JPS5933894B2 - 写真フイルム - Google Patents

写真フイルム

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JPS5933894B2
JPS5933894B2 JP52012931A JP1293177A JPS5933894B2 JP S5933894 B2 JPS5933894 B2 JP S5933894B2 JP 52012931 A JP52012931 A JP 52012931A JP 1293177 A JP1293177 A JP 1293177A JP S5933894 B2 JPS5933894 B2 JP S5933894B2
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layer
image
photographic
water
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JP52012931A
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健次 矢部
敦彦 曽田
智幸 南
収 飯田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5933894B2 publication Critical patent/JPS5933894B2/ja
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/795Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of macromolecular substances
    • G03C1/7954Polyesters
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は仕上りがきれいで、寸法安定性の優れたインス
タント写真フィルムに関するものである。
写真撮影を行ない、その場で出来上つた写真を見ること
ができるインスタント写真は、その便利さ故に、最近普
及の一途をたどつている。インスタント写真、特にイン
スタントカラー写真フィルムの構成は、例えば「フィル
ムの性能と処理技術」〔株写真工業出版社、昭和51年
10月15日発行〕第204〜208ページおよび第2
25〜229ページに述べられているように、その現象
、プリント方式によつて、多少異なるが、その原理は一
枚の写真フィルムに撮影、現象、プリントに必要な構成
要素を組込んだものである。
撮影露光に従つて感光要素から画像分布状に拡散性色素
を放出させ、これを受像層に固定してカラー写真を得る
、いわゆる拡散転写方式のインスタント・カラー写真感
光材料はよく知られている。そのうちでも撮影直後に現
像処理液を薄層状に展開し、受像層を感光要素から剥離
等の追加の操作によつて分離することを必要とせず、一
体化されたままで写真画像として利用するフィルムユニ
ットは撮影者の操作手数が少ないこと、現像処理液が露
出せずにアルカリ等の組成物による皮膚への障害がなく
、処理液によつて衣服等が汚れないこと、剥離によつて
生じる廃棄物がないこと等の特長があり賞月されている
。これら一体化されたフィルムユニットは米国特許29
83606号;3415645号;3415646号:
3415644号;3578540号; 3573043号:3615421号; 3594164号;3594165号; 3620724号;3635707号; 03993486号;英国特許1269805号;13
30524号に記載されよく知られている。
このような一体化されたフィルムユニットは、2つの寸
度安定な支持体の間に感光性ハロゲン化銀乳剤層、この
ハロゲン化銀乳剤と組合つている・ 色素像供与化合物
、色素像供与化合物から放出される拡散性色素を画像と
して固定する受像層、受像層の観察のとき白色背景とし
て役立つ光反射層をもつている。この他に2つの支持体
の間の所定の位置に現像処理液を層状に供給するための
処理液容器が配置されている。これらの構成要素は相互
に固定されて一体化された構造をなしている。好ましい
実施態様においては、フィルムユニットは、露光方向か
ら順次に黄色色素像供与化合物と組合つた青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層、マゼンタ色素像供与化合物と組合つた緑
感性乳剤層、並びにシアン色素像供与化合物と組合つた
赤感性乳剤層を2つの支持体間にもち、これら乳剤層は
中間層によつて隔離されていることが有利である。この
他にフィルムユニットは、色素像が実質的に完成した後
に処理液によつて持ちこまれたアルカリを中和するため
のポリマー酸層、画像の形成と中和との時間を調節する
ための中和タイミング層を含有していることが有利であ
る。さらにカメラより射出されたフィルムユニットを明
所で処理できるようにするために遮光層をもつことが有
利である。なお支持体はバック層をもつていてもよい。
最も好ましいフィルムユニットの構成の例は、露光側か
ら順次に(2)透明な支持体−ポリマー酸層一中和タイ
ミング層−受像層−(光反射材を含有する処理液層)一
保護層−青感性乳剤層−黄色色素像供与化合物層一中間
層一緑感性乳剤層一マゼンタ色素像供与化合物−中間層
−赤感性乳剤層ーシアン色像供与化合物層一遮光性支持
体をもつフィルムユニット;(均透明な支持体−ポリマ
ー酸層−中和メイミング層−(遮光材を含有する処理液
層)−保護層一青感性乳剤層−黄色色素像供与化合物層
−中間層−緑感性乳剤層−マゼンタ色素像供与化合物層
一中間層−赤感性乳剤層−シアン色素像供与化合物層一
遮光層一光反射層−受像層一透明支持体をもつフィルム
ユニットである。前者(2)は透明支持体を通して露光
を与え、形成された画像を同支持体を通して観察するの
に対し、後者旧はポリマー酸層に隣接する透明支持体を
通して露光され、受像層に隣接する透明支持体を通して
観察されるものである。2つの支持体に塗布されている
写真層を含むフィルムユニットは、その周辺端において
結合され、現像処理の間およびその前、後にフィルムユ
ニットを一体の形態に保ち、展開される処理液がユニッ
ト外にあふれ出ないようにし、さらに処理液が所定の厚
さに展開されるように2つの支持体に一定の間隙を与え
るように構成されていることが好ましい。
さらにフィルムユニットはその一端に、処理液を内蔵す
るボンドとその対端に余剰の処理液を収納する余剰液溜
めが固定されていることが好ましい。このような結合な
いしは固定には各種の方法があるが、代表的なものをあ
げれば、(イ)2つの支持体を外側から結合部材をも・
つて包むように接着せしめる場合(外スペーサー)と、
(口)2つの支持体上の写真層を結合部材を介して接着
し合う場合(内スペーサー)とをあげることができる。
特に(口)の内スペーサー方式のフィルムユニットでは
、処理液は結合部材の背後にはまわらないので、2つの
支持体には処理液の水に接触する中央部分(画像部分)
と水に接触しない周辺部分(結合部材部分)の差異が生
じる。もし支持体が水によつてある限度以上に膨脹する
材料よりなつているときには、膨脹しない枠中に膨脹す
る面が押しこめられることになりフィルムユニットは歪
む。(イ)の外スペーサー方式のフィルムユニットでも
、結合部材が水によつて膨脹しにくく且つ機械的強度が
限度より大きいときには同様の歪が生じることがある。
一体化されたフィルムユニットから急速に処理液の溶媒
(多くの場合、水)を急速に除去して画像を安定化しよ
うとすることは試みられている。
例えば、英国特許第1313868号には酢酸繊維素、
再生繊維素、橋かけされたPVAまたは極めて薄いポリ
エステルベース、蒸気通過のための細孔をもつポリエス
テルベースの如きポリマー層〔蒸気透過率が100y/
24hrs・100in2/Mil(394y/24h
r−7rI/0.Inに相当(単位換算))以上、さら
に好ましくは300y/24hrs・100in2/M
il(1182y/24hr−771″/0.1mwL
に相当(単位換算))以上〕を支持体に使用することが
記述されている。しかし、ここに具体的に記載されてい
るポリマーによる支持体は、(l)現像処理液が展開さ
れるとフィルムユニットの形態に影響する程度にまで水
によつて膨脹する、(2)極めて薄いために機械的強度
が不足で、この上に写真層を塗布することも均一に処理
液を展開することも困難である、(3)細孔(23〜1
07ミクロン)をもつポリエステルベースは光学的に不
透明であつて、このような支持体を通して画像露光を与
えるとか、このような支持体を通して画像を観察するこ
とは事実上困難である等の欠点のいずれかによつて一体
型フィルムユニットには満足には使用できなかつた。特
にフィルムユニットの少なくとも一端に水によつて膨脹
できないように制約されている構造のフィルムユニット
では、上記の酢酸繊維素のような弱親水性支持体を用い
た場合には、水に接触して膨脹する画像部分と水によつ
て膨脹しない端部との間に、寸度的不釣合いを生じフィ
ルムユニットは、処理液展開後著しく変形し、この変形
は処理液が乾燥した後も残留して、写真記録としては満
足に利用できないようなものであつた。また透明度が不
充分な支持体は、前述の特に好ましい型のフィルムユニ
ット(B)には使用することができなかつた。本発明で
云うインスタント写真フィルムの構成の例を第1,2,
3図に示す。
これらの図に於ては、写真フィルムとして重要な乳剤層
などの詳細は省略し、本発明の説明上必要な部分を中心
に簡略化して書いてある。したがつて本発明は、これら
の図のみに限定されるものではない。第1図は露光側(
A)とプリントを見る側(B)が同じ面である写真フィ
ルムで、第2図はその拡大図である。
表側に透明なフィルムベース1、裏側に黒色不透明フィ
ルムベース2があり、白色の圧着テープ3で縁どり4が
されている。そして画面の下側の裏面に処理剤5の入つ
た袋6が付いている。1と2との間には乳剤層?、受像
層8をはじめ、処理剤を中和する中和層9および処理剤
5が袋6から押出され、画像部の方に流出して形成され
る処理剤層10などから成る。
また他の例は第3図に示すごとく、露光側とプリントを
見る側とが逆になる写真フィルムである。表裏に透明な
フィルムベース1、中和層9、撮影後、処理剤5が袋6
から流出して来て形成される処理剤層10、乳剤層7、
黒色遮光層11.受像層8から成つている。これら写真
フィルムは露光後、処理剤5が入つた袋6をロールなど
を通して破り、処理剤5を画像部の方に押出して、現像
、プリントが行なわれる。
カメラから出て来た段階の写真フィルムは取扱いに際し
て一応差支えない程度に乾いており、次第にプリント像
が鮮明になり、大体5〜10分前後で写真ができ上る。
このように便利なインスタント写真フィルムでも撮影後
の取扱いの点で次のような欠点がある。
(1)プリント面は撮影後約10分間ぐらいは注意深く
ていねいに取扱う必要がある。(2)処理剤などに含ま
れる水が写真から大気中に飛散するのに長期間を要し、
写真がなかなか乾かず、像が完全に安定するのに長期間
を要する。
(3)前項(2)の理由により、写真は湿度の高い所に
保管できないので、写真を保管中に変色、変形、他の写
真やアルバムの台紙とブロッキングを起こしたりする。
これらの欠点を改良すべく種々な工夫がされ゜〔いる。
例えば、(1)処理剤の量を必要最少量になるように乳
剤層などの構成要素も含め考慮する方法。(2)写真フ
ィルムの表裏に透水性の大きなベースフィルムを使う、
などである。(1)については十分検討がなされている
が、これのみでは、上記欠点を解決することが出来ない
。(2)は、映画フィルム、写真フ・1ルム用ベースと
して広く使われているトリアセテートフィルムで検討さ
れている。トリアセテートフィルムは透水性の点では確
かに優れており、短期間で、写真フィルムに内蔵されて
いる水を飛散させるが、高湿度下に於ける寸法安定性に
欠けるために、水が飛散する間に画像面に凹凸が生じ、
写真の価値がなくなる。そこで現在ではポリエチレンテ
レフタレートフィルムが透水性の点で不満足であるが、
平面性、高湿度下に於ける寸法安定性、耐薬品性、透明
性などの点で優れているので、止むを得ず使用されてい
る。本発明者らはインスタント写真フィルムのこれら欠
点をベースフィルムの面から種々検討を行ない、平面性
、高湿度下に於ける寸法安定性、耐薬品性、透明性の点
で従来のポリエチレンテレフタレートフィルム並の優れ
た性質を実質的に有し、透水性およびフィルムの接着性
を改良したポリエステルフィルムを使用すればよいこと
を見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は40℃に於ける水蒸気透過率が10
〜100y/m”・24hr/0.1n)(好ましくは
15〜90y/77z’ ・24hr/0.1n)20
℃に於ける湿度膨張係数が1.0×10−5〜6.0×
10−51/%RH)(好ましくは1.2×10−5
〜5.5×10−51/%RH)であるポリエステルフ
ィルムを構成の一部に用いてなるインスタント写真フィ
ルムである。
本発明で云う「構成の一部」とは、写真フィルムの表側
、裏側の透明なフィルムベース、遮光層に用いられる黒
色不透明なフィルムベース、写真の縁どり、フィルムベ
ース間のスペーサーなど、写真フィルムの支持体、乳剤
などのコーティング層のベースとして使う部分、フィル
ム端部を形成するスペーサーなどの本来ポリエステルフ
ィルムのように形体支持性が要求される部分の一部ある
いはすべてに使うと云うことである。
本発明に使用するポリエステルフィルムは水蒸気透過率
、湿度膨脹係数のいずれもが本発明の範囲内であること
が必須である。
更に透明性が要求される部分に使われる本発明で云うポ
リエステルフィルムはヘイズがlシート当り10%以下
、好ましくは5%以下である。また本発明で云うポリエ
ステルフィルムはヤング率が250kg/一以上、好ま
しくは300k9/一以上(フィルムの縦方向と横方向
の平均値)のものが望まれる。40℃に於ける水蒸気透
過率が10V/77Z″・24hr/0.1mm未満の
場合には透水性が劣るため、写真フィルムに内蔵される
水の飛散がほとんど行なわれないので、写真がなかなか
乾かず、像が完全に安定するのに1力月以上もの長期間
を要する。
一方、100V/771″・24hr/0.1mmを越
える場合には、水の飛散が非常に短期間に行なわれるた
め、写真に凹凸が生じたり、変形したりする。また20
℃に於ける湿度膨脹係数が1.0×10−51/%RH
未満の場合は、乳剤層などのポリエステルフィルム以外
の層の湿度による寸法変化の方が大きいので、写真の寸
法安定性を保つために、ポリエステルフィルムの厚みを
必要以上に厚くしなければならないという欠点がある。
一方、6.0×10−51/%RHを越える場合は、ポ
リエステルフィルム自身の寸法変化が大きいので、写真
がそつたり、ゆがんだりする。上記のような性質を有し
、本発明に用いられるポリエステルフィルムの具体例と
しては、分子量300〜10000のポリアルキレング
リコールを3 〜15wt%共重合したポリエチレンテ
レフタレートフィルムが挙げられ、特に2軸延伸された
フィルムがよい。使用するポリアルキレングリコールの
代表的なものとしては、ポリエチレングリコール(PE
G)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(エ
チレン・プロピレン)グリコール共重合体、ポリテトラ
メチレングリコール(PTMG)などを挙げることがで
きる。この場合、共重合に用いるポリアルキレンの分子
量が300未満の場合は水蒸気透過率、湿度膨脹係数に
ついては問題はないが、機械的性質に難点がある。
一方、10000以上の場合は共重合量の割に水蒸気透
過率が小さいこと、透明性が低下し、白濁フィルムにな
る傾向にあるなどの欠点がある。またポリアルキレング
リコールの共重合量が3wt%未満では水蒸気透過率、
湿度膨脹係数の改良の度合が小さい。共重合量が15w
t%を越える場合にはポリエステルの平衡吸着水分が多
く、吸湿性のため、溶融押出時に熱分解されやすく着色
すると云う問題がある。また、これを用いて作つた写真
を高湿度に置くと、周囲から逆に吸水してしまうと云う
欠点がある。ポリアルキレングリコールとしてPEGを
用いる場合は分子量300〜10000のもの、好まし
くは800〜6000のものがよいが、更に透明性を重
視する部分に用いることを目的とする場合には800〜
2000のものが特に好ましい。
これらPEGの共重合量は3 〜15wt%、好ましく
は4〜10wt%である。ポリ(エチレン・プロピレン
)グリコール共重合体の場合の好ましい範囲は分子量5
00〜30000)特に好ましくは1000〜2000
0であり、共重合量は好ましくは3 〜15wt%、特
に好ましくは4〜10wt%である。PTMGを使用す
る場合の好ましい範囲は分子量500−ゼ000、特に
好ましくは800〜1500で、共重合量は好ましくは
4〜18wt%、特に好ましくは5 〜15wt%であ
る。これらポリアルキレングリコールのうち、PEGが
、共重合比、透水性、高湿度下に於ける寸法安定性のう
えで特に好ましい。
上記の具体例は主として酸成分がテレフタル酸、グリコ
ール成分がエチレングリコールとポリアルキレングリコ
ールからなるポリエステルであるが本発明においてはイ
ソフクル酸、アジピン酸、セバシン酸などの芳香族ある
いは脂肪族ジカルボン酸などのジカルボン酸、ジエチレ
ングリコール、1・4−ブタンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ペンメンジオール、ヘキサンジオール
などのジオールを本発明の目的とするフィルムの特性、
特にへイズ、機械的性質の低下を招かない範囲内、好ま
しくは10モル%未満共重合したものでも差支えない。
また本発明に用いる共重合ポリエステルには酸j化防止
剤、滑剤、静電防止剤、着色防止剤、顔料、染料、粘度
調節剤を必要に応じて添加することができ、特に酸化防
止剤、なかでもヒンダードフエノール系酸化防止剤0.
005〜0.5wt%好ましくは0.01〜0.3wt
%を添加するのが好ましい。
l例えば゛IrganOx’’1010(Geigy社
製)、が特に有効である。また、遮光層を兼ねて用いる
時はカーボンブラックの微粒子を、フィルム厚みによつ
て左右されるが0.1〜5wt%の範囲で使用すること
が有効である。また写真フィルム用ベースとして障害に
ならない範囲で公知のポリマをその目的に応じてブレン
ドすることができる。
この例としては、ポリエチレンテレフタレートをジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール 一などのジオール、ポリアルキレングリ
コールなどでエステル交換反応を行なつて得られた変性
ポリエステルをl〜10wt%、好ましくは3〜8wt
%ブレンドすることによつて透水性を更に改良すること
もできる。本発明に用いるポリエステルは従来の溶融押
出によつて得られた未延伸フィルムを2軸延伸すること
によつて得られる。
すなわち、製膜方法の一例を挙げるならば、260〜3
00℃で溶融押出した未延伸フィルムを、ロール式縦延
伸機で70〜100℃で縦方向に2.7〜3.7倍延伸
した後、テンターに送り込んで80〜120℃で横方向
に2.7〜3.7倍延伸し、引続き150’C 〜(ポ
リマの融点−5℃)の範囲内で緊張または弛緩熱処理し
て2軸延伸フィルムを作るものである。本発明に使用さ
れる中庸程度の水蒸気透過率と小さな湿度膨潤係数とを
もつポリエステルフィルムベースを使用することによつ
て、拡散転写方式のインスタント写真フィルムに次のよ
うな性能を与えることができることが見出された。
(1)展開した処理液によつてフィルムユニットに持ち
こまれた水は、急速にフィルムユニット外に除去される
乾燥の結果、画像形成後の余分の拡散性色素の移動が抑
制され、保存中に写真の白地が汚染するとか「後転写」
によつて画像の階調が変化するとかの傾向が小さい。(
2)完成した画像の変色、褪色(暗所保存中の褪色なら
びに光を受けたときの褪色)が少ない。
変褪色が少ない理由は明らかではないが、乾燥状態が変
褪色反応に不利な環境を提供するため、ないしは変褪色
反応を促進するフイルムユニツ(ト内の成分が受像層へ
移動するのを抑制するためと解せられる。(3)処理中
及び画像の保存中に、即ちフィルムが含水状態において
も乾燥状態においても、本発明のフィルムユニットは歪
むことなく、良好な平面性を保持している。
この性質は、フィルムユニットが端部に水と接触して膨
腸することがない部分を含んでいても保持されている。
(4)フィルムベースを通しての画像露光ないしは画像
観察が、画質に実質的に影響することなく可能である。
この結果、前述の特に好ましい型のフィルムユニット(
B)の構成が可能になつた。これは本フィルムベースの
高い透明度のためである。(5)処理液を薄層に展開す
るのに必要な機械的強度(剛度)をフィルムベースに与
えることが可能になり、処理液の展開を均一化できる。
これは、本ベース材料の高い透湿率のために展開に必要
な厚さを確保できるためである。本発明のフィルムユニ
ットには、従来拡散転写カラー写真に対し提案されてき
た種々の色素像供与体を用いることができる。
ハロゲン化銀の現像に随伴して起る酸化反応の結果とし
て色素、色素前駆体もしくは色素形成成分の拡散性に変
化を受けるような化合物、例えば米国特許第32275
50号、第3844785号、第3620730号、第
3719489号、第2983606号、第39283
12号、第4・055428号、英国特許第14641
04号、特開昭51−104343に記載されているも
のがある。
特にNeblettisHandbOOkOfPhOt
OgraphyandReprOgrapby7the
e(1977)Pp259〜330に言已ホされている
ような型の色素現像薬、並びにPhOt.Sci.Em
g2O)155(1976)に記述されている型の色素
レリーサーは有利に本発明に使用できる。本発明のフィ
ルムユニットには、組合わされる色素像供与体に対応し
た型の種々のハロゲン化銀乳剤が使用される。即ち、ポ
ジ像を得るためには色素現像薬のような色素像供与体に
はネガ型乳剤が、色素レリーサー型の供与体にはオート
ポジ型乳剤、特に米国特許第2592250号、第33
17322号に記載されているような内部潜像型オート
ポジ乳剤が使用される。これら乳剤は知られている種々
の方法によつて増感、色増感、安定化の処理を施すこと
ができる。本発明のフィルムユニットには、ユニット中
の露光されたハロゲン化銀乳剤を現像せしめ、拡散性色
素の形成と転写をひき起す現像処理液が使用される。
処理液はこれらの写真過程に必要な成分を含有している
水溶液である。例えば、アルカリ、補助現像薬、現像促
進剤、カブリ抑制剤、酸化防止剤などである。この他に
薄層への展開を容易ならしめる増粘用ポリマー、例えば
HEC.CMC、光不透化材等を含むこともある。露光
後に処理液はフィルムユニット中で液厚30−180ミ
クロンに均一に展開される。処理液はボンドと呼ばれる
裂開可能な小容器中に収納され、カメラに備えられた処
理液展開装置、例えば、1対の相対した加圧用ローラに
よつて、容器から放出されるのが有利である。処理液に
よつてフィルムユニットに与えられる水は、処理液の組
成と展開液厚によつて異なるが、およそ25y/7rI
から180y/7TIの間である。本発明に使用される
フィルムベースの表面は、その上に置かれる親水性バイ
ンダーより構成される写真層を、さらに強固に保持する
ために写真工業で知られる各種の処理、例えば紫外線、
コロナ放電、薬液、火炎による親水化処理、接着用ポリ
マー層の設置等を受けることが有利である。
本フィルムベースは、フィルムユニットがカメラから取
出されるときのライトパイピングを防止するために、微
量の顔料または染料を含有していることが有利である。
本フィルムベースは、写真層を支持してフィルムユニッ
トを構成に足りる機械的強度と処理液を均一に展開する
ことを可能にする機械的強度とを与えるために、厚さが
25〜250μ、好ましくは75〜250μであるのが
望ましい。本発明に用いるポリエステルフィルムは従来
のポリエチレンテレフタレートフィルムに比べて、表面
の接着性が改良され、乳剤層などの各種コーティング層
との接着性が改良されると云う特徴を有する。
本発明で使用した測定方法は次の通りである。
水蒸気透過率:JISZ−0208により、40℃で測
定する。湿度膨張係数:湿度を広範囲に変えることがで
きる恒温恒湿槽の中に定荷重伸び量測定装置(日本自動
制御株製ITL−2型)を組込み、サンプルフィルム(
試長150mm×幅10n)に荷重2.5y/Cm幅を
かけ、20℃で相対湿度を40〜80%RHの範囲内で
変化させ、フィルムの湿度に対する伸び量から湿度膨腸
係数を求める。
湿度の測定はアスマン通風乾湿球湿度計を用いる。写真
フィルムニ特公昭46−16356号公報に準じて、簡
単な写真フィルムを作り、撮影、現象、プリントした後
、20℃、65%RH雰囲気中に放置し、水分減少量を
重量法により測定するとともに画像部の平面性、フィル
ム全体のゆがみなどの寸法変化を観察した。
実施例1 分子量800〜20000のポリエチレングリコール(
PEG)を8.0Wt%共重合した各種ポリエチレンテ
レフタレート共重合体を作つた。
40mmφ押出機に供給し、280℃で溶融押出し、8
0℃で3.3倍縦延伸した後、テンターで90℃で3.
5倍横延伸し、200℃で緊張下に熱処理を行ない、厚
さ100μの2軸延伸フィルムを作つた。
また比較のために、共重合をしていない通常のポリエチ
レンテレフメレートの2軸延伸フィルムを作った。各フ
ィルムの特性値を表1に示す。PEG分子量20000
のものは不透明で写真用ベースには不向きである。Jf
f2l〜A5までのフィルムは通常のポリエチレンテレ
フタレートに比較して約3倍以上の水蒸気透過率を有し
、透水性に優れていることがわかつた。次いでA1〜A
5および&7のフィルムを第1図のフィルムベース1に
使用し、黒色フィルムベース2には、カーボンブラック
を1.2wt%添加して同様にして作つた庶光性フィル
ム遥3’を使用して写真フィルムを作り、撮影後プリン
トした。写真を20℃、65%RHに放置し、水分の減
少を調べたところ、本発明品のAl−A5を用いて作つ
た写真フィルムは約10日間で水分がほとんど飛散し、
平面性がよく、長期保存性のきく写真ができた。A7を
用いたものは乾燥に30日以上を要し、長期保存性に難
点があつた。実施例2 分子量1000(1)PEGを3、10)15、20w
t%共重合したポリエチレンテレフタレートを実施例1
と同様に製膜して厚さ100μの2軸延伸フィルムを作
つた。
&8、9、10は製膜性も良好で透明なフィルムであり
、実施例1と同様にしてカラー写真フィルムの透明なベ
ースに用いてテストを行なつた所、水分の飛散は各々約
15日、10日、6日であり、平面性のよい写真であつ
た。一方、A11のフィルムを用いたものはPEG共重
合比が大きいため、溶融押出時に着色が起こり、かつ、
不透明なフィルムしか得られなかつた。水蒸気透過率は
大きいが、湿度膨脹係数が大きく、写真は凹凸のある平
面性の悪いものであつた。比較例1 溶液製膜法によつて作られたトリアセテートフィルム(
厚み100μ)を用いて、実施例1と同様に写真フィル
ムを作り、評価を行なつた。
トリアセテート単体フィルムでは水蒸気透過率450y
/wl ・24hr/0.Imm)湿度膨脹係数は7.
0×10−51/%RH)ヤング率310kg/一であ
つた。写真フィルムは約2日間の短期間で水分が飛散し
たが、表面に凹凸を生じ、ゆがんだ写真しか得られなか
つた。実施例3 分子量1000のPEGを15Wt%共重合したポリエ
チレンテレフメレート共重合体(IVO.73)にカー
ボンブラックを1.0wt%添加し、280℃で押出し
た。
次いでこの未延伸フィルムを85℃で3.3倍縦延伸し
た後、90℃で3.3倍横延伸し、210℃で緊張下に
熱処理を行ない厚み115μの遮光性を有する2軸延伸
フィルム(遥12)を作つた。このフィルムはヤング率
MD27O,.TD28Ok9/ 一、水蒸気透過率4
1.3y/771″・24hr/0.1薦麗、湿度膨脹
係数は3.1×10−51/%RHであつた。このA1
2のフィルムを第1図の2、および実施例1のA2のフ
ィルムを第1図の1に用いた写真フィルムを作り、テス
トを行なつたところ、約5日間で水分が飛散し、平面性
のよいきれいな写真が得られた。実施例4分子量100
0cりPEG6wt%を共重合したポリエチレンテレフ
タレートに、ポリエチレングリコールとジエチレングリ
コールでエステル交換を行なつて得られた変性ポリエス
テル〔密度1.34(23性c)、軟化点125℃、メ
ルトインテックス13y/10mm〕を表3に示す量ブ
レンドし、酸化防止剤としでIrganOx’’101
0(Geigy社製)を0.1wt%添加してペレタイ
ズを行ない均一にブレンドした。
このブレンド物を270℃で溶融押出し、80℃で3.
5倍縦延伸し、引続き85℃で3.5倍テンターで横延
伸し、200℃で1%弛緩熱処理を行なつて厚さ75μ
の2軸延伸フィルムを作つた。変性ポリエステルをブレ
ンドすることにより、透明性を実質的に損うことなくし
て、透水性を改良することができる。実施例1と同様に
して写真フィルムを作り、水の飛散速度を測定したとこ
ろ、&13を用いた写真は11日、A14は11日弱、
A15は10日であつた。写真の表面は水の飛散による
平面性の変化もなく、長期保存性のある写真フィルムを
作ることができた。実施例5 実施例1において使用したポリエステルの厚さ150μ
の2軸延伸したフィルムベースの両面に厚さ0.3μの
下塗り層をつけた後、反対面に二酢酸繊維素よ′りなる
厚さ10μのバック層をつけ、下記の通りに順次に写真
層を塗布して感光性シー .卜を完成させた。
(1)受像層:媒染剤ポリー(スチレンーCO−トリー
n、−ヘキシルベンジルアンモニウム・クロリド)3V
/771″とゼラチン3f1/771″とよりなる層(
2)光反射層:チメンホワィト20t/m”とゼラチン
2V/7r1とよりなる層(3)遮光層:カーボンブラ
ツク2.7y/イとゼラチン2.7V/771″とより
なる層(4)シアン色像供与体層:シアン色像供与体P
O.5y/D.N−N−ジエチルラウリルアミド0.2
5y/771″とゼラチン1.14y/m”とを含有す
る層(5)赤感性オートポジ乳剤層:臭化銀(銀として
1.9y/7TI)、カプラi剤旦28mf1/d)ペ
ンタデシルハイドロキノンスルフォン酸ナトリウム0.
14V/771″とゼラチン1.4y/m’とを含有す
る層(6)中間層:2・5−ジーTert−ペンタデシ
ルハイドロキノン0.8t/771″とゼラチン2.6
y/771″よりなる層(7)マゼンタ色像供与体層:
マゼンタ色像供与体RO.45y/771″、N−N−
ジエチルラウリルアミド0.10y/Trlとゼラチン
1.1y/m”とを含有する層(8)緑感性オートポジ
乳剤層:臭化銀(銀として1.9y/m”)、カプラi
剤S28〜/wl)ペンタデシルハイドロキノンスルフ
ォン酸ナトリウム0.14V/m”とゼラチン1.4V
/イを含有する層(9)中間層:2・5−ジーTert
−ペンタデシルハイドロキノン0.8V/Trl’とゼ
ラチン2.6V/m″よりなる層Q[ 黄色色像供与体
層.黄色色像供与体RO8y/771″、N−N−ジエ
チルラウリルアミド※0.16y/771″とゼラチン
0.8V/m”とを含有する層aυ 青感性オートポジ
乳剤層:臭化銀(銀として1.9y/Trl)、カプラ
i剤は28Tf!F7/771″、ペンタデシルハイド
ロキノンスルフォン酸ナトリウム0.14y、ゼラチン
1.4y/Trlを含有する層a争 保護層:ゼラチン
0.9y/wlよりなる層これらの写真層は、1・3−
ビスビニルスルフォニルー2−プロパノールによつて硬
膜された。
J化合物p同様に実施例1において使用したポリエステ
ルの厚さ100μの2軸延伸したフィルムベースの両面
に厚さ0.3μの下塗り層をつけた後に、反対面に二酢
酸繊維素よりなる厚さ7μのバック層をつけ、下記の通
りに順次に写真層を塗布してカバーシートを完成させた
(1)ポリマー酸層:n−ブチルアクリル酸とアクリル
酸の共重合体(1:1)25f7ノm”よりなる層(2
)中和タイミング層:アセチルセルローズ(アセチル化
度39.4%)3.87/Rrlとポリ(スチレンー〇
〇一無水マレイン酸)0.277Tr1よCなる層さら
に下記の組成をもつ処理液を調製し、ボンド内に封入し
た。
1070.18 74.07 1.0y4 ラ ル 。
ヒ 一ル 一 .ン
) R」 ″町財 一ル ノ ト ( 4チ キ ツ ム ー メ 口 ン ウ ルシ ド べ リ ニキ イ ル ト エロン ハ チ ナ フドジ ル メ 酸 [「残 Y 7ft ース・ 0055515 ロ ル セ ル ク チ ツ ム メ塩 ラ ウ シム プ リ キウ ン 力 麻目→? ド」水 これらの感光性シート、カバーシートと処理液ボンドを
、米国特許4042395号に記載されているように配
置してフィルムユニットを作った。
即ち、長方形に切りとった感光性シートとカバーシート
とが125μの間隔を保つように相対する辺部の内側に
ポリエステルの細片をスペーサーとしてヒートシールし
、他の相対する一辺に処理液ボンドを他辺に余剰液溜だ
めを固定した。このフィルムユニットを、カバーシート
を通してカラー写真用センシトメトリー露光を与えた後
に1対の加圧用金属ロールの間を通過させた。
処理液が感光性シートとカバーシートとの間に液厚約1
00μに展開された。処理液展開後約10分で良好な色
分離をもつカラー像が完成した。フィルムベースとして
、同じ厚さのポリエチレンテレフタレートの2軸延伸し
たフィルムを用いたことの他は、上記と同じ条件にて対
応する比較用フィルムユニットを作り、同じように処理
したところ、上記フィルムと同じように良好な色分離を
もつカラー像が得られた。これらのフィルムユニットを
20℃、65%RHの条件下に放置してフィルムユニッ
トからの水の飛散を重量測定によつて追跡したところ、
処理液中の水の95%が飛散するのに、本発明によるフ
ィルムユニットでは10日を、普通型ポリエステルフィ
ルムベースを使用した比較用フィルムユニットでは約2
8日を要した。
これら2種のフィルムユニットはともに、処理中も保存
中も良好な平面性を保持していた。同様に調製し処理し
た他の2対のフィルムユニットを処理後3日目から、色
画像の褪色試験にかけたところ次のような結果が得られ
た。
これらの結果から本発明のフィルムユニットは良好な平
面性を保持しながら、処理後早く乾燥でき、保存中の色
像の濃度変化が少なく色像が堅牢であることが明らかで
ある。
本発明における好ましい実施態様は以下の如し。
1.ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン−プロ
ピレン)グリコール共重合体、ポリテトラメチレングリ
コールから選ばれることを特徴とする特許請求の範囲の
インスメント写真フィルム。
2.ポリエチレングリコールの共重合割合が4〜IOw
t%であることを特徴とする実施態様1のインスタント
写真フィルム。
3.ポリエチレングリコールの分子量が800〜600
0であることを特徴とする実施態様2のインスタント写
真フィルム。
4.ポリエチレングリコールの分子量が800〜200
0であることを特徴とする実施態様2のインスタント写
真フィルム。
5.2つの寸度安定な支持体の間に、少なくとも(1)
感光性ハロゲン化銀乳剤層(2)上記の・・ロゲン化銀
乳剤層と組合つて存在し、乳剤層の現像の結果、拡散性
色素を面像状に形成する色素像供与化合物(3)画像状
に形成された拡散性色素を写真像として固定する受像層
(4)受像層中の画像の観察の背景となる光反射層を含
み、これら支持体間に挿入され展開される水性処理液を
含有する容器をもち、上記支持体の少なくとも1つが透
明であるような拡散転写方式の一体化されたインスメン
ト写真フィルムユニットにおいて、該支持体の少なくと
も1つが共重合成分としてポリアルキレングリコールを
3 〜15wt%含有している共重合ポリエチレンテレ
フタレートよりなつていることを特徴とするインスタン
ト写真フィルム。
1 6.支持体の一面積部分は水性処理液と実質的に接触し
ない構造をもつことを特徴とする実施態様5のインスタ
ント写真フィルム。
7.支持体の周辺の少なくとも1部は、水性処理液との
接触によって実質的に膨脹しない部材と強固に制約され
ている構造をもつことを特徴とする実施態様5のインス
タント写真フィルムユニット。
【図面の簡単な説明】 第1,2,3図はインスタント写真フィルムの構成を示
すための断面図である。 実際の写真フィルムはそれぞれの目的を持った多層コー
ティング層、ベースフィルム層などから成り立っている
が、これらの図に於ては混乱を避けるため、本発明を説
明するに必要な部分に最少限とどめ、簡略化して書いて
ある。第1図はインスタント写真フィルムの構成の1例
を示すもので、その部分拡大図が第2図である。第3図
はインスタント写真フィルムの他の例で、第2図と同様
、部分拡大図である。1:透明なフィルムベース、2:
黒色不透明フィルムベース、3:白色の圧着テープ、4
:白色の圧着テープによる縁どり、5:現像、プリント
に必要な処理剤、6:処理剤の入った袋、7:乳剤層、
8:受像層、9:中和層、10:撮映後の処理剤層、1
1:黒色遮光層、A:露光側、B:プリントを見る側。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 共重合成分として分子量300〜10000のポリ
    アルキレングリコールを3〜15wt%含有してなる共
    重合ポリエチレンテレフタレートフィルムを構成の一部
    に用いることを特徴とするインスタント写真フィルム。
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