓性の接合ウェブ状の表面を有するマルチフィ
ラメント糸はそのマルチフィラメント糸としての特性を
変えることなくフィルターの適当な長さに切断する事が
できる。
ラメント糸はそのマルチフィラメント糸としての特性を
変えることなくフィルターの適当な長さに切断する事が
できる。
柔らかいかつボンドされていない外部表面を有するマル
チフィラメント糸はケバ状を呈し巻きたばこフィルター
用に必要な堅固さを欠く。
チフィラメント糸はケバ状を呈し巻きたばこフィルター
用に必要な堅固さを欠く。
更に、柔らかい又はボンドされていないマルチフィラメ
ント糸を切断した時は、その切断端部がそこなわれる。
ント糸を切断した時は、その切断端部がそこなわれる。
もしマルチフイラメント糸の外部表面が融着した繊維の
塊を有し粗い表皮を形成する時は、それによってつくら
れるフィルター製品はきめ力性く不均一でかたすぎ、フ
ィルター材料を切断した時にひび割れを生ずる。
塊を有し粗い表皮を形成する時は、それによってつくら
れるフィルター製品はきめ力性く不均一でかたすぎ、フ
ィルター材料を切断した時にひび割れを生ずる。
マルチフィラメント糸の外部表面の特性はダイ開口の周
内部分と付着区域との間の距離によって、すなわち押し
出される繊維のマルチフィラメント糸との接触点に至る
角度を空気のコントロールにより調節することによって
一般的に得られる。
内部分と付着区域との間の距離によって、すなわち押し
出される繊維のマルチフィラメント糸との接触点に至る
角度を空気のコントロールにより調節することによって
一般的に得られる。
もし押し出された繊維がダイ開口に非常に近い付着区域
で回収される時は、マルチフィラメント糸の外側表面は
融着した繊維よりなる表面を有する。
で回収される時は、マルチフィラメント糸の外側表面は
融着した繊維よりなる表面を有する。
他方、もし繊維がダイ開口より非常に遠い付着区域にお
いて回収される時は、マルチフィラメント糸の外部表面
は、繊維がボンドされないので、ケバだち不均一となる
。
いて回収される時は、マルチフィラメント糸の外部表面
は、繊維がボンドされないので、ケバだち不均一となる
。
第1表に示す例において、逆取り出し方法を用いてなめ
らかな均一な外部表面が得られた。
らかな均一な外部表面が得られた。
本発明に従って得られるマルチフィラメント糸の特性を
さらにのべる。
さらにのべる。
第6図及び第7図は逆取り出し及び前方取り出しに於け
る繊維の付着を図示する。
る繊維の付着を図示する。
この図示は非常に簡略化されているけれどもマルチフィ
ラメント糸の一般的特性を表示している。
ラメント糸の一般的特性を表示している。
溶融ブロ一方法によりダイから押出された多数の繊維は
マルチフイラメンl[製造の過程を通じて繊維のかなり
なもつれと自己接着とを生ずる。
マルチフイラメンl[製造の過程を通じて繊維のかなり
なもつれと自己接着とを生ずる。
しかしながら第6図と第7図において本発明のマルチフ
ィラメント糸の一般的特性が示される。
ィラメント糸の一般的特性が示される。
すなわちこれは1インチ(2,5crrL)〜20イン
チ(50,8crrL)の長さで軸上の点から又は半径
方向に軸かられずか離れた点からより遠く離れた点ない
しマルチフィラメント糸の外部表面に向けてくり返し形
成されるループの形状を形成する操作である。
チ(50,8crrL)の長さで軸上の点から又は半径
方向に軸かられずか離れた点からより遠く離れた点ない
しマルチフィラメント糸の外部表面に向けてくり返し形
成されるループの形状を形成する操作である。
第6図及び第7図に図示されるとおり、逆取り出しく第
6図)においては連続繊維が全体的マルチフィラメント
糸構造の一部を形成するようになる際における接触点は
半径方向遠方の点ないし外側表面においてであり、前方
取り出しく第7図)の場合においては接触点は軸上ない
し半径方向において軸に近い点においてである。
6図)においては連続繊維が全体的マルチフィラメント
糸構造の一部を形成するようになる際における接触点は
半径方向遠方の点ないし外側表面においてであり、前方
取り出しく第7図)の場合においては接触点は軸上ない
し半径方向において軸に近い点においてである。
しかしながら、いずれの場合においても逆取り出しない
し前方取り出しによって形成されたマルチフィラメント
糸がその軸線に沿って生ずる張力によって引張られた時
は一般にループを形成する繊維の線に沿って破れ、円錐
状の破壊を生ずる。
し前方取り出しによって形成されたマルチフィラメント
糸がその軸線に沿って生ずる張力によって引張られた時
は一般にループを形成する繊維の線に沿って破れ、円錐
状の破壊を生ずる。
本発明のマルチフィラメント糸のその他の特徴としては
、マルチフィラメント糸構造を形成する繊維の直径が従
前マルチフィラメント糸製品の製造に用いられた繊維に
比較してはるかに小さいことである。
、マルチフィラメント糸構造を形成する繊維の直径が従
前マルチフィラメント糸製品の製造に用いられた繊維に
比較してはるかに小さいことである。
本発明に従って作られたマルチフィラメント糸製品の繊
維の平均直径は2〜40ミクロンに達するほど小さい。
維の平均直径は2〜40ミクロンに達するほど小さい。
溶融ブローマルチフィラメント糸製造技術においてポリ
プロピレン以外にも種々のナイロン(6ツ66および6
10)、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリメチルメタクリレート、さらにはポリエチレンやエ
チレン−プロピレン共重合体などのようなポリオレフィ
ンといった熱可塑性樹脂が使用されうる。
プロピレン以外にも種々のナイロン(6ツ66および6
10)、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリメチルメタクリレート、さらにはポリエチレンやエ
チレン−プロピレン共重合体などのようなポリオレフィ
ンといった熱可塑性樹脂が使用されうる。
仕切りを設けたダイを用いることにより、又は、1個以
上のダイを用いるときには、本発明の溶融ブローマルチ
フィラメント糸製造方法において一種以上の熱可塑性樹
脂を用いることができる。
上のダイを用いるときには、本発明の溶融ブローマルチ
フィラメント糸製造方法において一種以上の熱可塑性樹
脂を用いることができる。
かくて、マルチフィラメント糸特性は熱可塑性樹脂の混
合物を用いることにより変化せしめることが出来、種々
の樹脂から多層のマルチフィラメント糸を形成すること
が出来る。
合物を用いることにより変化せしめることが出来、種々
の樹脂から多層のマルチフィラメント糸を形成すること
が出来る。
さらに、■ないしそれ以上の空気流に噴出せしめること
によって添加剤ないし結合剤をマルチフィラメント糸中
に加えることが出来る。
によって添加剤ないし結合剤をマルチフィラメント糸中
に加えることが出来る。
このようにして木炭含浸フィルター棒のような特別な望
ましい性質を備えた複合構造の製品を形成することが出
来る。
ましい性質を備えた複合構造の製品を形成することが出
来る。
第1図は逆取り出しによる溶融ブローマルチフィラメン
ト糸製造方法の全体を示す略図、第2図は1部を破断し
て示すダイの断面詳細図、第3図はダイの内側管状部材
の詳細図、第4図は付着区域を示すダイの拡大図、第5
図は複数個のダイを用いる溶融ブローマルチフィラメン
ト糸製造方法の略図、第6図は逆取り出しにおける繊維
の付着を示す略図、第7図は前方取り出しにおける繊維
の付着を示す略図である。 4・・・・・・ダイ、5・・・・・・ダイ開口、6,7
・・・・・・ガス導孔、10・・・・・・付着区域、1
1・・・・・・回収部材、12・・・・・・安定棒、2
2・・・・・・環状ポリマー分配室、29・・・・・・
ポリマー導入子し
ト糸製造方法の全体を示す略図、第2図は1部を破断し
て示すダイの断面詳細図、第3図はダイの内側管状部材
の詳細図、第4図は付着区域を示すダイの拡大図、第5
図は複数個のダイを用いる溶融ブローマルチフィラメン
ト糸製造方法の略図、第6図は逆取り出しにおける繊維
の付着を示す略図、第7図は前方取り出しにおける繊維
の付着を示す略図である。 4・・・・・・ダイ、5・・・・・・ダイ開口、6,7
・・・・・・ガス導孔、10・・・・・・付着区域、1
1・・・・・・回収部材、12・・・・・・安定棒、2
2・・・・・・環状ポリマー分配室、29・・・・・・
ポリマー導入子し
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 12乃至40ミクロンの平均直径を有するほぼ連続な複
数の熱可塑性繊維がからみ合い、撚合しかつ接着してな
るマルチフィラメント糸であって、前記熱可塑性繊維が
十分均一な状態で前記マルチフィラメント糸の中心に近
い点から前記マルチフィラメント糸の外表面により近い
点まで、近接する繊維からほぼ個々独立にいったりきた
りしてほぼ一定方向に配列されたループを形成している
マルチフィラメント糸を製造する装置であって、以下の
部材: (1)ポリマー導入口及びダイ開口環と連通ずる複数個
の通路を郭成するダイ組立体、ダイ開口環と同心に位置
し前記環の直ぐ外側にある外側ガス導孔を郭成する部材
、およびダイ開口環と同心で前記環の直ぐ内側にある内
側ガス導孔を郭成する部材を含有する熱可塑性樹脂の溶
融ブロー用円環体状ダイ、 (ii) r駆動装置により回転されかつ前記環体状ダ
イ及び2個の環状ガス導孔と同心的な収集部材であって
、その一端に前記ダイより溶融ブローされた繊維円錐の
仮想焦点に位置する収集部を有する収集部材、及び (iii) 前記収集部材上の繊維を巻取るための巻
取リール、 を含有することを特徴とする装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16555481A JPS593562B2 (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | マルチフイラメント糸の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16555481A JPS593562B2 (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | マルチフイラメント糸の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57133209A JPS57133209A (en) | 1982-08-17 |
JPS593562B2 true JPS593562B2 (ja) | 1984-01-25 |
Family
ID=15814567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16555481A Expired JPS593562B2 (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | マルチフイラメント糸の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS593562B2 (ja) |
-
1981
- 1981-10-16 JP JP16555481A patent/JPS593562B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57133209A (en) | 1982-08-17 |
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