JPS5932011B2 - サイリスタの消孤装置 - Google Patents

サイリスタの消孤装置

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JPS5932011B2
JPS5932011B2 JP53074678A JP7467878A JPS5932011B2 JP S5932011 B2 JPS5932011 B2 JP S5932011B2 JP 53074678 A JP53074678 A JP 53074678A JP 7467878 A JP7467878 A JP 7467878A JP S5932011 B2 JPS5932011 B2 JP S5932011B2
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JP
Japan
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gate
reverse bias
thyristor
anode
reverse
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JP53074678A
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昌彦 赤松
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPS5932011B2 publication Critical patent/JPS5932011B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/04Modifications for accelerating switching
    • H03K17/0403Modifications for accelerating switching in thyristor switches

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  • Power Conversion In General (AREA)
  • Thyristor Switches And Gates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、所要消弧時間の短縮および消弧手段の簡略
化を図つたサイリスタの消弧方式に関する。
従来のサイリスタは周知のように、アノード・カソード
間を所要時間逆バイアスして消弧するものであり、この
ような消弧方法ではターンオフタイムが充分短かくなく
、たとえば、10Itsec以下にすることは困難であ
つた。
特に、たとえば、50A以上の電流のサイリスタや高電
圧サイリスタ(たとえぱ、800V尽一ロでは、ターン
オフタイムを短縮することが困難であつた。
このため、消弧手段が複雑となり、また、消弧のために
生ずる損失が大きく、特に、高周波スイッチングに対し
て、この問題が大きかつた。また、従来ゲートタンオフ
サイリスタとして周知のように、ゲートに逆バイアスを
かけることにより、ターンオフできるサイリスタがある
。しかし、このゲートターンオフサイリスタは、たとえ
ば、IOA以上の大電流素子を得ることが困難であると
ともに、たとえば、600Vの高圧素子をも得ることが
困難であつた。一方、トランジスタは30A程度以上の
中電流で300V以上の高圧化を得るのが困難であり、
静耐圧(VcEoやVCBOなど)としては得られても
、高速高周波スイッチング用途には、2次降伏の問題で
実用が困難であつた。
また、トランジスタはサイリスタに比較すると、許容サ
ージ電流耐量が小さいため、電力スイッチング用には不
適である。したがつて、サイリスタの欠点をトランジス
タで補なうことが困難であつた。この発明は、上記従来
の電力用スイッチング素子の欠点にかんがみなされたも
ので、サイリスタのアノードとカソード間を逆バイアス
するとともに、ゲートにも逆バイアスするサイリスタの
消弧方式において、その消弧特性に適したサイリスタの
消弧装置を提供することを目的とする。
先づ、この発明に係る原理作用について説明すると、第
1図はこの発明の基礎となるサイリスタ消弧方式の原理
構成を説明するための接続図であり、同図の1は直流電
源を示し、この電源1の正負両極間には負荷2および升
イリスタ3が直列に接続されている。
サイリスタ3に並列に、アノード逆バイアス電源4とア
ノード逆バイアススイッチ5との直列回路が接続されて
おり、このアノード逆バイアス電源4とアノード逆バイ
アススイツチ5とからなる第1逆バイアス手段7が形成
されている。
このアノード逆バイアス電源4は点線で示すように、ア
ノード逆バイアスコンデンサ4aに置換することもでき
る。
また、8はサイリスタ3のゲートを逆バイアスするため
の第2の逆バイアス手段であり、サイリスタ3のゲート
とカソードに接続されている。
次に、この発明の基礎となる動作について第2図を併用
して説明すると、同図における時間t1の時点で、サイ
リスタ3のゲートに第2図cに示すように、点弧パルス
Igfを与え、サイリスタ3を点弧させると、第2図b
に示す順方向電流1afがサイリスタ3に流れる。この
間、サイリスタ3電圧V3は第2図aに示すように、順
電圧降下のみとなる。さて、次に、サイリスタ3を消弧
するに当り、第1逆バイアス手段7により、サイリスタ
3のアノードに、アノード逆バイアス電圧Var(第2
図a)を時間T,からT4までの間印加するように、ア
ノード逆バイアススイツチ5を閉成する。
その後、時間T,でサイリスタ電圧V3はほぼ平常順電
圧Vafに達する。なお、時間T4〜T,は過度再起順
電圧上昇期間である。そして、時間T,〜T4がアノー
ド逆バイアス時間Tarである。一方、上記のように、
サイリスタ3のアノードに逆バイアス電圧を印加するこ
とにより、サイリスタ3の電流13は時間T2から逆方
向電流1ar(第2図b)が流れ、蓄積キヤリアを放出
する。そして、この蓄積キヤリアの放出がほぼ終了し、
逆電流1arがほぼ零になつた時間T3〜T4からアノ
ード逆バイアスを終了させて順電圧に移行するとともに
、第2逆バイアス手段8によりゲート逆バイアス電流1
grをサイリスタ3のゲートに流し始める。この時間T
3〜T4はアノード逆バイアスとゲート逆バイアスとの
重なり期間Tu(第2図c)である。
この重なり期間Tuはある方が望ましいことは云うまで
もないが、必らずしも必要とせず、Tu=oあるいはT
u<o、すなわち、T3〉T4であつてもよい。換言す
れば、アノード逆バイアスを終り、順方向電圧への移行
零点通過時点T4以後、その直後(T3=T4,tU=
o)または弱干の時間(接合J2が充分回復していない
ために、再点弧するときの遅れ時間で、数μSec〜数
10μSec)Tdだけ遅れて(T,〉T4,tu<o
)ゲート逆バイアスしても、この発明の第1義的効果を
発揮することができる。
この第1義的効果は後に詳述するが、接合J2が完全に
回復しない状態で一担順電圧を阻止して後、上記弱干の
時間だけ遅れて再びブレークオーバして再点弧し、消弧
失敗に陥いることを防止することである。
これらの点を明瞭にするため、サイリスタ3の電圧3の
波形を第3図aに示してあり、ゲート逆バイアスの時間
的関係を第3図b−jに示している。
このうち第3図B,cは順バイアス開始時点T4の前後
に跨つてゲート逆バイアスしたものであり、第3図D,
eは順バイアス開始時点T4直後からゲート逆バイアス
したものである。
また、第3図fは時点T4より遅れて時点Tdよりゲー
ト逆バイアスしたものであり、同図のgは前後に分れて
ゲート逆バイアスしたもの、そして、同図のh〜jはそ
れぞれ上記第3図B,c,fに対応させてパルス列でゲ
ート逆バイアスさせたものであるoこのように、順電圧
再印加後の再点弧(ブレークオーバ)は、相当な時間遅
れをもつて生じる場合も多いので、パルス列で逆バイア
スしても、充分な再点弧防止効果がある。このパルス列
逆バイアス法では、ゲート逆バイアス手段の主回路との
絶縁手段(パルストランス類)を小型化できる。これら
に共通することは、少なくとも、順電圧印加開始時点T
4以後、少なくとも再点弧遅れ時点Td以前にゲート逆
バイアスをかける点である。さらに、ここで重要なこの
発明の特徴は、アノード逆バイアスの終了後(再起順電
圧印加開始時T4以後)もゲート逆バイアスを時点T6
までかけ続けることである。以上のように、ゲート逆バ
イアス時間Tgrは時点T2−T6間にある。次に、こ
の発明の基礎となるサイリスタの消弧現象について詳述
する。第4図は上記第2図の動作波形に対する各期間の
接続状態を示すモード原理図であり、同図において、サ
イリスタ3は少なくともPNPN4層構造をもち、それ
ぞれアノード電極A1カソード電極K、ゲート電極Gを
有する。
なお、同図はカソード側ゲート(Pゲート)の場合を示
し、アノード側ゲート(Nゲート)の場合は、第1のN
層(N1)にゲート電極を設けるが以下、Pゲートのサ
イリスタについて述べる。
この第4図において、まず第4図aの場合は、第2図に
おける時間t1〜T3の状態でアノード逆バイアス電圧
Varのみが印加される。そして、この間、接合Jl,
J3のそれぞれの近傍のキヤリアを放出し、逆電流1r
として現われる。この接合Jl,J,近傍のキヤリアが
放出されると、逆電圧が接合J,,J3で分担し、これ
を阻止する。
しかし、まだ、接合J2近傍のキヤリアは残存し、再結
合を待たないと、順方向阻止能力を回復しない。(従来
のアノード逆バイアスのみによるターンオフでは、上記
再結合完了までに要する時間が長く、これが所要ターン
オフタイムの大部分を決定していた訳である。)次に、
時間T3〜T4の重なり時間Tu中の接続モードを第4
図bに示す。
この場合、時間T2=T3、すなわち、アノード逆バイ
アスとゲート逆バイアスとを同時に加えるようにしても
よいことは云うまでもない。いま、この第4図bの状態
においては、アノード逆バイアスVarにて、上記接合
Jl,J3近傍の残存キヤリアの放出を継続している。
少なくとも、第4図aの状態で、まだ残存していた接合
Jl,J3近傍の弱干のキヤリアを放出する。他方、ゲ
ート逆バイアスIgrによつて、上記接合J2近傍の多
量の残存キヤリアを放出させようとする。ところが、も
し、T2=T3とすれば、すなわち、最初からアノード
逆バイアスとゲート逆バイアスとを同時に行なつたよう
な場合、(少なくとも、接合Jl,J3近傍のキヤリア
が多量に残存し、逆電流1arが流れ、逆方向阻止能力
をまだ充分回復していない時点でゲート逆バイアスを開
始した場合)、アノード逆バイアスによるアノード逆電
流1arが接合J2を順バイアスしてしまい、ゲート逆
バイアスの目的たる接合J,のキヤリアの放出(接合J
2の阻止能力回復)は不可能になる。また、ゲート電極
が配設された近傍では、カソード端子K一第2逆バイア
ス手段8−ゲート電極G一第2P層P2一第1N層N1
一第1P層P1−アノード電極A一第1逆バイアス手段
7を通るループによつても接合J2が順バイアスされる
そして、第1逆バイアス手段7が第2逆バイアス手段8
に打ち勝つて、ゲート電流1gが順方向となる事態も生
じる。したがつて、接合J,,J3の回復以前、すなわ
ち、アノード逆電流1arが充分減少しない以前にゲー
ト逆バイアスするととは無駄となり、ゲート逆バイアス
回路装置の損失となる。
換言すれば最も有効なゲート逆バイアスは、アノード逆
方向電流1arが十分減少してから印加することであり
、アノード逆バイアス開始時点T2よりもゲート逆バイ
アス時点T3を遅らせると良い。次に、同じ第4図bの
モードにおいて、アノード逆バイアスによるアノード逆
電流1arが充分小さくなり、接合Jl,J3が逆方向
阻止能力を充分回復した後について説明する。
接合J,,J3が回復した場合には、接合J,での逆電
圧分担がアノード逆電圧Varとゲート逆電圧Vgrと
の差(Ar−Gr)以上に達したとき、すなわち、N1
層の接合J2面領域の電位がP2層(ゲート層)の電位
よりも低下した時、はじめて接合J2が逆バイアスされ
て、接合J2近傍の多量の残存キヤリアを放出させ、接
合J2の逆方向回復(すなわち、順方向阻止能力の回復
)が行なわれる。
以上の説明から明らかなように、ゲート逆バイアスによ
る接合J2層のキヤリア放出とその回復(すなわち、順
方向阻止能力の回復、換言すればターンオフ)は、特に
アノード逆バイアスによる接合J1層の回復に大きく依
存し、少なくともゲート逆バイアスの観点(接合J2の
回復)から見た場合、アノード逆バイアスは接合J2を
常に順バイアスする方向に作用し、接合J2の回復を防
げる。
即ちアノード逆バイアスをせずVar=0として、ゲー
ト逆バイアスをする場合に対比すると、アノード逆バイ
アスを併用する場合はそのアノード逆バイアスがゲート
逆バイアスによる接合J2の回復に対して障害になつて
いる。したがつて、第2図において、逆方向電流1ar
が充分小さくなつて後(時点T3以後)、一担アノード
逆バイアス電圧をZerO(サイリスタのアノード・カ
ソード間短絡)とする期間を設け、この間にゲiト逆バ
イアスをかけて、接合J2を回復させることが最も理想
的である。
あるいは、逆方向電圧から順方向電圧への移行をゆるや
かにし、ゲート逆バイアス電圧Vgrよりもアノード・
カソード間電圧V3(その絶対直)が小さい期間{(G
r−1V31〉oの期間}を長くして、この期間中にゲ
ート逆バイアスすることが望ましい。
したがつて、第1図においてサイリスタ3に点線で示す
ように逆並列ダイオード3aを設けるのが有効である。
特にサイリスタ3が逆方向回復するに要する時間Trよ
りも導通開始が遅れるダイオードまたは弱干のインピー
ダンスを外部接続したダイオードあるいは順電圧降下の
比較的大きいダイオード等を接続することが最もよい。
次に、アノード逆バイアスを終了し、ゲート逆バイアス
のみの期間(T4−T6)のモードを第4図cに示す。
第4図cにおいては、負荷電源回路電圧Vaf−第1P
層P1一第1N層N1一第2P層P2−ゲート逆電圧8
の回路が形成される。
従つて接合J2が完全に回復していない状態であつても
、接合J,の回復していないことによる漏れ電流をゲー
トを介してゲート逆バイアス電流としてゲートへ引き出
すことができる。かくして接合J3ヘキヤリアが達する
量を減少させ、N1−P2−N2部分のトランジスタの
電流増幅率α2を低下させ、再び順方向導通になるのを
防ぐことができる。すなわち、従来はキヤリアが少量に
なつた後、順方向再点弧を避けるためには、素子内部で
の極めて長い再結合時間を要していたが、順電圧開始後
までゲート逆バイアス期間を延長することにより、上記
長い所要時間を短縮でき、従来のサイリスタのターンオ
フタイムの内の大部分を占めていた再結合時間を無くす
ることができる。しかもゲートターンオフサイリスタの
ようにゲートに逆バイアスをかけることのみに全てを頼
つていた場合に比較して、多量のキヤリアの大部分を放
出した後であるから、所要ゲート逆バイアス電流は小さ
くて済むことになる。以上のように、順方向電圧印加開
始時点T4以後までゲート逆バイアスをかけたのがこの
発明の第1義的な特徴であり、最も基本となる骨旨であ
る。
次に更に具体的な応用例について述べる。
第5図はこの発明をより効果的に実現するのに適したサ
イリスタの構造を示し、ベーシツクエレメントの概念構
造図であり、第5図aはベーシツクエレメントのカソー
ド側面図であつて、放射状パターンの斜線部がゲート電
極コンタクト面、その周囲余白部がカソード電極コンタ
クト面である。
そして、実線はその境界を示す。また、第5図bは第5
図AO)x−X線に沿つて切断した断面構造概念図であ
る。
斜線部のEaがアノード電極、Ekはカソード電極、P
bの符号の部分はそれぞれアノード・カソード・ゲート
のメタライズされた電極コンタクト層である。さらに、
アノード側P+とPとが第1P層P,,Nが第1N層(
ベース層)N1、次のPが第2P層P2、ゲート側P+
がゲート層、カソード側のN+が第2NMN2である。
このように、全面に広がり、カソード電極に付して入り
組んだゲート電極のパターンを持たせることにより、最
も重要な第4図cのモードでの順方向漏れ電流のゲート
への誘引吸収および電流増幅作用の抑止作用を効果的に
行なうことができる。
さて、第6図はこの発明によるゲート逆バイアス回路の
一実施例を示す図であり、直流電源1の正・負両極間に
は負荷2とサイリスタ3とが直列に接続されており、サ
イリスタ3のアノードとカソード間には第1逆バイアス
手段7が接続されている。符号8は第1図の場合と同様
にして、第2逆バイアス手段を示し、この第2逆バイア
ス手段8はゲート逆バイアスパルス発生手段10および
ゲート逆バイアスゲート回路20で構成されている。
このうち、前者のゲート逆バイアスパルス発生手段10
はゲート逆バイアス電源41とゲート逆バイアススイツ
チ42とからなつており、またゲート逆バイアスゲート
回路20はサイリスタ3のゲートGに接続された誘導要
素11およびゲート逆貫流ダイオード12とから構成さ
れている。第7図は第6図の回路における消弧動作波形
を示す図であり、同図a(17)V3,V,OOはサイ
リスタ3の主極間電圧で、時点T,にてアノード逆バイ
アスを開始し、時点T4で終了するものとする。これに
対して、ゲート逆バイアスパルス発生器10は時点T2
からT5までゲート逆バイアススイツチ42をオンして
、第7図bに示すように逆パルス電圧10を発生する。
ここに、時点T4とT,とは少々の前後があつてもよい
。さて、上記逆パルス電圧10が印加されている期間中
に、逆ゲート電流1gr、すなわち、誘導要素11の電
流111(第7図c)が増加してゆき、時点T,(逆パ
ルス電圧V,Oが消滅した時点)で最大値に達する。
そして、時点T,以後は、ゲート逆電流1gr=Ill
はダイオード12へ転流し、誘導要素11の作用で逆ゲ
ート電流が時点T6まで延長され、それまでゆるやかに
減少して行く。このようにすることにより、前に詳述し
たごとく、最もゲート逆バイアス効果の大きい、順方向
再印加開始時点T4近傍において、大きい逆電流を確保
し、かつ順方向阻止に最も効果の大きい順方向電圧印加
後までゲート逆バイアスを引き延ばすことができる。か
くして、この発明のサイリスタの消弧現象に適合したゲ
ート逆バイアス手段を得ることができる。また、ゲート
逆バイアスゲート回路20に直列抵抗がなくても、その
逆ゲート電流が誘導要素11と逆パルス印加電圧VlO
の電圧時間積とで決定される。
そして、点弧ゲート電流に比べて大きいゲート電流を要
するゲート逆バイアスに関し、その問題となる所要ゲー
ト逆バイアス電力消費を極めて小さくすることができる
。さらに、電圧極性が反対の点弧ゲートパルスの印加に
対し、誘導要素11力塙インピーダンスとして働き、点
弧ゲート電流の分流を阻止できる。
さて、第8図はアノード逆バイアス手段をも含めたこの
発明の方式の他の一実施例を示す接続図で、この実施例
では第6図に示した実施例におけるゲート逆バイアスパ
ルス発生手段10をアノード逆バイアス手段7で兼用し
たものである。この第8図において、電源1の正・負両
極間には、負荷2およびサイリスタ3が直列に接続され
ており、負荷2に並列にダイオード9が接続されている
。また、第1逆バイアス手段7における4bは第1図で
示したアノード逆バイアス電源4に代る消弧コンデンサ
であり、5はアノード逆バイアススイツチであり、この
実施例では消弧サイリスタが使用されている。
この消弧コンデンサ4bとアノード逆バイアススイツチ
5との直列回路はサイリスタ3に並列に接続されている
アノード逆バイアススイツチ5に並列に、ダイオード1
3およびリアクトル14との直列回路が接続されており
、かくして、全体を符号7で示すように第1逆バイアス
手段が形成されている。サイリスタ3に並列にダイオー
ド12および12aが逆極性で接続されており、両ダイ
オード12と12aとの接続点より誘導要素11を経て
サイリスタ3のゲートに接続されている。
かくして、点線で示すようにゲート逆バイアスゲート回
路20が構成されている。さて、この第8図において、
上記消弧コンデンサ4bはサイリスタ3がオフの時に、
アノード逆バイアススイツチ5を介して図示とは逆極性
に充電され、サイリスタ3をオンした時に、リアクトル
14−ダイオード13一消弧コンデンサ4b−サイリス
タ3を介して図示の極性に反転して充電される。
次に、消弧すべき時に、時点T2で消弧サイリスタ、す
なわち、アノード逆バイアススイツチ5をオンにすると
、消弧コンデンサ4bの図示の極性の電圧がサイリスタ
3のアノードを逆バイアスする。
そして、さらに、サイリスタ3のカソードK−ゲートG
一誘導要素11−ダイオード12aを介してアノード逆
電圧V3がゲート逆パルス電圧VlOとして印加され、
その逆ゲート電流1grが増大する。すなわち、第9図
の時点T,〜T4までの波形のごとくである。消弧コン
デンサ4bが負荷電流により、図示とは逆極性方向に充
電されてくると、アノード電圧V3は順方向へ移行し、
電源1の電圧E1に達する。
この順方向電圧印加開始時点T4以後はダイオード12
が通電し、逆ゲート電流1grが漸減持続される。
かくして、第9図bの波形Bのごとき、逆電流を時点T
6まで確保できる。そして、先に詳述したように効果的
にゲート逆バイアスを達成するものであるとともに、ゲ
ート逆バイアス手段を簡略化できるものである。さらに
、第8図において、アノード逆バイアス電圧V3が第9
図のaに示すように、ゆるやかに順方向電圧が上昇する
ので、ダイオード12を除いても、ほぼ満足な消弧効果
を達成できる。
すなわち、この場合の逆ゲート電流1grは同図bの点
線Aで示すごとく、最大順電圧到達時点T,まで逆ゲー
ト電流を持続し、期間(T4〜T,)を充分長くできる
。第10図はこの発明の他の一実施例を示す回路図であ
り、パルス電流によるアノード逆バイアス手段7を用い
たものにおいて、そのアノード逆電流パルスをゲート逆
バイアスパルス発生手段10に兼用したものである。
この第10図の実施例について述べると、サイリスタ3
に逆並列にダイオード31が接続されており、第1逆バ
イアス手段7はコンデンサ4b1リアクトル14、アノ
ード逆バイアススイツチ(サイリスタ)5との直列回路
がサイリスタ3に並列に接続されており、アノード逆バ
イアススイツチ5に逆並列にダイオード13が接続され
ている。
一方、ゲート逆バイアスゲート回路20はパルス変流器
18、ダイオード12および誘導要素11から構成され
ており、パルス変流器18はコンデンサ4bとサイリス
タ3のアノードとの接続点間に配設され、その一端はサ
イリスタ3のカソードに直結され、また、他端はダイオ
ード12を介してサイリスタ12のカソードに接続され
ている。
ダイオード12のアノードとサイリスタ3のゲート間に
は誘導要素11が接続されている。
いま、この第10図において、すでに詳述したように、
ダイオード31でゲート逆バイアスの作用効果(アノー
ド逆バイアス期間中のゲート逆バイアスによる接合J2
近傍のキヤリア放出とその阻止能力を回復させる作用効
果)を助け、アノード逆バイアスがゲート逆バイアスに
よる回復を妨げることを抑止する。また、アノード逆バ
イアス手段、すなわち、第1逆バイアス手段7において
、アノード逆バィアススイツチ6の投入時にも、リアク
トル14とコンデンサ7とが直列に接続され、共振作用
を呈し、その共振パルス電流1pがサイリスタ3と逆並
列のダイオード31をバイアスする。
この時、パルス変流器18が図示極性のパルス電圧Vl
Oをパルス変流器18の出力側に発生し、以下第8図の
実施例の場合と同様にゲート逆バイアス作用を行なう。
さらに、第11図はこの発明を応用したインバIZータ
の一実施例を示す回路図であり、上記第6図,第8図の
実施例の応用例である。
この第11図において、2a,2bは負荷であり、たと
えば、中間タツプ付出力変圧器のそれぞれの1次巻線で
ある。
そして4bは両主たるサイリスタ3a,3bに共用され
た消弧用のコンデンサであり、この場合、アノード逆バ
イアススイツチ5a,5bは互いに他方のサイリスタ3
a,3bが共用される。また、同図において、点線で示
したごとく、サイリスタ3a.3bに逆並列にダイオー
ド31a,31bが接続されているとともに、両サイリ
スタ3a,3bのアノード間にコンデンサ4bとともに
リアクトル14a,14bを直列に接続することもでき
る。
この第11図の点線の接続では、電流パルスによるアノ
ード逆バイアス法に変形できるものである。
この場合、たとえば、サイリスタ3aを消弧する時、図
示極性のコンデンサ4bがサイリスタ3bを介して放電
し、逆並列のダイオード31aに逆バイアスパルス電流
が流れる〇この時、リアクトル14aに図示極性に電圧
が印加され、この電圧だけダイオード12a1のカソー
ド電位がサイリスタ3aのカソード電位より低電位とな
り、この間に誘導要素11aに逆ゲートバイアスエネル
ギを蓄積するとともに、ゲート逆バイアスを開始する。
そして、アノード逆バイアスパルスが消滅した後も、ダ
イオード121を介してゲート逆バイアスが漸減継続さ
れる。これは、各種の単相、多相インバータとしてさら
に変形応用できることは云うまでもない。以上のように
、この発明によれば、アノード逆バイアス後、順バイア
ス開始時点以後までゲート逆バイアスすることにより、
キヤリアの残存中の順電圧阻止が可能となり、所要消弧
時間をきわめて短縮することができる。また、ゲート電
極とゲート電極以外の電極との端子対と、誘導要素と、
上記ゲート電極に対して逆バイアス方向のダイオードと
を直列並ループに接続してゲート逆バイアスゲート回路
を構成し、上記ダイオードに並列接続されたゲート逆バ
イアスパルス発生手段により上記ゲート電極に対して逆
極性のパルス電圧を印加するよう構成しているので、サ
イリスタのキヤリアの残存量の消滅経過に適したゲート
逆バイアス電流を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基礎となるサイリスタの消弧装置の
原理を示す結線図、第2図a−cおよび第3図a−jは
それぞれ同上装置を説明するため動作波形図、第4図a
−cはそれぞれ同上装置の動作を説明するためのサイリ
スタのモード接続図、第5図aはこの発明のサイリスタ
の消弧装置に適用する場合に好適なサイリスタ素子の概
念構造を示すカソード側の側面図、第5図bは第5図a
のX−X線に沿つて切断した断面図、第6図はこの発明
の一実施例を示す結線図、第7図a−cはそれぞれ第6
図の実施例を説明するための動作波形図、第8図はこの
発明の他の一実施例を示す結線図、第9図A,bはそれ
ぞれ第8図の実施例を説明するための動作波形図、第1
0図はこの発明の他の一実施例を示す結線図、第11図
はこの発明の応用例を示す結線図である。 1,1a,1b・・・・・・電源、2,2a,2b・・
・・・・負荷、3・・・・・・サイリスタ、7・・・・
・・第1逆バイアス手段、8・・・・・・第2逆バイア
ス手段、10・・・・・・ゲート逆バイアスパルス発生
手段、20・・・・・・ゲート逆バイアスゲート回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくともアノード電極とカソード電極およびゲー
    ト電極を有するサイリスタ;上記アノード電極とカソー
    ド電極間を逆バイアスする第1逆バイアス手段;上記サ
    イリスタのゲート電極とこのゲート電極以外の上記電極
    とのゲート端子対、このゲート端子対と誘導要素と上記
    ゲート電極に対して逆バイアス方向のダイオードとを直
    列閉ループに接続してなるゲート逆バイアスゲート回路
    、このゲート逆バイアスゲート回路の上記ダイオードに
    並列接続されて上記ゲート電極に対して逆極性のパルス
    電圧を印加するゲート逆バイアスパルス発生手段からな
    る第2逆バイア手段とを備えたサイリスタの消弧装置。
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