JPS5929215Y2 - つまみ固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軸とつまみ本体との固定装置に関する。

本考案の目的は、つまみ本体とつまみ軸との中心を一致
させ、大きな保持力でつまみ本体をつまみ軸に固定し、
しかもつまみ軸の締付機構が外部から覗視されないため
外観が良好であり、つまみ軸の径や長さが変っても共通
に使用できるつまみ固定装置を提供するにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

１は合成樹脂材よりなるつまみ本体であって、その中心
部には上方に大形状（大径）の穴２ａ。

中間に六角形等の角形の中形状の穴２ｂ、下方に小形状
（小径）の穴２ｃを設けた段部１ｄ及び１ｅを有する貫
通穴２を同心状に縦方向に貫通して設ける。

３は金属材からなる筒状の取付部材であって、その外側
には上部につまみ本体１の中形状の穴２ｂと嵌合する六
角形等の角形の上部嵌合部３ａを形成するとともに下部
につまみ本体１の小形状の穴２ｃと嵌合する下部嵌合部
３ｂを形成し、内側には上部にめねじ部３ｃを形成する
とともに下部に案内用漏斗状穴３ｄを形成し、つまみ本
体１の貫通穴２の中形状の穴２ｂと小形状の穴２ｃに挿
嵌して取付部材３がつまみ本体１内で自由回動しないよ
うにする。

２ｅ 、３ｅはつまみ本体１と取付部材３に設けた取付
部材３の上方への抜は出しを防ぐための凹凸係合部であ
って、取付部材３の挿嵌時につまみ本体１の小形状の穴
２ｃ壁とともに凹凸保合部２ｅを一旦外側に押し広げる
ようたわませて取付部材３の凹凸保合部３ｅに嵌め込み
係止する。

４は金属材からなる筒状の締付腕であって、下部外周に
複数の縦割溝４ａを形成し、内側にあけた貫通穴４ｂに
つまみ軸１０を挿通し、その下端部を案内用漏斗状穴３
ｄに当接させて取付部材３の内側下部に配設する。

５は金属材からなる筒状の押圧駒であって、内側にはつ
まみ軸１０を挿通可能な貫通穴５ａをあけ、外側には上
部にボックススパナに係合する六角形等の保合部５ｂを
形成するとともに下部外周におねじ部５ｃを形成し、取
付部材３の内側上部に螺着する。

６は合成樹脂材からなる覆蓋であって、その下部に設け
た脚部６ａを貫通穴２の大形状の穴２ａに圧入して、大
形状の穴２ａに設けたアンダーカット２ｄに脚部６ａの
外周凸面６ｄを嵌め込み、つまみ本体１の上部に被冠す
る。

つまみ本体１をつまみ軸１０に固定するには、つまみ軸
１０をつまみ本体１の下方より締付腕４の内方に挿入し
てボックススパナを押圧駒５の係合部５ｂに係合して押
圧駒５を回動し、押圧駒５のおねじ部５ｃを取付部材３
のめねじ部３ｃにねじ込んで押圧駒５の下端面にて締付
腕４の上端面を押圧することにより、締付腕４の下端外
周面は取付部材３の案内用漏斗状穴３ｄに案内されて内
側方に寄りつまみ軸１０に圧着される。

この状態でつまみ本体１の中心とつまみ軸１０の中心と
は一致し固定される。

そして覆蓋６をつまみ本体１の貫通穴２の上端外周面に
被冠することによりつまみ本体１とつまみ軸１０との取
付を終る。

このとき、締付腕４と押圧駒５の貫通穴４ ｂ ｔ ５
ａは連通されているから、つまみ軸１０を内部で上下
させてつまみ本体１の固定位置を調節する。

つまみ本体１をつまみ軸１０より取り外すには、前記と
反対に覆蓋６をつまみ本体１より取り外し、ボックスス
パナで押圧駒５を緩める。

従ってつまみ軸１０を緊締していた締付腕４の緊締力は
無くなりつまみ軸１０よりつまみ本体１と押圧駒５と締
付腕４と、取付部材３とを結合したままつまみ本体１を
自由に引き抜くことができる。

本考案は前記の如く権威したから、つまみ本体とつまみ
軸との中心を一致させて大きな保持力でつまみ本体をつ
まみ軸に固定することができ、しかもつまみ軸の締付機
構が外部から覗視されないため外観を良好にすることが
でき、またつまみ軸の径や長さがある程度変っても共通
に使用することができ、そしてまた、覆蓋は係脱可能な
ため目的に応じて表示等の異なるものを多種類用意して
おけば覆蓋を取り替えるだけで多用途に使用できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の拡大縦断面図、第２図は一部
を切欠しかつ分解した本考案の実施例の正面図である。 １・・・・・・つまみ本体、２・・・・・・貫通穴、２
ａ・・・・・・大形状の穴、２ｂ・・・・・・中形状の
穴、２ｃ・・・・・・小形状の穴、３・・・・・・取付
部材、３ａ・・・・・・土部嵌合部、３ｂ・・・・・・
下部嵌合部、３ｃ・・・・・・めねじ部、３ｄ・・・・
・・案内用漏斗状穴、４・・・・・・締付腕、４ａ・・
・・・・縦割溝、４ｂ・・・・・・貫通穴、５・・・・
・・押圧駒、５ａ・・・・・・貫通穴、５ｂ・・・・・
・係合部、６・・・・・・覆蓋、６ａ・・・・・・脚部
、１０・・・・・・つまみ軸。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）中心部の上部より下部に向って順に同心状にして
   大形状の穴２ａと角形の中形状の穴２ｂと小形状の穴２
   ｃが段状に形成された貫通穴２をあけ小形状の穴２ｃの
   内周に凹凸係合部２ｅを設けたつまみ本体１と、外側の
   上部につまみ本体１の中形状の穴２ｂと嵌合する角形の
   上部嵌合部３ａを形成するとともに下部につまみ本体１
   の小形状の穴２ｃと嵌合する下部嵌合部３ｂを形成し、
   この下部嵌合部３ｂの外周につまみ本体１の凹凸係合部
   ２ｅと係合する凹凸係合部３ｅを形成し、内側には上部
   にめねじ部３ｃを形成するとともに下部に案内用漏斗状
   穴３ｄを形成し、つまみ本体１の貫通穴２内に挿嵌した
   取付部材３と、下部外周に複数の縦割溝４ａを形成し、
   内側にあけた貫通穴４ｂにつまみ軸１０を挿通し取付部
   材３の内側下部に配設した締付駒４と、内側にはつまみ
   軸１０を挿通可能な貫通穴５ａをあけ、外側には上部に
   ポックスパナの係合部５ｂを形成するとともに下部外周
   におねじ部５ｃを形成して取付部材３の内側上部に螺着
   した押圧駒５と、下部に配設した脚部６ａを大形状の穴
   ２ａの内壁に係止してつまみ本体１の上部に係脱可能に
   配設した覆蓋６とからなり、取付部材３に押圧駒５をね
   じ込んでその下端部で締付駒４を押圧し、締付駒４の下
   端部を取付部材３の案内用漏斗状穴３ｄにて案内してそ
   の内径を縮小しつまみ軸１０を緊締するようにしたこと
   を特徴とするつまみ固定装置。
2. （２）つまみ本体１及び覆蓋６は合成樹脂材にて形威し
   、取付部材３、締付駒４及び押圧駒５は金属材にて形成
   してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のつまみ固
   定装置。