JPS5932568B2 - 嵩高糸製造用ノズル - Google Patents

嵩高糸製造用ノズル

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JPS5932568B2
JPS5932568B2 JP8407177A JP8407177A JPS5932568B2 JP S5932568 B2 JPS5932568 B2 JP S5932568B2 JP 8407177 A JP8407177 A JP 8407177A JP 8407177 A JP8407177 A JP 8407177A JP S5932568 B2 JPS5932568 B2 JP S5932568B2
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JP
Japan
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passage
yarn
nozzle
fluid
inlet
Prior art date
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Expired
Application number
JP8407177A
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English (en)
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JPS5423756A (en
Inventor
高男 佐野
正史 小笠原
寛 椿森
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速で噴出された圧縮流体の撹乱領域に、流体
の噴出方向と同方向に糸を通過せしめて、糸条の流体処
理加工を行なわしめる嵩高糸製造用ノズルに関する。
特に糸を構成する単繊維相互をからませたり、ループ、
クルミを生ぜしめ、糸条に嵩高性を付与せしめるのに有
効なノズルに関する。
嵩高糸製造法および装置は、特公昭35−13168号
公報や特公昭38−2828号公報などにより公知であ
る。
この種の糸加工においては、糸を流体とともに、非常に
高速でノズル開口部より噴出し、糸条に開繊と同時に、
ループ、クルミ、からまりを形成させるものである。
糸に嵩高性を良好に付与せしめるのに必要な基本的条件
は、一つには、作動流体の流速を早めることであり、さ
らには、開繊作用を訪客するような流体の回転を糸に対
して不必要に与えぬことである。
これは流体消費量を少なくし、エネルギーコストを小さ
くするためにも重要である。
また嵩高糸製造用ノズルに関しては、多錘化した場合に
個々のノズルの間で性能のバラツキが少なく、安定した
品質の嵩高糸を製造できることも、工業化において重要
である。
本発明の目的は上述した嵩高糸製造のための要係持性を
効果的に達成することができ、従来のノズルに比較して
、エネルギーコストの安い、しかも、バラツキの少ない
高品質の嵩高糸を安定して製造することのできる嵩高糸
製造用ノズルを提供することにある。
この目的を達成する本発明の嵩高糸製造用ノズルは、 (イ)一端に入口を有し、他端に外界雰囲気に解放され
た出口を有し、該入口から複数の単繊維からなる走行糸
条と圧縮流体流とが合体し一体となって導入され前記出
口から導出される糸条−流体通路を有し、 (ロ)該糸条−流体通路は、前記入口から前記出口方向
に向って、第1の通路とそれに続く第2の通路とからな
り、該第2の通路の前記入口側始端の横断面積は、前記
第1の通路の前記出口側終端の横断面積より犬であり、 (ハ)前記糸条−流体通路の前記入口に対して、前記走
行糸条を該入口へと供給する走行糸条供給路が設けられ
、 に)前記糸条−流体通路の前記入口に対して、前記圧縮
流体流を該入口へと供給する圧縮流体供給路が設けられ
てなる嵩高糸製造用ノズルにおいて、 (ホ)前記第2の通路の前記入口側始端部に該始端部の
周面に部分的に開口せしめられ、該開口から該第2の通
路内へ流体を導入することにより、該第2の通路内の前
記走行糸条と圧縮流体との流れの横断面方向のエネルギ
ーバランスを制御するーまたは複数個の流体導入路が設
けられたことを特徴とする嵩高糸製造用ノズルである。
以下に、図に示す本発明の実施例によって具体的に説明
する。
第1図は本発明の一実施例を示す嵩高糸製造用ノズルの
縦断面図であって、1は内側を空洞にしたハウジングで
あり、このハウジング1の側部に圧空供給口2が設けら
れ、内側の空洞部3に連通しこれら圧空供給口2と空洞
部3とによって圧縮流体供給路が形成されている。
ハウジング1の一端にはニードル部4が空洞部3の中に
挿入固定され、糸通路5(走行糸条供給路)が貫通する
ハウジング1の他端には2個のノズルピース6.7が装
着固定されており、このノズルピース6.7にそれぞれ
ノズル通路8(第1の通路)とノズル通路9(第2の通
路)が穿設されている。
これら第1の通路と第2の通路とにより糸条−流体通路
が形成されている。
ここで下流側に位置するノズル通路9の径は、上流側の
ノズル通路8の径よりも大きく、したがってその断面積
も大きいように加工されている。
また、ノズルピース7に設けられたノズル通路9(第2
の通路)の始端部周面の一部に開口する流体導入管10
が貫通するように設けられ、さらにハウジング1を導入
管10′によって貫通し、導入口11を介して外部の系
外へ接続するようになっている。
これら導入管10、導入管10′および導入口11によ
って流体導入路が形成されている。
この導入口11には必要により絞り弁などを設けるとよ
い。
導入管10は、第2図の断面図に示すように1個だけで
もよいが、第3図の断面図に示すように複数個(3カ所
)設けるようにしてもよい。
このような装置において、複数の単繊維からなる糸条は
ニードル4の糸通路5を経て導入される。
・ 一方、圧縮流体(通常は水分を含んだ空気、蒸気な
ど)が圧空供給口2から空洞部3内へ導入され、次いで
ニードル部4の先端においてニードル部へ供給された糸
条と合体し、一体になってノズル通路8,9を通過して
ノズル外へともに噴出される。
このとき糸条は圧縮流体の開繊作用により各単糸に分離
するとともに、ループ、クルミ、あるいはからまりなど
を形成され嵩高糸となる。
本発明の嵩高糸製造用ノズルでは、上述の流体処理工程
において、ノズル路が2段化され、しか1 も下流側の
ノズル通路の断面積が上流側のそれに比べて大きくしで
あるので、圧縮流体はこの2段化されたノズル通路を通
過する間に加速され、開口部において急激な膨張と衝撃
波を発生させ、これによって糸条に有効な運動を生ぜし
め、ループ、からまり、クルミを付与する。
この場合、本発明のノズルにおいては上流側と下流側ノ
ズル通路との間で、かつ下流側ノズル通路の入口円周部
に導入管が設けられていることにより、この導入管が吸
引作用を行ない、外部から流体を流入すること; にな
る。
したがって、例えば絞り弁などを使い、その吸引流量を
制御することにより、下流側ノズル通路内の噴流をコン
トロールし、噴流を偏向したり、また回転の少ない噴流
に整流することが可能となる。
このような効果をより高めるためには導入管の数は1本
だけでなく、第3図に示すよ・うな複数本であるほうが
よい。
このように噴流のコントロールを可能にしたことにより
、少ない圧空消費量で最大の嵩高効果をあげることがで
きるよ・うになり、また多数錘設けられた場合、ノズル
間の錘間バラツキもなくすようにすることもできる。
第4図は本発明の他の実施例による嵩高糸製造用ノズル
の縦断面図である。
この実施例では、第1図の実施例における上流側ノズル
通路8と下流側ノズル通路9との間に、これら通路8,
9よりもその断面積が大きい膨張室12を設け、この膨
張室12に導入管10を開口させ、さらに導入管10′
を介して系外と連通するするような構成にしたもので、
他は第1図の構成と同様である。
このような膨張室を設けることにより噴流の整流効果は
一層高まり、より少ない圧空消費量で、高い嵩高化を達
成することができる。
導入管10の数は第5図の断面図に示すように1本でも
よく、第6図のように複数本でもよい。
しかし、本発明の目的を一層高めるためには複数本設け
ることが望ましい。
導入管を流れる流量を制御する手段は、導入口11に市
販の流量制御弁(絞り弁)を接続するようにしてもよい
し、あるいはハウジング1内の導入管10′をネジなど
により一部ふさぐなどをしてもよい。
また、ノズルピース6.7は、実施例のように取外し自
在になっているのが望ましい。
こうすることにより、糸品種、圧空条件などの加工条件
に応じて、ノズル通路の径や長さが異なる他のノズルピ
ースが簡単に交換できるようになり便利である。
また、ノズルピースにおけるノズル通路の形状は、実施
例では同一直径のストレート状であるが、通路式L1の
断面積より通路出口のそれのほうが大きいようにしたテ
ーパ状にしてもよい。
あるいは、これ等ストレート状通路とテーパ状通路との
組合せとしてもかまわない。
実施例 従来のノズルとして、ノズル通路に末広管を設けた嵩高
糸製造用ノズルを用意した。
この従来のノズルと、第4図に示す本発明の嵩高糸製造
用ノズルとをそれぞれ使用して実験を行なった。
処理糸条はポリエステル150デニール、72フイラメ
ントを使用し、ノズル導入前に、水で十分湿潤させ、加
工速度200m/分、糸条の送り速度300m/分、し
たがって、オーバーフィード率は50%、巻取張力は5
〜10g、使用圧空圧力は6kg/critゲージ圧で
あった。
パラメータとして空気消費量を変化させたが、他の加工
条件は、両者とも同じ条件で加工を行なった。
評価は、光電ピックアップ弐毛羽カウンターで行ない、
単位長当りのループ、クルミ、からまり・ の数をカウ
ントした。
その結果、次の表のような結果を得た。
従来装置の空気消費量8ON1/分の時のカラン1へを
基準の100として整理した。
同一流量で比較すると、本発明のノズルでは、ループ、
クルミ、の数は、空気消費量80 Nl、%では17%
、100NI/分では9係程多くなる。
また、同数のループ、クルミを得るためには、空気消費
量が20〜40係少なくてよいことが判明した。
上述したとおり、本発明の装置は、糸条に嵩高性を付与
するノズルにおいて、前記第2の通路の始端部の周面に
、その周面全周に亘って均一にスリット状に開口するの
ではなく、該周面に部分的に開口するーまたは複数個の
流体導入路を設けることによって、該流体導入路から前
記第2の通路内に導入される流体流を形成せしめること
により、該第2の通路内の走行糸条と圧縮流体流との流
れの横断面方向のエネルギーバランスを制御可能とした
ため、前記第2の通路内の走行糸条の走行位置を偏向し
たり、また、走行糸条に付与されがちな回転運動の原因
となる流体流の回転を抑止し整流するようにしたので、
従来の嵩高糸製造装置に比較して同じ圧空消費量ならば
より高い嵩高糸を提供することができ、また、同じ嵩高
の程度なら、より少ない圧空消費量で嵩高糸を提供する
ことができるという、エネルギーコスト(加工費)が安
い能率のよい装置が本発明により提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す嵩高糸製造用ノズルの縦
断面図、第2図は第1図のA−A断面図である。 第3図は他の実施例による第1図のA−A断面図である
。 第4図は本発明の他の実施例による嵩高糸製造用ノズル
の縦断面図、第5図は第4図のB−B断面図である。 第6図は他の実施例による第4図のB−B断面図である
。 1・・・・・・ハウジング、2・・・・・・圧空供給口
、4・・・・・・ニードル部、6,7・・・・・・ノズ
ルピース、8,9・・・・・・ノズル通路、10,10
’・・・・・・流体導入管、12・・・・・・膨張室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)一端に入口を有し、他端に外界雰囲気に解放
    された出口を有し、該入口から複数の単繊維からなる走
    行糸条と圧縮流体流とが合体し一体となって導入され前
    記出口から導出される糸条−流体通路を有し、 (ロ)該糸条−流体通路は、前記入口から前記出口方向
    に向って、第1の通路とそれに続く第2の通路とからな
    り、該第2の通路の前記入口側始端の横断面積は、前記
    第1の通路の前記出口側終端の横断面積より犬であり、 (ハ)前記糸条−流体通路の前記入口に対して、前記走
    行糸条を該入口へと供給する走行糸条供給路が設けられ
    、 に)前記糸条−流体通路の前記入口に対して、前記圧縮
    流体流を該入口へと供給する圧縮流体供給路が設けられ
    てなる嵩高糸製造用ノズルにおいて、 (ホ)前記第2の通路の前記入口側始端部に該始端部の
    周面に部分的に開口せしめられ、該開口から該第2の通
    路内へ流体を導入することにより、該第2の通路内の前
    記走行糸条と圧縮流体との流れの横断面方向のエネルギ
    ーバランスを制御する−または複数個の流体導入路が設
    けられたことを特徴とする嵩高糸製造用ノズル。
JP8407177A 1977-07-15 1977-07-15 嵩高糸製造用ノズル Expired JPS5932568B2 (ja)

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JPS5423756A JPS5423756A (en) 1979-02-22
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ID=13820247

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JP8407177A Expired JPS5932568B2 (ja) 1977-07-15 1977-07-15 嵩高糸製造用ノズル

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55122035A (en) * 1979-03-16 1980-09-19 Chisso Corp High bulk fiber yarn producing apparatus
JPS5789634A (en) * 1980-11-26 1982-06-04 Teijin Ltd Yarn treating nozzle

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JPS5423756A (en) 1979-02-22

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