JPS5932566B2 - オ−プンエンド紡績機の引出しロ−ラおよび巻取りロ−ラ駆動用電磁クラツチに対する給電回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電磁クラッチ、特にオープンエンド紡績機の引
出しローラおよび巻取りローラの双方を駆動するクラッ
チに対する給電回路に係る。

在来においては引出しローラおよび巻取りローラのクラ
ッチには一定の電圧が供給されていた。

したがって前記引出しローラおよび巻取りローラを逆転
させて機械内において糸継ぎ作業を行う時には前記１駆
動用クラツチがこの作業の第１相において前記逆回転を
制動し、これに続いて糸継ぎを行うために糸の端部が紡
糸室に送給され、かつ引出しローラおよび巻取りローラ
を共に作業速度まで加速し、第２相の行われる間これら
ローラを前記速度に維持するようになっている。

ＦＪＩＪｉ３ｅクラッチは電機子が吸引された後の作動
時全体にわたって、該クラッチに対する一定電圧源から
供給されるモーメントを伝達する。

このような装置の欠点は引出しローラおよび巻取りロー
ラの正転運動からその全作業速度への推移に要する時間
が糸継ぎ作業に要する時間より長いと言うことであり、
これは糸継ぎを困難にし、かつ必ずしも糸継ぎを効果的
に行い得ないようにするから不利である。

本発明の目的は前記の如き欠点を除去し、かつ引出しロ
ーラおよび巻取りローラがそれらの作業速度に推移する
時以外は、一定作動状態を有するように構成されたクラ
ッチの特性が変らないようにすることである。

本発明による回路の主なる特色は引出しローラおよび巻
取りローラ駆動用回路の中に異なる値を有する二つの電
圧源が設けられていることである。

前記電圧源には切換接点によってコイルが接続されてい
る。

この配線はダイオードが低電圧源およびコイルと直列に
接続されるようになすことができる。

本発明による回路の別の特色は次に添付図面によって説
明する実施例によりさらに明らかとなる。

第１図は本発明に用いられる引出しローラおよび巻取り
ローラの、駆動状態を示す概略図、第２図は第１図に用
いられるクラッチの、駆動回路の第１の実施例を示す。

本発明によるオープンエンド紡績機は第１図に示される
如く電動機１を有し、該電動機１は逆転歯車箱２を通し
て引出しローラ３および巻取りローラ４に連結されてい
る。

巻取りローラ４上には糸９を巻取るためのボビン５が位
置し、前記糸は紡糸ユニット６内において紡糸きれる。

前記逆転歯車箱２は引出しローラ３および巻取りローラ
４の両方を同時に送り出す方向つまり矢印Ａで示される
正転方向に１駆動するためのクラッチ７と、前記ローラ
３，４の両方を戻す方向つまり矢印Ｂで示される逆転方
向に逆転させるためのクラッチ８とを有している。

第２図においてクラッチ７のコイル１０はメーク接点１
７および切換接点１１のブレーク側により第１の電圧源
１２に接続されている。

この第１の電圧源１２の回路内には抵抗器１４およびコ
ンデンサ１５が第２図の如く接続されている。

更にコイル１０はメーク接点１７および切換接点１１の
メーク側により第２の電圧源１３に接続されている。

第２図に示される本発明による給電回路の第１の実施例
は次の様に動作する。

第２図において、糸が切断した時糸継ぎ作業を行うため
のパルス（作業員によって与えられる）を受入れれば、
クラッチ８の電磁石コイル（図示せず）は適当な素子（
図示せず）によって供給電圧源に接続され、ローラ３，
４は前記糸の切断端を紡糸ユニット６の紡糸室（図示せ
ず）に復帰させるような方向（即ちクラッチ７の作動の
場合と反対方向）に同時に駆動される。

選択された長さの糸が復帰すれば適当な素子（図示せず
）、たとえば適当な時間間隔で糸継ぎ作業を制御する制
御機構のマイクロスイッチ（図示せず）の切換接点がク
ラッチ８を電圧源から切離しかつメーク接点１７によっ
てクラッチ７のコイル１０の回路を閉成する。

したがって第２図に於いてクラッチ７は閉じた切換接点
１１および抵抗器１４を通して第１の電圧源１２から給
電される。

この抵抗器１４はクラッチ７に送給される電圧を濾過す
るコンデンサ１５を充電する時の電流ピークを制限する
ためのものである。

第１の電圧源１２の高電圧によってクラッチ７の電機子
の吸引を加速することができかつ該クラッチ７によって
伝達されるモーメントを増加させることができる。

したがってローラ３，４の運動を再び正転方向にするた
めに必要な時間は短縮される。

このように再び正転方向へ加速できることは糸継ぎ作業
を行う場合に有利である。

即ち糸継ぎ作業による能率低下を必要最小限に押えるこ
とができる。

接点１７が閉じた瞬間から選択された時間間隔を置いて
適当な制御機構（図示せず）が切換接点１１の動作時間
を調節しつつ切換える。

このようにしてコイル１０は第１の電圧源１２から切離
され、かつ第１の電圧源１２より電圧の低い第２の電圧
源１３に接続され、したがってさらにコイル１０には定
格電圧が供給されるようになる。

クラッチ７の過励磁の制限時間を確保するための切換接
点１１は制動リレー（図示せず）の接点の一つとなすこ
とが望ましい。

この制動リレーはオーブンエンド紡績機内において、紡
績糸の引出し開始後選択された遅延が生じた時に糸切断
検出器を作動する。

第３図は第１図に用いられるクラッチ７の別の駆動回路
を示す。

第３図においては前述の部材の他に第２の電圧源１３お
よびコイル１０と直列に接続されたダイオード１８が設
けられ、さらにコンデンサ２０１こは抵抗器１９が直列
に接続され、前記二つの素子は切換切点１６によって電
圧源１２に接続されている。

第３図に示される本発明による給電回路の第２の実施例
は次の様に動作する。

コンデンサ２０は第１の電圧源１２により普通の切換接
点１６および抵抗器１９を通してその所定の電圧値に達
するまで充電される。

接点１７が閉じた瞬間に接点１６も切換えられ、かつク
ラッチ７のコイル１０はコンデンサ２０から給電される
。

このコンデンサ２０は第２の電圧源１３より高い電圧源
となるように選択されている。

コンデンサ２０が第２の電圧源１３の電圧値と等しくな
るまで放電された後、ダイオード１８を介して、コイル
１０には第２の電圧源１３から定格電圧が供給される。

この場合過励磁の時点は特にコンデンサ２０の容量によ
って決定される。

第２図に示された回路の場合とは異なり、第３図に於て
は切換接点１６はメーク接点１７と同様な回じ補助リレ
ーの接点となすことができる。

ダイオード１８はコンデンサ２０の放電がクラッチ７の
コイル１０たけに行われるようにするためのものである
。

抵抗器１９はコンデンサ２０を充電する時の電流ピーク
を制限するものであり、同時にクラッチ７を過励磁する
時点の決定にも役立つ。

本発明の回路のさらに経済的に有利な変型においては電
圧源１２．１３が第３図に示される如くダイオード１８
によって分離され、第１の高電圧源１２が所定の時間た
けメーク接点１７によってダイオード１８のカソードに
接続され、前記メーク接点の運動が阻止リレーから与え
られるようにされる。

以上説明した如く本発明の給電回路は構成が簡単で、し
かもローラ１駆動の旧性モーメントによりローラの逆転
動作にブレーキがかけられ、ローラにより紡績糸が継ぎ
合せ用の紡績室に導かれる間、ヌローラの動作により動
作速度が加速される間、第１及び第２の２つの電源のい
ずれか１つを選択的に接続することによりオーブンエン
ド紡績機内の逆回転動作を確実にするよう設計されてい
るため、紡績糸の継ぎ合せ時間が減少できる生産性が格
段に向上するという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いられる引出しローラおよび巻取り
ローラの駆動状態を示す概略図、第２図は第１図に用い
られるクラッチの１駆動回路、第３図は第１図に用いら
れるクラッチの別の１駆動回路を示す。 図において１は電動機、２は歯車箱、３は引出しローラ
、４は巻取りローラ、５はボビン、６は紡糸ユニット、
７，８はクラッチ、９は糸、１０はコイル、１１は切換
接点、１２は電圧源、１３は電圧源、１４は抵抗器、１
５はコンデンサ、１６は切換接点、１７はメーク接点、
１８はダイオード、１９は抵抗器、２０はコンデンサで
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ オープンエンド紡績機の引出しローラおよび巻取り
   ローラ駆動用電磁クラッチに対する給電回路において、
   前記引出しローラおよび巻取りローラを駆動する電磁ク
   ラッチのコイルの回路内に異なる電圧値を有する二つの
   電圧源が切替接点を介して選択可能に接続されており、
   前記コイルに供給される電圧が該切替接点によってより
   高い電圧値からより低い電圧値に切り替えられることを
   特徴とする給電回路。 ２ 前記コイルに切替接点によって最初は高い電圧源か
   らコンデンサに充電された充電々圧が供給され、所定時
   間後にはより低い電圧が供給されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の給電回路。