JPS5935350B2 - インクジェット記録装置のインク加圧供給制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、インクジェット記録装置のインク加圧供給制
御装置に関する。

インクジェット記録装置において、設定圧力に蓄圧され
たインク供給系を長時間使用せず放置しておくと、各部
品の継手部より微少な洩れが生じ、この洩れによつて圧
力降下が起こり大気圧近くになつてしまうこともある。

従来、インクジェット記録装置のインク供給系では、イ
ンク供給圧変動を少なくするためにアキュムレーター容
積を大きくしており、そのため常時稼動時のポンプ容量
は小さくて済むため定格が小さい。従つて、大気圧近く
まで圧力が降下した状態で印写開始のためスタートスイ
ッチをＯＮしても設定圧力に達するまで時間がかかつて
いた。また、圧力降下量により設定圧力まで蓄圧する時
間がまちまちであり、その間インクをノズルより噴射さ
せている事は、荷電電極、偏向電極等を汚し易く、また
、印写可能状態にならなかつたとき、その原因がポンプ
系の故障によるのか、荷電匍脚部の故障によるのか判別
できなかつた。本発明は、噴射設定圧力に達したかどう
かを検出してシーケンス制御を容易にし、故障時等のト
ラブルのとき、その原因個所をポンプ系かインク粒子化
匍脚系か、判別できるようにし、又印写開始のための立
上り時間を速くしてクイツクスタートできるようにした
イックジェット記録装置のインク加圧供給ＦＩ９ｌＪｔ
ｌ装置を提供しようとするもので、以下図面と共に本発
明の実施例を説明する。

第１図は本発明の一実施例の全体構成図で、１はインク
カートリツジ、２はサブタンク、３はインク液面検出器
、４はポンプ部、５はフイルタ一、６はアキユムレータ
一、７は電磁弁、８はヘツド部、９は不要インク滴回収
用ガタ一、１０は記録紙である。インクカートリツジ１
からのインクは、サブタンク２を通つてポンプ部４で加
圧され、フイルタ一５を通つた後アキユムレータ一で圧
力の脈動を吸収されて電磁弁７を通りヘツド部８より噴
射されて記録紙１０上に印写される。

なお、不要インク滴はガタ−９で回収されてサブタンク
２に戻される。アキユムレータ一６には噴射設定圧力検
出手段が設けられており、アキユムレータ一内の圧力が
設定圧力以下では電磁弁７は閉じられており、設定圧力
に到達したときに電磁弁が開くようになつている。従つ
て、長期間機器が使用されずに放置され、アキユムレー
タ一内の圧力が降下している状態で始動スイツチを０Ｎ
しても、ポンプが働いてアキユムレータ一の圧力が噴射
設定圧力に達するまでは電磁弁７が閉じており、ヘツド
部よりインクの噴射は行われない。ポンプによる加圧で
アキユムレータ一６の圧力が噴射設定圧力に到達すると
電磁弁７が開き、ヘツド部８から印写が開始される。第
２図は第１図のアキユムレータ一の断面図で、１１はア
キユムレーターユニツト、１２はインク、１３は圧縮さ
れた空気、１４はスイツチユニツト、１５はスプリング
、１６はメタルダイヤフラム、１７はＯリング、Ａはフ
イルタ一よりインクが入れられるインク入口、Ｂは電磁
弁へインクを供給する出口である。

機器を長期間使用せずに放置してアキユムレーターユニ
ツト１１内の圧力が降下しているとスイツチユニツト１
４は０ＦＦ側にあり、電磁弁を閉じている。

この状態で始動スイツチを０Ｎすると、アキユムレータ
ーユニツト１１の上部に固定したメタルダイヤフラム１
６は、ポンプの加圧によつて入口Ａを通してインクが充
満してくることにより空気が圧縮されて受圧する。適正
噴射圧力に設定されたスプリングとダイヤフラムの変位
により、アキユムレータ一内の圧力が適正噴射圧力に到
達するとスイツチユニツト１４が０Ｎし、電磁弁を開く
。その結果、ジニット噴射されたインク流は励振され、
粒子化されて適正な荷電を受けて印写可能状態とするこ
とができる。第３図は本発明の他の実施例で、第１図と
同様の構成であり、同一参照数字は同じものを表わして
いる。

第３図の実施例においてもアキユムレータ一６内の圧力
が噴射設定圧力以下に降下している時には電磁弁７を閉
じていることは第１図の場合と同じであるが、この状態
では同時にポンプを高速で回転させてアキユムレータ一
の蓄圧を早くしている。

そして、アキユムレータ一の圧力が噴射設定圧力に到達
すると電磁弁ｒを開くと同時に、ポンプの回転数もイッ
クジェット噴射に最低必要な容量（例えば毎分５ＣＣ位
）だけ送り出せるポンプ容量の回転数に押えるように制
御している。第４図は第３図のアキユムレータ一６とポ
ンプ部４、電磁弁７との関係を示す図で、第２図で示し
た数字と同一参照数字、同一記号は同一のものを表わし
ている。

１８はＤＣモーター、１９はモーター１８を始動させる
ためのスイツチ、２０は平常回転用モーター電源、２１
は高速回転用モーター電源、２２はスイツチ１４により
切り換えられるスイツチ、２３は２２と連動したスイツ
チ、２４は電源、２５は電磁弁、２６はモータ１８で駆
動されるポンプである。

アキユムレーターユニツト１１の動作は第２図の場合と
全く同様であるが、アキユムレータ一内の圧力が噴射設
定圧力以下に降下しているとスイツチ１４により、スイ
ツチ２２は高速回転側（図の下側）に切り換えられてお
り、一方、スィツチ２３はスイツチ２２と連動していて
０ＦＦとなつている。

従つて、この状態でメインスイツチ１９を０Ｎにすると
モーター１８は電源２１により高速回転駆動され、高速
でポンプを駆動することになり、アキユムレータ一の蓄
圧を早める。そして、アキユムレーターユニツト１１内
の圧力が噴射設定圧力に到達するとスイツチ１４が働い
てスイツチ２２を平常回転側（図の上側）に切り換え、
モーター１８は電源２０により平常回転で駆動される。
同時に、スイツチ２３が０Ｎし、電磁弁２５が開いて印
写可能状態となる。以上の様に本発明によれば、インク
供給圧が噴射設定圧力に達したかどうかを検出する圧力
検出手段を設け、圧力検出手段の出力で電磁弁及びポン
プの制御を行なつているので設定圧力以下でインク噴射
は行なわれず、又シーケンス制御が容易になり、故障時
等のトラブルのとき、その原因がポンプ系かインク粒子
化制御系か判別でき、更に、印写開始のための立上り時
間を速くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による一実施例の全体構成図、第２図
は、第１図のアキユムレータ一の詳細断面図、第３図は
、本発明による他の実施例の断面図、第４図は、第３図
のアキユムレータ一、電磁弁、ポンプの関係を示す図で
ある〇１・・・・・・インクカートリツジ、２・・・・
・・サブタンク、４・・・・・・ポンプ、５・・・・・
・フイルタ一、６・・・・・・アキユムレータ一、７・
・・・・・電磁弁、８・・・・・・ヘツド部、９・・・
・・・ガタ一、１０・・・・・・記録紙、１１・・・・
・・アキユムレーターユニツト、１２・・・・・・イン
ク、１３・・・・・・圧縮された空気、１４・・・・・
・スイツチ、１５・・・・・・スプリング、１６・・・
・・・メタルダイヤフラム、１８・・・・・・ＤＣモー
ター、１９・・・・・・メインスイツチ、２０・・・・
・・平常回転駆動用電源、２１・・・・・・高速回転駆
動用電源、２２，２３・・・・・・連動スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インクを加圧供給するポンプと、 ポンプからのインクを入れて蓄圧し、圧力の脈動を平滑
   化するアキュムレータと、アキュムレーターに設けられ
   、アキュムレーター内の圧力が所定の大きさ以上である
   か否かを検出するインク噴射設定圧力検出手段と、イン
   ク噴射設定圧力検出手段の検出出力によつて制御され、
   アキュムレーターからヘッド部へのインク流を制御する
   電磁弁であつて、アキュムレーター内の圧力が前記所定
   の大きさに達していないとき閉成し、前記所定の大きさ
   以上であるとき開成する電磁弁と、を備えたことを特徴
   とするインクジェット記録装置のインク加圧供給制御装
   置。 ２ インクを加圧供給するポンプと、 ポンプからのインクを入れて蓄圧し、圧力の脈動を平滑
   化するアキュムレーターと、アキュムレーターに設けら
   れ、アキュムレーター内の圧力が所定の大きさ以上であ
   るか否かを検出するインク噴射設定圧力検出手段と、イ
   ンク噴射設定圧力検出手段の検出出力によつて制御され
   、アキュムレーターからヘッド部へのインク流を制御す
   る電磁弁であつて、アキュムレーター内の圧力が前記所
   定の大きさに達していないとき閉成し、前記所定の大き
   さ以上であるとき開成する電磁弁と、を備えたインクジ
   ェット記録装置のインク加圧供給制御装置において、前
   記ポンプは平常速度駆動のほかに高速駆動を行なうこと
   ができ、アキュムレーター内の圧力が前記所定の大きさ
   に達していないときは該ポンプを高速駆動し、前記所定
   の大きさに達したときは該ポンプを平常速度で駆動する
   ことを特徴とするインク加圧供給制御装置。