JPS5930915Y2

JPS5930915Y2 - 電子複写機の帯電装置

Info

Publication number: JPS5930915Y2
Application number: JP1975124812U
Authority: JP
Inventors: 常雄鈴木; 雄二石川; 孝士藤井; 繁中山
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1975-09-10
Filing date: 1975-09-10
Publication date: 1984-09-03
Also published as: JPS5239144U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、感光紙あるいは転写紙等の複写紙の搬送路近
傍に設けられる電子複写機の帯電装置に関する。

この種の帯電装置においては、感光紙あるいは転写紙等
の複写紙が円滑かつ確実に搬送されること、安定したコ
ロナ放電をすること、帯電線の寿命が長いことが機能上
要求される。

しかしながら、複写紙が湿気を含んでいたりした場合に
は紙の先端が導電性シールド／−ス内に落込んで紙詰り
を起したり、あるいは高電圧が印加されるため帯電線が
振動して切れたりすることは周知の通りである。

そこで、従来においては、第１図に示すよ５にシールド
ケースａの開口部にナイロンｓｂを張ったり、第２図に
示すように絶縁性のブ□リッジＣ９Ｃを設けたりして複
写紙のシールドケーモの落込みを防止するようにしてい
る。

また、第・１図に示すようにシールドケースａ内底部に
突設した振動防止板ｄの上端面によって帯電線ｅを押え
帯電線ｅの振動を防止するようにしている。

しかしながら、これら従来の方式だと（ナイロン線ある
いはブリッジを取外すさなげれば帯電線の張替えができ
ず、極めて面倒であるとともに帯電線上を何回も交差す
るナイロン線あるいは幅広のブリッジのために帯電むら
が生、じたりする。

また、紙のガイドと帯電線の振動防止板とが機能ごとに
部品が別れており、コスト高を招くといった不都合があ
る。

本考案は、上記事情にもとずきなされたもので、その目
的とするところは、簡単な構成でありながら、複写紙の
シールドケース内への落込みおよび振動による帯電線の
早期切断を確実に防止できるとともに帯電線の張替えが
容易で、しかも帯電性能に支障をきたすことなく、コス
トの低減が図れる電子複写機の帯電装置を提供しようと
するものである。

以下、本考案の一実施例を第３図および第４図にもとづ
いて説明する。

図中１は転写式電子複写機の感光ドラムで、この感光ド
ラム１０下方には転写用帯電装置２と剥離用帯電装置３
とが感光ドラム１の軸心線に対して平行に並設されてい
る。

また、これら帯電装置２，３と感光ドラム１との間に複
写紙搬送路４が形成されていて複写紙としての転写紙Ａ
をほぼ水平かつ辺方向に搬送し得るようにな一′つてい
る。

一方、上記感光ドラム１の感光面１ａには図示しない帯
電装置、露光装置、現像装置等を介して反転可視像Ｂが
形成されるようになっており、上記搬送路４を搬送され
る転写紙Ａにこの像Ｂが重なるようになっている。

１そして、上記転写用帯電装置２の働きによって
上記像Ｂを転写紙Ａに静電吸着させ、正常な可視像とし
て転写紙Ａに転写するとともに剥離用帯電装置３の働き
によって感光ドラム１側に静電吸着する転写紙Ａを搬送
路４側に剥離するようになっている。

また、上記剥離用帯電装置３には紙ガイド兼用の帯電線
振動防止装置５が設けられていて、剥離された転写紙Ａ
のシールドケース６内の落込み、および帯電線７の振動
を防止するようになっている。

上記帯電線振動防止装置５は後述するように配設された
３枚の絶縁支持板８・・・にて構成されている。

これら絶縁支持板８・・・は板厚の薄い、たとえば塩化
ビニール板から略逆り字状に打抜成形されたもので、上
記導電性シールドケース６の転写紙Ａの搬送方向側に位
置する一方のチャンネル壁６ａに、転写紙Ａの各サイズ
に合わせた状態で接着されている。

また、これら絶縁支持板８・・・は水平支持部８ａ・・
・をシールドケース６内に緊張状態で張設された帯電線
７の上方かつ直交する方向に延出、している。

これら水平支持部８ａ・・・の下端面は上記帯電線Ｉに
接する帯電線支持面９となっているとともにこれらの先
端面とシールドケース６の他方のチャンネル壁６ｂとの
間には上記帯電線Ｔの張替時に、絶縁支持板８・・・を
取外すことなく容易に帯電線７を張替えることができる
帯電線挿脱用の間隙ｔが形成されている。

また、上記水平支持部８ａ・・・の上端面は、先端面側
が若干傾斜下端となる傾斜面となっていて、シールドケ
ース６内に落込む方向に指向した転写紙Ａの先端を、搬
送路４側に案内する紙ガイド面１０となっている。

しかして、帯電線７は中途部を絶縁支持板８・・・の帯
電線支持面９・・・によって支持され高電圧印加時にお
ける振動が防止されるとともに湿気を帯びていたためシ
ールドケース６内に落込む方向に指向した転写紙Ａの先
端は紙ガイド面１０・・・によって正常な方向に案内さ
れることになる。

また、上記絶縁支持板８・・・は板厚が薄いので帯電む
らを生じることがなく確実に帯電作用が行なわれること
になる。

なお、上述の一実施例において、本考案の帯電装置を転
写式電子複写機の剥離用帯電装置として用いたが、本考
案はこれに限定されるものではなく、感光紙あるいは転
写紙等の複写紙の搬送路近傍に設けられるものであれば
、他の機能を必要とする帯電装置として用いてもよい。

その他、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を変えない範囲で種種変形実施可能な
ことは勿論である。

本考案は、以上説明したように複写紙を搬送する搬送路
近傍に設けられる電子複写機の帯電装置において、シー
ルドケース内に張設された帯電線に接して帯電線の振動
を防止する帯電線支持面および上記搬送路からずれてシ
ールドケース内方向に指向する複写紙を搬送路側に案内
修正する紙ガイ）ｌｌｆｆｉを有するとともに先端面を
シールドケース内壁面に対しである間隙を存して対向さ
せた薄肉の絶縁支持板からなる紙ガイド兼用の帯電線振
動防止装置を設けたものである。

したがって、帯電線の振動による早期切断を防止できる
とともに湿気を帯びた感光紙あるいは転写紙等の複写紙
のシールドケース内への落込みを確実に防止できる。

また、従来のように紙のガイドと帯電線の振動防止板と
が機能ごとに部品が別れているものと比較して、構成の
簡素化とコスト低減とが図れる。

また、絶縁支持板の先端面をシールドケース内壁面に対
して帯電線挿脱用の間隙を存して対向しているため、絶
縁支持板を取外すことなく、帯電線の張替えが容易かつ
能率良く行なえる。

また、絶縁支持板は板厚が薄いため帯電性能化支障をき
たすことがないなど種々の実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ異なる従来例を示す斜視
図、第３図は本考案の一実施例を剥離用帯電装置として
採用した状態を概略的に示す縦断側面図、第４図は同じ
く斜視図である。２・・・・・・帯電装置、４・・・・・・搬送路、５・
・・紙ガイド兼用の帯電線振動防止装置、６・・・シー
ルドケース、７・・・・・・帯電線、８・・・絶縁支持
板、９・・帯電線支持面、１０・・・・・・紙ガイド面
、Ａ・・・複写紙、ｌ・・・・・・間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複写紙を搬送する搬送路に対向して設けられたシールド
ケースと、このシールドケース内に張設された帯電線と
、この帯電線に接して帯電線の振動を防止する帯電線支
持面および上記搬送路からずれてシールドケース内方向
に指向する複写紙を搬送路側に案内修正する紙ガイド面
を有するとともに先端面をシールドケース内壁面に対し
て帯電線挿脱用の間隙を存して対向させた薄肉の絶縁支
持板からなる紙ガイド兼用の帯電線振動防止装置とを具
備してなることを特徴とする電子複写機の帯電装置。