JPS5933977B2 - 半導体素子の個別送り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はＩＣ、ＬＳＩ等の半導体素子を自重落下させ
ながらその途中においてその特性を測定する場合におげ
る半導体素子の個別送り装置に関するものである。

半導体素子（以下単に素子という）の特性等を測定し、
その結果によつて選別する自動選別機にぉいては、供給
マガジンより自重落下によつて連続的に供給された素子
は傾斜シュートの途中において一時的に停止させられ、
その位置よりー定時間間隔毎に一個ずつ測定位置に送り
出されて測定される。

この発明は上記装置において素子を一個ずつ測定位置に
送り出すいわゆる個別送り装置に関するものである。従
来の個別送り装置は第１図に示すように傾斜シュート１
上を連続的に自重落下してきた素子２、３、４、５を第
１ストッパ６で受げ止め、次いで第２ストッパＴによつ
て素子３を傾斜シュート１に押し止めてから第１ストッ
パ６を上昇させて先端の素子２のみを解放落下させてい
た。

ところがこの従来装置においては素子端面のバリが原因
で確実に個別送りできない欠点があつた。

すなわち第２ストッパＴによつて素子３を傾斜シュート
１に押し付けたときに素子３の先端面のバリ８が素子２
の後端面のバリ９を押え込み、第１ストッパ６が上昇し
ても素子２が解放落下しないことがあつた。そこで、第
２図に示すように傾斜シュート１の上面に凹部１０を設
げてそこに素子２の後部を落し、込むことによつてバリ
８、９が相互に干渉しないような方法が採られていた。

しかし、この方法では長い素子や短い素子等各種ある素
子に共用することができず、汎用性に乏しかつた。その
ため素子のサイズに合わせた凹部を有する傾斜シュート
を各種揃えておかねばならず経済性の面からも満足でき
るものではなかつた。本発明は上記したような欠点を解
決して、素子を確実に個別送りする装置を提供するもの
である。

以下図面に従つて本発明を説明する。第３図は本発明の
一実施例説明図で、傾斜シュート１の上方から見た平面
図であり、第４図はその斜視図を示す。

６は供給マガジン（図示せず）から傾斜シュート１上を
矢線で示す方向に自重落下して来た素子２、３、４、５
を受け止める上下動可能なストッパ、１１は傾斜シュー
ト１の横に位置して適宜の方法で傾斜シュート１に向つ
て前進・後退可能なスライダ、１２は一端が該スライダ
１１に止め駒１４によつて固定され、他の一端は左先方
に突出してその先端が素子３のリード１３の間から素子
３の側面に当接するように設けられたピアノ線のような
弾性材からなる第１ストツパバネ、１５は一端が該スラ
イダ１１に止め駒１４によつて固定され、他の一端は右
先方に突出してその先端が素子５のリード１６の間から
素子５の側面に当接するように設けられたピアノ線のよ
うな弾性材からなる第２ストツパバネ、１７は素子が新
たに自重落下してきたときに該第２のストツパバネ１５
を直撃することを防止するために該スライダ１１にバネ
１８とピン１９で規制されて取り付けられたストツパ保
護板を示す。

このような構造において、供給マガジンより自重落下し
てきた素子２，３，４，５はストツパ６によつて一時停
市される。

次いでスライダ１１が前進すると、第１ストツパバネ１
２と第２ストツパバネ１５の先端がそれぞれ素子３およ
び５の側面に当接して横から押す力が加えられる。さら
にスライダ１１が前進すると、第１ストツパバネ１２と
第２ストツパバネ１５はそれぞれ弾性材から成つている
ため第３図に示すように湾曲した状態となり、第１スト
ツパバネ１２によつて素子３を下方へ押し出す作用をし
、また第２ストツパバネ１５によつて後続する素子５を
上方に押し上げる作用をする。従つて、素子２，３．４
，５は第１ストツパバネ１２と第２ストツパバネ１５の
横から押す力と、押し出しおよび押し上げの力によつて
バリによる素子相互間の干渉を解除される。次いでスト
ツパ６を上昇させると素子２は第１ストツパバネ１２の
反発力によつて素子３を介して突き出され慟１的に自重
落下する。素子２が１個送り出されるとストツパ６が下
降し、スライダ１１が後退して後続の素子が解放されて
ストツパ６によつて一時停止され以後上記した順に従つ
て確実に素子１個が個別送りされる。なお、第２ストツ
パバネ１５は、第１ストツパバネ１２に負荷がかからな
いように後続する素子を受げ止める作用をも兼ねている
。

また、ストツパ保護板］７は素子が途切れた後、新たな
素子が供給マガジンから自重落下してきたときに、第２
ストツパバネ１５を直撃してこれを破損することを防止
するために設けられている。以上詳述したように本発明
によれば、傾斜シユートに凹部を設けることなく素子端
面に生じたバリによる素子相互の干渉を排除して確実に
一個ずつ送り出すことができ、しかも素子の種類にかか
わりなくあらゆるサイズの素子に適応できるため、極め
て有用な個別送り装置を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来装置の説明図、第３図は本発明の
平面図、第４図は本発明の斜視図を示す。 １・・・傾斜シユート、２，３，４，５・・・半導体素
子、６・・・ストツパ、１１・・・スライダ、１２・・
・第１ストツパバネ、１３，１６・・・リード、１４・
・・止め駒，１５・・・第２ストツババネ、１７・・・
ストツパ保護板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 傾斜シュートに沿つて連続して供給されてくる半導
   体素子を受け止める上下動可能なストッパと、前記スト
   ッパによつて受け止められた先頭の半導体素子に続く第
   ２番目の半導体素子の側面に当接し、先頭の半導体素子
   に押し出す力を付与する方向に弾性変形する前進後退可
   能な第１ストッパバネと、前記第２番目の半導体素子に
   続く半導体素子の側面に当接し、後続の半導体素子に押
   し上げる力を付与する方向に弾性変形する前進・後退可
   能な第２ストッパバネとよりなる半導体素子の個別送り
   装置。