JPS5935229Y2 - 気泡発生盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴中気泡マツサージ機あるいは気泡洗顔器
等の水中に発生させた気泡の超音波及び気泡の上昇流に
よってマツサージ等をして、医療あるいは健康増進に役
立てる機器類のための気泡発生盤、特に、気泡発生盤の
裏返光しての使用を可能にしたものである。

これらの機器類において求められる要請のひとつとして
、気泡の強弱がある。

ところで気泡は小粒で且つ多量になるほど超音波の発生
を促進され、洗浄効果も良くなるものである。

しかし、気泡が小粒であると肌に対する刺激も少く且つ
マツサージ効果も小さい。

そこで肌に対する刺激を求め又、マツサージ効果の大き
い大粒の気泡を望む声も少くない。

これら双方の要望を満すものとして、発泡盤内に気泡粒
の大きさを調節するべく切換装置を組み込み、大小の気
泡を発生させるようにした気泡の発生盤が提案されてい
る。

しかし、この気泡発生盤において、大粒の気泡を発生さ
せた場合、超音波の誘発が乏しいため、マツサージ効果
が小さいため医療的効果が劣るという欠点がある。

この考案は小粒の気泡を多量に発生させて超音波の誘発
をするのみならず、使用者の好みによって）上記小粒の
気泡を結合させた大粒の気泡をも発生させ、大粒の気泡
であっても肌に対する刺激やマツサージ効果が減するこ
とのないような気泡の発生盤を得ることを目的とする。

以下、添付の図面に基づいて更に詳細にこの考案につい
て説明する。

第１図はこの考案の気泡発生盤を示した平面図である。

１は中空の空気溜室２を有する扁平板型式の発泡盤で、
空気取入口３より空気が供給されるようになっている。

発泡盤１０発泡面となる上板４０周縁部には囲枠４′を
突設すると共に、同板４の全面には多数の細孔５が穿設
され、該細孔より空気が水中に逃れるとき気泡が起生さ
れる。

一方、反対面の下板６には発泡のための細孔は穿設され
ておらず、発泡盤１の上下面を貫通させて上記細孔５よ
り大径の適宜の大きさの貫通孔１が発泡盤１のはビ全面
、に亘って設けられている。

第１，２図において、８は発泡盤１の土面４隅部に突設
した支脚で、発泡盤１を裏返えしたとき、細孔５と貫通
孔Ｉがたとえば浴槽底面に接しないように、言い換えれ
ば、浴槽底面によって細孔５と貫通孔Ｔが塞がれないよ
うになっている。

第２図において９は発泡盤の下面に設けた公知の支脚で
ある。

さて、第２図に示すような状態で発泡盤１を水中に没し
、供給空気によって細孔５より発泡させるかぎりにおい
ては、通常の気泡発生状態と何等異るところがない。

第３図は細泡のみを発生させるべくこの考案の気泡発生
装置の発泡盤を水中に没した状態の一部拡大図である。

空気取入口より供給された空気は上板４に穿設された多
数の細孔５から小粒の気泡として発泡され１超音波を誘
発させる。

ところで、肌に刺激やマツサージ効果を与え、かつ超音
波の誘発をも欲する場合には、第４図に示した一部拡大
図のように、上板４を下面にして水中に没してやる。

そうすると下板６には発泡のための細孔が穿設されてい
ないため、上板４側の細孔５より気泡１０が発生するこ
とになる。

この発泡量および粒の大きさは、第２図示の場合と何ら
異なることがなく、超音波を誘発することができる。

一方、この気泡１０は、水中に逃れる際に貫通孔Ｉに集
中して結合し、大粒の気泡１０′に育つようになる。

このため、細孔５よりの発泡で必要とする超音波を誘発
させながら大粒の気泡１０′をも同時に得て、マツサー
ジ効果等も併せて得ることができる。

また、発泡盤１を上記のように裏返えして使用するとき
には、上板４０周縁部に突設した囲枠４′が下向きにな
った上板４の全周を包囲するようになるから、気泡１０
が該発泡盤１の周囲から水中に逃れることがないため、
貫通孔１に集中されるようになる。

なお、第５図に示すように、上板４０貫通孔Ｉの周辺に
テーパ面１１を設けてやれば、より一層気泡が貫通孔Ｉ
に集中しやすくなる。

以上、実施例を説明したが、この考案は中空扁平盤の上
面に多数の細孔を有し、細孔の間に当該扁平盤の上下面
を貫通させて上記細孔より大径の貫通孔を穿設した気泡
発生盤に於いて、中空扁平盤の上面周縁部に囲枠に突設
し、かつ、同然の少くとも上面囲枠の適位置に支脚な設
けたものであるから、従前のように発泡盤に切換装置を
組込むことなく、発泡盤を単に裏返しすることのみで望
むところの気泡を得ることができる。

渣た、従前の発泡盤では大粒の気泡を発泡孔より直接起
生させるため超音波効果が減じることとなったが、この
考案の場合には、一旦発生させた小粒の気泡を集中結合
して大粒の気泡に育てるため、超音波効果が減じること
がない。

なお、貫通孔があるため、水中に没するときの抵抗が少
くなること、および発泡中に貫通孔内を流通する水脈が
生じ気泡が中心部に集中する現象も併せて防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の気泡発生装置を示した平面図、第２
図は第１図Ａ−Ａ線載断面図、第３図及び第４図はこの
考案の気泡発生装置の使用態様を示した一部拡大断面図
、第５図はこの考案の他の実施態様を示した一部拡大断
面図である。 １・・・・・・発泡盤、２・・・・・・空気溜室、４・
・・・・・土板、４′・・・・・・囲枠、５・・・・・
・細孔、６・・・・・・下板、Ｉ・・・・・・貫通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空扁平盤の上面に多数の細孔を有し、細孔の間に当該
   扁平盤の上下面を貫通させて上記細孔より大径の貫通孔
   を穿設した気泡発生盤に於いて、中空扁平盤の上面周縁
   部に囲枠に突設し、かつ、同然の少くとも上面囲枠の適
   位置に支脚を設けた気泡発生盤。