JPS5929162B2 - 稲紋枯病の防除方法 - Google Patents

稲紋枯病の防除方法

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JPS5929162B2
JPS5929162B2 JP1358678A JP1358678A JPS5929162B2 JP S5929162 B2 JPS5929162 B2 JP S5929162B2 JP 1358678 A JP1358678 A JP 1358678A JP 1358678 A JP1358678 A JP 1358678A JP S5929162 B2 JPS5929162 B2 JP S5929162B2
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JP
Japan
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present
compound
rice
medium
sheath blight
Prior art date
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Expired
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JP1358678A
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JPS54107520A (en
Inventor
不二夫 荒木
寛人 望月
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Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、稲紋枯病の防除方法に関する。
更に詳しくは、本発明は0−)リフルオロメチル−m′
−イソプロポキシ安息香酸アニリド(以下本化合物とい
う) を有効成分として、稲育苗培地に処理することを特徴と
する稲紋枯病の防除方法に関する。
従来、稲紋枯病は、液状若しくは粉状とした形の紋枯病
防除剤を稲の茎葉部に散布適用して防除している。
稲紋枯病は、その越冬菌が代かき作業によって水面に浮
上し補体に浮蓋し、葉鞘に進入して伝染するといわれて
おり、従来方法では、同病の菌核が葉鞘に進入して病斑
を進展する時期(平年では7〜8月頃)に薬剤を茎葉処
理することよりなっている。
本発明者等は、本化合物が補体内を浸透移行する性質に
優れていることを知り、その性質の利用について種々研
究した結果、本化合物を有効成分として、稲の育苗期に
その培地に処理することにより、移植後本田に於いて発
生する紋枯病を防除し得ることを知った。
ここに本発明は、本化合物を稲育苗培地に処理して、稲
紋枯病を防除するに有効な方法を提供するものである。
ここに本化合物は、O−)’Jフルオロメチル安息香酸
クロライドとm−イソプロポキシアニリンとを塩基の存
在下で反応させることにより容易に合成することができ
る。
本発明の方法を行なうには、本化合物を有効成分として
、稲苗を育苗するための培地に処理することにより容易
に遂行される。
本化合物は補体下部より吸収せしめて抗紋枯病作用を呈
するに有効な手段により施用される。
従って、本化合物またはそれを含む製剤は、育苗期にあ
る苗を対象として補体下部より吸収される如くし、つま
り、培地に適用される。
本発明に於いては、本化合物をそのまま使用する態様を
包含する。
一方、農薬製剤上の通例に従い、適当な増量剤、補助剤
、添加剤を選択使用して使用に都合のよい剤型、剤質と
することもよい。
本化合物を含有する製剤を調製するには、本化合物を適
当な不活性な担体に、所望するなら補助剤を添加して、
溶解、分散、混合、含浸若しくは吸着させ適宜の剤型、
例えば溶液、乳剤、水相剤、粉剤、粒剤、ペースト剤等
に製剤すればよい。
この際、粘着剤、湿潤剤、色素等を添加して効果の確実
或は増大を図ることは勿論よい。
本化合物の製剤(製品)中に占める割合は、必要に応じ
て加減することができる。
例えば粒状物とする場合には、本化合物を通常約0.5
〜15%(重量。
以下同じ。)、乳剤若しくは水相剤とする場合には通常
約10〜50%であるのが適当である。
本発明でいう培地とは、稲苗が生育することのできる媒
体であればよく、例えば土壌、堆肥、腐植土、培土、加
工培土、紙、布、網、フィルム、発泡合成樹脂製マット
、その他これに類するもの並びにこれらの1または2以
上を組合わせたものを包含する。
本化合物またはそれを含む製剤を、稲育苗培地に処理す
るには、当該培地に有効成分を出来るだけ均一に分布さ
せるに有効な方法を採ることが望まれる。
本化合物は、相体の下部より吸収されて抗紋枯病作用を
呈することから、育苗期間中に本化合物を吸収し、更に
移植後に於いても成分が供給される場合には、いもち病
防除効果が一層確実となる。
この意味に於いて、本発明の方法は本田移植時に苗と共
に培地の一部をも本田に持ち込むいわゆる“土付き苗“
の移植を行なう栽培体系に於いて、有利に適用される。
ところで、本発明は、本化合物またはそれを含む製剤を
、あらかじめ培地に含有せしめて本田で発生する紋枯病
防除効果を挙げる態様を包含する。
更に、本化合物を含有せしめた培地は、必要あれば適宜
増量して床土、若しくは覆土に用いることも可能であり
、本発明の範囲に属する。
本発明の方法を実施する場合、本化合物を含む製剤の形
状若しくは性状は、殊に限定はされないが、例えば微粒
剤、粒剤、顆粒、錠剤等の如き粒状物であるのが使用に
都合よい。
本発明にいう粒状物とは、その大きさ、形状、製造、方
法等によって制限されるものではなく、球状、円筒状、
棒状、楕円状、板状、不定形、その他錠剤と称せられる
もの等を包含する。
しかし、水相剤や乳剤の如き剤型であっても本発明の方
法を実施する上で同等不都合はない。
このような種類の製剤は、そのまま若しくは水等で適宜
に稀釈若しくは懸濁して使用すればよい。
しかして、本化合物またはそれを含む製剤は本田に於い
て発生する紋枯病を防除するために有効な量を育苗期の
苗を対象として、その育生する培地に適用される。
本化合物の使用量は、本発明に於いては育苗培地面18
00ci(これは、育苗には長さ60C1rL×幅30
cIrL×高さ3cIrLの箱を用いる栽培方法が普及
しているため、その栽培方法に本発明が適用されうろこ
とを考慮して、簡便に表示したものである。
)当り約3〜151の範囲から適宜に定めることができ
る。
尚粒状物とした製剤を施用する場合には、例えば、製剤
として1箱当り50〜75Sl’の割合で施用すること
もよい。
尚、一般には種苗移植の場合、上記大きさの育苗箱15
〜18個により本田10アール分の稲苗を育生すること
ができる。
また、本化合物またはそれを含む製剤を、あらかじめ培
地に含有せしめたものを使用して、箱育苗を行なう場合
には、前記育苗箱には培地が厚さ約2.5〜3cfrL
に充填される(この折の培地の重量は約2〜3kgとな
る)ので、従って本化合物の使用量を培地容積当りに換
算すると、培地約4500〜5400i当り約3〜15
5’の範囲から定めればよいことになる。
本発明は、本化合物を他の農薬、肥料、植物栄養素等の
1つまたはそれ以上と混合組成または併用する態様を包
含する。
例えば、ヒドロキシインキサゾール、TPN、IBP、
ベノミル、エチルチオメトン、ダイアジノン、プロパホ
ス、カルタップ、アセフェート等の病害虫防除剤と混合
若しくは併用することも可能である。
尚、いもち病防除剤イングロチオラン(ジイソプロビル
ト3−ジチオラン−2−イリデンマロネート)との混用
は、本田で発生するいもち病殊に葉いもち病と紋枯病を
併せ防除するために、とりわけ好ましい態様である。
本発明によれば、薬剤処理後継続して有効成分は根から
吸収され、殊に本田に及いて発生する紋枯病を防除(予
防、軽減を含む)することができる。
更に、゛ゝ土付き苗”移植の場合には、相体に取り込ん
だ有効成分と、引続き培地から継続的に根部を通じて吸
収される有効成分とが相俟って、本田での紋枯病の発生
を一層確実に防除することができる。
即ち、本発明によれば、育苗期から本田生育期の長期に
亘って、紋枯病の汚染から稲作物を保護することができ
るのである。
本発明によれば、後記する試験例からも明らかな如(、
稚苗期から移植後例えば60日(薬剤処理後65日以上
)にまで殺菌作用を保持することが可能であり、まさし
く画期的な防除方法ということができる。
次に、本発明の実施例の若干を示すが、本発明がこれら
に限定されるものではない。
尚割合は重量比である。
実施例 1 本化合物 5〜20部リグニ
ンスルホン酸カルシウム 2部タルク、クレ
ーの混合物を加えて全量を100部とし、よく混合粉砕
し適量の水を加えてよく混練し、造粒機により例えば粒
径約0.6〜1mmの顆粒とし、乾燥して製品とする。
この粒剤を、育苗箱(60CIILX 30CmX 3
crrt )1箱当り製剤として50〜7510割合
で、土壌施用する。
実施例 2 をよく混合粉砕して水相剤とし、そのまま若しくは水で
稀釈懸濁させて稲育苗培地1800c4当り、※本化合
物として約3〜151となる割合で処理する。
次に、本発明の有用性を証するために試験例を挙げる。
試験例 1 方法:育苗箱(60CrnX 3 Q CrrLX 3
crrt )に種もみ(品種、全南風)を播種(6/
2)L、播種12日後(6/14 )に、実施例1に準
じて製造した本化合物10%(重量)含有粒剤を所定薬
量になるよう均一に相体上から散粒処理した。
処理5日後(6/19)に稚苗(3葉期)を培地と共に
IC1rLX ICrILX 1.7Cr/Lの大きさ
に切りとり即ち土付き苗として5寸磁製ポットに2株(
1株3本苗)立てで移植した。
以後屋外におき経口的に紋枯モミガラ培養菌を葉鞘に直
接付着させて接種した。
接種口と調査日ま次の通り。接 種 日 調
査日 7/21(移植後32日) 7/317/31
(同 42日) 8/108/10(同 50日
) 8/238/25(同 65日)9/6 10/15(同 85日) 10/26調査は1茎
当りの病斑長(1)を測定し次式に従従い防除価(%)
を算出した。
X:無処理区1茎当りの病斑長 Y:処理区1茎当りの病斑長 結果 (注) A:2−メチルベンズ−3′−イソプロホキ
シアニライド(公知化合物) に):1茎当りの病斑長(CIrL) 日数:移植から接種までの日数 薬量:有刻成分薬量 試験例 2 試験例1に準する。
但し、薬剤処理は移植当日(6/19)に粕処理した。
結果

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 10−トリフルオロメチル−m′−イソプロポキシ安息
    香酸アニリドを有効成分として稲育苗培地に処理するこ
    とを特徴とする稲紋枯病の防除方法。 2 稲育苗培地が箱育苗培地である特許請求の範囲第1
    項記載の防除方法。 3 育苗箱当り〇−トリフルオロメチルーm’−イソプ
    ロポキシ安息香酸アニリドを3〜15グの割合で箱育苗
    培地に処理することよりなる特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の防除方法。
JP1358678A 1978-02-10 1978-02-10 稲紋枯病の防除方法 Expired JPS5929162B2 (ja)

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JPS54107520A JPS54107520A (en) 1979-08-23
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