JPS593071Y2 - かばん錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はかばん錠の改良に関するものである。

従来のかばん錠は錠本体に設けた横長孔に錠板を縁抜い
て成形した上向きの突子を露出させて、横長孔を介して
掛止板の先を嵌め、上向きの突子に掛止板の透孔を係合
させる構造になっていた。

そしてばねに抗して錠板と一体的な操作子を下に押し、
前記上向き突子を協働させて透孔より外すと共に、その
ま・横長孔に掛止板の先を押込むとばねに抗して係止さ
れる構造であった。

この従来のかばん錠は細長孔の上縁と上向き突子の間に
細隙が生じる結果、係止した状態で掛止板が上方に引張
られると、外れることもあり、又操作子も不慮に押下げ
られ・ば外れるおそれがある。

この考案の目的は簡単な構造により前記従来の欠点を除
去したかばん錠を提供することにある。

前記の目的を充足するためこの考案は次のように構成し
たものである。

即ちこの考案は掛止板１に開設した透孔２に係合する突
子３を下向きに形成した錠板４を備え、錠本体５の内側
に前記錠板４を当て・錠板４と一体的な操作子６を錠本
体５の窓孔７より突出させかつ前記下向き突子３を錠本
体５の横長孔８にのぞませ、裏蓋９と錠板４とに線ばね
１０の夫々一端を引掛けたことを特徴とするかばん錠の
構造を要旨とするもので゛ある。

尚図中１０は施錠片でＵ形は゛ね１２の一端を圧接し、
鍵案内突起１３に緩挿して錠板４を施錠し、開錠させる
。

１４は錠本体の窓孔７の周りに設けた門形の操作子保護
枠、１５は線ばねの係止爪、１６は巻付は爪を示す。

この考案は以上記述した構成であるから、下向ｔき突子
３と細長孔８の下縁との間に細隙が生じ従来とは逆にな
るため、操作子６は上方に操作しない限り掛止板１を外
すことができない。

従って不慮に外れず、ことに掛止板が引張られ・ば益々
係止方向に食込み外れることがなく、かばん錠としての
性能は向上する。

又その構造も在来品に比べ複雑化しない特長がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係るかばん錠の一実施例を示したもの
で、第１図は正面図、第２図は分解内面図、第３図は第
１図Ａ−Ａ線における断面図である。 １〜掛止鈑、２〜透孔、３〜突子、４〜錠鈑、５〜錠本
体、６〜操作子、７〜窓孔、８〜横長孔、９〜裏蓋、１
０〜線ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掛止板１に開設した透孔２に係合する突子３を下向きに
   形成した錠板４を備え、錠本体５の内側に前記錠板４を
   当て、錠板４と一体的な操作子６を錠本体５の窓孔７よ
   り突出させ、かつ前記下向き突子３を錠本体５の横長孔
   ８にのぞませ、裏蓋９と錠板４とに線ばね１０の夫々一
   端を引掛けたことを特徴とするかばん錠。