JPS5935431B2 - 非晶質合金の熱処理法 - Google Patents

非晶質合金の熱処理法

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JPS5935431B2
JPS5935431B2 JP54019209A JP1920979A JPS5935431B2 JP S5935431 B2 JPS5935431 B2 JP S5935431B2 JP 54019209 A JP54019209 A JP 54019209A JP 1920979 A JP1920979 A JP 1920979A JP S5935431 B2 JPS5935431 B2 JP S5935431B2
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JP
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magnetic field
heat treatment
temperature
heat
amorphous alloy
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JP54019209A
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博 榊間
征広 柳内
治文 先納
恒男 井上
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/04General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering with simultaneous application of supersonic waves, magnetic or electric fields

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非晶質合金の熱処理法にかかり、磁気特性のよ
い非晶質合金を容易に製造することのできる方法を提供
しようとするものである。
近年、超急冷技術の進歩に伴い、強磁性非晶合金薄体の
製造が可能になり、その応用が注目されるようになつた
これら強磁性非晶質合金には結晶磁気異方性がないため
、良好な軟磁性特性を有するほかに、厚さ50μ程度の
薄体であることから渦電流損失が少ないなどの望ましい
特徴を有している。しかしながら、この非晶質な材料は
準安定状態の材料であるため、その磁気特性はきわめて
不安定で、いわゆるD、A、(Disaccomoda
tion)と言われる磁気余効や磁気特性の熱劣化など
の好ましくない特徴も有し、それが実用化の際の大きな
問題となつていた。
本発明の方法は、これら強磁性非晶質合金の不安定性を
改良することを目的とするものであり、少なくともキュ
リー点以下の温度において強磁性非晶質合金を回転磁場
中にて熱処理をすることを特徴とするものである。
以下、その詳細について図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の方法を実施するための装置の一例を
示している。図において、1は恒温槽で、その内部には
強磁性非晶質合金薄帯2を収納した試料ケース3がケー
スホルダー4によつて設置されている。ここで試料ケー
ス3とケースホルダー4は非磁性材料で構成されている
。5はU字状の鉄製アームで、その両脚部に強力な磁石
6がそれぞれ取りつけられており、またその中央部分が
駆動軸Tを介して恒温槽1の外部に配置されているモー
タ8に連結されている。
磁石6は、アーム5、駆動軸7およびモータ8によつて
、強磁性非晶質合金薄帯2を収納した試料ケース3の周
囲を回転するよう配置されている。このような構成の装
置において、強磁性非晶質合金薄帯2をキユリ一点以下
の希望する温度に保持して、モータ8によりアーム5を
回転させ、磁石6により強磁性非晶質合金薄帯2に回転
磁場を印加する。
回転磁場を発生させるためには、上述の方法以外にも、
試制の周囲にステータにコイルを巻装し、これに交流を
印加して回転磁場を発生させる静止型の機器を使用して
もよい。
ところで、強磁性非晶質合金には、現在広く使用されて
いるセンタストやパーマロイなどの結晶質の磁性材相と
異なり、フエライトにおいて観測されるD.A.(磁気
余効)があるほか、150〜350℃の範囲内の温度に
短時間保持するだけで、磁気特性がいちぢるしく低下し
てしまうという性質がある。
磁気ヘツドのコアを強磁性非晶質合金で構成しようとす
る場合、磁気ヘツドの製造工程において、樹脂接着など
のために上述のような温度での処理を避けることができ
ず、実際に使用する上で大きな問題となつている。具体
例をあげて述べると、試制としてキユリ一点が約370
℃で、結晶化温度が約500℃であるFe5CO7OS
il5BlOを用い、処理前の透磁率μを測定してから
、回転磁場中にて150℃で4時間保持した場合と、回
転磁界を印加することなく150℃で4時間保持した場
合の透磁率μをそれぞれ測定した。
その結果を第1表に示す。なお、透磁率μの測定にはマ
ツクズウェルブリッジを使用し、そのときの周波数を1
KI[zとした。で定義すると、熱処理前のD.A.は
29.4%であつた。
ところが、回転磁界を印加することなく熱処理をした試
料のD.A.は42.9%に増大しているのに対して、
回転磁界を印加する本発明の方法によればD.A.が消
滅している。そして、透磁率μについても、回転磁界を
印加しないときには、処理前の値に比べて1桁小さくな
つているのに対して、本発明の方法によればその劣化が
実質的に認められない。これから明らかなように、本発
明の方法によれば、強磁性非晶質合金を熱処理してもそ
の磁気特性が劣化するというようなことがなく、強磁性
非晶質合金の実用化に大きな障害となつていた問題が容
易に解決される。
また、急冷して作製された直後の強磁性非晶質合金は、
比較的大きなD.A.を有しており、その値も作製条件
で制御しにくいためにばらつきが大きく、応用製品の設
計上問題となつていた。本発明はこれらの問題をも非常
に容易に解決することができるものである。第2図およ
び第3図に、それぞれ熱処理温度を100℃,150図
C,200℃に保持したときの透磁率とD.A.の変化
の様子について、回転磁場中で熱処理した試相と回転磁
場を印加することなくそのまま熱処理したものとを比較
して示す。
第2図および第3図から明らかなように、回転磁界を印
加することなく熱処理したものは、熱処理温度が高くな
るほど、特性の安定性が悪くなつている。これは熱劣化
の緩和時間τが、なる依存性を有するものと考えられる
回転磁場中に試刺を保持して熱処理する本発明の方法に
よれば、透磁率の劣化はほとんど見られないが、l).
A.の減少は上述の(2)式に類似のある緩和時間をも
つて生ずるように考えられ、低い温度で熱処理する場何
ほどD.A.を消滅させるためには、熱処理時間tを長
くしなければならないことがわかる。したがつて、実用
上のことを考慮すると、100℃以上の温度下で回転磁
場中において熱処理をすることが望ましい。また、磁界
を印加したことによる効果は、当然のことながら、熱処
理する非晶質合金が磁性を有する温度以下、すなわちキ
ユリ一点以下で熱処理する必要がある。そして、熱処理
温度が高くなるほど、緩和時間は(2)式に従つて短く
なると考えられるので、磁場が1回転するのに要する時
間と緩和時間が同じ程度のオーダーを有するような温度
下で熱処理をすることは好ましくない。なぜなら、本発
明は、熱処理中に試相の内部磁化によつて原子が再配列
することによつて生じると考えられる磁気異方性を、磁
場を回転させることにより防止するとともに、最初から
もつている異方性をも取り除いて、均一にすることによ
りD.A.を減少させようというものであるからである
。もし、緩和時間が短くなり、磁場が1回転に要する時
間以下になつてしまえば、回転磁場の効果がなくなり、
一方向に磁気異方性を与えてしまうという好ましくない
現象が生じるからである。一方向に磁場をかけて熱処理
を行なうと、処理温度が150℃であると透磁率の劣化
が比較的小さいけれども、200゜Cでは大巾に透過率
が劣化し、いずれの温度の場合もD.A.は無処理の状
態よりもむしろ増加する傾向を示す。Fe5cO7OS
ll5BlOを試相に用いて、200℃で1時間保持し
たときの熱劣化に関する実験結果を第2表に示す。上記
実験結果より、本発明の方法が、一方向磁場中で熱処理
をする方法に比べても優れていることがわかる。
さらに、強磁性非晶質合金は、キユリ一点以上で結晶化
温度以下の範囲内の温度で熱処理を施すことにより、そ
の透磁率が増大する性質をもつていることが知られてい
るので、超急冷して作製された直後の強磁性非晶質合金
を、まずキユ1)一点以上で結晶化温度以下の温度で熱
処理して、その透磁率を高めてから、さらに回転磁場中
においてキユリ一点以下での温度で熱処理することによ
り、透磁率が高くしかもD.A.のない材制を得ること
ができる。
これとは逆の手順で処理することも可能であるが、この
場合にはキユリ一点以上の温度に急熱急冷して熱処理を
しないと、一度回転磁場中における熱処理で消したD.
A.が再び表われてしまうので、注意を要する。これに
ついての実険結果を第3表に示す。
ここで表における処理方法1〜7は、それぞれ次の手順
で実施した。処理方法1:無処理。
処理方法2:無磁場中にて430℃、10分間熱処理し
た後、急冷。
処理方法3:回転磁場中にて150℃、4時間熱処理。
処理方法4:無磁場中にて430℃、10分間保持後、
急冷し、さらに回転磁場中にて150℃、4時間熱処理
処理方法5:無磁場中にて、430℃、10分間保持後
急冷し、さらに150℃、4時間熱処理。
処理方法6:回転磁場中にて150℃、4時間保持後徐
冷し、さらに無磁場中にて430℃、10分間熱処理し
てから急冷。
処理方法7:回転磁場中にて150℃、4時間保持後冷
却し、さら(こ無磁場中にて430℃まで急熱し、10
分間熱処理して急冷。
ただし、試刺:Fe5cO7Osi,5BlO非晶質材
刺第3表の結果から明らかなように、回転磁場中での熱
処理は、透磁率をなんら劣化させず、D.A.をOにす
ることを司能にしている。
そしてキユリ一点以上で結晶化温度以下の範囲内の温度
の熱処理と組み合わせて実施することにより、さらに透
磁率が高くD.A.のない理想的な非晶質強磁性体を得
ることもできる。これに対して、キユリ一点以上で結晶
化温度以下の範囲内の温度での熱処理だけでは、非晶質
材相の透磁率は高いけれどもD.A.が大きく、この処
理をした試刺をキユリ一点以下の温度で保持するとD.
A.が増大するばかりか透磁率も劣化してしまう。これ
からも本発明の方法の優れていることがわかる。そして
、上述の説明から容易に理解できるように、本発明がF
e,CO7OSi,5B,Oの強磁性非晶質材料だけで
なく、他の組成の強磁性非晶質材料に適用してもきわめ
て大きな効果のある方法であることは言うまでもないこ
とである。
以上の説明から明らかなように本発明の方法は、強磁性
非晶質合金の特性改善の上できわめて有効な方法であり
、従来よりそれを使用するときに問題となつていた15
0〜200℃での樹脂モールドなど加工工程による熱的
特性劣化の問題を解決し、磁気ヘツドなどの応用部品作
製を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる非晶質合金の熱処理法を実施す
るための装置の一例を示す断面図、第2図および第3図
は本発明の方法による効果を説明するための図である。 1・・・・・・恒温槽、2・・・・・・強磁性非晶質合
金薄帯、3・・・・・・試相ケース、4・・・・・・ケ
ースホルダー、5・・・・・・アーム、6・・・・・・
磁石、7・・・・・・駆動軸、8・・・・・・モータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 強磁性非晶質合金を回転磁場中において、そのキュ
    ーリ点以下の温度で熱処理することを特徴とする非晶質
    合金の熱処理法。 2 強磁性非晶質合金をそのキュリー点以上で結晶化温
    度以下の範囲内の温度で熱処理してから、さらに回転磁
    場中においてキュリー点以下の温度で熱処理することを
    特徴とする非晶質合金の熱処理法。 3 強磁性非晶質合金を回転磁場中においてキュリー点
    以下の温度で熱処理してから、さらにキュリー点以上で
    結晶化温度以下の範囲内の温度で急熱急冷して熱処理す
    ることを特徴とする非晶質合金の熱処理法。
JP54019209A 1979-02-20 1979-02-20 非晶質合金の熱処理法 Expired JPS5935431B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS646423A (en) * 1987-06-26 1989-01-11 Sato Road Co Ltd Water pervious water purifying road structure

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