JPS5931922B2 - ロ−タリ−単板の染色法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロータリー単板の染色法に関するものであり、
その目的とするところはロータリー単板の取り扱いを能
率よくして染色を施し、ロータリー単板を使用する工程
の自動化を容易にし、且つ単板歩留りの向上を図ること
の出来るロータリー単板の染色法を汎く提供することに
ある。

ロータリー単板を染色する際には、従来は原木をロータ
リー切削機に装着して、薄片のロータリー単板を得たの
ち、定寸法上裁断するとともに網目状のスペーサーを介
してそれぞれ間隔をおいて多数枚積層し、次いで染料を
溶解した染色処理液中に浸漬していた。

しかしながら上記従来の染色法においては、連続切削し
て得られたロータリー単板を定寸法に裁断したのち、ス
ペーサーをそれぞれ介して多数枚積層する不連続な工程
を経なければならず、極めて能率の悪いものであったし
、染色処理液中に浸漬した際及び染色後に行う乾燥の際
のロータリー単板の伸縮及び端縁部の破損を考慮に入れ
て、実際に使用する寸法より大きめの定寸法に裁断せね
ばならず極めて単板歩留りが悪いという欠点を有してい
た。

本発明は上記従来のロータリー単板の染色法におけるか
かる欠点を改善する目的でなきれたものである。

以下、本発明を第１図及び第２図の実施例に基いて詳細
に説明する。

本発明は表皮を除去した原木１をロータリー切削機に装
着し、ナイフ２で連続切削して厚み０．４麿乃至２．０
．ｍの薄片状の長尺のロータリー単板３を連続的に得る
とともに、該ロータリー単板３の端部４よりポリプロピ
レン、ポリエチレン、金鋼等で出来ている屈曲自在な細
目状の長尺のスペーサー５とともに、ロータリー単板３
を巻き取り、スペーサー５を介して間隔を設けた渦巻状
の棒状体６と成す。

次いで該棒状体６を処理槽７内に挿入し、まず前処理と
してロータリー単板３を染色し易くするとともに、処理
槽７への汚染を防止する目的で処理槽７内に水を満たし
て、蒸気の巡廻するパイプ８で加熱してロータリー単板
３中の水溶性抽出分を溶解して抽出したのち、排水口９
より排水し、次いで処理槽７内に染料を水に溶解した染
色処理液を満たして、蒸気の巡廻するパイプ８で加熱し
て棒状体６のロータリー単板３を染色する。

この際に染色処理液はスペーサー５の網目より容易に棒
状体６の内部に入り込み、ロータリー単板３の表裏全面
に均一に接触してロータリー単板３内に浸透する。

次いで染色を終えた棒状体６を処理槽７内より取り出し
、熱風中に棒状体６のまま放置してロータリー単板内の
水分を除去して染色は完了する。

熱風中に放置する際に熱風はスペーサー５の網目より容
易に棒状体６の内部に入り込み、ロータリー単板３を乾
燥することが出来、又棒状体６のままであるのでロータ
リー単板３は反り、ねじれ等を起こすことも少ない。

１０は前処理用の水のタンクであり、１１は染料を水に
溶解して作った染色処理液のタンクである。

尚、本発明により染色したロータリー単板３は第３図に
示すように渦巻状の棒状体６のまま回転装置に装着し、
ロータリー単板３の他端部４′を引き出して、巻き戻し
ながら次工程に連続的に送附すれば良い。

この際にスペーサー５も同時に巻き戻しを行い、スペー
サー５のみの渦巻状の棒状体１２に巻き込んでおいて、
次回の染色に用いる。

本発明によれば切削して得られた長尺のロータリー単板
を能率よく染色出来る形状に出来るとともに、染色の終
えたロータリー単板を能率よく次工程へ送附することが
出来、高能率な製造工程を作ることが出来る効果を有し
ている。

又染色の後ロータリー単板を使用分だけ裁断するので染
色による伸縮及び破損の為の従来例の如き余分な寸法取
りも不要となり極めて単板歩留りが向上する。

１・・・・・・原木、３・・・・・・ロータリー単板、
４・・・・・・端部、５・・・・・・スペーサー、６・
・・・・・棒状体。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係るロータリー単板の染色
法の要部製造工程図、第３図は同上の染色済みロータリ
ー単板を次工程へ送附する状態を示す要部工程図である
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 原木を切削してロータリー単板と成すとともに、該
   ロークリ単板を端部より順次網目状のスペーサーととも
   に巻き取り、渦巻状の棒状体き成したのち、該棒状体を
   染色処理液中に浸漬することを特徴とするロータリー単
   板の染色法。