JPS5934009Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具に係り、特に合成樹脂製のセードの
取付構造に関する。

従来のこの種照明器具においては、たとえば内部に安定
器本体を収納した円筒状した安定器の外周部をセードの
上面に形成した取付部に嵌合させて、この嵌合部をねじ
等で固定していた。

この構造ではセードが安定器に直接当接するため、セー
ドの一部が安定器が発する熱により熱劣化を起こし、変
色あるいはひび割れが生ずる等の欠点を有している。

そこで、この対策として安定器の下部に鍔状に広がるセ
ード係合体を設け、このセード係合体の周縁でセードを
係合保持させ、セードを安定器より離隔させることも考
えられるが、この場合セード係合体の外径はセードの高
さより大きくなるのが一般的である。

一方、通常、この種照明器具は包装箱に収納される際、
包装箱の容積をできる限り小さくするために、セードと
セード係合体を取付けた器具本体とは解体され、セード
の横側に器具本体を並べた状態で包装箱内に収納される
。

このため、セード係合体の一部がセード面より上方に突
出することになるため、包装箱内に余分な空間部が形成
されることになり、包装箱をより小さくするという要求
は必ずしも満たされていなかった。

このことは包装資材費および物流費を高くする原因とな
るものであった。

この考案は上記点に鑑みなされたもので、器具本体に設
けられた天板係合部に着脱自在に係合された耐熱性樹脂
製の天板を介してセードを装着し、かつ器具本体の天板
係合部の外径寸法をセードの高さと同等以下として、包
装時にはその天板を器具本体より取り外して収納できる
ようにし、セードの熱劣化を防ぐとともに器具本体が大
きくなるのを抑え、包装箱の容積を小さくし、包装資材
費および物流費を節減し、さらにセードのコストの低減
が可能な照明器具を提供するものである。

以下、この考案の一実施例を図面について説明する。

１は照明器具本体で、この本体１は円筒形した安定器２
と豆球、スイッチ等（いずれも図示せず）を収納する電
装品ケース３とにて形成されている上記安定器２は内部
には図示しない安定器本体を収納し、底面には上記器具
本体１の径より僅かに大きい円盤状をなしＵ字状に折曲
した外周縁を天板係合部４とした底蓋５が取付けられて
いる。

そしてこの底蓋５に上記電装品ケース３が取付けられて
いる。

６は中央部に上記安定器２を挿通する大きさを有する透
孔７を形成したドーナツ円盤状したＡＢＳ樹脂のように
耐熱性に富んだ樹脂で形成された天板で、その透孔７の
周縁には上記天板係合部４に対応して鉤状に折曲され、
上記天板係合部４と係合する鉤部８を形成し、また外周
縁にはＵ字状に折曲されたセード係合部９を形成してい
る。

１０はＰＳ樹脂で形成されるセードで、上面の中央部に
は周縁が下向きに直角に底型され、上記セード係合部９
に係合される引掛部１１を設けた透孔１２を形成してい
る。

１３は安定器２より導出された吊具兼電源供給用コード
、１４はセード１０に固定されたランプホルダ、１５は
環形螢光ランプである。

このように槽底された照明器具にあっては、安定器２の
上方より天板６を嵌め込めば、器具本体１の天板係合部
４に鉤部８が係合され、さらにこの天板６の上方よりセ
ード１０を、このセード１０の引掛部１１と天板６に形
成されたセード係合部９とが係合するように嵌め込むこ
とによって照明器具は組立てられる。

したがって、セード１０は一般に使用されるＰＳ樹脂等
の比較的熱に対し弱い材料で形成されても、熱源である
安定器２より離較されるので、使用中熱劣化を招くよう
なことはなくなる。

しかもＰＳ樹脂はＡＢＳ樹脂に比して材料費が安くセー
ド全体のコストを低減できる。

また、上記の組立てとは逆の操作、すなわちセード１０
および天板６は器具本体１の上方に引き上げることによ
って容易にそれぞれの係合を解除し、解体することが可
能である。

これによりセード１゜を係合する天板６を器具本体１と
別体にした状態で包装箱内に収納できるから、器具本体
１が格別に大きくなることなく、よって包装箱の容積を
小さくすることができる。

つまり、器具本体１に形成された天板係合部４の外径寸
法りとセード１０の高さ寸法Ｈとの関係がＤ≦Ｈを満た
していれば、包装箱内に余分な空間部が形成されるのが
防げ、包装箱容積を必要最小限のものとすることができ
るものである。

なお、天板係合部４は上記実施例のように安定器２の下
部に必ずしも設けなくともよく、安定器２の下面に取付
けられた電装品ケース３の上端縁を安定器２の外周部方
向に突出させ、その先端を天板係合部４としても何ら問
題はない。

なお・また、天板係合部４、セード係合部９お・よびこ
れらに係合される天板６における鉤部８およびセード１
０の引掛部１１等々の形状は上記実施例のものに限定さ
れるものではない。

以上説明したようにこの考案によれば、器具本体に形成
した天板係合部に着脱自在に耐熱性樹脂製の大板を設け
るとともに、この天板の外周縁でセードを係合保持させ
、上記天板係合部の外径寸法をセードの高さと同等以下
したので、セードが熱劣化を起こす恐れがなく、またセ
ードコストを低減でき、さらに包装箱の容積を小さくす
ることが図れ、包装材料費および物流費の低減を可能に
する利点がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す分解斜視図である。 図において、１は器具本体、２は安定器、３は電装品ケ
ース、４は天板係合部、６は天板、７は天板の透孔、９
はセード係合部、１ｏはセード、１２はセードの透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 安定器またはこの安定器の底面に取付けられた電装品ケ
   ースに天板係合部を形成した器具本体、中央部に周縁が
   上記天板係合部と着脱自在に係合される透孔を設けると
   ともに外周縁にセード係合部を形成した耐熱性樹脂製の
   天板・上面に周縁が上記セード係合部に係合される透孔
   を形成したセードを備え、上記天板係合部の外径寸法は
   セードの高さ寸法と同等またはそれ以下としたことを特
   徴とする照明器具。