JPS5928804Y2 - 往復送材式の上かんな形木工用超仕上かんな盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建築木工業界に釦いて木材の仕上加工に用い
る上鉤形の木工用超仕上銅盤。

詳しくは昇降自在とした刃物保持体をクッション作動さ
せ、刃物保持体に対応させた送材ベルトの前後において
テーブルを昇降させ、このチーフルと前記送材ベルトと
の高低差を加減して、あらゆる材料の仕上加工をテーブ
ルとの接触を起さない様に確実に行わせる鉋盤に関する
。

次に本考案に関する上鉤形の木工用超仕上銅盤の実施の
→りを図面に基いて説明する。

図中１は機台で、その−側に縦ガイド５を立設し、この
縦ガイド５に刃物保持体６を昇降自在に支持させて、そ
の下面中央に円形の凹溝１２を設け、該凹溝１２内に円
形銅盤１３を回転自在に嵌合し、この円形銅盤１３に鉋
刃１１を取付げたナイフストック１４を支持させ、前記
円形銅盤１３の回転により、材料に対する鉋刃１１の斜
交角を自由に調整出来る様にしである。

１９は刃物保持体６を昇降させる昇降調整ねじで、図面
第３図に示す様に刃物保持体６に設けた空所イヘ挿入し
、この空所イ内へ非回転状態で納めたナツト口に螺合さ
せ、このねじ１９を減速機モータ２０により正逆に回転
させると、刃物保持体６が昇降して、後記する送材ベル
トとの間隔を加減する。

２１は刃物保持体６をクッション作動させるばねで、前
記したナツト口と、このナツト口に対応させて空所イの
他側に螺合させた調圧ナツト八との間へ挾み込み、刃物
保持体６が材料により押上げ力を加えられるとき緊縮し
て刃物保持体６を退勤させる。

８は刃物保持体６の下方に対設した支持枠で、刃物保持
体６と平行する様に機台１へ取付けである。

ａ、ｂは支持枠８の前端と後端とに軸心距離が刃物保持
体６の長さとほぼ合致する様に軸支した一対のローラで
、送材ベルト４を無端状に張設し、その搬送面を刃物保
持体６の下面に平行させると共に、搬送面の裏側にロー
ラ等の支持部材Ｃを係合させて、上記ローラの一方ａに
連係させたブレーキ付モータ１７により正逆に回転させ
て往復送材を行わせる様にしである。

２，３は送材ベルト４を挾んでその前後に設けたチーフ
ルで、機台１の前後に設けた縦ガイド１０，１０に摺動
部９゜９を係合させて、その上面を送材ベルト４と平行
に保持させ、摺動部９，９の中央にはねじ等の昇降調整
部材７，７を係合させである。

１５は送材路Ａに設けたマイクロスイッチ・光電管等の
検出器で、材料の後端を検出させて、その検出信号をタ
イマ１８を介して切換スイッチ１６に送り、切削材料の
後端が地方１１から外れた後、ブレーキ付モータ１７を
逆転させる様にしたものである。

従来の上鉋形木工用超仕上銅盤は、機体の上部に地方を
取付けた刃物保持体を設け、この刃物保持体の下方に、
之と平行する送材ベルトと、之を挾む前後のテーブルと
を、若干の高低差を付けて定設したものであったから、
硬質材を削るとき、その押圧力を強めると送材ベルトが
つぶれて材料をテーブルに触れさせ、又、上反すした大
形角材を削るときは、反りにより材料がテーブルに触れ
て、送材の障害となるばかりでなく、テーブル面やテー
ブルの角により材料の裏面を強くこすられて、この面に
つぶれやすり傷を生ずるし、又、送材ベルトが摩耗する
と材料がテーブルに支持されてベルトとの摩擦力を失い
、送材不能に陥る欠点があった。

然るに本考案に係る上鉤形の木工用超仕上銅盤は、予め
テーブル２，３と、送材ベルト４との高低差を標準材に
合せて設定して置き、大きな押圧力を要するため送材ベ
ルト４のつぷれが大きくて、材料をテーブル２，３に接
触させる硬質材や１反りにより材料がチーフル２，３に
当る大形角材を加工する場合じは、調整部材７を操作し
てテーブル２，３を引き下げれば、テーブル２，３は刃
物保持体６と平行を保持しつつ下降して、送材ベルト４
との高低差を増大し、上記硬質材や反り材を加工する場
合でも、材料の切削部を完全に刃物保持体６へ馴染ませ
た状態にかいて、テーブル２゜３へは材料を接触させな
いから、硬質材や反り材をも送材障害を受けることなく
円滑に移送して、その全面を平滑美麗に仕上げることが
出来、然も、この際、材料の裏面がテーブルによりこす
られないため、裏面につぶれやすり傷等の損傷を生ずる
ことかない。

使用に伴い送材ベルト４が摩耗して、テーブル２．３と
の高低差を減少させるときは、調整部材７によりテーブ
ル２，３を下降させて、送材ベルト４との高低差を適切
に保ち、送材ベルトが使用不能となる迄一定した送材能
力を発揮させることが出来る。

送材ベルト４を刃物保持体６と同じ長さの範囲に設けで
あるから、テーブル２に案内させて材料を送り込んだ場
合、材料が刃物保持体６につかえたり、跳ねたりするこ
となく、円滑にベルト４と刃物保持体６との間へ導入さ
れ、刃物保持体６と全面接触して、その単位面積当りの
圧力を軽減されるから、材料の目つぶれや、地方の刃つ
ぷれを生じないため、軟材の場合でも極めて良好な切削
効果が得られて、地方の刃持ちも向上する。

刃物保持体６側にクッションばね２１を設け、テーブル
２，３と、送材ベルト４側をノークッションとしたから
、材料送込みに際してクッション作動を行わせても、予
め設定しであるテーブル２゜３と、送材ベルト４との高
低差に変化を生ずることがないため、この変化により材
料がテーブルに当って、送材の障害を起したり、裏面を
損陽されたりすることがない。

刃物保持体を送材ベルトの上方に下向きに設けであるか
ら、土埃の立つ所で使っても、送材ベルトの下方に上向
きに設けた従来品の様に土埃が刃物保持体上へ溜り、こ
れが材料へ耐着して地方に触れるため、地方を忽ち刃つ
ぶれさせることもなくなる。

という特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る上鉤形の木工用超仕上銅盤の一実施
例を示すもので、第１図は側面図。 第２図は正面図。 第３図はクッションはねの装備状態を示す断面図である
。 尚図中、１は機台、５は縦ガイド、１１は地方、６は刃
物保持体、１９は昇降調整ねじ、イは空所、口はナツト
、ハは調圧ナツト、２１はクッションばね、８は支持枠
、４は送材ベルト、Ｃは支持部材、２，３はチーフル、
１０は縦ガイド、７は調整部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台と、その−側上部に立設した縦ガイドと、該縦ガイ
   ドに昇降自在に支持させて、下面中央に鉋刃を取付けた
   刃物保持体と、この刃物保持体に設けた空所へ挿入し、
   該空所内へ非回転状態で納めたナツトに螺合させて、前
   記刃物保持体を昇降させる昇降調整ねじと、前記ナツト
   とこれに対応させて空所の他側に螺合させた調圧ナツト
   との間に挾み、前記刃物保持体の押上げ力による退勤を
   可能としたクッションはねと、前記機台に支持させて刃
   物保持体の下側に対設し、刃物保持体と同じ長さの範囲
   に送材ベルトを張設した支持枠と、前記送材ベルトの前
   側と後側に機台の縦ガイドに支持させて昇降自在に設け
   たテーブルと、これらテーブルに係合させてテーブルを
   昇降させる昇降調整部材を備えさせたことを特徴とする
   往復送材式の上鉋形木工用超仕上銅盤。