JPS5928833B2 - 融解金属かきまぜ方法および装置 - Google Patents

融解金属かきまぜ方法および装置

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JPS5928833B2
JPS5928833B2 JP54007651A JP765179A JPS5928833B2 JP S5928833 B2 JPS5928833 B2 JP S5928833B2 JP 54007651 A JP54007651 A JP 54007651A JP 765179 A JP765179 A JP 765179A JP S5928833 B2 JPS5928833 B2 JP S5928833B2
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ボリス・セルゲ−ヴイツチ・ドルゼンコフ
ユリ−・ニコラエヴイツチ・ラニン
セルゲイ・ステパノヴイツチ・セミン
ヴイクトル・イワノヴイツチ・プロホフ
イゴ−ル・アレクサンドロヴイツチ・パルテイン
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YURII NIKORAEUITSUCHIRANIN
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、冶金に関するものであり、さらに詳しくは、
金属が融解されている炉における融解金属を直接かきま
ぜるための方法および装置に関するものであり、このよ
うなかきまぜは、融解程度を向上し、または、融解金属
の動かないたまり(standing body )に
おける成分または温度の均一性を維持するのに有利に作
用する。
融解炉の浴における融解金属を直接かきまぜるために用
いられた種々の方法は、機械的、電磁的、気体力学的お
よびその他の方法を包含している。
本発明は、実施するのに効果的で、かつ簡単であるアル
ミニウムおよび同様の合金などの融解金属をかきまぜる
ための方法を提供する。
アメリカ合衆国特許第4008884号は、融解金属を
かきまぜるための方法および装置を開示、している。
この特許明細書に記載された装置は、融解金属のたまり
(body )をかきまぜるための装置よりなり、融解
金属中に下向きに突出するように配置された管状導管構
造と、これに協動して管状導管構造の下端におけるノズ
ルを通って金属の引き出しおよび発射を行なうための装
置すなわちニジフタとを包含する。
融解金属のたまりをかきまぜる操作は、閉じ込められた
空間におけるたまりから、たまりより以上のレベルまで
上向きに融解金属を引き出すことと、この引き出された
融解金属を、融解金属下の高速ジェットとして、たまり
中へ発射することとを交互に行なう工程よりなる。
金属引き出しおよび金属発射を交互に行なう工程は、融
解金属たまりの上方の閉じ込められた空間における圧力
のもとの気体(空気)および吸引の交互の適用によって
行なわれる。
気体(空気)は、適当な源からソレノイド人口弁および
出口弁を介してエジェクタへ供給される。
金属引き出しおよび金属発射の工程の順序は、緩動継電
器および真空継電器によって制御される。
融解金属のたまりの許容レベルを制御するために電導探
針が、かきまぜ管の内側に導入され、探針を上昇金属に
接触させ運転停止操作に信号を入れ、これを発動させる
上記特許の方法および装置は、その適用の範囲を成る程
度まで制限する多くの不利を有する。
融解金属のたまりにおけるかきまぜ管の不動位置は、行
なわれるべき融解金属の有効なかきまぜを、制限された
区域とし、これは、特に大容量の融解炉においては、非
常に多数の同じポンプの設置を必要とする。
円筒形または4角形の炉において、金属の融解を行なう
場合には、比較的に小さい容量のときでも、少なくとも
2つのポンプの設備が、合金添加物の融解または分解の
急速度を確保するのに必要である。
しかし、融解炉にかなり多数のポンプを取付けることは
、常に可能ではなく、さらに、圧縮気体のかなりの消費
を要する。
しかも、融解金属のたまりの上方の一定レベルにおいて
行なわれる金属の引き出しおよび追い込みは、熱質量交
換のための発生最適条件の観点からむしろ有望であった
この場合の方法および装置の応用の範囲を制限する。
この不利は、融解温度が比較的に低いときに、融解用固
形物の装入工程において特に明らかであり、このような
低温の融解金属のジェットでの装入固形物の塊りの清掃
は、融解速度および使用炉熱に関する限り、最良結果を
提供するには明らかに不充分である。
しかも、ポンプに取付けられ、かつ各ソレノイドを介し
て圧縮気体の供給の完了のとき付勢される真空発生用エ
ジェクタの使用は、金属引き出し操作に要する時間を著
しく増加する。
この場合にも、金属引き出し操作の速度をあげる方法は
、はとんどないように思われる。
このような状況のもとにおいて、ポンプの作動効率は、
特に装入固形物の融解の段階において減じ、金属引き出
し操作および金属発射操作の高速を必要とする。
したがって、本発明の主要な目的は、特に融解炉の浴の
深さが900ないし11000iを越える大容量炉の場
合において融解金属の全体をかきまぜる効率をかなり高
めることができ、かつ融解操作時間を短かくすることが
できる融解金属をかきまぜるための方法および装置を提
供することである。
本発明は、操作方法の種々の段階において安定融解操作
を確保し、かつ浴容積の全体に亘って融解金属かきまぜ
の効率を高めるように、金属引き出しおよび金属発射の
技術を改善することを主として企図している。
この企図は、閉じ込められた空間における融解金属のた
まりから、そのたまりより以上のレベルまで、上向きに
融解金属の一部を引き出すことと、圧縮気体の作用の下
に上記たまり中に、上記融解金属の引き出された部分を
発射することを交互に行なうことよりなる金属融解操作
における融解金属のたまりをかきまぜるための方法にお
いて、本発明に従って、上記金属部分は、融解金属の表
面の下側から直接引き出され、かつ金属保持装置の底部
附近の上記たまりの下方区域中に追い込まれ、上記金属
引き出しおよび金属発射を交互に行なう工程は、融解金
属のたまりのレベルの増加にかかわらず、上記金属部分
が常に、融解金属の表面下側から引き出されかつ上記た
まり下方区域中に発射されるように行なわれることを特
徴とする方法によって達成される。
このような方法は、融解金属のたまり全体に亘って行な
われるかきまぜを高めることを可能にし、かつ融解金属
が、かなり高い温度を有する融解金属表面の下側から直
接引き出され、次に低い温度を有する融解金属のたまり
の下方区域中へ発射される事実により融解金属のたまり
に起きる熱質量交換を強くできる好都合な状態によって
融解操作期間を短かくすることを可能にする。
このような金属引き出しおよび金属発射の方法は、過熱
された金属のジェットが炉における固形装入物の塊の上
に注がれるときの融解工程の最初の段階において特に有
効であり、これによって、上記塊の急速な融解を可能に
する。
有利なこととしては、融解金属の各部分は、金属保持装
置の寸法に応じて融解金属下の金属ジェットの自由流の
角度を越える角度の制限内で発散される金属のジェット
として扇形状で、融解金属のたまり中へ送り込まれ、こ
れによって、全体の融解たまりの有効なかきまぜを可能
にする。
このような操作は、融解金属の全体たまりの高度のかき
まぜを可能にし、これは、融解浴のかなり大きな区域に
おける各金属部い込みサイクル中の金属の送り出された
ジェットによって生じた良好なかきまぜ作用に原因する
しかも、扇形状に送り出された金属のジェットは、金属
浴の上記大きな区域に生じた攪乱を伴なうことがあり、
上記浴は、金属浴の底の全体区域を抱くに充分な大きさ
であってもよい。
追い込まれた金属のジェットは、好ましくは、融解工程
において、単一のパルスごとに金属ジェットの自由流の
角度の1ないし12倍である順次に増加する角度におい
て扇形状に発射される。
このような操作方法は、融解工程の生産能力の増加を可
能とするとともに、かきまぜ操作の効果を高めることを
可能にし、これは、固形装入物の融解の最初の段階にお
いて、発射された金属のジェットが、固形装入物の塊を
抱く角度内、すなわち閉じ込められた区域内の半円形経
路をたどるようにさせられる事実に原因する。
装入物が安定された融解温度に融解された後に、金属ジ
ェットが送り出される区域は、好ましくは、融解浴の全
鉢底区域をおおうように広げられるべきである。
これは、エネルギ損失のかなりの減少を可能にし、なぜ
ならば、融解金属のたまりにおける種々の角度において
翼状に発射金属のジェットを発射する手段によって行な
われるかきまぜ操作の制御によって、都合のよい状態が
、融解金属のたまりにおいて高めた熱質量交換を得るよ
うに生じるからである。
金属引き出しおよび金属発射のサイクルの度数(フリケ
ンシー)は、好ましくは、毎分30ないし2サイクルで
、段階的に減少させる。
その結果として、金属の品質は、合金成分の結合中、酸
素およびスラグ包含との金属の不純化を防止することに
よって、また融解浴の全体に亘っての均一温度の維持に
よって改善される。
融解室において液状金属の少量が未だ存在し、かつその
温度が非常に低いときに、金属引き出しおよび金属発射
のサイクルの度数は、管空側における金属の封鎖を防止
するために、最大にすべきである。
上記操作サイクルの最大度数、毎分約30サイクルは、
また液体金属によって、おおわれた移行経路が短かく、
しかも固形装入物の塊によって妨げられている事実によ
って、必要である。
しかし、融解浴が、融解炉から保持炉中へ、またはその
他の容器中への金属の送り出し工程に先立って、および
この工程中において所定の温度に維持されるときは、操
作サイクルの度数は、金属の望ましくないスラグ形成お
よび撹乱を防止するために、最小にすべきである。
かきまぜ操作のために必要な圧縮気体の消費は、この場
合減少される。
本発明による融解金属をかきまぜるための方法は、次の
ような装置によって行なわれる。
すなわち、好ましくは、融解金属のたまり中に沈められ
た下方端部を有するパイプを備えた気体ポンプよりなり
、前記パイプの他方の端部は圧縮気体供給装置を介して
圧縮気体保持装置と連通されているノズルに取付けられ
、さらに前記パイプの上方端部に連結された真空システ
ムを有する装置において、本発明に従って、前記パイプ
が、金属保持装置の上方の耐火材内張カバーに設けられ
、かつ該パイプの軸線に沿う往復移動のためのガイドに
取付けられ、さらに前記パイプが、調節可能な速度およ
び移行長さで融解金属のたまりにおける該パイプの往復
移動を段階的に行うアクチュエータに連結され、また融
解金属内での該パイプの初期位置決めを行いかつ融解金
属からの該パイプの除去を行うようになったアクチュエ
ータにも連結されている装置である。
このような装置の構成によって、融解金属の全体のたま
りを効果的にかきまぜることができ、また、かきまぜパ
イプが金属浴の上方の耐火材内張カバーにおいてガイド
内往復移動するように取付けられていることから、融解
炉の実質的な改造を全く必要としない。
パイプの往復移動を段階的に行うアクチュエータは、融
解表面の下側から直接引き出されるべき融解金属に対し
、また融解金属のたまりの下方区域に発射されるべき融
解金属に対して最適な作動状態を保証するようになって
いる。
融解金属内でのパイプ移行の速度を調節することによっ
て、かきまぜ操作と金属引き出しおよび金属発射のサイ
クルとを統制することが可能となる。
融解金属内でのパイプの初期位置決めおよび融解金属か
らのパイプの除去を行うようになったアクチュエータを
設けることによって、苛酷な環境下でのパイプの滞在時
間を可成り減少し、パイプの寿命を延ばすことができる
パイプの往復移動を段階的に行うアク千ユエータとして
種々の異なった具体的手段を利用することができるけれ
ども、非常に効果的な手段は、空気放出口を介してを外
気に連通させるようになった調節自在の絞り弁とを備え
る空気作用位置決め装置である。
上述したパイプの位置決め装置を採用した場合、金属浴
における融解金属のレベルとは無関係にポンプの効果的
な作動が保証される。
というのは、融解金属のレベルが交互にするとき、放出
口の1つを外気に連通させることによって位置を変える
ことができるからである。
また、所定の急速な作動程度は、放出ラインにおける絞
り弁を適当に調節することによって保証される。
金属保持装置の耐火材内張カバーより上方に突出するポ
ンプパイプの部分にポール−ソケット継手を配置するこ
とは有利である。
ポンプパイプの該部分は、また、ボール−ソケット継手
のまわりでのパイプポンプの角度変位を行うようになっ
た主アクチユエータをも越えて突出する。
その結果、放出された金属のジェットを融解金属のたま
りに扇形状に放射することができ、これにより融解金属
の効果的なかきまぜをその大巾な区域全体に亘って行う
ことができる。
これは、ポンプパイプが、角度変位のためのアクチュエ
ータによって、各金属引き出しおよび金属放出サイクル
の際に回動運動を行うことができるからである。
上述の記載から、本発明が、金属融解技術分野において
、最小の手段ならびに設備によって融解炉の金属の効果
的なかきまぜを行えるという好結果および優れた利点を
もたらすのに十分有効であることが分る。
本発明は、その実施例との関連において、添附図面を参
照して以下に説明する。
第1図には、融解金属をその融解表面から引き出す場合
が図示されており、hlは、融解金属が金属引き出し操
作の際にポンプノズルの截頭端部を覆う高さである。
第2図には、融解金属を圧縮ガスの作用の下でパイプか
ら融解金属のたまりに放出する場合が図示されており、
h2は、その放出の際にポンプノズルの截頭端部が融解
金属によって覆われる高さであり、Pは圧縮ガスの圧力
である。
第3図には、ポンプパイプの回動により発射金属ジェッ
トが扇形状に放射されることが図示されており、αは、
融解金属下の金属ジェットの自由流の角度であるしこれ
はアルミニュウム合金に対するものであって、約15°
の角度である。
例示的に、第1図ないし第3図には、融解金属のたまり
を保持する融解炉1の1つの形成についての基本構造が
簡略化して図示されており、融解部分3は、吸引により
該たまりの上方過熱層から気体ポンプのかきまぜパイプ
2の内部に送り込まれている。
次に、圧縮気体のパルスPがパイプ内の引き込み金属に
加えられ、この金属はそこから固形装入物の塊4と接触
するように強制的に発射され、これにより該装入物の集
中的な融解が行われる。
かきまぜパイプからの発射金属のジェットは扇形状に放
射され、このためパイプは扇形区域内を回動させられ、
その角度は、融解金属下の金属ジェットの自由流の角度
αの1ないし12倍まで変えられ、パイプ軸線の明確な
初期位置が参考のため示されている。
かきまぜ操作は、上述した態様でもって行うことが可能
である。
すなわち金属が融解金属のたまり内に拡散される角度を
、制御盤による制御によって変えることも可能であろう
また適当なアクチュエータの介在物を通して設定プログ
ラムに応じて上記角度を変えることも可能であろう。
本発明によるかきまぜ操作は、かきまぜ区域の角度を段
階的に交互にして行うこともできるし、またそのように
しないで行うこともできる。
本発明の方法は、次の解説例によってさらに言及される
〔例 1〕 アルミニュウム合金は、30トン融解炉における融解プ
ロセスを通して、気体ポンプでもって行われるかきまぜ
の下で融解されることとした。
気体ポンプは、毎分4ないし20パルスの可変圧縮パル
ス度数で作動された。
金属は融解表面の下側の上方層から引き入れられ、融解
金属内に沈められたかきまぜパイプの深さhlは100
朋であった。
引き入れられた金属は次に融解金属のたまりの下方層に
放出され、上記深さhlは、融解中における融解金属浴
のレベルの上昇により300mから600龍まで変化し
た。
引き入れられた金属が融解金属のたまりに発射されると
き、かきまぜパイプは45°から120°まで(3αか
ら8αまで)変えられる。
かきまぜ操作は融解金属浴の温度が660℃ないし67
0℃になったときに開始され、かきまぜパイプのノズル
は融解金属中に100mmの深さまで沈められた。
圧縮気体パルス度数はかきまぜ操作の最初の10分間で
は毎分約20パルスであり、金属ジェットが放出された
扇形区域は約45°(3α)であった。
融解金属は、融解金属浴内の固形装入物が完全に融解す
るまで20分間かきまぜられ、このとき圧縮気体パルス
度数は毎分15パルスであり、また金属ジェットは約9
0°(約6α)の扇形区域にそられた。
680°Cないし690℃の融解温度でのスラグ出しの
際に、マンガンおよびチタンの如き合金成分が融解金属
に加えられ、かきまぜ操作は毎分約10パルスのパルス
度数で行われ、このとき金属ジェットは約120°(約
8α)まで増大された扇形区域をそらされた。
合金成分の融解は20分間行われ、融解温度は上昇され
、融解金属のたまりの全体に亘って730℃ないし73
5℃に均一化された。
その後、かきまぜ操作は、毎分4パルスの圧縮気体パル
ス度数でもって行われ、金属ジェットは120°(約8
α)の扇形区域をそらされた。
かかる操作モードは、融解金属の鋳込時まで保持炉に保
持された。
融解金属にはスラグまたはその他の不純物などが見い出
されなかった。
かきまぜモードの変化は制御盤から行われた。
本発明のかきまぜ操作によれば、かきまぜの効果を向上
させかつ融解操作時間を20ないし25パーセン減少さ
せることができる。
上述したように、かきまぜ操作中には圧縮気体パルス度
数が段階的に変化させられる。
かきまぜ操作は制御盤によって管理することができる。
すなわち、コンピューターによる設定プログラムに応じ
てかきまぜ操作を行うことができる。
かきまぜ操作は、圧縮気体パルス度数において段階的に
交互して行うこともできるし、またそのようにしないで
行うこともできる。
〔例 2〕 アルミニュウム合金は、40トン融解炉における融解プ
ロセスを通して、気体ポンプでもって行われるかきまぜ
下で融解されることとした。
気体ポンプは、毎分2ないし30パルスの可変圧縮気体
パルス度数で作動された(使用された気体は窒素であっ
た)。
融解金属浴がかきまぜパイプのノズルを覆うようになっ
た後にかきまぜ操作が開始され、金属浴の温度は660
℃ないし670℃であった。
圧縮気体パルス度数は、かきまぜ操作の最初の10分間
の間では毎分約15パルスであった。
このときから固形装入物が完全に融解するまで、融解金
属は25分間かきまぜられ、圧縮気体パルス度数は毎分
12パルスであった。
スラグ出しの際、融触温度は680°Cないし、690
℃であり、マンガンおよびチタンの如き合金成分が融解
金属に加えられ、かきまぜ操作は毎分8ないし9パルス
の圧縮圧体パルス度数で連続して行われた。
合金成分の融解は30分間行われ、融解金属温度は上昇
され、融解金属のたまりの全体に亘って730℃ないし
735℃に均一化された。
その後、融解金属の均一温度はかきまぜ作動の間維持さ
れ、圧縮気体パルス度数は、融解金属を保持炉に注入す
る際には毎分4パルスであった。
融解金属にはスラグまたはその他の不純物などが見い出
されなかった。
本発明の方法は、従来の融解金属かきまぜ方法よりも次
の点で優れている。
すなわち、本発明によれば、融解プロセスの全体に亘っ
て安定したかつ中断のないかきまぜ操作が保証され、こ
れにより気体ポンプのパイプ内での融解金属の凝固を排
除し、該パイプの損傷を防ぐ点、 また、効果的なかきまぜプロセスを保証し、かつ酸化物
およびスラグなどからの汚染を防止して金属の質を向上
し、仕上げ金属の生産を増大する点、 さらに、融解プロセスの効率を20ないし25パーセン
ト向上させる点である。
融解金属5(第4図)を炉の融解室6すなわち金属保持
装置でかきまぜるための本発明による装置は、一端に着
脱自在のノズル部分8が取付けられた耐火材内張パイプ
7を有し、該ノズル部分はパイプ7に対してOoないし
90°の範囲内で位置決めすることができる。
ノズル部分8は非湿潤性耐火材料から作られ、パイプ7
の内部通路はその目的に対して適した任意の形状を取る
ことができる。
パイプ1は取り外し自在なカバー9を備え、カバー9は
ノズル10を支持する。
ノズル10は、必要容量を備えた圧体容器から供給され
る圧縮気体例えば窒素もしくはアルゴンなどのパルスを
分配するための装置12にライン11によって連結され
る。
上記パルスは圧力調節器14に維持された気体圧力に依
存する。
パイプ7の内部通路は、ノズル10の端面で真空ライン
15と連通される。
かきまぜパイプ7のノズル部分を誤解金属から引き出し
、かつその位置を調節するため、かきまぜパイプは耐火
材内張の融解室6に対して動くことができる。
かきまぜパイプは融解炉の開口16内に受は入れられ、
開口16からの逆火を阻止するため、耐火材料で作られ
た弾性保護リング17が設けられ、それは融解室の壁に
固着される。
かきまぜパイプ7は主アクチユエータ19の移動キャリ
ヤに連結され、主アクチユエータ19は、各操作サイク
ルの際に融解金属のたまり内でのかきまぜパイプ7の段
階的運動を行うものである。
主アクチユエータ19の特別な特徴はキャリヤ18の移
行長さが可変である点にある。
本発明の好ましい実施例において、主アクチユエータ1
9は空気作用位置決め装置として構成され、金属浴の深
さに応じてかきまぜパイプの移行長さを調節することが
できるものである。
また、調節自在のストップなどのような他の適当な装置
がかきまぜパイプの移行長さを調節するのに用いること
ができるということを指摘しておく。
パイプ7の初期の位置決めを行うためのアクチュエータ
20が設けられている。
アクチュエータ20から延びている軸に作業部材22が
設けられ、この作業部材22と主アクチユエータ19と
は、ボール−ソケット継手21を介して連結されている
第4図に示されているように、ボール−ソケット継手2
1のボール部分は、主アクチユエータ19に取付けられ
、ボール−ソケット継手21のソケット部分は、作業部
材22に取付けられている。
ボール−ソケット継手21の機能からみて明らかなよう
に、上記ボール部分は、上記ソケット部分内において回
動できる。
したがって主アクチユエータ19を、ボール−ソケット
継手21を介して、第4図の図面紙に直角な平面内にお
いて回動することができる。
パイプ7は主アクチユエータ19に取付けられているの
で、パイプ7も、第4図の図面紙に直角な平面内におい
て回動することができる。
このようにパイプ7を回動することによって、第3図の
平面図においては、パイプ1の角度を変えることができ
ることになる。
なお主アクチユエータ19の回動は、任意の手段、例え
ば手動によっても可能であろう。
また既に説明したように制御盤による制御によって行う
ことも可能であろう。
または、適当なアクチュエータの介在物を通してコンピ
ューターによる設定プログラムに応じて行うことも可能
であろう。
すなわちパイプを、ボールソケット継手21のまわりに
、パイプの角度変位を行うことができ、すなわち後記の
ように、回転角度および傾斜角度を変化することができ
る。
空気作用位置決め装置の作業室は、圧力調整器23を介
して圧縮空気ラインに常に連通される。
該位置決め装置の排気通路は、調節自在の絞り弁24お
よび分配器25を介して外気に連通される。
主アクチユエータ19と絞り弁24とは、連通管に支持
され、この連通管の中間の一部分は、作業部材22の背
後にあって第4図においては、示されていない。
空気作用位置決め装置は、放出口を介して外気に連通さ
れるようになっている調節可能な絞り弁24を備えてい
る。
、主アクチユエータ19のかかる構成により、かきまぜ
パイプ7は前後方向(上下方向)に動くことができる。
この特徴は、短い間隔でポンプが作動されることに鑑み
て本質的に重要である。
ポンプは次のような態様で作動される。
融解金属浴が融解室6において許容レベルに達したとき
、かきまぜパイプ7はアクチュエータ20によって金属
浴内に入れられ、ノズル部分8の出口オリフィスが融解
金属によって覆われる。
この位置において、真空ライン15がパイプ7の内部と
連通させられ、気体保持容器は分配器12および圧力調
節器14を介して圧縮気体ラインと連通させられる。
金属浴の上方層から引き出された融解金属は、真空作用
下でパイプ7内で所定のレベルまで上昇させられる。
その後、各分配器の電磁石が主アクチユエータ19を作
動するように附勢され、かきまぜパイプ7は融解室6内
で所定の深さまで下方に動かされ□ る。
分配器12の電磁石を附勢したとき、気体保持容器13
はライン11およびノズル10を介してか永まぜパイプ
7の内部と連通させられ、そこで圧縮気体が容器13か
らパイプ7の内部に急速に供線される。
パイプ内の金属に加えられた圧力の下での気体パルスに
よって、その金属は金属浴中に高速ジェットとして急速
に発射される。
放出された金属ジェットは融解金属のたまり内を移動し
てその附近の金属層を同伴させ、かくして金属浴の全体
の容量がかきまぜられることとなる。
また、気体圧力は、パイプの下方運動中すなわちかきま
ぜパイプ7の段階的運動の際に加えることもできる。
これは時として非常に有効なことがある。
特に大きな塊の装入物を融解するような場合に有効であ
る。
融解金属の全体のたまりの効果的なかきまぜ、ならびに
合金添加物の一層急速な融解は、パイプ回転角度とその
傾斜角度の両方を変化することによって可能である。
パイプの回転角度とは、第3図において金属ジェットの
自由流の角度αの1ないし1.2倍までの範囲の角度で
あり、パイプの傾斜角度とは、第1図および第2図にお
いて、パイプ7の軸線と融解室6の底面との間の角度で
ある。
圧縮空気のパルスが容器13から放出された後、分配器
25の各電磁石が同時に(もしくはあるリード(a c
ertain 1ead )において)附勢されたとき
に分配器12の電磁石が減勢される。
圧縮気体は気体ラインから容器13に給送されると同時
に、かきまぜパイプ7は設定長さ上方に移行される。
移行の速度は各絞り弁24によって調節される。
このときから、融解金属は、主に金属浴の上方過熱層か
らパイプ7に引き込まれる。
ポンプの作動サイクルは同じ順で再び続けられる。
金属浴の深さが変化した場合、主アクチユエータ19の
別の分配器25が附勢され、その分配器は金属浴の所定
のレベルに相当する排気ラインにある。
かきまぜ操作が完了すると、アクチュエータ20はかき
まぜパイプ7をその上方位置まで上方に移動するように
作動され、その結果パイプのノズル部分8は金属から引
き出される。
必要ならば、装置は、かきまぜパイプ7をアクチュエー
タ20でもって設定レベルまで下降させることによって
作動位置に設定される。
本発明のかきまぜ装置は融解炉における金属浴のレベル
が可変である場合の融解に特に効果的に用いられること
が分った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるかきまぜ操作における金属引き
出し段階を示す図解図。 第2図は、本発明によるかきまぜ操作における金属発射
段階を示す図解図。 第3図は、融解金属のたまりに放出された金属ジェット
の扇形放射を示す図解図。 第4図は、本発明による融解金属かきまぜ装置を示す図
。 3・・・・・・金属部分、5・・・・・・金属浴。 6・・・・・・融解室、7・・・・・・かきまぜパイプ
、8・・・・・・パイプのノズル部分、9・・・・・・
パイプの取り外し自在カバー、19・・・・・・主アク
チユエータ、20・・・・・・パイプの初期位置決めお
よびその融解金属からの引き込みを行うアクチュエータ
、21・・・・・・ボール・ソケット継手、24・・・
・・・絞り弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 閉じ込められた空間における融解金属のたまりから
    、その融解金属の一部を上方に、上記たまりより以上の
    レベルまで引き出すことと、この引き出された金属部分
    を圧縮気体のパルス下で上記たまり中に発射させること
    と、を交互に行うことよりなる融解金属かきまぜ方法に
    おいて、上記金属部分3は、金属保持装置6内で上記金
    属たまりの表面のすぐ下側の上方層から引き出され、か
    つ上記金属保持装置の底部附近の上記金属たまりの下方
    層に発射され、上記交互の金属引き出しステップおよび
    金属発射ステップは、融解中における融解金属のレベル
    の上昇に無関係に、常に、上記融解金属の一部を、上記
    融解金属のたまりの表面の下側から直接引き出しかつ上
    記金属保持装置の底部に放出するように行われることを
    特徴とする融解金属かきまぜ方法。 2、特許請求の範囲第1項記載の融解金属かきまぜ方法
    において、上記各金属部分3は、上記融解金属のたまり
    中に金属ジェットとして扇形状に放出され、この金属ジ
    ェットは、上記金属保持装置の寸法に応じて上記融解金
    属下での金属ジェット自由流の角度αよりも大きい角度
    の限度内で放射され、これにより上記融解金属のたまり
    は、上記金属保持装置の底金体に亘って効果的にかきま
    ぜられることを特徴とする融解金属かきまぜ方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の融解金属かきまぜ方法
    において、発射される金属のジェットは、融解中に、各
    サイクルについて上記ジェットの自由流の角度の1ない
    し12倍の次第に増大する角度で扇形状に放射されるこ
    とを特徴とする融解金属かきまぜ方法。 4 特許請求の範囲第1項ないし第3項のうちのいずれ
    か1つの項に記載の融解金属かきまぜ方法において、金
    属引き出しおよび金属発射サイクルは、かきまぜ操作中
    に、毎分30サイクルから2サイクルまで次第に減少さ
    せられることを特徴とする融解金属かきまぜ方法。 5 融解金属のたまり中に沈められた下方端部を有する
    パイプを備えた気体ポンプよりなり、上記パイプの他方
    の端部は、圧縮気体供給装置を介して圧縮気体保持装置
    に連通されたノズルに取付けられ、さらに、上記パイプ
    の上方端部に連結された真空システムよりなり融解金属
    かきまぜ装置において、上記パイプ7は、金属保持装置
    6の上方で上記パイプの軸線に沿う往復運動のためのガ
    イドに取付けられ、さらに上記パイプは、調節可能な速
    度および移行長さで融解金属のたまり5における上記パ
    イプの往復運動を段階的に行う主アクチユエータ19に
    連結され、また融解金属内での上記パイプの初期位置決
    めを行いかつ融解金属からの上記パイプの除去を行うよ
    うになっているアクチュエータ20にも連結されている
    ことを特徴とする融解金属かきまぜ装置。 6 特許請求の範囲第5項記載の融解金属かきまぜ装置
    において、上記パイプの段階的往復移動を行うアクチュ
    エータ19は、空気作用位置決め装置であり、上記空気
    作用位置決め装置は、放出口を介して外気に連通させる
    ようになった調節可能な絞り弁24を備えていることを
    特徴とする融解金属かきまぜ装置。
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US4008884A (en) * 1976-06-17 1977-02-22 Alcan Research And Development Limited Stirring molten metal

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