JPS5929026Y2 - エンドレススリング - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は土用は作業用吊りひもなどとして用いられる
エンドレススリングに関する。

糸を何重にも巻回してつくった無端状の芯材を布などの
柔軟な素材からなる筒状の袋で包んでなるエンドレスス
リングが、玉掛は作業用吊りひもなどとして便利に用い
られている。

このようなスリングにおいても、芯材に毛羽立ち、糸切
れなどの損傷を来たすことは避は得ないため、芯材を点
検することは望ましいことである。

しかし、従来のものは袋端部が縫製加工で接合されてい
たため、この接合を解除したり再び接合したりすること
が至極面倒であった。

それゆえ、エンドレススリングに関して従来は、芯材の
点検は全くなされておらず、精々、袋体の損傷程度を見
るぐらいであった。

しかし、この考案者の観察したところによると、損傷は
芯材の方に早く来る。

したがって、芯材を点検せず袋の損傷のみを見ることは
非常に危険である。

従来のエンドレススリングは、袋端部の接合に解除を全
く考えていない縫製加工を用いたことによって、このよ
うな危険を生じる余地を残していた。

この考案は、このような事情に鑑みなされたものであっ
て、袋端部が接合・解除の容易な接合構造で接合されて
いるエンドレススリングを提供スる。

この考案にかかるエンドレススリングは、全部もしくは
大部分がタテ糸群からなる無端状の芯材を柔軟な素材か
らなる筒状の袋で包んでなるエンドレススリングであっ
て、一方の袋端部に固定された紐が２本になって伸び、
これら２本の伸びた部分が他方の袋端部に設けられた二
つの穴を通って外に出、結び合わされることによって、
両袋端部が解除容易に接合されていることを特徴とする
。

以下にこの考案をその実施例をあられす図面に基いて詳
しく説明する。

第１図はこの考案にかかるエンドレススリング１を示し
ている。

このエンドレススリングは、第２図もしくは第３図に示
されているごとき無端状の芯材２，５の全体が布、シー
ト地などの柔軟な材料からなる筒状の袋３で第４図に示
されているごとくに包すれたものである。

芯材２，５は両端結合の繭重たは後に袋でつつ１れる。

第２図に示されている無端状の芯材２ば、両端２ａ 、
２ｂが織組織化され、それ以外の部分２ｃが長さ方向を
そろえた糸群すなわちタテ糸の束からなる素材の両端織
組織部分を重ね合わせて縫製加工４をするなどして接合
したものである。

タテ糸としては、普通、ポリアミド系、ポリエステル系
、ポリプロピレン系などの合成繊維からなる無撚りもし
くは甘撚りの糸が用いられる。

たとえば８４０〜１２６０Ｄの原糸３本以上を甘撚りし
たものなどである。

織組織イ阻、良く知られているようにヨコ糸を用いて平
織りしたり綾織りしたりなどして行なわれる。

必要に応じからみ糸なども用いられる。

要するに公知の帯の作り方に準じて行なわれている。

ヨコ糸の材料は、普通、タテ糸と同じである。

必要に応じ、材質や太さが変えられる。織組織化は両端
以外の部分に加えられてもよい。

しかし、それは必要最小限にとどめられる。

第３図に示されている無端状の芯材５は、タテ糸に相当
する糸が何重にも巻回され、両端部が結び６によって連
結されたもの１かせもしくは複数かせからなる。

袋３は長さ方向に沿って縫製加工等による継ぎ目を持つ
もの、あるいは無継目のものである。

袋３は第１図にみるごとく端部接合部３ａ（ただし、１
個所とは限らない）を持っている。

この考案においては、との袋端部接合部３ａがつぎに例
示されるごとき接合・解除の容易な接合構造を持つ。

すなわち、第５図および第６図にみるごとく、袋３の一
方の袋端部３ｂＶｃ二つの穴３ｃ 、 ３ｄが設けられ
てここに紐Ｉの中間部が固定されている。

この固定は、実施例では、図にみるように、中間の折曲
げ部を外から内、内から外というように二つの穴３ｃ、
３ｄに挿し通し、外に出たところに紐Ｉの両端を通して
引っ張り、締めることによってなされているが、縫合で
止める等信の方法によってなされてもよい。

動かせることができるよう単に引掛けられている状態で
あってもよい。

紐Ｉは、この固定部から先に２本になって伸びている。

この２本になって伸びた部分７ａ、７ｂは、他方の袋端
部３ｅに設けられた二つの穴３ｆ、３ｇから外に出てい
る。

そして、第６図にみるように、外で結び合わされること
によって、結び目７Ｃを作っている。

袋３の接合部３ａば、このようにして接合されている。

結び目ＩＣは容易にほどくことができるので、これをほ
どくことによって、この接合を解除することができる。

図では、紐の２本になって伸びた部分７ａ、７ｂの先端
は結ばれているが、開放されていてもよい。

この結び目７ｄは袋端部３ｂ側に来てもよい。

実施例では、１本の紐が使用されているが、２本の紐を
使用して伸びた部分を作ってもよい。

芯の点検は、結び目７ｃをほどき、袋３を、その接合部
をはさんで両側に引張ると、第５図のごとくに接合部が
開かれるので、この開かれた部分からすることができる
。

再度接合するときは、紐の伸びた部分７ａ 、７ｂを引
張って結べばよい。

この考案にかかるエンドレススリングば、このように袋
端部の接合に紐を用い、かつその用い方に前記のごとき
特別の工夫をすることにより、接合・解除のきわめて容
易な接合構造としているため、芯材の点検が容易となり
、吊り作業の安全化に寄与するところが大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかるエンドレススリングの斜視図
、第２図および第３図は無端状の芯材の斜視図、第４図
は芯材が袋につつ１れている様子を示す。 袋の一部を破断した部分的斜視図、第５図および第６図
は袋端部の接合構造の説明図である。 １・・・・・・エントレススリンク、２，５・・・・・
・無端状の芯材、３・・・・・・袋、３ａ・・・・・・
袋端部接合部、３ｂ。 ３ｅ・・・・・・袋端部、３ｆ、３ｇ・・・・・・穴、
Ｉ・・・・・・紐、７ａ、γｂ・・・・・・２本になっ
て伸びた部分、７Ｃ・・・・・・結び目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 全部もしくは大部分がタテ糸群からなる無端状の芯材を
   柔軟な素材からなる筒状の袋で包んでなるエンドレスス
   リングであって、一方の袋端部に固定された紐が２本に
   なって伸び、これら２本の伸びた部分が他方の袋端部に
   設けられた二つの穴を通って外に出、結び合わされるこ
   とによって、両袋端部が解除容易に接合されていること
   を特徴トスルエンドレススリング。