JPS5934257Y2 - 苗植爪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は田植機の苗植爪に関し、ことに、左右両側面
が板状をなした苗植爪に関している。

上述の板状面を有する苗植爪は苗の植いたみが少ない植
付は姿勢が良い等の利点があるが、苗の床上が粘土質の
場合、保持した苗ブロックが爪に粘着気味となり、苗ブ
ロックの持上り、浮苗などが発生しやすいという欠点を
有していた。

そこでこの考案は、苗床土が粘土質であっても苗ブロッ
クの爪離れが良好となる苗植爪の提供を目的とする。

そこでこの考案によれば、板状の側面を有する苗植爪の
側面苗保持部分に貫入を形成したので、苗ブロックを圃
場に植付けたとき、圃場の水が上述の貫入より爪と苗ブ
ロックの間に侵透して潤滑材となって滑り良くし、苗ブ
ロックの爪離れが良く、粘土質の苗床土であっても確実
に植付けることができる、また貫入を設けることによっ
て保持面積も少なくなり、苗ブロックも粘着しにくい特
徴を有する。

図面は田植機の苗植装置を示し、第１図にお・いて、苗
植装置１はミッションケース２と、苗載台３と、苗植爪
４とがらなり、ミッションケース２は機体前部に搭載さ
れるエンジン（図外）より動力伝導され、苗載台３は前
述のミッションケース２より動力を受けて左右横方向に
移動すると共に載置された苗シート５を苗取出側に送り
出し、苗植爪４は揺動杆６の先端に装着されて、前述の
揺動杆６がミッションケース２より動力を受ケチ駆動さ
れると、苗載台３より苗ブロックを切出し圃場の植付位
置に苗ブロックを植付けるべく、上下往復動を行なう。

なお図中、７はフロート、８は機体操縦ハンドルである
。

第２図、第３図に示すように、前述した苗植爪４は左右
両側面９，９が板状をなしたブロック爪によって形成さ
れ、上述の側面９の苗保持部１０には貫入１１．１１が
形成され、しかもこれらの貫入１１゜１１は夕Ｈ則下方
から内側上方に向けて傾斜状に穿設されている。

このように横取された苗植爪４が揺動杆６の可動により
苗載台３から苗を取出し、この苗ブロック１２を圃場に
植付けるとき、両側面９の貫入１１゜１１より圃場の水
が内側面に侵入して潤滑材となり、これによって苗ブロ
ック１２は爪離れが良くなって良好に植付けられる。

また貫入１１．１１の存在によって苗ブロック１２の保
持面積も少なくなり、苗ブロック１２の粘着もしにくく
なる。

なお、苗シート１５より苗ブロック１２を取出すとき、
前述の貫入１１．１１は傾斜が逆方向となっているため
目詰りがない。

第４図、第５図は上述の貫入１１．１１の他の実施例を
示し、第４図のように角状の貫入１１でも、また第５図
のように長方の貫入１１でもよい。

さらにこの考案の苗植爪は開閉する板状爪であるもよい
。

また第５図のようにブロック爪に強制プッシュロシド１
３を設けたものでもなない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は田植機の部
分側面図、第２図は苗植爪の斜視図、第３図は苗植爪の
作用断面図、第４図、第５図はそれぞれ他の実施例の苗
植爪を示す側面図である。 ４・・・・・・苗植爪、９・・・・・・側面、１１・・
・・・・貫入。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側面が板状となした苗植爪であって、前記両側面
   の苗保持部分に貫入を形成するに、夕Ｈ則下方から内側
   上方に向けて傾斜状に穿設したことを特徴とする苗植爪
   。