JPS5929573Y2 - 組み立て台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、組み立て分解自在な台に関するものであり、
可撓性に富んだ強靭な挟着シートの両面に板材を貼着す
るとともに、該板材のうち一方の板材に断面■字形の切
欠溝を形成し、且つ、もう一方の板材に前記切欠溝に対
応して向き合うように切溝を形威し、１条の切欠溝及び
切溝からなる折曲部位を複数形成して脚部材を形成し、
該脚部材を折曲部位で折曲して有端の脚部材の側板の端
部間には人の脚や膝等が入る空所を形成し、折曲部位に
おいて前記挟着シートを折曲して切欠溝を閉接し、脚部
材の上端部を、適宜な形状の甲板の下面に突設された固
着部の端部に当接させ、木ネジ等の固着材で脚部材の上
端部を甲板の固着部に固着して、甲板を脚部材の上部に
着脱自在に取着し得るようになしたことを特徴とする。

本考案は、従来の側板と背板を別部材として構成したも
のと異なり、側板と背板を一体に成形して製作コストを
引き下げるとともに、分解組み立てを容易に行なえる台
を安価に提供するものである。

以下、本考案を図面に示した実施例に従って詳細に説明
する。

第１図は、本考案の一実施例たる台の斜視図、第２図は
脚部材を伸展した状態における断面図で、第３図はその
正面図、第４図はその背面図であり、第５図は台の正面
図である。

本台は、脚部材１と、該脚部材１の上部に固定された甲
板２からなり、該脚部材１は側板３および背板４からな
る。

脚部材１は、第２図に示すように杉、檜等の天然木材板
、合板、パーティワルボード、ハードボード等の木質系
材料製板材５ａの表面に、不織布等の布、合成樹脂シー
ト等の強靭で可撓性に富む挟着シート６を貼着し、且つ
、該挟着シート６上にさらに前記板材５ａと同様でそれ
よりも若干薄い板材５ｂを貼着したものからなる。

そして、該板材５ａ、５ｂのうち、一方の板材５ａに、
第２図で示す如くカッタ等により前記挟着シート６に向
けて該挟着シート６に達するがそれを傷つけない程度の
断面Ｖ字形の切欠溝７を複数条平行開設し、且つ、もう
一方の板材５ｂに、カッタ等により切溝８を前記切欠溝
７に対応して向き合うように、前記挟着シート６に向け
て該挟着シート６に達するがそれを傷つけない程度に複
数条平行開設して、板材５ ａ 、５ ｂを区画し、側
板３，３ａおよび背板４を一連に形成した脚部材１が成
形される。

すなわち、１条の切欠溝７及び切溝８からなる新曲部位
を、側板３及び背板４間に複数設けている。

なお、切欠溝７の溝壁のなす角度は、はぼ９０°である
が、切溝８の溝壁のなす角度は適宜決定すればよい。

そして、本脚部材１をもって台を組み立てるときには、
挟着シート６を折曲して切欠溝７を閉接して平面路３学
形となし、有端の脚部材１の端部間には人の脚や膝等が
入る空所を形成し、そして、適宜な形状の甲板２を脚部
材１の上端部に、例えば木ネジ、面ファスナー等の固着
材で固着すれば、所定の形状に脚部材１が固定されて台
が完成する。

なお、本例では、側板３の前面に折曲されたそで部分３
ａにおいて、甲板２の下面に突設された固着部たる突条
２ａの端部に、木ネジ９で甲板２が固定されている。

本考案は上記のように構成されているため、側板および
背板を有する脚部材を、切欠溝および切溝で板材を区画
するだけで極めて容易に成形でき、その製作工程を簡略
にし、製作コストの引き下げを図ることができる。

また、台を組み立てるに際しても、数個所を木ネジ等で
１定するだけで組み立てることができ、組み立て方法は
極めて簡単であり、分解に際しても同様で゛ある。

そして、脚部材としては、板材と挟着シートを積層して
用いるため、そりやねじれ等の木材特有の欠点が除去さ
れ、寸度安定性がよい。

本考案は、上記のように種々の優れた効果を具有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例たる台の斜視図、第２図は脚
部材を伸展した状態における断面図で、第３図はその正
面図、第４図はその背面図、第５図は本例たる台の正面
図である。 １・・・・・・脚部材、２・・・・・・甲板、３，３ａ
・・・・・・側板、４・・・・・・背板、５ ａ 、５
ｂ・・・・・・板材、６・・・・・・挟着シート、７
・・・・・・切欠溝、８・・・・・・切溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 可撓性に富んだ強靭な挟着シートの両面に板材を貼
   着するとともに、該板材のうち一方の板材に断面Ｖ字形
   の切欠溝を形威し、且つ、もう一方の板材に前記切欠溝
   に対応して向き合うように切溝を形成し、１条の切欠溝
   及び切溝からなる折曲部位を複数形成して脚部材を形成
   し、該脚部材を折曲部位で折曲して有端の脚部材の側板
   の端部間には人の脚や膝等が入る空所を形威し、折曲部
   位において前記挟着シートを折曲して切欠溝を閉接し、
   脚部材の上端部を、適宜な形状の甲板の下面に突設され
   た固着部の端部に当接させ、木ネジ等の固着材で脚部材
   の上端部を甲板の固着部に固着して、甲板を脚部材の上
   部に着組自在に取着し得るようになしたことを特徴とす
   る組み立て台。 ２ 折曲部位を介して延設された側板のそで部分を、甲
   板の下面に突設された突条の端部に当接させ、固着材で
   側板のそで部分を甲板の突条に固着した実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の組み立て台。 ３ 板材は、杉、檜等の天然木材板または合板等の木質
   系材料製である実用新案登録請求の範囲第１項又は第２
   項記載の組み立て台。 ４ 挟着シートは、不織布等の布、合成樹脂シートであ
   る実用新案登録請求の範囲第１項、第２項又は第３項記
   載の組み立て台。