JPS5932459Y2 - 線材スカ−ト式水中溶接ト−チのガス・ノズル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水中溶接トーチのガス・ノズルに関し、水中
溶接、切断、加熱等に使用するガス被包式溶接トーチの
ガス・ノズルを溶接に際して溶融池、切断部あるいは加
熱部を熟視しながらトーチな動かすことができるように
、透視可能な形状、材質とし、その透明ガス・ノズルの
内側に交換可能な透明保護板をつけたことな主な特徴と
するものである。

水中におけろ溶接部品質を向上させるためノズルを改良
した公知の水カーテン式、線材スカート式のガス被包式
アーク溶接、プラズマ溶接においては、被覆アーク溶接
棒の場合はどは溶接部が見やすくない。

それは、これな潜函式でない水中溶接に用いると、排出
される被包ガスが気泡となって浮上するため、溶接部が
見にく工なることによるのである。

前者の水カーテン式は溶接部外周放射状に水流な走らせ
ろもの、後者の線材スカート式はブラシ状線材で仕切る
ものである。

前者の場合、気泡が微細粒となって水流と共に放出され
るため、溶接部のアーク、溶融池が見えないのは無論、
溶接ビードさえ１５〜５０ｃｒｒＬ後力でないと見えな
い。

後者のスカートカ式は線材スカートから出７ｊ溶接ヒー
トはすぐ見られるが、アークは見にく〜、溶融池の状態
は全く見れない。

水カーテン式の場合は、水カーテンの流れるノズルの一
部を耐熱ガラスにして観察すると、水カーテンの中に空
気が混入して気泡を伴う流れとなり、しばしば観察な妨
げる。

このため本発明は線材スカート式のトーチ・ノズルに適
用するのがよい。

艮好な溶接結果を得るには、半自動溶接においては無論
のこと、自動溶接においても、溶融金属の動きな見なが
ら、トーチな動かしたり、電流、アーク電圧、速度、ウ
ィービングの速さ及び幅等の溶接条件な調節するのが好
ましいことはいうまでもない。

水中溶接という不利な作業環境に、さらに溶融池を熟視
することもできないようでは、現場溶接者に極めて不利
な条件を課することになるのであって、この考案は少く
ともアーク、溶融池観察は実用上、不自由を感じさせな
くする事を目的とし、これを達成したのである。

以下、図面について、この考案の実施態様な説明する。

水カーテン式ガス・ノズルの場合に、溶融部ｙ観察する
には、ガス・ノズルの一部に耐熱ガラスな取付けねばな
らない。

しかも水カーテンの流れる部分を通して観察すると、既
述の如く水カーテン中に空気が混入し、気泡な伴うため
観察を妨げる。

しかし本発明によれば、水カーテンな使用しない線材ワ
イヤ式のガス・ノズルに適用するため、水カーテンによ
り観察な妨げられることはない。

しかも水カーテンのようにノズルな二重構造にするわけ
ではないので構造は簡単になり、ノズル２全体な耐熱ガ
ラスで作ることさえ容易である。

熱論、この考案はガス・ノズル部分に適用されるのであ
って、線材スカート部に関しては何ら新規性はない。

第１図に、その実施例の使用状況、第２図にその構造を
示す。

この場合、トーチ１はＭＩＧ半自動溶接用で、母材Ｍを
突合溶接している。

トーチ１の先端には従来のガス・ノズル（カップ）に代
って、この考案のガス・ノズル２がつけられ、その先に
、スカート形仕切材３がついている。

３ａはこの実施例では円錐形なしたガス・ノズル２の大
径開放部下端に仕切材３な取付ける支持環部である。

ガス・ノズル２は、この場合、斜面上に細長い観察筒４
な突出させている。

通常、線材スカートの先端直径は約１００ｍｍであり、
この先端より浮上する気泡により観察な妨げられないよ
うにするには、細長い観察筒４の長さは約１５０ｍｍ＜
らいを必要とする。

トーチ１先端中央の給電部５から出た溶接ワイヤＷがア
ークＡ’ｃ−発生し溶融池Ｐを形成しつ工、第１，２図
の場合、紙面に直角力量へ進行する。

この考案の主要部としては、溶溶部、つまりアークＡや
溶融池Ｐの観察は、線材スカート部はトーチ１を避ける
のがよく、この溶融池Ｐな斜め上刃から透視するに適し
た形状、材質の被包ガス・ノズル２、このガス・ノズル
２内面にスパッタやヒユームが付着し、透明度が尊ち使
用不可能となるのを防ぐため、この内面に着脱可能に取
付けた透明保護板６がある。

ガス・ノズル２下端と母材０表面との間から水が入るの
を防ぐ仕切手段としては耐熱性線材によるスカート形仕
切材３がある。

スカート形仕切材３は耐熱性線材、繊維、金網等を環状
ブラシのようにまとめたもので、トーチ１から出た被包
ガスを第１図のように小気泡として常時小量噴出するこ
とにより、水の浸入な防ぐが、これは公知技術ゆえ、そ
の保持頂部３ａと共に説明な略す。

ガス・ノズル２のトーチ１への取付部２ａは要するにノ
ズル２を水密（厳密でなく）にトーチ１に取付けられる
構造であればよく、この例ではネジ締めにしている。

ガス・ノズル２が、溶接部を斜め上刃から透視するに適
した形状という事は、この場合、トーチ１を持った溶接
者が溶接部を見る目の位置からの視線Ｅが、ノズル２な
透過し易い角度、見やすい面積の意である。

透過角が小さいと、光が表面で反射するりで、なるべく
視線Ｅに直角に近い角度とすることが望ましい。

その材質は溶融池Ｐの状態を観察できる程度の透明度を
必要とする。

完全な透明とし、溶接者は適当な濃度の色ガラスを通し
て観察するようにしてもよいが、ガス・ノズル２そのも
のを適当に着色し、溶接者が肉眼で観察できるようにす
れば、さらに良い。

材料は耐熱ガラス、カラス、アクリル樹脂等が実用的で
ある。

第１，２図のものは円すい台形をしているが、角すい台
形や椀形も良い。

このガス・ノズル２の内面の透明保護板６も、耐熱ガラ
ス、ガラス又はアクリル樹脂で、溶接によるスパッタ、
金属蒸気の付着により透明度が落ちると取換える。

これによって、ガス・ノズル全体を新しいものに取換え
る必要はなくなり、きわめて経済的である。

この保護板６も円すい台形で、その取付けは、この場合
、仕切材支持環３ａ内壁に二、三筒の留ネジ６ａｕネジ
込むことによっているが、取付機構は設計者に任せてよ
い。

またノズル２全内面を保護板６で覆わず、その一部だけ
を覆ってもよいし、ノズル２を角すい台形とし、内面に
平板ガラスを当てＳ保護板６としてもよい。

観察筒４をノズル２上面に突出させろと、その内部へ気
泡が入らないので、溶接部を見やすくなる。

この実施例はノズル２に直接、観察筒４な着けず、円す
い台形取付板４ａに着けているのでこれな回転させて、
どの位置からでも観察できる。

取付板４ａは上からノズル２上面に適合させ、抑えリン
グ４ｂにより浮上すな抑えている。

なお観察筒４の設は力は任意である。

第３図以下は、この考案の隅肉溶接に適用する実施例で
ある。

隅肉溶接ではトーチ１の先端が両側母材Ｍ１２Ｍ２の表
面に近接するので（第３図参照）、被包ガス・ノズル２
を溶接線方向に長い角形（第４，５，６図参照）にし、
ノズルというよりカバーの感じにしている。

そして、その伸び出た部分の上面から溶接部を観察する
のである。

従って、視線Ｅの透過角が小さくならないよう、第５，
６図のように角形ガス・ノズル２の上面を盛上げる事は
す工められる。

保護板６は伸び出た両翼下面に夫々、取付けている。

必要に応じて上面に観察筒を取付ければよい。

以上、小数の実施例によって説明したが、この考案は被
包ガス・ノズルを透視可能にし、その内側に透明保護板
を取付けた事を主な特徴とするもので、その実施態様は
設計条件により、設計者の公知技術により多様に変化し
得ろことはいうまでもない。

ガス・ノズルは一般用には上述の円すい台形、角すい台
形、椀形、半球形のほか、隅肉用同様の長男形にして、
溶接ビードの急冷防止も兼ねさせるようにしてもよい。

透明保護板は消耗品となるので、なるべく安価な形状、
材質とし、その着脱機構はアーク熱とスパッタ付着に耐
えるよう設計者の工夫をす工められる。

この考案のカス・ノズルを着用したトーチはすべての姿
勢で、溶接、切断、加熱に使用できる。

この考案は潜函を使わない被包ガス・アーク、プラズマ
溶接の水中作業者に、はじめて溶接中の溶接部を明視で
きるようにした。

これは、水中溶接という困難な環境で働く技術者の負担
を軽減すると同時に、この種、水中溶接を実用に耐える
現場溶接法として開眼させたものと称し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の使用状況説明図、第２図
は同じく要部断面図、第３図は他の実施例による隅肉溶
接状況説明図、第４，５．６図は隅肉溶接用実施例二側
の溶接力量に対し直角に見た縦断面図である。 ２・・・・・・被包ガス・ノズル、２ａ・・・・・・取
付部、３・・・・・・仕切手段、４・・・・・・保護筒
、６・・・・・・透明保護板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 線材スカート式水中溶接トーチにおいて、溶融池を熟視
   しながら溶接トーチな動かすことを容易にするため、線
   材スカートを取付けるガス・ノズルの形状を溶接部の上
   から透視し易くし、その材質の全体を透明なものにする
   とともに、その透明ノズルの内面にスパッタやヒユーム
   が直接付着することを防止するため、このノズル内面に
   着脱可能に取付けた透明保護板を備えることを特徴とす
   る構造の被包ガス・ノズル。