JPS5932610Y2 - 撚糸機等におけるベルト掛け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、撚糸機等におけるベルト掛は装置に関し、対
のプーリー間に掛は渡した長大なベルトを緊張した状態
に保つため、ベルトを緊張する方向にプーリーを移動さ
せるときに、一方のプーリーのみ移動させることによる
該プーリーの移動量の増大をなくすことを目的として、
対のプーリーの双方を移動させ得るようにしたことを特
徴とする。

撚糸機等にむいて、スピンドルを回転するベルトはモー
ター側プーリーとギアボックス側プーリーとの対のプー
リー間に架設され、スピンドル軸にベルトを圧接してス
ピンドル軸を回転し、かつ、撚糸機各部装置を回転する
ためのギアボックス側プーリーを回転している。

そして、駆動ベルトはモーター側プーリーとギアボック
ス側プーリーとの間に設定張力の下でかけられる必要が
あり、従来は、ギアボックス側プーリーにベルトをかけ
、モーター側プーリーにかけた状態の１＼ベルトを張る
方向にプーリーをラック、ピニオン機構等により移動さ
せて張力調整していたため、モーターボックスが長くな
り撚糸機等の装置と全体を大型化する要因ともなってい
た。

そこで、ギアボックス側のプーリーにベルト掛けする際
にもある程度の張力をベルトに加えつつこれを行なえば
、モーターボックス内におけるモター側プーリーの移動
も少なくてすみ、モーターボックスの長さを縮少するこ
とができるようにしたことを特徴とするのが本考案であ
る。

次にその実施例を説明する。

１はモーターボックス側の固定フレームで、固定フレー
ムに対して適宜手段で可動に可動板２を設ける。

図示の例では可動板２はロール３を有し図面左右方向に
移動可能である。

可動板２にはモーター軸４出力軸５を適宜軸等にて支持
する。

出力軸５の両端にはグー！Ｊ−６，７を設け、プーリー
６とモーター軸４に設けたプーリー８との間にベルト９
を架は渡す。

固定フレーム１には可動板２と一体のラック１０を摺動
自在に設け、固定フレーム１と一体の支持部材１１に支
持されたピニオン１２を噛み合わせる。

１３はピニオンを回転するレバー、１４はピニオン１３
と同軸のラチェット１５に係合するストップ爪、１６は
重錘である。

２１は補助プーリー２２を支持した補助プーリー軸で、
ガイドロッド２３に案内され、図面左右方向に摺動する
。

２４はねじロッドで、軸２１に螺合し、ハンドル２５を
回転することにより軸２１を移動する。

２６はギアボックス軸２７は同軸２６に支持されたプー
リーである。

プーリー２７とプーリー７との間にはスピンドル、駆動
ベルト２８を架は渡しスピンドル２９に圧接する。

今、スピンドル駆動ベルト２８を新らたに架は渡そうと
する場合、ハンドル２５を廻し、ねじロッド２４を回転
することにより軸２１を図面右方に移動し、補助プーリ
ー２２とプーリー７との間隔を少なくしておき、スピン
ドル駆動ベルト２８をプーリー７と補助プーリー２２と
の間に架は渡す。

このとき両プーリーの間隔は少なくなっているから容易
にその作業は行なえる。

そして今度は・・ンドル２５は前回とは逆に回転し、補
助プーリー２２を図面左方向に移動し、軸２１とギアボ
ックス軸２６とを同一中心線上に位置させ、公知の適宜
手段によって補助プーリー２２に架かっているスピンド
ル駆動ベルト２８をプーリー２７に架けかえる。

これによりスピンドル駆動ベルト２８はプーリー７とプ
ーリー２７との間に架は渡されることになるが、１だ充
分には緊張されていない。

そこで、レバー１３を往復動してピニオン１２を回転し
、ラック１０を右行させ、出力軸５を可動板２と共に右
方向に移動することによってスピンドル駆動ベルト２８
を緊張する。

ベルト２８を外す際はこの逆となる。

本考案装置にあっては上記の如く、先ず出力軸５０プー
リー７と、間隔をせばめられている補助プーリー２２と
の間にスピンドル駆動ベルト２８を架は渡し、補助プー
リー２２と出力軸プーリー７との間隔を犬にし、補助プ
ーリー２２の軸２１とギアボックス軸２６との中心軸を
一致させて、スピンドル駆動ベルト２８をギアボックス
軸２６のプーリー２７に移してから、モーター側の可動
板を移動することによって出力軸５とギアボックス軸２
６との間を犬にしスピンドル駆動ベルト２８に緊張を与
えることができるようにしであるため、該ベルトを機台
の一側端でのみ引張ることによる出力軸の移動量に比較
して小さい移動量でスピンドル駆動ベルトを緊張できる
。

また、そのためのモーターボックスの長さも短かくする
ことができるようになり、装置の長大化を防ぐこともで
きる。

なお、本考案装置にあっては上記撚糸機以外にもベルト
掛けを行なう装置に使用できることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の概略正面図である。 ５・・・出力軸、７，２７・・・プーリー、２１・・・
補助プーリー軸、２２・・・補助プーリー、２６・・・
ギアボックス側軸、２８・・・スピンドル駆動ヘルド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ギアボックス側軸に支持されたプーリーと、モーター側
   出力軸に支持されたプーリーとの間にスピンドル駆動ベ
   ルトを架は渡し、ギアボックス側軸に対してモーター側
   出力軸を軸中心を平行にして接近、離去する方向に移動
   可能に設けた撚糸機等におけるベルト掛は装置において
   、ギアボックス側軸と中心線を同一にして、先端に補助
   プーリーを支持した補助プーリー軸を設け、該軸をモー
   ター側出力軸に接近、離去する方向に平行移動可能に設
   けてなる撚糸機等におけるベルト掛は装置。