JPS5935432Y2 - 検索用フアイル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は検索用ファイル、詳しくは、ファイル検索機の
例えばファイル収容リールに多数並置して収容し、選択
装置により自動的に検索するごとくした検索用ファイル
に関する。

従来、此種ファイルを選択装置により自動的に検索する
場合、例えば前記リールに多数並置して収容した各ファ
イルの一側に設けられた所定のコード符号を読取ると同
時に、ソレノイドを動作させて、前記ファイルの一つを
前後方向に所定角度傾けることにより検索するごとく戊
したものと、前記所定のコード符号を読取ると同時に各
ファイルのホルダーの一つを動作させて、このホルダー
に支持した一つのファイルを所定長さ引出すことにより
検索するごとく戊したものとが知られている。

所が、これら従来のものは、何れもファイルを動かして
検索するため、例えばファイルに収容した多数の紙葉に
より、所望のファイルと隣接するファイルとの間の接触
抵抗が大きくなっている場合、選択装置の前記ソレノイ
ドなどの作動体が動作しても、前記接触抵抗により所望
のファイルが全く動かなかったり、或いはその動き量が
不足することになり、その結果、所望のファイルを確実
に検索することができなかったのである。

本考案は以上の如き従来の問題点に鑑み考案したもので
、所望のファイルと隣接するファイルとの間の接触抵抗
が大きい場合でも、所望のファイルを常に確実に検索で
きるようにしたのであって、複数枚の紙葉を収容可能と
したファイル本体と、該ファイル本体の一側に固定する
側縁体とから戊り、該側縁体は前記ファイル本体に対し
露出する外表面をもち、この外表面にコード符号を備え
ると共に、前記側縁体に検索レバーを、前記外表面から
外方に突出しない位置に収容する第１位置と、前記外表
面の外方に突出する第２位置とに揺動可能に枢着したこ
とを特徴とするものである。

以下本考案ファイルの実施例を図面に基づいて説明する
。

本考案ファイルは、複数枚の紙葉を収容可能としたファ
イル本体１と、該ファイル本体１の一側に固定する側縁
体２とにより構成するのである。

しかして前記側縁体２は、例えば扁平な縦長状の合成樹
脂板により所定厚さに形成して、その背面２ｂ部分を前
記ファイル本体１に対し外部に露出させるのであって、
前記露出する外表面２ａの背面２ｂ上部にコード符号３
を備えでいる。

斯く形成した前記側縁体２に、検索レバー４を、前記背
面２ｂの内方に収容する第１装置ａと、前記背面２ａの
外方に突出する第２位置すとに揺動可能に枢着して、こ
のレバー４を、非検索時は前記第１位置ａに収容し、フ
ァイル検索機の選択装置による検索時は前記第２位置す
に突出させて検索するごとく威すのである。

前記検索レバー４は、ピン孔をもった取付基部４１と、
該基部４１から一方側に延びる検索部４２と、他方側に
延びる表示部４３とから収り、前記基部４１を、ピン５
を介して前記側縁体２の長さ方向中央部に枢着し、この
基部４１に対し下方位置に前記検索部４２を配置し、上
方位置に前記表示部４３を配置して、前記選択装置によ
る検索時、選択装置のソレノイドを前記検索部４２に衝
突させて、検索レバー４を揺動させ、前記表示部４３を
前記第２位置すに突出させる如く威すのである。

尚、前記表示部４３は、検索レバー４の揺動中心を通る
鉛直線Ｘに対し前記背面２ｂの内方側に突出させて、検
索レバー４の重心位置を前記鉛直線Ｘに対し前記背面２
ｂ内方側に大きく変位させ、ファイル検索機のファイル
収容リールをフリー回転させるときの遠心力により前記
レバー４が不用意に揺動するのを防ぐようにしている。

又、前記コード符号３は、例えば前記側縁体２の背面２
ｂに、その長さ方向に一定間隔を置いて多数の切溝２１
を設けると共に、これら切溝２１の溝底間を薄肉２２と
して切取可能な多数の符号片３１を列設し、これら符号
片３１のうち、所望の符号片３１を切取って形成するの
である。

尚、前記符号片３１は、側縁体２の厚さ方向両側に折曲
げることにより、前記薄肉部２２から切取ることができ
るようにしている。

尚、前記コード符号３を形成する部分の前記背面は、光
線が反射するようになっている又、前記側縁体２には、
フック状の引掛片２３を長さ方向に所定間隔を置いて複
数個設けると共に上下両端から外方に突出する位置決め
片２４．２５を設けで、前記ファイル収容リールへの収
容時、前記位置決め片４，５を、前記リールの外周部に
設けた位置決め溝に嵌合させるようにしている。

又、前記ファイル本体１は、例えば矩形状の厚紙を、３
つの折曲部１ａ、ｌｂ、ｌｃから略Ｍ字形に折曲げて形
成するのであって、表表紙１１と裏表紙１２と、これら
表紙１１．１２を連結する断面略Ｖ字形の背表紙１３と
から成り、前記背表紙１３の外側凹入部１３ａに前記側
縁体２を挿嵌すると共に、前記背表紙１３に、前記側縁
体２の引掛片２３と係合する係止具６を取付けて、前記
引掛片２３の係止具６への引掛けにより側縁体２をファ
イル本体１に着脱可能に取付けるのである。

又、前記ファイル本体１には、前記検索レバー４との対
向部分に切欠部１４を設けて、ファイル本体１が前記レ
バー４に直接接触して揺動時の抵抗となるのを防いでい
ると共に、前記背表紙１３に綴り金具（図示せず）を取
付けて、この綴り金具により複数枚の紙葉を綴るように
している。

尚、前記ファイル本体１は、断面路作字形に形成しで、
開閉できる構造とする他、−例が開放した袋状に形成し
て、この袋状ファイル本体１に前記側縁体２を取付けて
もよい。

又、前記側縁体２は着脱可能に取付ける他、接着などの
固定手段により着脱不能に取付けてもよい。

本考案ファイルは以上の如く構成するもので、使用に際
しては、第４，５図に示す如く多数のファイルを円形状
に並置して収容するリール７１と、該リール７１の外周
を周回し、前記ファイルの一つを前記リール７１から検
索する選択装置７２及び該選択装置７２を駆動する駆動
装置７３とを備えたファイル検索機の前記リール７１に
多数のファイルＡを円形状に並置するのである。

そして前記選択装置７２を、前記リール７１の外周を周
回させて、該選択装置７２の例えば反射形ホトセンサー
７２ａにより所望のファイルＡのコード符号３を読取る
と同時に、選択装置７２の例えばソレノイド７２ｂによ
り前記所望のファイルＡの検索レバー４を揺動させて、
所望のファイルを検索するのである。

しかしてこの検索は、ファイルＡの検索レバー４のみを
揺動させるため、所望のファイルと隣接するファイルと
の間に大きな接触抵抗があっても、この接触抵抗に左右
されることなく、所望のファイルを常に確実に検索でき
るのである。

尚、以上の説明では、コード符号３を、側縁体２の外表
面２ａのうち、背面２ｂに設けたが、この背面２ｂと直
交する側面２ｃ或いは上面２ｂ又は下面２ｅに設けても
よい。

前記側面２ｃに設ける場合は、前記ファイルＡを前記リ
ール７１の放射線に対し斜交い状に傾斜させて、各ファ
イルＡの背面２ｂ間に前記コード符号３部分が露出する
程度の段を形成すればよい。

又、以上の説明では、検索レバー４を、側縁体２の外表
面２ａのうち、背面２ｂの外方に突出するごとく枢着し
たが、その他第４，５図の如く前記側面２ｃの外方に突
出するごとく枢着してもよい。

この場合、前記レバー４を作動させる前記ソレノイド７
２ｂの先端を円錐形に尖らせで、その先端傾斜面を前記
レバー４の検索部４２に接当させればよいのであり、又
前記レバー４の表示部４３に摘み部４４を突設すればよ
いのである。

以上の如く本考案は、複数枚の紙葉を収容可能としたフ
ァイル本体の一側に固定する側縁体の前記ファイル本体
に対し露出する外表面にコード符号を備えていると共に
、前記側縁体に、検索レババーを、前記外表面から外方
に突出しない位置に収容する第１位置と、前記外表面の
外方に突出する第２位置とに揺動可能に枢着して、ファ
イルの検索時、前記検索レバーのみを揺動させるように
したので、所望のファイルと隣接するファイルとの間に
大きな接触抵抗があっても、この接触抵抗に左右される
ことなく、所望のファイルを常に確実に検索できるので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ファイルの一実施例を示す斜視図、第２
図は一部を省略した縦断正面図、第３図は背面図、第４
図及び第５図は別の実施例を示すもので、第４図は要部
の正面図、第５図は要部の背面図、第６図及び第７図は
使用状態を示す説明図である。 １・・・・・・ファイル本体、２・・・・・・側縁体、
２ａ・・・・・・背面、３・・・・・・コード符号、４
・・・・・・検索レバーａ・・・・・・第１位置、ｂ・
・・・・・第２位置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の紙葉を収容可能としたファイル本体と該ファイ
   ル本体の一例に固定する側縁体とから収り、該側縁体は
   前記ファイル本体に対し露出する外表面をもち、この外
   表面にコード符号を備えると共に、前記側縁体に検索レ
   バーを、前記外表面から外方に突出しない位置に収容す
   る第１位置と前記外表面の外方に突出する第２位置とに
   揺動可能に枢着したことを特徴とする検索用ファイル。