JPS5930052Y2 - 昇降式海上作業台の採水管の案内兼支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は昇降式海上作業台の採水管の案内兼支持装置に
関する。

昇降式海上作業台の概略を第１図に基づいて説明すると
、１は作業台本体、２は昇降自在なレグ、３は海水を作
業台本体１上にくみ上げるための採水管であって、作業
台本体１の適所に形成された貫通孔４内に挿通されてい
る。

５は採水管３の下端に設けられたポンプ、６は採水管３
を昇降させるためのピニオン７を有するジヤツキアップ
装置 ８は上記貫通孔４の内周面下端に配設された複数
のサポートであって、採水管３の昇降時には、該採水管
３がスムーズに昇降できるように案内し、採水時には該
採水管３が側波や風力によって横揺れしないように支持
するものである。

ところで従来においては各サポート８を固定式とし、採
水管３が各サポート８に当たって擦れたりしないよう、
また採水管３の製作精度を考慮して、各サポート８と採
水管３との間に通常５〜１０ｍｍのクリアランスを設け
ているが、これでは、採水管３を固定した状態では、該
採水管３０重量が前記ピニオン７だけで支えられること
になる。

一方、上記採水管３に作用する側波や風力などの外力は
採水管３が大きいため大きな力となる。

しかもその外力は一定方向に働かないため、衝撃力とし
て作業台本体１、各サポー・ト８および採水管３に作用
して、これらが破損させられるおそれがある。

さらにその衝撃力は採水管３内のポンプ５にも影響を及
ぼし、該ポンプ５が破損させられるおそれがある。

そこで本考案はかかる問題点を解消した採水管の案内兼
支持装置を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第２図および第３図に基づい
て説明する。

本実施例の採水管３は、正三角形状に配置された３本の
採水分岐管３ａと、該各分岐管３ａを互いに連結する連
結杆３ｂとからなり、上記各分岐管３ａ内の下端にはそ
れぞれポンプ５を配設しである。

１０は二つの分岐管３ａの外周面に溶接されたラックで
あって、それぞれジヤツキアップ装置６のピニオン７が
噛合している。

１１は残り一つの分岐管３ａの外周面に溶接されたガイ
ドレール、１２はローラ１２ａが該ガイドレール１１に
接当するローラガイド装置である。

１３は貫通孔４内の下部において各分岐管３ａに対して
二つづつ設けられた採水管３の案内兼支持装置であって
、次のものから構成されている。

すなわち１４は上記貫通孔４を形成する環状板１５を貫
通すると共に該環状板１５に溶接されたシリンダであっ
て、対向する分岐管３ａに向いている。

１６は基端および中央部の鍔部１６ ａ 、１６ ｂが
上記シリンダ１４内に挿入されて矢印Ａ、Ｂ方向摺動自
在なピストンであって、該各ピストン１６の先端には各
サポート８の円筒部８ａが外嵌すると共にポル１へ１８
止めされている。

また各サポート８の円弧板部８ｂの分岐管対向面にはラ
イナ１９をボルト２０止めしである。

２１は前記シリンダ１４の内周面の先端部に溶接された
ストッパリング、２２はＯリングである。

２３はシリンダ１４の基端部に外嵌すると共に溶接され
た支持板、２４は該支持板２３にボルト・ナラ１〜２５
止めされたバックプレートであって、その中央部にはシ
リンダ１４と同芯状のわじ孔２４ ａを形成しである。

２６はＯリングである。２７はねじ部２７ ａが上記ね
し孔２４ ａに螺合すると共に先端の半球状凸部２７
ｂがピストン１６の基端面の半球状凹部１６ Ｃ内に嵌
入するブツシュロッドであって、基端には操作ハンドル
（図示せず）の嵌合用の四角形部２７ Ｃを形威しであ
る。

２８は中央の貫通孔２８ ａが上記ブツシュロッド２７
の半球状凸部２７ ｂとねじ部２７ ａとの間の小径部
２７ ｄに外嵌すると共にピストン１６にボルト２９止
めされた半球状凸部２７ ｂの抜は止め用ワッシャであ
る。

上記構成において、たとえば採水管３を降下させて採水
する場合には、第２図に示すごとく各分岐管３ａと各サ
ポート８との間に若干のりクアランスＣを設けておく、
次にジヤツキアップ装置６によりピニオン７およびラッ
ク１０を介して採水管３を降下させると、この採水管３
は各サポート８に案内されてスムーズに降下する。

次に採水管３が採水可能状態となったならば、各ブツシ
ュロッド２７の四角形部２７ Ｃに操作ハンドルを嵌合
させ、該各ブツシュロッド２７を一方向へ回転させて前
進Ａさせる。

これによって各ピストン１６も前進Ａさせられ、各サポ
ー１へ８がライナ１９を介して各分岐管３ａに圧接し、
採水管３はピニオン７と各サポー１−８とで強固に支持
される。

したがって側波や風力などの外力によって採水管３が衝
撃的に横揺れすることはない。

かかる状態において採水後、採水管３を持ち上げる場合
には、上記とは逆に操作ハンドルにより各ピストン１６
を後退Ｂさせ、各サポー１〜８のライナ１９と各分岐管
３ａとの間に適当なりリアランスＣを設ける。

次に採水管３をジヤツキアップ装置６により上昇させた
後、再び各ピストン１６を前進Ａさせて各サポート８を
ライナ１９を介して各分岐管３ａに圧接させ、この採水
管３を支持する。

これによって風力や海上作業台の航行時の振動などによ
って採水管３が不測に横揺れしなくなり都合がよい。

以上述べたごとく本考案の昇降式海上作業台の採水管の
案内兼支持装置によれば、採水管に向けて複数のシリン
ダを配設し、該各シリンダ内にピストンを摺動自在に配
設し、該ピストンの採水管対向端にサポートを固定しで
あるから、上記採水管を昇降させるときには、上設各す
ポー１〜と採水管との間に適当なりリアランスを設けて
該採水管を案内することができ、また採水時には上記各
サポートを採水管に圧接させて、この採水管が側波や風
力によって不測に横揺れするのを防止することができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は昇降式海上作業台の概略正面図、第２図および
第３図は本考案の一実施例を示し、第２図は要部の平面
図、第３図は第２図のｌｌｌ−ＩＩＩ矢視図である。 １・・・・・・作業台本体、３・・・・・・採水管、４
・・・・・・貫通孔、６・・・・・・ジヤツキアップ装
置（昇降装置）、８・・・・・・サポ−１−１１３・・
・・・・案内兼支持装置、１４・・・・・・シリンダ、
１６・・・・・・ビスｌ−ン、２４ａ・・・・・・ねじ
孔、２７・・・・・・ブツシュロッド（操作部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業台本体の適所に形成された貫通孔内に採水管を挿通
   し、該採水管を昇降させる昇降装置を設けた昇降式海上
   作業台において、上記貫通孔内の適所に採水管に向けて
   複数のシリンダを配設し、該各シリンダ内にピストンを
   摺動自在に配設し、該各ピストンの採水管対向端にサポ
   ートを固定し、上記ピストンを摺動させる操作部を設け
   たことを特徴とする昇降式海上作業台の採水管の案内兼
   支持装置。