JPS5933180B2 - 高強度非磁性銅合金およびその製造法 - Google Patents

高強度非磁性銅合金およびその製造法

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JPS5933180B2
JPS5933180B2 JP54126607A JP12660779A JPS5933180B2 JP S5933180 B2 JPS5933180 B2 JP S5933180B2 JP 54126607 A JP54126607 A JP 54126607A JP 12660779 A JP12660779 A JP 12660779A JP S5933180 B2 JPS5933180 B2 JP S5933180B2
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JP
Japan
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copper alloy
magnetic permeability
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less
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JP54126607A
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JPS5651545A (en
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進一 小森
和彦 田部井
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Mitsubishi Metal Corp
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Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、非磁性(低透磁率)の高強度銅合金および
その製造法に関するものである。
一般に、非磁性無火花工具、磁場内作業用安全靴の鋲、
タービン発電機や誘導電導機のエンドリング、掃海艇用
クランクシャフト、さらに非磁性ボールベアリングなど
の製造には、鉄粉などを吸引しない、渦電流による発熱
が起らない、さらに磁力線を乱さないなどの特性が要求
されることから、透磁率が1.2以下と低く、かつ引張
強さが90IV?Bi以上の高強度をもつた材料の使用
が望まれ、一部用途には前記特性が規格化されたものも
ある。
従来、この種の用途には透磁率1.2以下、引張強さ9
0kg/nwL2以上の特性、すなわちBe:1.9%
、Co■0.2%、Ni:0.1%、Fe■0.1%、
Cuおよびその他の不可避不純物:残り(以上重量%)
からなる標準組成で、引張強さ:100に9/m薦”、
0.2%耐力:82kg/mm2、伸び:12%、透磁
率:1.00の特性を有するCu−Be合金が広く使用
されている。
しかしながら、上記Cu−Be合金は、溶解時に有毒な
ヒユームを発生するために作業環境を汚染し、かつBe
自体が希少資源であるためにコスト高となるなどの問題
点をもつものであり、したがつて前記CLr−Be合金
にかわる非磁性にして高強度を有する材料の開発が強く
望まれているのが現状である。
本発明者等は、上述のような観点から、上記Cu−Be
合金にほぼ匹適する非磁性と高強度を有する材料をコス
ト安く開発すべく研究を行なつた結果、成分組成を、重
量%で、 Fe:4.0〜6.0%、 Ni:4.0〜6.0%、 を満足し、 Cuおよび不可避不純物:残り、 から構成し、しかも上記組成の銅合金素材に、温度:8
00〜950℃より焼入れ後、温度:480〜600℃
で焼戻しの熱処理を施すと、前記銅合金は透磁率:1.
2以下の非磁性と、引張強さ:90kg/NlL2以上
の高強度を有するようになるという知見を得たのである
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであり
、以下に成分組成範囲および熱処理条件を上記の通りに
限定した理由を説明する。
(a) FeおよびNi FeおよびNiの含有量がそれぞれ4%未満では所望の
高強度を確保することができず、一方それぞれ6%を越
えて含有させても強度向上効果により一層の改善が見ら
れないばかりか、透磁率が増加し、1.2以下の透磁率
を確保することができなくなることから、それぞれの含
有量を4.0〜6.0%と定めた。
(b) AlおよびMn AlとMnの含有量が、それぞれAl:8.5%未満お
よびMn:0.5%未満の範囲と、さらに不等式:Al
く−0.6Mn+11.2を満足する範囲にある場合に
は、1,2以下の低透磁率を確保することができないの
で、Al:8.5%以上およびMn:0.5%以上にし
て、不等式Al≧−0.6Mn+11.2を満足するA
l(5−Mnの含有量にしなければならないが、Alお
よびMnをそれぞれ11.5%および4.5%を越えて
含有させると合金の延性が低下するようになるので、そ
れぞれ前記上限値を越えて含有させてはならない。
なお、上記不等式は多数の試験結果にもとづいて経験的
に導き出したものである。(c)焼入れ温度800℃未
満の焼入れ温度では引張強さ:90kν篭2以上の高強
度を確保することができず、一方950℃を越えた焼入
れ温度にすると、結晶粒が粗大化して延性が損なわれる
ようになることから、焼入れ温度を800〜95『Cと
定めた。
(d)焼戻し温度 480℃未満の焼戻し温度では1.2以下の透磁率を確
保することができず、一方600℃を越えた焼戻し温度
にすると、透磁率は低下するが、強度も低下してしまい
引張強さ:90kf1//7!11T2以上の高強度を
確保することができなくなることから、焼戻し温度を4
80〜600℃と定めた。つぎに、この発明を実施例に
より説明する。
高周波溶解炉を使用し、大気中にて通常の溶解法にした
がつて第1表に示される最終成分組成を有する合金溶湯
をそれぞれ調整した後、金型に鋳造して重量5kgのイ
ンゴツト素材とし、ついで温度90『Cに1時間保持後
水焼入れ、および温度560℃に2時間保持後空冷の熱
処理を施すことによつて本発明合金1〜12および比較
合金13〜19をそれぞれ製造した。なお、比較合金1
3および14はMnを含有しないものであり、また比較
合金15,16,および17はAlとMnの含有量がそ
れぞれこの発明にかかる不等式:Al≧− 0.6Mn
+11.2’を満足しないものである。さらに比較合金
18および19は、それぞれAl・またはMnの含有量
がこの発明の範囲から高い方に外れたものである。また
、上記本発明合金1〜12と比較合金13〜19の透磁
率と機械的性質を第2表に示した。
第2表に示されるように、Mnを含有しない比較合金1
3,14,および上記不等式を満足しない比較合金15
〜17は、いずれも1.2以上の透磁率を示し、かつ比
較合金14を除いて90k9/N2以下の引張強さしか
有さず、さらにAlまたはMnの含有量がこの発明の範
囲から外れた比較合金18,19は1.2以下の透磁率
と比較的良好な強度を示すものの延性に劣つたものとな
つていることが明らかである。これに対して、本発明合
金1〜12は、いずれも1.2以下の低透磁率と90k
゛M2以上の引張強さ、さらに良好な伸び(延性)をも
つのである。
以上の結果をAl含有量とMn含有量との関係において
まとめたのが第1図である。なお、第1図において、含
有量プロツトの0印上側の数字は合金番号を示し、同下
側の数字は透磁率を表わしており、図示されるように本
発明範囲内のAlおよびMn含有量の本発明合金1〜1
2はいずれも1.2以下の低い透磁率をもつことが明ら
かである。上述のように、この発明の合金は、1,2以
下の低い透磁率と引張強さ:90Vg/m!2以上の高
強度を有するので、非磁性と高強度とが要求される分野
に使用した場合にすぐれた性能を発揮するものであり、
また公害上の問題なく、かつ比較的コスト安く製造する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は透磁率について示したAl含有量とMn含有量
との関係図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Fe:4.0〜6.0%、 Ni:4.0〜6.0%、 Al:8.5〜11.5%、 Mn:0.5〜4.5%、 を含有し、かつAlとMnの含有量が、 Al≧−0.6Mn+11.2 を満足し、 Cuおよび不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなる組成を有することを特徴とする
    高強度非磁性銅合金。 2 Fe:4.0〜6.0%、 Ni:4.0〜6.0%、 Al:8.5〜11.5%、 Mn:0.5〜4.5%、 を含有し、かつMnとAlの含有量が、 Al≧−0.6Mn+11.2 を満足し、 Cuおよび不可避不純物:残り、 (以上重量%)からなる組成を有する銅合金素材を、8
    00〜950℃の温度に加熱した後、焼入れし、引続い
    て480〜600℃の温度で焼戻し処理を行なうことを
    特徴とする高強度非磁性銅合金の製造法。
JP54126607A 1979-10-01 1979-10-01 高強度非磁性銅合金およびその製造法 Expired JPS5933180B2 (ja)

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JPS5651545A JPS5651545A (en) 1981-05-09
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JPH0419644Y2 (ja) * 1984-12-06 1992-05-06

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JPH0768597B2 (ja) * 1986-02-28 1995-07-26 株式会社東芝 非磁性バネ材及びその製造方法

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