JPS5934777B2 - 耐溝状腐食性極抵炭素電縫鋼菅 - Google Patents

耐溝状腐食性極抵炭素電縫鋼菅

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Publication number
JPS5934777B2
JPS5934777B2 JP53004984A JP498478A JPS5934777B2 JP S5934777 B2 JPS5934777 B2 JP S5934777B2 JP 53004984 A JP53004984 A JP 53004984A JP 498478 A JP498478 A JP 498478A JP S5934777 B2 JPS5934777 B2 JP S5934777B2
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JP
Japan
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corrosion
steel
erw steel
welded
steel tube
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Expired
Application number
JP53004984A
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English (en)
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JPS5497522A (en
Inventor
博夫 長野
英昭 幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS5497522A publication Critical patent/JPS5497522A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、耐食性、特に溶接部の耐溝状腐食性のすぐ
れた電縫鋼管に関する。
電縫鋼管は配管用、構造用、或いは熱伝達用として広く
利用されており、それぞれの用途に適した鋼種が選定さ
れている。
このうち、工業用水や海水などの輸送用配管として(ζ
Cおよそ0.15〜0.20%の炭素鋼を素材とする電
縫鋼管が使用されているが、近年かかる電縫鋼管の溶接
部に溝状の局部腐食(以下溝食という)が発生し、漏洩
事故にまで到る例があって問題視されている。
溝食の発生原因は、電縫部の自然電位がその周辺母材に
比較して卑であるため給排水配管としての使用中に溶接
部が陽極、その周辺が陰極となって、前者が選択的、集
中的に腐食されることにあると考えられる。
したがつ又、溝食を防止するには、溶接部と周辺母材部
との電位差をできるだけ小さくすることが必要である。
電縫鋼管の溶接部の自然電位が周辺母材部のそれよりも
卑になる原因は種々あるが、その最も大きい原因の一つ
に、画部分の金属学的組織の相違がある。
すなわち、製管時に溶接部は局部的に加熱され、急冷さ
れるため、通常のC含有量の鋼管では溶接部はマルテン
サイト又はベイナイトの焼入れ組織となっている。
このような焼入れ組織となった部分は、フエ2イト+パ
ーライト組織の周辺母材部に対して卑であるため、使用
中に局部電池が形成され又、溶接部に溝食が発生するの
である。
溶接部と母材部の組織不均一を解消する手段としては、
溶接製管後、管全体を焼ならしして、溶接部の組織をベ
イナイト、マルテンサイトからフェライト+パーライト
組織に変えることが考えられる。
しかし、このような熱処理は設備上からも、又製造工程
上からも大巾なコスト高を招くだけでナク組織の完全な
均一化を期待することはできない。
この発明(i、電縫鋼管の素材となる鋼自体を、従来使
用されているものと全く異なる極低炭素鋼とし、製管時
の溶接−急冷によっても溶接部に焼入れ組織が発生しな
いようにすることによって、前述の局部的な電位の相違
と、それに起因する溝食の発生を防止できるという知見
に基いてなされたものである。
すなわち、この発明の要旨は、C0,03%以下、Si
0.35%以下、Mn 0.10〜1.00%でSi/
Sが18以下を満足し、溶接部が実質的にフエライト単
相である耐溝状腐食性極低炭素電縫鋼管にある。
上記この発明の電縫鋼管は溶接部母材部具フェライト単
相であると共に、溶接ままでもう一つの溝状腐食の原因
となる母材部、熱影響部、溶着金属部間の結晶粒の大き
さの差も少(なり、溶接ままで十分な耐溝状腐食性能を
有するのである。
フェライト単相の電縫鋼管は、従来の炭素鋼を素材とす
るフェライト+パーライト組織の電縫鋼管に比較すれば
、強度的には劣るが、格別高い強度を必要としない配管
用には十分に使用可能であり、逆に加工性におい℃すぐ
れているという利点もある。
上記のように各成分の含有量を規定した理由は次のとお
りである。
Cは鋼の強度向上に寄与する成分であるが、耐食性に対
しては好ましくない成分である。
特に電縫鋼管においては、前述のとおり溶接部に母材と
は異なる組織を発生させる主因となり、消衰発生を激し
くするものであるから、できるだけ少ない方がよい。
この発明における0、03%は溶接部に焼入れ組織を生
じさせない許容上限値である。
Siは、脱酸剤として使用されるもので、0.35%は
Siキルド鋼としての通常の上限値である。
Mnの0.1%は、鋼の脱酸剤及び強度向上のために必
要な最低限の量である。
しかし、1.0%を越えると溶接部の耐食性が劣化する
Si/Sが18を越えると、SiはSiO2又はFeと
SiO2との共晶を作り表面状況が悪化すると共に、S
iO□が溝状腐食の原因となるMnSの析出核となりM
nSの析出が促進され、フェライト一層にしても軽い溝
状腐食が発生しやすいので18以下に限定した。
以上の各成分の外に、鋼には不可避的に混入する不純物
がある。
その主なものはPとSである。Pは溶接部の耐食性には
影響しないが、多量に存在すると鋼が脆化し溶接性が悪
くなるから0.040係以下にすべきである。
Sは、溶接部の耐食性を悪化させる。
その傾向は0.030%位から顕著になるから、上限を
0.030%に抑えるのがよい。
実施例 第1表にこの発明の実施例および比較例を示す。
第1表に示すような化学成分の鋼を溶製し、厚さ27L
mの鋼板に圧延し、電気抵抗溶接を行い25.4m、m
φの鋼管を製造した。
以上の方法で製造した電縫鋼管を半割りし、溶接部を巾
方向の中心とした長さ50.0mmの試験片を作成し、
腐食環境のきびしい流動人工海水中で腐食試験を行った
そのときの条件は次のとおりである。
人工海水(ASTM−DI 141により調整)温度5
0℃、流速2 m / see 。
試験期間 15日及び30日間 試1験後断面観察を行い、消衰深さを測定した。
その結果を第1表に、あわせて示す。
鋼1〜5は比較鋼管であり、特に従来鋼l、2は著しい
消衰を受ける。
3,4は炭素量を低下させたものであるが溶接部の組織
が母材並みになっておらず消衰を受げる。
5は4と同様に低炭素鋼であるがSi/Sが高いため4
より4溝食性が劣つている。
6以下がこの発明の実施鋼であり、炭素量を0.03%
以下にすることにより溶接部と母材との組織差が実質的
になくなるので4溝食性が著しく高まる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. I C0,03%以下、Si0.35%以下、Mn0
    .10〜1.00%を含有しSi/Sが18以下を満足
    し、残部が実質的鉄からなる鋼からなり、溶接部が実質
    的にフェライト単相である溶接ままの耐溝状腐食性極低
    炭素電縫鋼管。
JP53004984A 1978-01-19 1978-01-19 耐溝状腐食性極抵炭素電縫鋼菅 Expired JPS5934777B2 (ja)

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JP53004984A JPS5934777B2 (ja) 1978-01-19 1978-01-19 耐溝状腐食性極抵炭素電縫鋼菅

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JPS5497522A JPS5497522A (en) 1979-08-01
JPS5934777B2 true JPS5934777B2 (ja) 1984-08-24

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JP53004984A Expired JPS5934777B2 (ja) 1978-01-19 1978-01-19 耐溝状腐食性極抵炭素電縫鋼菅

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5014528A (ja) * 1973-06-13 1975-02-15
JPS5132415A (ja) * 1974-09-14 1976-03-19 Sumitomo Metal Ind Denhokokan

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5014528A (ja) * 1973-06-13 1975-02-15
JPS5132415A (ja) * 1974-09-14 1976-03-19 Sumitomo Metal Ind Denhokokan

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