JPS593250B2

JPS593250B2 - 建築物用成形品の成形型装置

Info

Publication number: JPS593250B2
Application number: JP56081744A
Authority: JP
Inventors: 隆雄片石; 岩三瀬尾
Original assignee: Misawa Homes Co Ltd
Current assignee: Misawa Homes Co Ltd
Priority date: 1981-05-28
Filing date: 1981-05-28
Publication date: 1984-01-23
Also published as: DE3144979A1; US4402484A; JPS57195605A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、建築物用成形品の成形型装置に関する。

近年、住宅等の建築物の短工期、低コスト化の要請から
、グＶ・・ブ式建築構造物が多数建築されているが、こ
のような建築構造物にはコンクリート、軽量コンクリー
ト、気泡コンクリート等の種種の成形品パネルが使用さ
れている。

これらの建築物用成形品は前記低コスト化等の要請から
能率よく製造されることが望まれている。

ところで、従来のコンクリートパネル等の成形型装置は
、ベット上に複数のサイドフレームを着脱自在に取付け
、このサイドフレームで囲まれた空間内にコンクリート
を注入して固化、養生させ、この後、各サイドフレーム
を取外して成形品を得るものでめった。

このため、コンクリートの養生中成彫型装置を水平状態
で保持して２かねばならムず、その設置スペースを多大
に要し、かつ、その脱型作業も非能率的なものでめった
。

このような事情から、本出願人は、セメントと砕砂とを
主原料とするスラリーに泡を加えて短時間で硬化成形さ
せたのち、１８０℃程度の高温で蒸気養生させて成形す
る軽量気泡コンクリート（以下、ＰＡＬＣというンパネ
ルを開発し、前記硬化状態においてパネルを起立させ、
このパネルの起立状態で脱型する脱型装置を既に提案し
ている。

本発明の目的は、前記初期半硬化後に起立状態で脱型す
る脱型装置に用いる好適な建築物成形品の成形型装置を
提供するにある。

本発明は、ベッド上に設置される複数のサイドフレーム
のうちの起立脱型時に１側となるサイドフレームがベッ
トに着脱自在に設置されるとともに、他のサイドフレー
ムがベッドに回転あるいは平行移動可能に取付けられ、
これらの移動可能なサイドフレームの移動方向は当該サ
イドフレームにより画成される成形品の各側面からそれ
ぞれ離脱する方向とされ、これにより、着脱自在なサイ
ドフレームが下側となるようにベッドを起立させてこの
サイドフレーム上に成形品を支持させ、−方、他のサイ
ドフレームは成形品から離脱させてベッドとともに成形
品から離脱させるようにしこれにより前記目的を達成し
ようとするものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ないし、第３図には本実施例の全体構造が示され
、これらの図においてベッド１は格子状に配置されたＩ
型鋼の上面及び第３図中左側面にそれぞれ方形の鋼板を
溶接して構成され、このベッド１の下面には複数、例え
ば４個の車輪２が回転自在に取付ゆられている。

これらの車輪２はレール３上に載置され、このレール３
に沿ってベッド１は所定位置に移動できるようにされて
いる。

また、ベッド１の下面には２個の係合部材４が設けられ
、この保合部材４は図示しない型枠起伏装置に設けられ
るロック機構の鍵形の保合部材に係合されるようにされ
、このロック機構による係合と、同じく型枠起伏装置に
設けられベッド１の第３図中左側面に当接される押圧機
構による抑圧とによりベッド１は型枠起伏装置に固定さ
れ、この固定状態で型枠起伏装置が作動されることによ
ってベッド１はベッド１の第３図中左側面が下方になる
ように反時計方向に起立させられるようになっている。

前記ベッド１上には複数、例えば４本のサイドフレーム
５が配置され、これらのサイドフレーム５のうち第１図
中下方のサイドフレーム５Ａはベッド１に着脱自在に載
置されるとともに、このサイドフレーム５Ａの両端部に
おいて設けられサイドフレーム５Ａを貫通してベッド１
に固定可能な係止具６によりベッド１に固定されるよう
になっている。

また、第１図中上方のサイドフレーム５Ｂは第１の連結
具７を介して、左、右のサイドフレーム５Ｃ，５Ｄは同
一形状の第２の連結具８を介してそれぞれベッド１に連
結されている。

これらのサイドフレーム５Ａ、５Ｂ、５Ｃ，５Ｄはそれ
ぞれＬ型鋼を開口側が向き合うように組合わされて角柱
状に形成され、これらのサイドフレーム５Ａ〜５Ｄの内
側面で画成された空間内に、セメントミルク、珪砂、そ
の他の成形品素材が注入されることによりコンクリート
パネルなどの建築物用成形品９が成形されるようになっ
ている。

前記第１の連結具Ｔは、第４．５図に拡大して示される
ように、ベッド１の側面に突設されたブラケット１０と
、このブラケット１０に軸１１を介して一端を回動自在
に支持されるとともに他端を前記サイドフレーム５Ｂに
ねじ止め固定されたベルクランク状のアーム１２と、こ
のアーム１２の軸１１に係合される部分に突設されたバ
ブ１３の外周に巻回されるとともに一端をアーム１２に
係止されかつ他端をブラケット１０の側板に係止されて
アーム１２を第４図中反時計方向に付勢する付勢手段と
しての２個のねじりコイルばね１４と、アーム１２をば
ね１４に抗して時計方向に回動させるため、複数個の連
結具γのうちの適宜な連結具７例えば中央の連結具７に
のみ取付けられ棒状の操作部材１５が着脱可能な筒状部
材１６と、前記ブラケット１０の底面に固定され操作部
材１５によるアーム１２のばね１４に抗した回動を規制
するストッパ１７とから構成され、前記操作部材１５で
アーム１２をばね１４に抗して第４図中実線位置から鎖
線位置へと時計方向に回動させることにより、サイドフ
レーム５Ｂをこのサイドフレコム５Ｂにより画成される
成形品９の側面から離脱する方向に移動できるようにさ
れている。

この際、アーム１２に対するサイドフレーム５Ｂの取付
位置は、アーム１２とサイドフレーム５Ｂとの間に介装
されるライナー１８により調整されるようにされ、さら
に、サイドフレーム５Ｂの下面とベッド１の上面との間
に生ずる隙間は、ベッド１の側面に適宜の間隔で固定さ
れた複数の支持板１９（第５図では１枚のみ示されてい
る）に長孔等の作用により上下位置調整可能に取付けら
れた断面り字形の隙間調整部材２０により閉塞されるよ
うになっている。

前記第２の連結具８は、第６．７図に拡大して示される
ように、ベッド１の側面に突設されたブラケット２１と
、このブラケット２１にそれぞれ軸２２．２３を介して
一端な回動自在に連結されるとともにこの軸２２．２３
の挿通される一端部及び他端部にそれぞれ筒状部２４．
２５を形成されたリンク２６．２７と、これらのリンク
２６゜２７の他端において各リンク２６．２７の筒状部
２４．２５に挿通された軸２８．２９を介して回動自在
に連結されるとともにこれらのリンク２６゜２Ｔ及びブ
ラケット２１と平行四辺形リンクを構成するリンク３０
と、このリンク３０に着脱可能に取付ゆられた軸受台３
１と、この軸受台３１に軸３２を介して一端を回動自在
に取付けられるとともに他端を左方もしくは右方のサイ
ドフレーム５Ｃもしくは５Ｄに着脱可能に取付げられた
延長リンク３３とから構成され、図示しない操作部材に
よりもしくは手で直接リンク２６または２７を第７図に
示されるように時計方向に回動させ、かつ、延長リンク
３３を軸３２を中心として同じく時計方向に回動させる
ことによって、サイドフレーム５Ｃもしくは５Ｄをこの
サイドフレーム５Ｃもしくは５Ｄにより画成される成形
品９の側面から離脱する方向に移動できるようにされて
いる。

この際、延長リンク３３に対するサイドフレーム５Ｃも
しくは５Ｄの取付位置は、延長リンク３３とサイドフレ
ーム５Ｃもしくは５Ｄとの間に介装されるライナー３４
により調整されるようになっている。

第８図及び第９図には、第６．７図に２ける第２の連結
具８の軸受台３１及び延長リンク３３が取外され、リン
ク３０に直接サイドフレーム５Ｃもしくは５Ｄが取付け
られた状態が示され、これにより成形品９の第１図中左
右方向の寸法が延長して成形できるようにされている。

第１０図ないし第１２図には、第１図におけるベッド１
の左右方向の中央部に着脱可能に取付けらね、左右方向
の寸法が短かい成形品９を２枚同時に製作する際に用い
られる仕切機構４０が示されている。

この仕切機構４０は、細長い長方形の天板４１と、この
天板４１に各々３本の角形の支柱４２を介して連結され
た細帯状の一対の底板４３と、これらの底板４３に立設
された前記各３本の支柱４２の互いに対向する支柱４２
間に掛は渡された連結板４４と、前記各支柱４２の外側
面すなわち第１０図中上方もしくは下方の側面の下部に
それぞれ突設されたブラケット４５に一端を回動自在に
それぞれ連結された合計６本のリンク４６と、これらリ
ンク４６の他端に取付板４Ｔを介して取付位置変更可能
に取付けられた断面コ字状←対の摺動筺体４８と、前記
３枚の連結板４４の中央を貫通して配設され両端部寄り
に互いに逆方向のねじ部４９を形成されるとともに中央
部をパイプ材で連結された操作軸５０と、この操作軸５
０の各ねじ部４９に螺合されるとともに両側に連結つば
５１を突設されたねじ筒５２と、これらのねじ筒５２の
各連結つば５１に一端を回動自在に連結されるとともに
他端を前記摺動筺体４８の内壁に突設されたブラケット
５３に回動自在に連結された作動リンク５４とから構成
されている。

この仕切機構４０は前記各支柱４２内に形成された孔を
介してベース１に着脱可能に取付けられるとともに、操
作軸５０を回転させることにより両ねじ部４９を介して
両ねじ筒５２を第１０図中左右に移動させ、作動リンク
５４の第１０図に２ける取付は角度を変化させることに
よって両摺動筐体４８を図中矢印方向に移動させるよう
になっている。

なお、第１．２図中符号３５はサイドフレーム５Ａに設
けられた貫孔を示し、この貫孔３５を貫通して成形品９
には固定ボルト３６がねじ込まれるようにされている。

また、符号３７はサイドフレーム５Ｂに取付けらへ成形
品９内に一体に成形されるナツトに螺合される仮固定ボ
ルトである。

次に、本実施例を用いて成形品を成形する方法を第１図
中下方をも参照して説明する。

第１３図Ａに示されるように、大型の１枚のパネル状成
形品９Ａを成形するには、第１図中左右のサイドフレー
ム５Ｃ，５Ｄの連結具８は、第８゜９図に示されるよう
に、軸受台３１及び延長リンク３３を取外された状態と
して使用される。

このような状態において、第１図中下方のサイドフレー
ム５Ａを係止具６でベース１上に固定するとともに、上
方のサイドフレーム５Ｂをねじりコイルばね１４０作用
によりベッド１上に位置させ、さらに左右のサイドフレ
ーム５Ｃ，５Ｄを第８図中実線で示されるようにベッド
１上に位置させ、これらのサイドフレーム５Ａ〜５Ｄに
より方形の空間を画成する。

ついで、前記サイドフレーム５Ａ〜５Ｄにより画成され
た空間内にセメントミルク等の成形品素材を注入して大
型の成形品９Ａを形成しこ１態でベッド１全体をレー
ル３に沿って図示しない型枠起伏装置上へと移動させる
。

この移動中に成形品９Ａは仮養生されである程度固化し
た状態とされ、一方、型枠起伏装置上に移動されたベッ
ド１は、ベッド１の下面の保合部材４と第３図中左側面
とが型枠起伏装置のロック機構と押圧機構とにより抑圧
保持される。

ついで、型枠起伏装置が作動されてベッド１は、第３図
中左側面が下方となるよう起立される。

この状態で、支持具６が自動的もしくは人手によりはず
されてサイドフレーム５Ａは型枠起伏装置に設けられた
サイドフレーム受取機構上に支持され、かつ、その他の
サイドフレーム５Ｂ、５Ｃ，５Ｄは自動的もしくは人手
によりそれぞれ成形品９Ａの各側面から離れる方向に移
動され、これにより成形品９Ａのみがサイドフレーム５
Ａ上に立設した状態で支持されることとなる。

ついで、前記型枠起伏装置のサイドフレーム受取機構は
その位置を保持されたまま、ベッド１側が抑圧機構及び
ロック機構とともに倒伏される。

こののち、サイドフレーム受取機構上に残されたサイド
フレーム５Ａは成形品搬出キャリアに設けられたフォー
クで起立状態の成形品９Ａとともに受取機溝上から取出
され、蒸気釜内へと移送されて本養生が行なわれ、さら
にサイドフレーム５Ａが外されて最終的な成形品９Ａと
される。

また、第１３図Ｂに示されるように、中型のパネル状成
形品９Ｂを成形するには、第１図中左右のサイドフレー
ム５Ｃ，５Ｄの連結具８は、第６゜７図に示されるよう
に軸受台３１及び延長リンク３３が取付げられた状態と
して使用され、その製法は大型の成形品９Ａの場合と全
く同様である。

さらに、第１３図Ｃに示されるように、小型のパネル状
成形品９Ｃを２枚同時に成形するには、ベッド１の第１
図中左右方向の中央に第１０〜１２図に示される仕切機
構４０が取付けられ、かつ、左右のサイドフレーム５Ｃ
，５Ｄの連結具８は第８，９図の状態として使用される
。

このよう。な状態において、成形品素材の注入からベ
ッド１が起立され３方のサイドフレーム５Ｂ〜５Ｄが離
脱されるまでは大型の成形品９Ａと全く同様な工程を経
て成形が行なわれ、このベッド１の起立後、仕切機構４
０の各成形品９Ｃからの離脱作業が行；なわれる。

この仕切機構４０の離脱作業は、次のようにして行なわ
れる、すなわち、操作軸５０を所定方向に回転させるこ
とにより、操作軸５０のねじ部４９に螺合されたねじ筒
５２を第１３図参照いに・離れる方向に移動させる。

これにより、作動リンク５４はその内側の角度が小さく
なる方向に回動されるため、各支柱４２にリンク４６を
介して連結されている両摺動筐体４８は互いに近づく方
向に移動されて各成形品９ｃの側面から離脱することと
なる。

ついで、ベッド１がこの離脱された仕切機構４０ととも
に倒伏され、以下、前記大型の成形品９Ａと同様にして
両成形品９ｃはサイドフレーム５Ａとともに蒸気釜に移
行され、さらにサイドフレーム５Ａが取外されて最終的
な成形品９ｃとされる。

なお・各成形品９Ａ、９Ｂ、９Ｃに一体に成形されてい
るナツト３８（第１３図参照）に螺合される固定ボルト
３６及び仮固定ボルト３７は、サイドフレーム５Ｂの離
脱時において仮固定ボルト３１が取外されて代りに図示
しない吊ボルトが取付けられ、また、サイドフレーム５
Ａの取外し時に固定ホルト３６が取外される。

また、これらのポル）３６、３７の取付は個数すなわち
ナツト３８の埋込み個数は、大型の成形品９Ａは両側に
各４個、中、小型の成形品９Ｂ、９Ｃは両側に各２個と
されている。

さらに、第１３図Ｃの状態において、左右のサイドフレ
ーム５Ｃ，５Ｄの連結具８に延長リンク３３を取付け、
かつ、仕切機構４ｏにおけるリンク４６と両摺動筺体４
８との連結位置を変えることにより、成形品９０寸法を
さらに他の寸法にできる。

上述のような本実施例によれば、１つのサイドフレーム
５Ａがベッド１に着脱可能にされるとともに、他のサイ
ドフレーム５Ｂ〜５Ｄはベッド１に移動可能に取付けら
れているから、成形品９を起立させた状態で脱型させる
成形品成形方法に適用できる成形型装置を提供できる。

また、第２の連結具８には延長リンク３３が着脱可能に
されるとともに、仕切機構４０がベッド１に着脱可能に
されているから、同一ベッド１を用いて異なる寸法の成
形品９を能率よく製造できる。

さらに、成形品９の成形時において、成形品９０本養生
まで使用されるのは１本のサイドフレーム５Ａのみであ
り、その他のベッド１及びサイドフレーム５Ｂ〜５Ｄ等
は途中で取外されているから、これらのベッド１等は次
回の成形に使用することが可能で、成形型装置の能率の
よい使用が可能となる。

な詮、実施にあたり、サイドフレームは４本で方形を形
成するものに限らず、３本あるいは５本以上で三角形あ
るいは５角形以上の多角形を形成するように構成されて
もよい。

この場合、複数のサイドフレームのうち成形型装置の起
立時に下側となるサイドフレームはベッドに着脱可能と
され、他の残りのサイドフレームはベッドに移動可能に
取付けられてベッドと共に成形品から離脱できるように
されていればよい。

また、ベッドに移動可能に取付けられているサイドフレ
ームは、前記実施例のように回動方向に移動するものに
限らず、直線方向に移動するものでもよく、要するに各
サイドフレームが画成する成形品の側面から離脱する方
向に移動できるものであればよい。

上述のように本発明によれば、起立状態で脱型する脱型
装置に用いるに好適な建築物成形品の成形型装置を提供
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る成形型装置の一実施例の全体構造
を示す平面図、第２図はその一部を断面した正面図、第
３図は同じく一部を断面した右側面図、第４図は本実施
例における第１の連結具の拡大側面図、第５図は第４図
の■−Ｖ線矢視図、第６図は本実施例における第２の連
結具の拡大側面図、第７図は第６図の動作状態図、第８
図は第２の連結具の異なる態様を示す拡大側面図、第９
図は第８図のＩＸ−ＩＸ線矢視図、第１０図は本実施例
における仕切機構の拡大平面図、第１１図及び第１２図
はそれぞれ第１０図のＸＩ−ＸＩ、■−■線矢視拡大
断面図、第１３図Ａ−Ｃは本実施例の使用法説明図であ
る。１・・・・・・ベッド、５，５Ａ、５Ｂ、５Ｃ，５Ｄ・
・・・・・サイドフレーム、７，８・・・・・・第１、
第２の連結具、９，９Ａ、９Ｂ、９Ｃ・・・・・・成形
品、４０・・・・・・仕切機構。

Claims

【特許請求の範囲】

１ベッド上に複数のサイドフレームを配置して所定形
状を画成し、この複数のサイドフレームにより画成され
た空間内にセメントミルク等の成形品素材を注入して初
期半硬化後起立脱形して所定形状の建築物用成形品を得
る建築物用成形品の成形型装置において、前記複数のサ
イドフレームのうち起立脱型時に下側となるサイドフレ
ームはベッドに着脱自在に設置されるとともに、他のサ
イドフレームは当該サイドフレームにより画成される建
築物用成形品の各側面からそれぞれ離脱する方向に移動
可能にベッドに取付けられたことを特徴とする建築物用
成形品の成形型装置。