JPS5929589Y2 - 祭壇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は地鎮祭、竣工祭等に用いる祭壇に関するもの
である。

地鎮祭、竣工祭等を行う場合、神事具としての祭壇を現
地まで運搬しなければならないものであるが、従来にお
けるこの種の祭壇は一体的に固定して枠組されているた
め、その大きさが非常に嵩張り、手軽に運搬し得ないと
いう欠点があった。

本案は、地鎮祭、竣工祭等に用いる祭壇の運搬に際し、
これを分解した状態にして自動車のトランク等に収納さ
せることで、その運搬を容易にさせるばかりでなく、現
地においての組立を簡便にさせるとともに、適宜必要な
段数に組立てられるようにさせ、又使用後の保管が場所
をとらずに行い得るようにして、その取扱いを便利にさ
せ得る祭壇を提供せんとするものである。

以下本案を図面に示す実施例に基づき説明する。

Ａは本案の組立て祭壇であり、上段側枠１ａ、中段側枠
１ｂ、下段側枠１Ｃとを蝶番２，２′により正面方向に
向けて順次低段となる状態で折畳み自在に連結させた支
脚１，１と、上中下段のそれぞれの左右側枠間に着脱自
在に架設させる上中下段の天板３ ａ 、３ ｂ 、３
Ｃと、左右の上段側枠１ａ、ｌａの背後間に着脱自在
に架設させる幕板４とにより構成されている。

この場合において、各側枠１ａ、１ｂ、ＩＣは上下端に
設けた横杆５，５′間に四本の縦杆６を並設して形成さ
れ、又各天板３ ａ 、３ ｂ 、３ Ｃの着脱構造は
第３図に示すように天板の下面に平行横杆７，７を突設
させて、この平行横杆７，７間に各側枠の上端横杆５を
着脱自在に嵌合させる構造となっている。

又幕板４の着脱構造は、第４図に示すように上段側枠１
ａの背後面に係合雄金具８を設け、他方幕板４の内面に
保合雌金具９を設けて、上記雌金具８に突設した係止ピ
ン８′と雌金具９に設けた錠孔状の係止孔９′とを着脱
自在に係合させる構造となっている。

尚この幕板４を上段側枠１ａ、１ａの背後において上下
２段に設けることで組立て状態を強固にすることができ
る。

そして支脚１を構成する各側枠１ ａ、１ ｂ、Ｉ Ｃ
の蝶番２，２′による連結構造は、第２図に示すように
上段側枠１ａと中段側枠１ｂとの間においては蝶番２を
内側に配設させ、又中段側枠１ｂと下段側枠１Ｃとの間
においては蝶番２′を外側に配設させた構造とさせてい
る。

尚支脚を上下２段とさせる場合には、側枠の隣接部にお
いて蝶番を内側に配設させるだけの構造となり、又上下
３段以上にさせる場合には、最上段の側枠どこれに隣接
する側枠との間において蝶番を内側に配設させ、他は内
外交互に配設させることになる。

尚第６図で示すものは分解した祭壇Ａの収納ケース１０
である。

従って、支脚１，１を左右に立て、この支脚１，１間に
天板および幕板を架設させることにより祭壇Ａとして組
立てるものであるが、この場合、祭壇Ａを３段として使
用する場合には各側枠１ａ、ｌｂ、ＩＣを伸張状態に展
開して左右の各側枠間にそれぞれ天板３ ａ 、３ ｂ
、３ Ｃを架設させることになり、又２段として使用
する場合には下段側枠１Ｃを蝶番２′から中段側枠１ｂ
の外側部に折畳んでおけばよく、又単段として使用する
場合には下段側枠１Ｃと中段側枠１ｂとを蝶番２，２′
から上段側枠１ａの内側部に折畳んでおけばよく、また
左右の支脚１゜１の固定及び、その間隔をどの程度にし
ておくかは、幕板４の装着により行うものであり、幕板
４は、係合雌金具９の錠孔状の係止孔９′と、保合雄金
具８′の係止ピン８′とによりワンタッチで簡易に行え
、左右支脚１，１と幕板４との一体的組立てにより、祭
壇の主要構成が組立てられることになるものである。

又組立て状態から分解するには、天板および幕板を支脚
１，１から取外し、次に左右の支脚１，１を折畳んで、
これらをまとめて収納ケース１０内に収容させることに
なる。

本案は上述のように構成したので祭壇を側枠、天板およ
び幕板の構成部材に分解し得るのでコンパクトにとりま
とめることができ、従来と異なり、嵩張ることがないの
で運搬を極めて容易に行い得るばかりでなく使用後の保
管に場所をとらない等、その取扱いが簡便になるという
効果がある。

又支脚を上下数段の側枠により形威し、かつこの各側枠
を蝶番により折畳み自在に連結させたので、数段の祭壇
を作るに際しての組立て作業が極めて簡便に行えるばか
りでなく、不要の側枠を折畳めば適宜必要な段数に組立
てるということが可能になり、その使用態様を多段にさ
せることができるという実益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の組立て祭壇を示す斜視図、第２図は
同側面図、第３図は天板の着脱構造を示す断面図、第４
図は幕板の着脱構造を示す断面図、第５図は単段に組立
てた状態の正面図、第６図は収納ケースを示す斜視図、
第７図は、第４図Ｉ−Ｉ線の断面図である。 Ａ：組立て祭壇、１：支脚、１ａ：上段側枠、１ｂ：中
段側枠、１Ｃ：下段側枠、２．２’：蝶番、３ａ：上段
天板、３ｂ：中段天板、３Ｃ：下段天板、４：幕板、１
０：収納ケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右それぞれ三段の高さの側枠よりなる支脚と、同支脚
   の各股上に載置自在の天板と、同支脚の背面に装着自在
   の幕板とをそれぞれ別体に構成し、しかも支脚は、格子
   状の側枠にて上端を三段に形成し、各段毎の側枠は、最
   も低段の側枠は外側方へ折畳み自在に、中程の段の側枠
   は内側方へ折畳み自在となるように、各側枠の境に蝶番
   を設は更には、幕板は、支脚背面に設けた係合金具に突
   設した係止ピンと、幕板内面に設けた係合雌金具の錠孔
   状係止孔とにより着脱自在に構成され、幕板により、左
   右の支脚の間隔保持と固定とを行うべく構成してなる組
   立て祭壇における支脚構造。